そんな訳で遅れましたがこれからも更新して行きます。
今、俺達は太平洋にいる、目的地はロアナプラだがそこまでが長い元々ヘンゼルとグレーテル以外の孤児を教会に預けるためにヨーロッパに行っていたためタイにあるロアナプラへは長い海路になる。
そんな長い航海でしかも海上の隣国の警察に見つかると不法入国の容疑をかけられ様な船だ、出来るだけ国には近づかないルートを選んでいるのだが自ずと治安の悪いルートを進む事になる。
そのせいか海賊に会ったりもしたがこの船の近くに来て武装していると気が付くと大体の海賊船は離れて行った、なにを血迷ったのかスピーカーで金を要求してくる海賊船も会ったが俺が弓で一人殺すとすぐ逃げて行った。
ちなみに使った弓はプレデターボウで矢は普通の鉄製を使った、矢は頭を貫通し後ろの壁に刺さっていたが死体は海にでも捨てるだろうな。
「何で旦那は弓なんて使うんだ?船の上で使い辛いだろうに」
ダッチの言うことは最もだ、海に浮かんでいる船は常に上下左右に揺れているので重く重力に影響されやすい鉄製の矢は使いにくいし当てにくい。
「ダッチ、それは俺が一番知ってるし勿論理由がある、例えば船に乗っていて相手とさあ戦おうという時に横の味方が壁に矢で縫い付けられたら驚くだろ?眉間に一本の矢 見た目も普通の銃を使うより分かりやすいから馬鹿でも分かるんだ、こいつはやべぇってな」
「そんな事まで考えていたのかすまんな」
「いやすまん嘘はこっちださっき言ったことは今考えたんだ、本当な理由としてはそこに弓が有ったんだ」
弓、あえて相手より古い物を使い敵に勝つ、それは自分の狩の腕を競うプレデターとしての本質かもしれないがなそれをダッチに言ってもしょうがない。
「そんな事だと思ったぜ、全く旦那も冗談言うんだな」
「だが弓は本当にいいぞ、弾より一発辺り安いしその気になればそこら辺の木でも作れるし一発の威力は銃よりも高い弓もある、これはその分類だな鉄弓は引くのに力がいるが引ければ後は離すだけだ、メンテナンスも鉄弦と本体部分の二つのみこれだけでも充分だろ?」
俺は俺が考える弓の利点をダッチに伝えるがダッチは浮かばない顔だった。
「それが難しいんだよ、鉄を腕力だけで曲げるんだろ?そんなの俺でも厳しいぞ、しかも最低でも相手の数だけ鉄弓を引くんだろ?腕が逝っちまうぜ、メンテナンスの件はいいと思うぜ、そういえば俺も旦那を見て簡単だと思って弓 買ってみたんだがよ」
ダッチが弓を買ったのか、忘れていたがダッチは武器を運んだり売ったりする商売をしている所謂武器商人と言える、ダッチのこのラグーン号を見れば魚雷も付いてるし武器の幅も分かる、ついに弓まで手を出したか喜ばしい事だな。
「で、どうだったんだ?イイだろ打ったあとのあの手が痺れる感じ」
「人の話は最後まで聞くんだな、流石に鉄弓はと思って日本製の弓を買ったんだがよ、まぁ弦は引けたし矢の方も木製の矢に鉄の鏃の矢を打ったんだがよ、まず真っ直ぐ飛ばない 次に距離の把握が銃より難しいし少し落ちる事も考えなくちゃいかん
事 最後にさっきも言ったが腕が痛え頑張って三人殺っても四人目を殺すための矢は引けないな、なら俺はこいつを使うぜ」
ダッチは腰に差したリボルバーを見せてくる、かなり使い込まれているないい銃だ。
「ダッチそれがいいじゃないか、こいつはプレデターボウと言ってな引く強さで殺すか生かすかも出来るんだぞ当り処が悪けりゃ死ぬがな、一番強く引いたのはかなり昔の話になるな何時もは真ん中ぐらいで引くさ さっきのもそうだった」
昔一番強くまで引いて人に打った事が有るが人の形は残していなかったな。
「けっそれが出来れば苦労しないぜ、俺の十数万返しやがれ」
ダッチが衝動買いか珍しい事もあるもんだな。
「継続は力なり、日本の言葉だダッチも弓を続けるんだな」
「そうかい俺は生粋のアメリカンだ、日本の武士が使う様な しかも旦那の鉄弓なんてケイジマエダぐらいしか引けんだろ」
「それはどうだろうなロビンフッドも弓使って無かったか?」
「そりゃロビンフッドも弓は使うがあれは木製だそんなバカな弓じゃないさ」
まぁ戦乱の日本でも鉄弓を使って居たのは少ないだろうな、ダッチの言っていた前田慶次は一気に三本の鉄矢を打っていたな。
「でも英雄ロビンフッドが使うならアメリカ人も憧れないのか?」
「そりゃアメリカじゃあ子供の羨望の的さスーパーマン キャプテンアメリカに次ぐ人気じゃないか? でも俺は合理主義者なんだ効率が悪すぎるんだ、勿論旦那みたいになりゃロビンフッドも夢じゃないだろうがそこで簡単に成れるならこの世の戦争から火は無くなって全部ハッピーエンドだぜまったく」
ダッチは愚痴りながらタバコを吸う、何処か悔しそうしている。
憧れてたんじゃないか、弓の格好良さは万国共通か。
外は日差しが強いのでラグーン号の内部に逃げてきた、ヘンゼルとグレーテルも中に居るらしいから様子も見るとするか、たしかヘンゼルとグレーテルはラグーン号内部の休憩室に居ると言ってたな迷子に成ってないといいんだが。
「貴方何時もここで何をしているの?」「僕かい? 僕はここの船の進路や今後の予定を決めたりするんだ、機会は僕の友達だからね」「へぇ 機械使えるんだ かっこいいなぁ」
休憩室と呼ばれた部屋の前に着くとヘンゼルとグレーテルと誰かが話していた。
「おい、ヘンゼルとグレーテル大丈夫か酔ってないか?」
部屋に入って二人を見ると二人はソファの様な物に腰を掛けていて向かいの男 たしか名をベニー、ラグーン商会の参謀兼エンジニアだ。
「大丈夫ですわ、この船あまり揺れないもの」
「ボクも大丈夫だよ、おじさんが話し相手に成ってくれてたから!」
心配無いみたいだな、二人とも嬉しそうに足をバタバタしているのが証拠だな。
「ベニー久しぶりだな、今後の予定を聞いてもいいか?」
「此方こそ、前会ったのはいつだったかな、そんな事より予定だったねこのまま行けば一時間ぐらいでロアナプラに着くよ」
一時間か、ベニーは頭が冴える男だし最短距離なのだろう長い海路ももう直ぐ終わりだな。
「そうかありがとう、ヘンゼルとグレーテルは荷物を纏めておけよ」
ヘンゼルとグレーテルには礼儀が分かるいい子供に育って欲しくついそんな事を言ってしまう。
「分かってますわ、お兄様ハンカチ落としてるわよ」
グレーテルがヘンゼルが落としたハンカチを拾い渡す、二人ともそっくりなのにヘンゼルの方が何処か抜けている気がする。
「ごめんね姉様、うん ありがとう」
ヘンゼルはハンカチを貰うと少し払い仕舞った。
「お父様、私海が見たいのいい?」
「いいが落ちないよう気を付けるんだぞ?俺は少し電話をしてくる またな」
「やったわ♪行きましょう兄様」
グレーテルがしっかりしているからヘンゼルの心配をしなくても良さそうだ、向こうに着く前にあいつに連絡しなければ。
「リコ、前言った事はやっておいてくれたか?」
『えーと、ロアナプラでの家の事だっけ?』
「覚えてくれてたか、その件だがどうだ?」
リコにはロアナプラで暮らすための家を買うことを頼んでおいた、リコの事だから忘れていると思ってたんが流石AI覚えていたか。
『いい感じのやつ有ったから買って置いたよ、はいこれ地図ね』
リコがそう言うと携帯にメールが送られてきた、これが地図なのだろう。
『ねぇ、ボクは頑張ったんだけどなぁ、何か欲しいなぁー』
リコは時々こんな感じに物をねだってくる、確かに頑張ってくれてるし何か買ってやろう金は有る。
「そうだな何時ものお礼に何か買っておこうじゃないか」
『本当⁉︎絶対忘れないからねっ!』
「分かってる、何か考えとくよ」
『絶対だよ!ボク覚えてるからね』
リコは捲し立てるように言い電話を切った。
ちゃんと買っておいてくれたようで安心した、もうすぐ時間だろうし戻るか。
ダッチに今回の仕事の金はどうすればいいか聞きたくて甲板に出たら向こうから話し掛けて来た。
「旦那見えて来たぜ、あれがこの世のごみ溜めロアナプラだ、全く嫌な所だぜ」
ダッチに言われ見ると確かにロアナプラが見えて来た、海面ギリギリまでの建物がぎっしりと島の浮んでいるように見える。
「あれがロアナプラ……面白そうじゃないか、それはともかくダッチ今回の金だが幾らだ?」
「海賊を追い払ってくれたからタダと言いたいところだが商売なんでな、一人800ドル三人で2400ドルぐらいだな、まぁ旦那なら簡単に払えるんだろうがな」
相場よりは割高な気はするがその分早く安全なルートだったから良しとしよう。
「分かった、金は払う向こうでいいか?」
「あぁいいぜ、流石旦那金に糸目はつけんな」
何を言うと思ったら、そんな事か。
「金はある、欲しいのは確実性なんだよ分かるだろ、ダッチ?」
「フハッハッハ!旦那を殺して金を取れるのはこの世に何人いるんだろうな?少なくとも見た目は人間じゃねぇな!」
ダッチは顔が広く安心出来る、逆にダッチは何処に行っても知られているので情報が出てくる、俺に何かして逃げるなら直ぐに足が付きバレる、ダッチは冗談がきく奴で楽しい。
「〜〜♪〜〜〜〜♪〜♪」
ダッチと話を終わり船の中に戻ろうとすると歌が聞こえて来た、高い声からして子供のヘンゼルかグレーテルだ、少し見て行くか。
甲板の先船首の辺りにグレーテルが立ち歌を歌っていた、ヘンゼルは近くに目をつぶりながら歌を聴いて居た。
歌は何語かは分からない、言語が分かると言っても俺は言葉と意味が違うが分かるという面倒くさい頭の構造をしているためニュアンスからドイツかロシアの方と分かった。
パチパチパチ
歌が終わるのを聞いて待ち手を叩きながら出て行くと二人も気が付いた。
「上手いもんじゃないか、やはりグレーテルは声が綺麗だな」
「そう?嬉しいわ、あそこにいてよかったと思うのはお父様が来てくれたこととこの歌を覚えた事ぐらいだもの」
よくもまぁあんな環境でこんな歌を覚えたもんだ。
「それにしても嬉しい事を言ってくれるじゃないか」
「父様、僕だって歌!歌えるよ!」
ヘンゼルも歌えるのか。
「じゃあお前は何が歌えるんだ?」
「一個しか知らないけど有名な曲で『歓喜の歌』だよ、知ってる?」
知ってるも何も知らない奴いるのか?
「勿論、本当に歌えるのか?」
何時もの感じからヘンゼルは音痴だと思うのだが、そうでもないのか?
「お兄様それはもう少し練習してからにしましょう」
ヘンゼルが諭すように言う。
「う、うん でも父様今!歌わないだけだからね、本当は全米が泣くぐらい上手いんだから!」
「そうか、じゃあその美声を聞かせてもらえるまで待ってるよ」
歌えないならそう言えばいいのに、グレーテルが止めるほどとは逆に気になるな。
少し三人で話しているとダッチが声を掛けてきた。
「おーい旦那!そろそろ港に入るぞ」
確かに前には港らしき船着き場がある神がいう面白い事、楽しみじゃないか。
そう言えば双子編のEDは特別ですよね、あれ私すきです。