キヴォトスの連邦公用語とか分からんし   作:十文字マトン

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突然のIF!

前も書いてたけど、この世界のロボ市民を普通の人間とし扱ってる。その前提で見てください!



IF~A
IF~A-1 貼り紙


 今は深刻にお金が欲しい。

 

 ふっと壁に貼ってある紙を見た。文字は分からないが、何かのロボットの写真の下に「~~円」と書いてる。おそらく報酬付きの人を探してる告知だと思う、割と定番のやつ。

 

 少し考えたら、とりあえずもらうことにした、合法でお金がもらえる手段だし。まあ見つかってもこの張り紙を張ってる人にどうやって連絡するのわからないけど、その時はその時で悩もう。

 


 

 いた。

 

 普通にいた、しかも割と近場。

 

 でもなんか思ったのと違う......ロボットを探してる依頼だからプログラムやGPSがバグって家に戻れなくなったと思ったけど。

 

 なんか黒いスーツを着て、ちょっとおしゃれな皮の鞄を持って余裕で歩いてる。しかも周りに二体の武器を持ってるロボットが護衛の動きしてる。

 

 もしかして探す理由って、AIが勝手に家出したとか? 映画にだけ見るやつだけど、この国のAI技術によって普通に起こすかもしれない。

 

 流石にあの雰囲気で前に出て紙を見せるわけには行かないだろうけど......どうしよう、一応持ち主が探してることを知らせた方がいい?

 

 そんなことを悩んだら、目線がバレたのか、向こうから私に向かって歩いてきた。

 

「~~~~~」

 

 数メートルの距離で止まって、なんか言ってるけど当然内容がわからない。でもまあ多分「何を見てる?」とか言いたいだろうと勝手に解釈した。

 

 仕方なく張り紙を見せた、これと似てるからつい見てしまった......と伝わればいいのだが。

 

「ーーーー!!!」

 

 と思ったら相手が突然大声を上げた。え、怒ってる?

 

 周りのロボットはそれを聞いてすぐさま銃を私に向けて構えた......くそ、なんでだよ。

 

 考える暇もなく、私はすぐ射線を切るために隣の車の後ろに隠れた。次の瞬間、銃声と共に横の床が着弾した。

 

 まじかよあのロボット狂ったか? もしかしてこの紙は探すではなく暴走AIを破壊するという指名手配とか?

 

 理由を考える暇もなく、背中のライフルを手に取り、セーフティから上のモードに変更した。

 

 この位置で逃げるとしてもハチの巣にされる、反撃するしかない......どうやって?

 

 銃を持ってるロボットの胴体は明らかに厚い装甲がある、手足も金属製と考えたら銃が貫通しても特にダメージはないと思われる。

 

 なら頭か。

 

 あの戦闘ロボットの顔の部分には表情などを表示せずに変なマークだけ浮かんでるが、それでもモニターであることが変わらない。ライフルなら貫通できるはずだ。

 

 ロボットである以上、計算ユニットは頭部に配置する必要は全くないが。人の形という設計なら少なくともそこにはメインセンサーがあると信じたい。

 

 相手はフルオートで撃ちまくってきたが、すぐに射撃が止まった。これが攻撃をやめたと考えるほど甘くはないので、おそらくリロードを始めた。

 

 なら、2秒くらいか。

 

 車から上半身を出して、右の方のロボットに照準を合わせた。

 

 反動を抑えるため、銃口下部を車体に押しつけ、ストックを肩に強く押し込んだ。

 

 そして、迷いなく引き金を引いた。

 

 1、2、3。三回も肩に伝えた反動はこのモードはバーストであることが分かった。セミオートを想定したから反動は制御しきれなかったが、この体は子供にしては力があるらしくて、照準はそこまでぶれてない。

 

 右側のロボットは新しい弾倉を装填しようとした瞬間、頭部と胸にそれぞれ一発の銃撃を受けた。

 

 胸の方は装甲にはじかれたが、頭部はままモニターを貫通し、内部を破壊した。黒いオイルが血液のように飛び散りながら倒れ込んだ。どうやら頭部には重要なユニットが埋め込んでいるという賭けが当たったようだ。

 

 と、続きを見る余裕がなくてすぐに車に隠し直した。もう一度照準したらもう一体のロボットの攻撃されるから。

 

 車を遮蔽にして先ほど体を出した位置から別の位置に移動したが、その間は撃ってこなかった。無闇に弾を浪費したらリロードの隙で狙われるのばれたのか。おそらく今この瞬間でも車全体を狙っていて、私が頭を出した瞬間撃ち抜くつもりであろう。

 

「ーーーー!!?!」

「ーーー!」

 

 向こうでなんか叫んでいるけど、その内容はわからない。でも二種類の声がしてるから張り紙のやつと残ってるロボットと思う。

 

 なら......こうするか。

 

 指名手配と思われる紙を紙飛行機に折り、右側から投げ出すと同時に左側から体を出し、敵がいるであろう方向に狙った。古典的な手法だが、効果があると祈っておこう。

 

 ......と思ったら、相手は特に紙飛行機を見てなかった。といっても戦術がバレたということでもなく、なんともう一体の武装ロボットは必死に倒れてるロボットを運ぼうとしてる。

 

 なるほど、同じロボットだから同族意識があるのか。

 

 助かった。

 

 私は、まだ動いてる武装ロボットの頭を撃ち込んだ。

 

 今度もバースト射撃。相手は優しくも二丁の銃を持ってくれたので弾薬をケチる必要がなくなった。

 

 前回は射撃のモードがわからないからすこしブレたが、今度は外さない。

 

 三発とも頭に当って、モニターが粉砕されて、中のユニットがぐちゃぐちゃになった。

 

 型式が同じだからなのか、こっちも頭に重要なユニットがあったらしく、そのまま先ほどの壊れたロボットと一緒に倒れた。

 

 火力援護もないのに、敵を無視してこういうことするから。ロボットだから後で直せばいいのに、まずは敵の対処を優先すべきだろ?

 

 さて、最後は指名手配のロボットだね。

 

 どさくさに紛れて逃げておらず、腰が抜けて床に座り込んでるらしい。

 

 なんだ? この国のみんなが銃を持ってるのにこいつが銃撃戦をやったことないのか? でもお前らから撃ってきたのに、わからん。

 

 私は車から出て、そいつに銃を向いてながら接近した。武器は持ってないなら必ず破壊する必要もないので......念のために手を外してもらおうかな?

 

「~~!!!」

 

 と、座り込んでたロボットは服の中に拳銃を取り出した。

 

 それを見た瞬間、私も引き金を引いた。

 

 また三発。こっちの胴体には装甲がないので、この距離なら金属の胴体でも貫通して中を破壊できるはず。

 

 そしたらロボットはびくの跳ねて倒れ、動けなくなった。

 

 ちなみに頭を狙わない理由はまあ、指名手配といえばやっぱり頭が証拠になると思ったから。

 

 って、撃ってから気づいてけど、もしそれは指名手配ではなく本当に家出したロボットを探してるならどうしよう。

 

 私が失ったペットを探してる飼い主なら、ペットが勝手に殺されたと知ったら絶対キレる...まあこいつロボットだからちょっと違うか。でも壊したから持ち主から弁償とか求められそう。

 

 どのみち連絡する手段もないから、見なかったことにして。変なロボットと遭遇戦をやったことにしよう。

 

 と、次は物資の回収だ。

 

 張り紙のロボットの持ち物はこいつの持ち主の物かもしれないので、勝手に取られたら怒られると思って触らないとして、戦闘ロボットの方からもらおう。

 

 ......こいつらもこいつらで持ち主いるかもしれないけど、全部配慮したら私だけが損するので。

 

 まずはアサルトライフル二丁、規格は同じなので弾倉も共通してるはずと思って、ロボットの体からそれぞれ4つもフル装填した弾倉を見つけた。

 

 片方のロボットから小さいバッグを見つけて、中に財布があった。しかもそこそこ紙幣とコインが入ってる、やった。

 

 しかしこのバッグは弾倉を入れるには小さすぎる......張り紙のロボットの鞄に目を向けた。

 

 ──中のものは取らないとして、鞄だけ借りよう!

 

 私は鞄の中身を全部地面にぶちまけ、財布と弾倉を詰め込んだ。

 

 ライフルはまあ入るの無理だし、ずっと手持ち前提だからなのか、スリングは付けてない。仕方なく前のアサルトライフルを肩に戻して、武装ロボットのアサルトライフルの片方だけもら手に持つことにした。

 

 こっちもまたしもM16らしいモデルだけど、今度はしっかり長い。標準の射撃姿勢なら引き金はいいとして、左手は銃のハンドガードには届かないかもしれない。確か射撃の時左手で弾倉を掴むのはなんかダメの記憶あるけど、理由は覚えてない。まあ、伏射する分には大丈夫かと。

 

 モード選択のやつを見てみたら今度は上、右、下の三つの中に右を指してる。先ほどの感じはフルオートと見て間違いないだろう。

 

 前と同じ確認方法で下がセーフティだと判明したのでそっちにした。

 

 ってかこの国の銃のモード選択を統一しろ。どっちも見た目はM16なのに、子供が持ってるのはセーフティ→バースト→不明なのに、こっちはセーフティ→フルオート→おそらくセミオートがバーストとかややこしい。サイズからしてメーカーが違うからそのせいかもしれないけど、なら見た目を変えろよ。

 

 まあいい。お金も手に入ったし、自販機を探してパンでも買おう。

 

 そう思いながら、私はその場を後にした。心配事が一つ減ったからなのか、体が軽くなった気がした。

 



 

所持物:

アサルトライフル*2

装填してる弾倉*8

鞄*1

財布*1




ブルアカ未プレイと、ブルアカ知識があってもおそらく大半の人はロボ市民を人として見ないだろう。主人公もそう思ってるので、殺すに対して全く抵抗がない。

つまり、殺人事件が発生した(?)



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