R18ソシャゲの世界に転生したのだが、無条件の忠誠心を示す『英傑美少女』たちが恐ろしい件   作:たたたった

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出られない庭園

 英傑美少女たちとは、絶対的な上下関係を築かなければならない。

 性欲で頭がいっぱいの男子中学生よりもピンク色な頭の中身、そして一騎当千の英傑という最強の肉体を持つ彼女たちはまさに性に狂った猛獣そのもの。国王と臣下という主従の関係でなければ、世界で最後の男である俺を手籠めにしようと容易く牙を剥くことだろう。うっかり、友達気分で接すると美味しく頂かれてしまう。そして誰か1人に喰われたという事実は、他の英傑美少女たちに喰っても良いという既成事実をもたらすものであり、王城内の500人を超える英傑たちに朝から晩まで、精も根も搾り尽くされて、種馬として生涯を過ごすことになる。

 

 実力差を考えれば、謀反をされた瞬間に俺は国王から性奴隷へと簡単に転落する。そうならないでいられるのは、英傑美少女たちにとって国王とは全てを捧げて尽くすべき存在であり、本来の実力ならば自分たちでは絶対に敵わない絶対者という認識を持っているから。

 

 なので、隙を見せれば英傑美少女たちの肉ディルドへと凋落をする国王である俺が、彼女たちにすべき振る舞いは決まっていた。

 

「よく聞け、孕み袋共!これから貴種である俺の種に授かれる栄誉を与えよう!貴様らの血筋がマシになるように、子を仕込んでやるから期待をしておけ!さぁ、その手に握るチケットを掲げてみせろ!」

 

 喰われる前に喰っちまえばいい。受けに回ったら負ける。ならば、逆転の発想でこちらから攻めればいいのだ。

 

 庭園に集まる500人の英傑美少女たちが天高く掲げる手に握られるのは黄金の抽選券。

 国王である俺との夜伽の権利を得るための抽選をするチケットを固く握りしめる数百の腕。英傑たる彼女たちは、まるで戦場に赴く戦士のように、滾るような情熱を感じさせる瞳を爛々と輝かせ、娘の生誕祭の最大の催しである『種付け抽選会』を心の底より待っていたのだ。

 

 俺は適当に選んだ英傑美少女を人間椅子として尻に敷きながら、嗜虐的な王として足を組んで壇上で彼女たちを見下ろす。椅子にされている英傑の荒く艶を含んだ吐息と零れる嬌声を意図して無視しながら、こんな最低な父親の姿を娘に見られてないかと不安になり、視線を動かすが、どうやら無事に王妃のセラスと王女のシトリンは会場から連れ出されたようだ。

 

 娘にはこんな姿は見られたくない……でも、こうしないともっと見せられない光景が待っているんだ……ッ!

 

 嗜虐的な国王として君臨しなければ、次に娘に見せる姿は英傑美少女たちに性的に貪られてる父親の姿だろう。

 ジリッ……、と今にも飛び掛かる寸前の肉食獣たる英傑美少女たちが500名以上。ちょっと気を抜いたら足が震えて、声が出なくなりそうで、それに極度の緊張で心臓の心拍数が破裂しそうなほどに高まっている。一騎当千の雌、闘争とは別のベクトルの本能とはいえ、これほどまでの性欲をぶつけられると、このまま人間椅子から転がり落ちそうなほどの圧を感じる。

 俺は深く瞑目して息を整える。

 

 俺は父親……俺は父親……ここで弱気な態度を見せたら、娘に生涯のトラウマとなる惨状を見せつけることになるッ!

 

 家族が出来れば人は強くなる。

 そんな言葉があるが、まさに俺の心の支えとなっているのは娘のシトリンだった。可愛い愛娘に父親が肉ディルドにされている姿なんて絶対に見せられない。自分だけの命ではなくなったという事実が、国王としての覚悟を決めさせてくれる。セラスはダメだった。あの大悪魔は俺がそうなったら、嬉々として自分も参加する姿が目に浮かぶ。

 性欲に狂ってなく、大悪魔であるけど純真な娘こそが、この王国の唯一の良心。どうやら、親バカになっている気がするが、性獣の群れの中では縋る存在がいなければやっていけない。

 

「では、抽選会を始めよう。まずは、番号の通りに順番でいこうか。壇上へ上がれ、001番!」

「はい!001番!レアリティはUR!『万能属性(マルチエレメンタル)の魔導図書館のローナリア』でございます!」

 

 銀髪の魔女が壇上へと上がってくる。とんがり帽子でローブ越しでも分かる程のむっちりした肉体、自分の美貌を十全に活かして媚びたような瞳を向けるローナリアは、黄金のチケットを両の掌に乗せてこちらに差し出す。

 

「抽選のルールは知っているな?当選確率は100分の1。つまり、お前の胎に種を仕込まれることは相当な幸運だと思え。では、問おう――――ローナリア、お前の望み(プレイ)は?」

「踏みつけ、罵声、ゴミを見るような冷たい視線――――んっ、あぁっ!その瞳でございます!」

 

 抽選で外れた英傑美少女が暴走する可能性を危惧しての残念賞も用意してある。

 国王である俺に望む性癖(ぷれい)を叶えてもらえる。英傑美少女たちは極度のマゾヒストであり、構ってもらうことが何よりも嬉しいので、こういう要望を受け付けてくれるのは最大のご褒美なのだそうだ。『家令のセスラ』たちメイドによる、英傑美少女たちの性癖調査の結果、殴る、蹴る、罵声、詰るという、国王によるセクハラやパワハラをされたくて仕方がないらしい。

 その調査結果を受けて、俺はちょっと本気で怖くなった。英傑美少女は猛獣である。望みどおりにプレイの結果に逆上されたら、死ぬのはこちらである。つまり、ただ暴力を振るうのではなく、喜ばせるギリギリラインを攻めなくちゃいけない。失敗すれば、死である。もうどっちがSMプレイをしているのか分からなくなってくる。

 

「よし、ならば望みどおりにしてやろう――――この卑しい雌豚が!子宮でモノを考える孕み袋らしいおめでたい脳みそだなぁ!もし貴様に子を仕込むとしても、母親のような淫売になるとは思うなよ?真っ当な魔女として育った俺の子に、蔑みの視線を向けられるような、そんな最低で、変態で、淫乱のどうしようなない雌魔女である自覚をしろ……ッ!」

「んっ……くぅっ……ぅっ!私に対する罵声だけでは留まらず、これから授かる御子にも主様のような冷たい視線を向けられると思うと……ッ!なんと素晴らしい責め句ッ!現在のみならず未来まで考えて罵倒してくださるなんて……本当にありがとうございますっ!!」

「うわっ……」

「――――ッッ?!ああっぁぁぁ、その引くような視線……ッ!あらたなっ、境地に、めざめっるぅぅっっ!」

 

 まるで服従する犬のように腹を見せつけるローナリアに、渾身の思いの丈をぶちまけて本音で罵倒してやった。

 踏みつけにして、罵倒して、冷たい視線を向ける。それだけとしても真っ当な感性なら心に傷を負うものなのに、むしろ昂り喜びを示す姿は、まるで闇魔法で回復をするアンデッドのようだ。本気で本音の罵倒と踏みつけを喰らっても、堪えるどころか、もっとやって下さいと懇願されてドン引きすると、その表情で更に悦んでいる姿は完全に無敵のモードである。

 腹を足で抑えつけられ、手足をバタバタともがくように悶える光景はまさに虫。俺は悍ましい怪物を見るかのように、さっさと次の抽選に移りたくて、抽選権に籠められた魔法を発動させると――――

 

『おめでとうございます!種付け抽選!大当たり!』

「ほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!やった!やったっ!やったぁっ!当たった!当たちゃった!孕む!孕まされる!孕んじゃう!夜伽なんて素晴らしすぎますっ!ひゃぁぁっっっっっっっっっっっぁぁっぁっぁぁぁぁぁ!!」

「おっ……おまっ――――騒がしい孕み袋だな……役目が果たせて嬉しいか?それにしても、最初の抽選から当たるとは……中々に運が良い。さて、その運の良さで貴様には優れた子を――――」

「うれしすぎて、あたまがおかしくなりゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!だれかぁっ、私をたたいて夢じゃないとおしえてくだししゃぃいぃぃぃぃぃぃ――――あぶっっ?!」

 

――――発狂するかのように醜態を見せつけるローナリアを黙らせたのは、人間椅子になっていた英傑美少女だった。無言で立ち上がり、顎を的確に撃ち抜いて黙らせる。そしてずるずると気を失ったローナリアを引き摺り壇上の隅へと投げ捨てたあと、何食わぬ顔で椅子として四つん這いになるので、俺はどう反応していいか困ったままに恐る恐る彼女に座った。

 

 こわっ。

 

「さて、我を忘れて喜びすぎるのも問題だな。残りの夜伽の相手は5人となった訳だが――――むっ、あれはなんだ?」

 

 庭園の外から神輿のようなものが運ばれてきて俺は思わず注目してしまう。

 よく見ればそれはキングサイズのベットであり、500人を超える英傑美少女たちが大玉おくりのように両腕を突き上げて壇上の方まで渡してくる。最後は裏方の作業をしている英傑美少女たちが、俺の後方でベッドを設置して下がっていくので、これは何事なのかと後ろを振り返ったままに、舞台袖のカンペを持った英傑の姿を見て嫌な予感を覚えた。

 

『夜伽の準備完了しました。いつでも、OKです』

 

 まさか……ここでしろと……?500人を超える英傑美少女たちの前で、抱けと……?えっ、嘘だろっ?

 

 親指を立てる裏方は完全に何も分かっていない。そして、狂気的な熱量を壇上へと向けられていることに気付いて、ぎこちない動きで首を動かし、視線を壇上に向ける英傑美少女たちを見ると、その瞳には情欲で潤み嫉妬を滲ませる1000を超える瞳。

 

 公開種付けセックスするの……?今、ここで……ローナリアと……?

 

『照明、ピンクで良いですか?それとも影が映えるような白い方で?どっちもすぐいけます!』

 

 いつの間にか、ローナリアは魔女のようなローブ姿から純白のウェディングドレスに着替えさせられていた。舞台仕事が凄まじい。英傑の裏方とは、まるで手品のように瞬く間に場を整えて準備をしてくれる。

 次の瞬間には、キングサイズのベッドには殴られて白目を剥いていたローナリアが眠り、視線を後ろに戻すと500人を超える英傑美少女たちが固唾を吞んで、夜伽の始まりを心待ちにしている。

 

 あっ、世界の時が止まった……これもうあれだ。セックスしないと出られない庭園だ。

 

 庭園の外は時が停止し、夜空の星の瞬きすらなくなっていた。それでも英傑美少女たちはこの異常事態なんて気にしない。そんなことより、セックスだ!と言わんばかりに、カッと見開く目は俺たちへと注がれている。逃げ道はない。やらなきゃ、この庭園から生涯出られなくなる。だって、ここは頭の悪いエロソシャゲの世界。据え膳食わぬは世界の終わりなのだ。

 俺はもう覚悟を決めた。ここに娘が居ないことを幸いとポジティブに考えて。

 

「よく見ておけ!これが国王である俺の情事だ!」

 

 誰か殺して。そんなことを思わず願いたくなる程に、裸になった途端に会場のボルテージが限界まで高まり、この衆人環視の中での公開種付けセックスショーが始まろうとしていた。

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