R18ソシャゲの世界に転生したのだが、無条件の忠誠心を示す『英傑美少女』たちが恐ろしい件   作:たたたった

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種付けバトルロワイヤル

 色に狂った英傑美少女たちを相手にする場合、最も重要なことは主導権をこちらが握ることだろう。

 戦闘能力では勝ち目などない。もし500人を超える英傑たちが荒れ狂う性獣の群れとなって、壇上に雪崩れ込んで来たら俺の貞操なんて呆気なく奪われて、国王とは名ばかりの種馬肉ディルドとして生涯を終えることになる。

 

 つまり、この場は理性という堤防が性欲という濁流によって、いつ決壊を起こしてもおかしくない。

 そして決壊すれば王国は滅びる。滅びれば、ひいてはこの世界の運命そのものに直結する。英傑の性欲が世界の運命を決めるのだ。

 

 落ち着け……ッ!俺が上ッ!彼女たちには、襲うよりも襲われたい、というマゾヒズムを常に刺激し続けるんだ!

 

「盛りの付いた孕み袋どもめっ!そんなに国王である俺の子が欲しいか!よく見ておけ……これが至高の王たる俺に抱かれるということだ……ッ!」

 

 この時の止まった庭園はまさに戦場。

 英傑美少女たちのマゾヒズムを常に刺激し続けて暴発を抑え込み、国王である俺の存在を強く誇示することで戦場のそのものを支配する。まるでゾンビのように壇上に向けて腕を伸ばし続け、極上の餌を前にして涎を垂らす獣のように、滾る性欲でギラつく彼女たちの視線の全ては、全裸で君臨するこの俺へと注がれている。

 

 付け入る隙は見せられない。堂々と、1000の瞳による衆人環視の中で、男として立派に屹立させて、その威容によって畏れを抱かせなくてはならないのだ。萎えたら、即逆レイプ。勃たないなら、勃たせてやるよ。と言わんばかりに500を超える英傑美少女たちが壇上へと登り殺到することだろう。

 

「どうした!媚び諂うような卑しい雌の目を俺に向けてみろ!英傑とは名ばかりの、頭に性欲しか詰まってない猿どもめ!子宮でしかモノを考えられない孕み袋ども!これから貴様らの下賤な血筋を、この俺の貴種によって浄化をしてやるからよく見ておけ……ッ!」

 

 こわいこわいこわい……ッ!言葉の鞭を振り続けないと、物足りなくなった彼女たちに犯されるぅ!

 

 庭園で行われる壮大なSMプレイ。500人を超える英傑美少女たちを、たった1人だけで攻めつつ、彼女たちのマゾヒズムを満たし続ける。言葉の鞭を振るう口が止まれば、不満は溜まり。身体は嗜虐的な国王として立派に奮い勃たせないと弱腰と思われる。これはドMを騙る猛獣たちが、国王(ドS)として祭り上げられる獲物(オレ)に求める究極のSMなのだ。

 

 助けて……シトリン……ッ!お父さんはもう限界かも知れない……。

 

 全てを投げ出して、このまま全裸で壇上から逃げ出したい思いに駆られる。でも、駄目なのだ。だって、世界は止まっている。つまり、この世界は俺がセックスをするまで永遠に庭園に閉じ込めておくという悪夢の牢獄。頭の悪いエロソシャゲの世界観が極まって、その狂気に思わず口元が歪な笑みを浮かべてしまうが、どうやらその狂気の片鱗が英傑(マゾ)たちには不意のプレイの味付けで、分かってんじゃねぇか!とばかりに会場は色めきだつ。

 

 もう、ここまできたらやるしかない。庭園に集まる性獣の群れに背を向けて、ベッドで気絶から目覚めたローナリアに視線を向ける。準備は万端と言ったところだろうか、白いウェディングドレスを完全に計算して着崩した色気のある出で立ちで、仰向けに倒れて両腕を差し出して待機していた。

 

「ふっ……孕む準備は出来ているということか……ならば、王の子種をその(はら)に植えてやろう」

「陛下……ッ!いえ、我が愛しきご主人様!その下賤な身ながら、その栄華と繁栄の極まる血筋を紡ぐ一助になれることを――――」

「御託はいい。貴様は黙って俺の子を孕み産め!そしてその身をこの俺とその血を引く子供たちに捧げろ!」

「あぁっ……なんと勿体ないお言葉ですっ!この身の全てを捧げることをお許しになるなんて……ッ!」

 

 ここって感動するところなのか……?こんな女を世継ぎを産む孕み袋としか思ってないような言葉だぞ?!自分で言っといてなんだが、めちゃくちゃ最低な台詞だぞ!?あと、なんでそんな俺の言葉を聞いて、会場のみなさんはうっとりしてるの……ッ?!

 

 まるで最高の殺し文句を言われたかのように、ローナリアも500人を超える英傑美少女たちも、心酔の極まった瞳で俺を崇めるように見つめている。膝が崩れてそのまま地面で泣いている英傑は、この最低の言葉によって国王である俺に失望したのではなく、感涙が止まらずに声をあげて喜び咽んでいる。

 失神するように白目を剥いて立ったまま動かない英傑、めちゃくちゃに喚き散らしながら裸になり始める英傑、各々の至高の感動体験を身体で表現するように、正気を失った彼女たちの狂宴が始まっていた。

 

「おわぁ……」

 

 未来の王妃候補たちの奇行に俺は完全にドン引きしていた。

 殴り合ったり、抱き合ったり、叫んで、泣いて、笑って、狂って、怒って、恐慌に陥って、怯えて、俺の言葉でSAN値が直葬したのか狂気に囚われた英傑美少女たちの痴態を超えた狂態に、見てはいけないものを見てしまった気分になる。

 

「さぁ、ご主人様ぁ……お世継ぎを私のお腹にお授けください」

「う、うむ……それでは見せつけるぞ!これが国王である俺のセックスだ……ッ!」

 

 ベッドからローナリアを抱え上げて、抱き着いたままに始めるスタイル。

 いわゆる、 頭がフットーしそうだよっっ、という少女漫画で見かけた体位であるが、実際にこの作劇上の行為と同じことを500人を超える英傑美少女たちの前でやると、こちらの頭が沸騰して爆発しそうである。

 

 羞恥心で頭が爆ぜるぅぅっっ!!なんで、お前たちは急に静かになってガン見してんだよ……ッ!

 

 あれだけ騒がしく、発狂した英傑美少女たちで満たされた庭園は静まり返っていた。

 目を皿にして、という表現があるが、まさに英傑美少女の1000の瞳は限界まで見開いてこちらを見つめている。無言で、真顔で、微動だにせずに、瞳だけが俺と抱き着いているローナリアだけを追っている。

 

 こわいっ。

 

 まだ合いの手のように盛り上がってくれる方が遥かにマシだ。そんな喰いつくように、目をカッと見開いて微動だにしないと、得体の知れない怪物に見られているように恐怖を感じる。あれなのだろうか、視線を外したり、瞬きをしたりすると首を折ってくる動く彫像か何かを見ている気分なのだろうか。抱え上げて繋がったままに、視線を会場に向けると、1000の瞳がまるで反射板のようにギラりと光ったままに動かない。

 

「どうした!お前たち!これが見たかったんだろう……ッ!」

 

 動いて……いや、もうなんでもいいから反応して……ッ!

 

 声を荒げて挑発するように会場の英傑美少女たちに言葉を向けるが、ただジッと静かにこちらを見つめ続けるだけである。本気で怖い。性獣のような500人の英傑美少女たちをパニックモンスター映画だとすると、これは完全にホラー映画の場面にしか見えない。ガン見して視線だけが俺たちを追っているのは、まるで主人公が序盤に訪れる人気の少ない怪しげな村の住人たちのようだ。

 

「ご主人様……ぁっ、私だけを今は見てください!他の女のことは気にしないで……ッ!」

 

 気にしないって無理じゃない……?声が静かな会場に響いててめっちゃ怖いんだけど……。いや、もう忘れよう。今は目の前の子作りのことだけを考えて……考えて……考えるぞぉ……ッ!

 

 会場には視線を向けず、背を向けるようにそのままベッドにローナリアと共に倒れ込む。

 視線は凄まじく感じるが、ここは目の前の王妃となるローナリアと快楽に集中して、子作りセックスに勤しむことにした。肌を灼くような視線が全身に突き刺さるが努めて無視をして、肉欲に身を委ねて獣として理性を捨て貪ることで、この衆人環視(むすまれたまち)の中のプレイを何とか乗り切るのだった。

 

 

 

「さぁ……次の相手は誰だ!掲げてみせろ黄金のチケット!面倒だから一斉に抽選を始めるぞ!」

 

 果てたローナリアの身体は時が止まり、舞台袖の裏方に連れられたところで、いつもの熱狂が戻っていた。性欲を滾らせた瞳、狂気的な熱量と雄叫びの聞こえる空間が戻ってきたことに、まさかこれだけ安堵するとは自分でも驚きながら、まるで悪夢から抜け出したような感覚にホッと息を吐いて次の夜伽の相手を選ぶことにした。

 

 夜伽には全力なのね……あらゆる俺の反応を全神経を集中させて、抱かれる時のために勉強をしていた訳か。

 

 あの沈黙と静寂の全ては、夜伽の番が回った時のために意識を割いているからのようだった。

 俺にどう攻められ、どう抱かれて、愛されるのか徹底的に研究して、自分ならこう奉仕するとあの無表情の裏には忙しくもそんな思考に全てを回していたらしい。子作りセックスに全力なのは良いが、あんなホラーな空間はもう勘弁願いたいので、もっと盛り上がるようにと注文を付けたので次は大丈夫だろう。

 

 確率は100分の1。まぁ……甘く見積もっても、あとは10人も相手をしないだろ――――。

 

 『おめでとうございます!種付け抽選!大当たり!』『おめでとうございます!種付け抽選!大当たり!』『おめでとうございます!種付け抽選!大当たり!』『おめでとうございます!種付け抽選!大当たり!』『おめでとうございます!種付け抽選!大当たり!』『おめでとうございます!種付け抽選!大当たり!』『おめでとうございます!種付け抽選!大当たり!』『おめでとうございます!種付け抽選!大当たり!』『おめでとうございます!種付け抽選!大当たり!』『おめでとうございます!種付け抽選!大当たり!』――――

 

「――――はぇっ……?」

 

 響くファンファーレは抽選の当選を知らせる音。

 そして会場に集まった500を超える英傑美少女たちの天高く掲げた腕に握る黄金のチケットは、全てが()()()()()()()()()()()()、俺はその光景の意味が分からずに思わず呆けた声をあげてしまう。

 当選確率は100分の1なのだ。どんな奇跡が起ころうと、会場全員のチケットが当たることなどあるわけない。そんな思考の果てにとある可能性に気付く。

 

「確率……LUCK値補正……あっ、えっ、まっ、まさか……バフ掛け……?」

 

 そうだ。ここはまさにエロソシャゲの世界観であり土台はRPGなのである。

 つまりステータスには『LUCK値』という本来なら可視化できない幸運すらも数値に変換される。気付くべきだった。最初から都合よく当たりを引くローナリアの時点で気付くべきだったのだ。

 

 この世界では運すらも操ることは容易い、と。

 

 依然として、世界の時は止まったまま。つまりこれから王国内全ての英傑美少女との種付けセックスに勤しまないといけない現実に気付いた俺は――――

 

「明日を迎える頃には……俺は500人を超える子供のパパか……」

 

――――1vs500超の種付けバトルロワイヤルが生き抜くために、覚悟を決めるしかないことを悟るのだった。

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