魔法少女リリカルなのはOW   作:浅間蘭

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第2話 早すぎ登場ッ!第3の魔導師!!

 

 

★注意

 

・自己満足作品

 

・作者は素人で駄文です。

 

・オリジナル展開あり

 

・自己解釈やオリジナル設定が強め

 

・文章は短い

 

・駄文すぎる為、不快になるかもしれません。

 

・これらが許せる方々は不快になるかと思いますが楽しんで頂ければと思います。

 

 

 

 

第2話 早すぎ登場ッ!第3の魔導師!!

 

 

 

 

桜刀 エンドの朝は早い。

 朝の4:50に起床し、パジャマから運動着に着替て手首足首にそれぞれ7.5キロの重りをつけ、5:00に家を出て近くの山中にある自作の自分専用の鍛錬場までジョギングして5:45までに到着する。

 鍛錬場に着いたら、まずは5分休憩して5:50から6:00までストレッチを行い、6:05から6:35まで近くの川でクロール、背泳ぎ、バタフライをそれぞれ10分ずつやり、6:40から6:55まで両親に誕生日プレゼントでお願いしたオーダーメイドの竹刀(15キロ)で素振り。

 7:00になったら7:45までに帰宅して、ペットのカラスに朝食を与えたあと10キロの重さのある特殊なシャツを下に制服に着替え、鞄を持ち、冷蔵庫にしまってあるおにぎりを2つを持って、7:50に家を出て学校へ向かう。

 おにぎりは道中で食べる。

 

 

「それで、あの宝石のある場所わかった?」

 

《休眠状態にあるようでな、大体の範囲しか分からなんだ》

 

「それだけで十分!

学校が終わり次第、探しに行くぞー!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

授業が終わり、頬付きながらも気を限りなく0に近い状態にしているエンドの視線は、なのは、アリサ、すずかの3人へと向けられていた。

 3人と言うか、なのはとアリサは1週間ほど前から少し険悪そうな雰囲気を漂わせていた。

 一応なのはと同じく霊術関係を両親や周りの人に伝えていないエンドは、何となく事情を察することが出来た。

 恐らく、毎年恒例となっている なのは、アリサ、すずかの3人とその家族で温泉旅館に泊まりに行った時に、たまたま旅館近くにあったジュエルシードが覚醒し、それを封印しに行ったなのはがフェイトと遭遇したことは容易く想像できる。

 

 

(まあ言えるわけ無いよね。

『私は霊術が使えて、フェレット(?)さんと一緒に町を救う為に戦ってる』って、普通の人が聞いたら信じないことでも、あの2人なら信じてくれるだろうね。

でもその場合は2人を危険に晒すから黙ってるしか無い訳で・・・・・。

なんとも世知辛い状況だな。)

 

 

校内で唯一なのはの事情を知り一応同じ状況下にあるエンドだが、不幸中の幸いと言うべきか、鍛練を第一優先に考えてきた彼には友達がいない為、なのはと同じように悩む必要もない・・・・・とも言えない。

 彼には自分を溺愛する両親がおり、彼の両親は決まった時間帯に電話をかけて来ては、約1時間も一方的に話し続ける。

 エンドもそこだけは注意せねばならない・・・・・・・・・。

 面倒な両親との電話事情を考えている間にも時間が進んで授業が始まり、一応マジメに授業を受けていると、龍神丸が" 念話 "で話しかけて来た。

 

 

『今すぐ修行をするぞ主!!』

 

『何なんだよ急に・・・・・・・・・・』

 

 

一応マジメに授業を受けていたこともあり、大声で話しかけて来た龍神丸に少し苛立つ。

 しかし、これからずっと一緒に過ごし、近い将来に現れるであろう強敵と戦う相棒なので邪険にはしない。

 

 

『昨日は持ち前の戦闘技術があったが故に勝てたが、もし相手に霊術に慣れていないことがバレれば、確実に負けるだろう』

 

『だから修行をしようと?

でも今は授業中だし、例え仮病で早退できたとしても白昼堂々とできるわけ無いだろ。』

 

 

確かに今は授業中で皆んなも授業に集中していらようだが、例え明るい昼間だとしても霊術を使えば確実に分かるし、霊術を使ったのがエンドだとバレなかったとしても摩訶不思議現象として騒ぎになることを回避できない。

 

 

『その点は大丈夫だ。

我々には自分の主の精神に干渉し、実践的な霊術訓練を可能としている。

故に修行してもバレる心配は無い』

 

(ちゃんと考えてたんだな)

 

『おい主・・・・・その顔は何だ?もしかして我を適当なデバイスだと思ってはおらぬか?』

 

『はて?何のことだか分からないな。』

 

 

そう応えるエンドに目を細めて睨みつけている(であろう)龍神丸。

 

 

『まあ良い。早速修行を始めるぞ』

 

『おうよ!』

 

 

エンドは龍神丸の指示に従って体を霊力で満たして瞑想する。

 室内にいるにも関わらず浮遊感に襲われたので目を開けると、いつも通りの教室内の景色と、大地も逆に宇宙も見えず雲一つない謎の晴天の2つの景色が重なって見えた。

 だが不思議なことに、重なって見える景色がどちらともハッキリと見えるのだ。

 

 

『ここが修行場か・・・・・・・・・・』

 

『その通りだ。

では修行をする前に霊力の扱い方を教える。

先ずは霊核を感じてみてくれ。』

 

 

名前の通りであれば、霊核とは霊力の源・・・・・つまりは霊力を生み出す物なのだろうが、それと霊力のコントロールに関係あるのか、エンドは頭を傾げた。

 

 

『我らの世界にも[氣]を扱う技術はあるのでな。

だからこそ、主の持つ疑問も分かる。

霊核には霊力を生み出す役割ともう一つ、空気中に存在する霊力を吸収する能力がある。

つまり、霊核を扱える者と扱えない者とでは実力差が目に見えて違うのだ。』

 

『霊核は仙術と同じことができるのか・・・・・・・・・・』

 

 

[氣(生命エネルギー)]を自然エネルギーに同調させてコントロールし、氣を吸収、体内循環、排出。

 そうすることで人間の限界を越えた身体能力と、周囲への気配感知能力を大きく向上させる。

 

 

『強くなる為なら、やってやる!』

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

学校が終わっての放課後。

 登校時に宣言した通り、エンドは学校が終わってすぐに帰り支度を済ませ、誰よりも早く校舎から出て、ジュエルシードの反応があった公園付近を捜索する。

 問題が無いとは言え、あまりに急ぎ過ぎた為にクラスメイトに自分の存在がバレちゃったり。

 

 

「覚醒したらバカデカい霊力を放出する癖に、休眠状態時は覚醒間近になるまで探知させないとか超面倒なんですけど・・・・・・・・・・」

 

《それだけあの宝石を作る際に使われた技術がすごいのだ。》

 

 

口をトンがらせて「分かってるよ」と言うが、その表情からは納得がいっていないことが伺える。

 エンドは草木を丁寧にかき分けてジュエルシードを探しながらも、ジュエルシードとは何なのか、どう言う時に覚醒するのか考える。

 

 

(青い宝石はどんな状況で覚醒するんだ?

確かあの巨大な木が生えた時間だと、中心に小中学生くらいの男女がいたって話があった。

つまり宝石は人、もしくは知能を持った生物の願いを叶える力を持っていて、至近距離に強い願いを持つ生物がいるか、近くを通った多数の生物の欲望に反応して暴走するっぽいな。

大規模なテロなんかが起きなかったことから、宝石が叶えるのは純粋な願いのみなのかな?)

 

 

情報が殆ど無いながらにジュエルシード覚醒の原因を推測していると突然、エンドの脳内からブザーのような音が響き、[死の気配]を感じとった。

 

 

「・・・・・見つけた」

 

《何か言ったか?》

 

「宝石見っけたぞ!」

 

《ど、どうやって!?》

 

「そのことはあとで教えてやる。

そんなことより今は宝石を何とかしないと!」

 

 

兜鎧を装着して変身したエンドは、イメージトレーニング生み出し身につけた[魔式瞬歩]を使って[死]の発生源である公園に到着し、街灯の上で創作物にありがちな人面木を目撃する。

 

 

「何だアレ!?妖怪か!!」

 

《いや、どうやらアレは妖怪では無いようだ。

その証拠に、あの木の怪物から昨日回収した物と同質の魔力反応を察知した》

 

「呪物かよ・・・・・ 」

 

 

エンドの予想通りジュエルシードは人・・・・・知性のある生物の欲求または感情に反応して願いを叶える物だが、それは正しく起動していた場合であり、ジュエルシードはとあるトラブルで強い衝撃受け、現在は半暴走状態になっている。

 故に覚醒したジュエルシードは生物であれば、植物だろうと取り憑いて怪物へと変貌させてしまうが、知性が存在しないので動物種には劣るはずだ。

 

 

「気付かれる前に殺るぞ!」

 

 

魔式瞬歩の仕組みは至極簡単だ。

 体内で高ながら圧縮した魔力を足先に集め、足底が地面から離れた瞬間に圧縮魔力を爆発させ、高速で移動するのだ。

 魔式瞬歩で人面木の目前まで移動して鞘から龍神丸を抜刀し、抜刀した勢いのまま人面木に斬撃を放つが、龍神丸の刃が木に触れる寸前、攻撃が透明な壁に阻まれた。

 

 

「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎ー」

 

 

先端が矢の如く鋭い触手(木の根っこ)が地面を突き破って、エンドの無防備な腹部を貫かんと急速接近する。

 

 

《させるか!!》

 

 

龍神丸の怒号と共に黄緑色に輝く五芒星が現れ、人面木の攻撃を間一髪のところで防ぐことが出来た。

 エンドにとって初めての殺し合いが始まった。

 昨日も戦闘を行ってはいたが、アルフが甘い故なのか攻撃に殺意が乗っていない------すなわち、殺気をぶつかけ合って戦う" 殺し合い "では無く、喧嘩に近いものなのだ。

 次の攻撃がくる前に後退する。

 

 

「緊張する・・・・・これが初めての戦い。

かいた冷や汗がベタベタして気持ち悪いな」

 

《その割には余裕そうに見えるがな》

 

「今言ったようにこれが初めての戦いだよ。

こんな状況でも笑えてるのは、俺が[死]の真っ只中でも余裕が持てるように成長してるだけさ。」

 

 

そう言って笑うと、エンドの目つきが変わる。

 口角は上がったままだが、先程までとは違って落ち着きを取り戻してすぐに集中する。

 

 

「さてと、こっからは本気で行くぜ。」

 

 

エンドは龍神丸を鞘に納めて、背中に背負っている鞘から竜一文字を抜き、走り出す。

 そうはさせまいと人面木は約20本の触手の接近する。

 最初の3本は竜一文字で斬り払い、次に来た2本はスライディングで躱し、次に接近する5本に対しては1本を上体を右に逸らして避け、3本を斬ってから跳躍し、最後の1本は2段ジャンプに利用する。

 残りの10本は薄く輝く膜状のバリア(障壁)を上に傾けて攻撃を逸らし、1回転してから人面木の張るバリアに刺突。

 バリアを貫けずにいるエンドをほくそ笑み、斬られた6本の触手を再生させてトドメを刺さんばかりに

 

 

「その攻撃はありがたい。」

 

 

そう言うと右腰に備え付けているカードホルダーのような物から、五芒星の真ん中に「縛」と書かれた御札を4枚取り出し、投げる。

 投げられた御札は、まるで意識を宿しているかのように数回ほど竜一文字の周りを旋回したあと「ピタッ」と止まる。

 エンドが「解ッ!!」と叫ぶと、御札からライトグリーンの炎が現れて焼失し、そこから御札に描かれていたものと同じものが空に魔力で描かれる。

 

 

「⬛︎⬛︎⬛︎ーッ!」

 

「次の2撃で終わらせてやる。」

 

 

人面木が竜一文字をその場に固定したのか分からずにいる間に、「これ幸い」と言わんばかりに距離をとり、脚にに力を入れて体内で圧縮した霊力を足底に溜めた。

 意識してかは分からないが、人面木が動揺から攻撃へと意識を変えた瞬間に魔式瞬歩による高速移動。

 速度そのままに脚を伸ばして前に突き出す。

 

 

「即興開発&名付け! 必殺のぉ・・・・・杭貫撃!!」

 

 

ハンマーで杭を打ち込むが如く、魔式瞬歩の速度によって威力を増した蹴りでバリアに突き立て固定した竜一文字の柄頭を蹴り押し、バリアを突き抜けた。

 押し込みに使った力が強すぎた為か、バリアを突き抜けた竜一文字の切先は、人面木に突き刺さる。

 

「なに安心してんのよ。

言ったでしょ『次の2撃で終わらせてやる』ってさ」

 

人面木が視線を下に向けると、そこには不敵に笑うエンドと、そのエンドが握り、自身に突き刺さる竜一文字があった。

 だが先程と違い、竜一文字の刀身はライトグリーンの輝きを発している。

 

 

「月牙天衝・・・・・!!」

 

 

刀身全体から発せられた輝きが、まるで吸い寄せられるかのように刃先へと移り、切先に輝きが集束し切った瞬間、人面木が一瞬にして膨れがって爆散した。

 人面木が爆散し消失した場所からは、先日回収したのと殆ど同じ菱形の青い宝石が現れる。

 エンドはカードデッキホルダーならぬ、御札デッキホルダー(?)から、先ほど使用した御札とは違って「縛」では無く、「封」と書かれた御札を5枚取り出し、投げる。

 御札が宝石に触れる寸前、エンドが「解!」と声に出したが、焼失することも、そもそも炎が現れること無く、御札が宝石を包み込む。

 

 

「封印完了ッ!さっさとかーえろ。」

 

 

封印済みの宝石を拾い、そう言って踵を返して歩き出して5歩目のところで、エンドの爪先スレスレの地点に金色に輝ける魔力光弾が着弾する。

 振り返った先には当然と言うべきか、フェイトが外灯の上に立ってバルディッシュの先を向け、その隣の外灯には人間態のアルフがたっていた。

 

 

「おっひさー!昨日ぶりだね」

 

「出来れば貴方と再開したくはありませんでした」

 

「俺は会いたかったんだけど?」

 

「フェイトには悪いけど、アタシは会いたかったよ。

何てたってアンタに煮湯を味合わされた分を返したかったからねえ!!」

 

 

アルフは跳躍し、その際に足場となっていた外灯が「グニャリ」とひしゃげる。

 振り翳された拳がエンドの目と鼻の先にまで接近し、次の瞬間にはエンドが殴り飛ばさせることは誰が見ても明らかだが、当の本人は余裕な態度を絶やさずにいる。

 

 

「オォオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

 

 

その態度が気に食わないアルフは雄叫びを上げて、魔力で強化された剛腕を振り抜かんとする。

 

 

《protection》

 

「んなッ!?」

 

 

独特の機械音声と共に桃色に輝く魔力の障壁がエンドとアルフの間に出現し、アルフの拳を容易く無効化する。

 フェイトとアルフにとって馴染みのある機械音声と魔力反応のあった方面に視線を向ければ、[防護服〈バリアジャケット〉]に身を包み、その手に握るデバイスを2人に向けるは なのは。

 なのはが姿を現したことから、エンドが余裕であった理由は一晩の間に協力関係を結んだが故に、なのはが自分の危機を救ってくれると分かっていたのだと結論付けた。

 

 

「随分と仲良くなった見たいじゃ無いか」

 

「お前が思ってるような関係性じゃ無いよ。

コッチが一方的に知ってるんだ。

どちらかが攻撃を行えば、必ずその攻撃を防ぐだろうってね。」

 

 

その予測は完全に的中している。

 暇な時間を全て修行に費やしたエンドは、次に観察眼を鍛える為にクラスメイトや先生、自分の視界に入る者達の行動の細かいところまで観察している。

 故に、この状況ならコイツはこうするだろう、アイツならこんなことをするだろうと予測できる。

 なのはもアルフも単純なものだからエンドほどの観察眼が無くても予測はできるんだけど・・・・・・・・・・。

 

 

「それに余裕な態度・・・・・と言うより、いつも通りの態度のままなら腹を立てたアンタが襲いに来ることが分かってた。

だから無駄に体力を減らさない為に動かなかっただけだよ。」

 

 

封印済みの宝石を上に投げてはキャッチを10回繰り返したエンドは、相手を小馬鹿にするようなステップを踏んでからフェイトを見る。

 

 

「分かってるけど一応聞いとく。俺に何の御用ですかな?」

 

「貴方の持つ2つのジュエルシードを頂きます。」

 

「俺的にはお互いに傷付け合わず、平和的解決を求めてるんだよね」

「だったら------」

 

「大人しくコレ・・・・・確かジュエルシードだっけ?・・・・・を渡せって言うんでしょ?

俺もそうしたいけど、君とは初対面だから君がどんな子なのか、何を目的としてジュエルシードを集めてるのか知らないわけ。

だから、目的を教えてくれたら渡して上げなくも無いよ?」

 

 

無意識のうちに、フェイトのバルディッシュを握る力が増す。

 自分は大切な母親の為にジュエルシードを集めているのだが、その母親がジュエルシードで何をしようとしているのか知らない。

 優しい母が危険なことをするとは考えられないのだが、エンドからすれば名前も知らない敵(エンドはまだ、フェイト達を完全に敵として認識していない)ですら知らない母親の目的なんぞの為に渡す理由が無い。

 

 

「えと、その・・・・・・・・・・」

 

「ん?」

 

「だから・・・・・・・・・・」

 

「ん〜?」

 

 

言葉を紡ぐたびに、フェイトから発せられる声が震える。

 

 

「え、と・・・・・・・・・・」

 

「んん〜?」

 

「え・・・・・と、ひっぐ・・・・・・・・・・」

 

 

とうとう泣き出してしまったフェイト。

 確かに実力的には大の大人でも太刀打ちできない実力の持ち主で、他人が聞けば同情してしまうほどの家庭環境内で生きていたとしても、精神は年相応より少し大人びているくらい。

 さらに言えば、フェイト・テスタロッサなる少女には同年代とプライベートで接したことは昨晩、エンド(プライベートの姿)が初めてだ。

 

 

「え!?ちょま------」

 

「アタシの可愛いご主人様にィ!何してくれてんだいッ!!」

 

「うぼわァッ!!」

 

 

アルフの怒りの鉄拳炸裂!

 いつも通り・・・・・と言うか、これが戦闘中に行われたことであれば、なのはが殴り飛ばされたエンドを助けるけど、今回は煽った挙げ句に泣かせたエンドが全面的に悪い。

 この場合は助けず、十分痛い目にあうまで見守る選択をとる。

 

 

「ず、ずびばぜん・・・・・

お詫びと言っては何ですが、これ受け取って下さい」

 

「こ、れは・・・・・」

 

1発だけしか殴られていないのにも関わらず、まるで集団リンチにでもあったかの如くのボロボロで無様な姿を晒している。

 エンドは痛みを堪えて地面を這いながらフェイトに近付く。

 

 

「あの・・・・・ジュエルシードあげますんで許してってか、お願いだから泣き止んで下さい。」

 

 

フェイトが差し出されたジュエルシードを受け取ろうとした瞬間・・・・・・・・・・

 

 

「危ない!!」「キャアッ」

 

 

フェイトの後方斜め上から接近する水色に輝く魔力光弾に気付いたエンドは、咄嗟にジュエルシードを乗せた手を握り、フェイトを抱えて右に跳んで躱す。

 押し倒す形にはなってしまったがフェイトを助けられたことに安心したのも束の間、自分とエンドがとる体勢に気付いたフェイトが顔を赤くし、魔力で強化した平手打ちをお見舞いする。

 

 

「ウゲェェェェ!」

 

「助ける為とは言え、女の子を押し倒すのはどうかと思うのッ!!」

 

「ヘブン!」

 

 

さらに!追撃&お仕置きと言わんばかりに魔力を纏わせたレイジングハートによる、強烈な一撃がエンドの後頭部を襲った。

 

 

「どう、せ・・・・・なぐ、なら・・・・・!

こうせざるを得ない状況にした元凶にやってよ!!」

 

「元凶とは、失礼なことを言ってくれるじゃ無いか。」

 

 

全体を震えさせながら指をさした方向から、自分達と同じくらい若々しくも生意気そうな声がした。

 そこにいたのは青みがかった黒い髪に、私的には軍服に似ている防護服〈バリアジャケット〉を見に纏う少年おり、その少年の持つデバイスをエンド、なのは、フェイト、ユーノ、アルフの5人に向けられる。

 

 

「貴方は何者よ!」

 

「・・・・・・・・・・[時空管理局・時空渡航艦船〈アースラ〉所属の執務官 クロノ・ハラオウン]だ。」

 

 

オネェ口調を無視して、クロノ・ハラオウンと名乗る少年は自分の所属を語る。

 十八番(?)のオネェ口調ネタを無視されたことに腹を立てたがすぐに気を取り直し、クロノの" 時空管理局 "なる単語から、その組織について考える。

 

 

(時空管理局・・・・・読んで字の如くで考えるなら時間、空間を守る組織で、あの杖らしき物は技術的に見ても未来の世界から来たと予想できるが、その場合だとパラドックスやらで何らかの影響が起きる。

だけど今のところ何ら影響はない。

そこから考えるに、時間に関しては語呂がいいから時空にしただけで、時空管理局は異世界に近いものを守る組織と見た!)

 

 

いろんな技術を取り入れ、強くなる為に幾多の漫画やアニメ、ドラマ、2次創作などの創作物を見てきたエンドは、時空管理局に対して簡単に仮説をたてることが出来た。

 敵の正体についてある程度の仮説をたてたエンドは、次にどうして姿を現したのか、この状況をどう切り抜けるかを考えた。

 

 

(現れた理由は、まあ状況から見てジュエルシードの回収と、ついでに時間に関わってる俺達への事情聴取。

さて、どうやって切り抜けようか・・・・・・・・・・)

「そろそろ喋ったらどうだ?」

「もしかして弁明でもさせてくれるっての?

それはありがたいけど、時空管理局だなんて聞いたことも無い組織に弁明する気も、する必要も無いんだけど。」

 

 

エンドの仮説が正しいのであれば、無数に近い数の異世界を管理し、守ることが可能なほどに途方もなく強大な組織であると伺えるのだが、仮面の下では未だに不敵な笑みを絶やさない。

 一方、自分達の正体が仮説とは言えバレていることに気付かないクロノは、飄々とした態度を崩さないエンドに警戒意識を集中する。

 なのはとフェイトも決して警戒せずにいれる存在では無い。

 しかし、相手からすれば正体も実力も不明な敵であるのであり、そこからエンドが相手の実力も測れない素人と考えられる。

 ではなぜクロノは意識を向けるのか? 声色からは日常を闊歩しているものではあるが、その立ち振る舞いからは一片の油断もしない達人の姿。

 「相手の正体も実力も分からない」、これはクロノにも言えることだ。

 

 

「どうすんのさ?

さっきも言った通り従う気は無いんだけど」

 

「・・・・・・・・・・だったら無理矢理従わせるまで!」

 

「かかって来な。」

 

 

水色に輝くおよそ10個の魔力光弾を生成し、発射。

 エンドはソレら全てを龍神丸を斬り払い、魔式瞬歩で一気に近付く。

 まさか正々堂々と真正面から、それも超スピードで突っ込んで来るとは思わなかったのか、エンドの行動に動揺して一瞬ばかり動きが止まり、その隙に竜一文字を右へと水平に振る。

 だが場数を踏んでいるらしく、すぐに正気を取り戻したクロノは縮小化させたシールドを横腹に張って攻撃を防いだ。

 

 

「中々やるな」

 

「ソッチこそ、相当な場数を踏んでいるようで」

 

「自分から話しかけておいてなんだが、お喋りはここまでだ!」

 

「俺はもうちょい話したいんだけど。」

 

 

2人は一旦距離をとり、クロノはデバイスをエンドに向けて構え、もう一方のエンドは着地と同時に" 魔光手裏剣 "を放つ。

 クロノは即座にシールドを展開して防ぎ、それと同時に魔力光弾を5発ほど生成し、放った。

 

 

「そんならコッチだって行くぜ!!」

 

 

エンドも障壁を張ってクロノの攻撃を防ぎ、御札収納箱〈デッキホルダー〉から五芒星の中に「追」と書かれた御札を投げる。

 クロノから逸れた軌道を進む御札は突然、引き寄せられるかのようにクロノの方へと曲がり進み、そして御札はクロノが纏う防護服〈バリアジャケット〉に張り付いた。

 エンドが「解ッ!!」と叫ぶと、張り付いた御札が爆発した。

 

 

「ぐっ・・・・・・・・・・」

 

「御札にはちょっとばかし秘密があってね。

表裏に五芒星と中に一文字書くことで、2つの能力を付与することが出来るけど、威力はその分下がっちゃうの」

 

「・・・・・・・・・・なぜ教える?」

 

「バレたところで、簡単に対処できるもんじゃあ無いから。」

 

 

魔力で強化した拳で地面を殴り、煙幕を張った。

 外からも中からも互いに認識できないことを確認したあと、エンドは龍神丸を鞘に納め、御札収納箱〈デッキホルダー〉から五芒星の中に「幻」と書かれる御札を取り出し、「解」と囁くように呟く。

 するとエンドが持っていた御札が急に浮かび上がり、術者たるエンドの姿へと変わり、エンド本人に背を向けて立つ。

 エンドの行動が分からないクロノは、「猪突猛進な力技もたまにはいいものだ」という言葉を心中に留め、そして煙幕を含めた全てを閉じ込め、殲滅する為に魔力光弾100近く生成した。

 それと同時にエンドが上から現れた。

 

 

「これでトドメだ!」

 

 

全ての魔力光弾が一斉にエンドへ向かう。

 慌てることも、抵抗することも無く水色の魔力光弾の嵐に包まれ、その姿を消した。

 エンドが消えたことに狼狽したクロノは慌てながらも自身のデバイスに、「非殺傷モード」が解除されていないか確認する。

 デバイスからの返答は「解除されていません」の一言であり、「それならば奴は何処へ!?」と慌てた。

 

 

「トドメだなんて悲しいこと言わないで、もっと俺との逢瀬〈たたかい〉を楽しもうぜ。」

 

 

飛んでいるクロノの真下の地面から現れたエンドは、クロノの脚を掴み、自由落下+これまた魔力で強化した腕力で背を地面に叩きつける。

 真実はこうだ。

 「幻」の御札はあらかじめ設定した動きをし、そして攻撃を受けるとすぐに消滅する。

 エンド(幻)はお試しで設定した通り跳躍し、本物だと勘違いしたクロノはエンド(幻)に弾幕を集中し、「エンドを殺してしまった」とさらに勘違いして動揺している隙に地面を掘り進め、奇襲に成功した。

 性格からして真面目かつ冷静に戦うのがクロノのスタイルなのだろうが、エンドとの戦闘で熱くなってしまったクロノは見事にエンドの策にハマってしまったのだ。

 

 

「これも一応、仕事なんでねッ!」

「げっ・・・・・!!」

 

 

デバイスの穂先をエンドの顔に向ける。

 流石のエンドもゼロ距離からの攻撃には対処が不可能なので、当然ながら魔力光弾に被弾し、爆発する。

 

 

「いっ・・・・・つ・・・・・!

やりやがったな、お返しじゃー!」

 

 

空へと退避する為、体が宙に浮かび始めたクロノの両脚を掴み、横回転をしたのちにクロノを地面に叩きつける。

 勢いよく地面に叩きつけられたクロノの体は、硬い地面だと言うのに弾んで宙に浮き、痛みに意識が向いたことで動きが遅くなったことを見逃さず、再度クロノの両脚を掴んでジャイアントスイング。

 魔式瞬歩で投げたクロノの上に移動して踵落とし。

 

 

「ガッ・・・・・」

 

 

踵落としによる追撃でクロノは意識を失った。

 

 

「終わった・・・・・の?」

 

「そのようだね」

 

「まさか本気のアイツがそこまで強かったなんて・・・・・」

 

「・・・・・思いもしなかった。」

 

 

エンドの本気の戦闘を目撃した4人。

 恐らく素人でありながら時空管理局の者と互角の戦いを繰り広げ、そして勝利を納めたエンドの戦闘能力の高さに感嘆するフェイトとアルフ、そして戦いに慣れている様子なエンドの正体が気になる なのは とユーノ。

 4人の中のエンドのイメージが、「ちょっと強くてふざけた人」では無く、「油断ならない強敵」に変わった。

 

 

「さて、コイツの目が覚める前に近くの木に括り付けてっと。」

 

 

エンドが纏う兜鎧にはポケットのような収納スペースが無いのだが、何処からともなくその鎧のどこに隠していたのか、とても長い縄を取り出し、クロノを木に巻きつけて拘束する。

 やることを終えたエンドは4人に向き直って何か言おうとするのだが、防護服〈バリアジャケット〉を纏った男達が突然現れて、公園を包囲した。

 

 

「そこの5人!抵抗せず、大人しく捕まりなさい!!」

 

 

エンドは龍神丸を鞘から抜き、なのは とフェイトは己の相棒たらレイジングハートとバルディッシュを構え、ユーノは全身の毛を逆立て、アルフは両拳を前に出す。

 いざ戦闘が始まろうとしたその瞬間、誰かぎ「止めろ!」と叫び声を上げる。

 

 

「ありゃま!もう起きたのクロノちゃん」

 

「ちゃん付けはやめろ!

あと頬をつつくな、そして馴れ馴れし過ぎるぞ!」

 

「んもうッ!お・こ・ら・な・い・の・!」

 

 

流石は「執務官」という立場にある実力者。

 戦闘から数分と経たずに目を覚ましたクロノは、戦闘員では手も足も出ないことが分かっていた為、戦闘態勢を解除するよう叫び命令した。

 エンドはクロノが目覚めたことに驚きつつも、オネェ口調で動かないクロノに近付いて頬を「ツンツン」と触る。

 

 

「ふふん♪見逃してくれるって言うなら、さっさと帰るとしますか。

行くよ!なのは、ユーノ、フェイト、アルフ。」

 

 

突然のことに戸惑いつつも頷く。

 何の警戒心も抱かずにゆっくりと歩を進める5人の姿を悔しげに見つめながら、クロノに「今からでも捕まえましょう!」と提案するも、クロノは団員達の提案を拒否する。

 何度も言うように、クロノは多くの修羅場を潜り抜けてきた強者だ。

 そんなクロノでも近接戦に特化した魔法・・・・・" ベルカ式 "を扱う魔導師との戦闘経験は、片手で数えるれる程しか無い。

 例えベルカ式魔法を扱う魔導師と戦い慣れていたとしても、かなりの戦闘技術と強靭な精心力を持つエンドと戦えば、体力を半分近く残しての勝利はあり得ないだろう。

 それ程までに修練によって強くなったエンドは手強い。

 さらに言えば、なのはとフェイトはまだまだ色んな手を隠しているだろうエンドよりは相手をしやすいが、戦闘員達では太刀打ちできないほどに強い為、エンドと自分の勝敗が決するよりも遥かに早く決着がつき、エンドの手助けをすることは簡単に予想できる。

 クロノの説明を聞いた戦闘員達は納得は出来ないが、理解は出来たので大人しくクロノの命令に従った。

 

 

「君の名前は何という!!」

 

 

名前を聞かれたエンドは魔式瞬歩でクロノの側まで行き、「俺の名前はエンドだ!!」と耳元で叫んだあと、4人の所に戻って行った。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

アースラに帰投したクロノは、提督 兼 母親の[リンディ・ハラオウン]に先ほどのジュエルシード探索者(エンド、なのは、フェイト、ユーノ、アルフ)との戦闘報告を行っていた。

 時空管理局の目的ははエンドの予想通りジュエルシードの回収、それとジュエルシードを探す者達の拘束と事情聴取だった。

 

 

「まさかクロノがやられちゃうだなんて、エンドって子はかなり厄介な相手ね」

 

「僕が彼の実力を見誤ったのもあります。

ですが・・・・・最初から全力でいったとしても、体力を半分も残す余裕はありませんし、一瞬でも気を抜けば負けると思います。」

 

 

「クロノにそこまで言わせるなんて」と驚くと同時にクロノの悔しそうな顔を見て、「エンド君ありがとうね。クロノに対抗意識を芽生えさせてくれて」と心の中で感謝を述べた。

 

 

「あともう一つ報告があります。

エンドという男は、恐らく現地人だと思われます」

 

「どうしてそう思ったのかしら?」

 

「軽薄な態度で知らないと言っていたので信憑性がないと思うのですが、実際に戦ったからこそ分かります。

自分の強さに自信があったのもあるのでしょうが、あの態度を取られた1番の理由は、彼自身がどんな状況であろうと冷静でいられる強靭な精神の持ち主だからだと分かりました。」

 

 

リンディやアースラにで主力のオペレーターを務める[エイミィ・ロミエッタ]は驚いた。

 例えそれが過大評価であったとしても、クロノが相手をそこまで評価するなんてのは、彼女らが知る中で初めてのことだからだ。

 その後クロノはリンディに「自室に戻ります」と言って、司令室から退室した。

 

 

(エンド。今度会った時は油断もしないし、気も抜かないからな!)

 

 

クロノはエンドへの対抗意識を燃やし、明日から訓練量を増やすつもりなので、寝る時間にはまだ早いが寝て体力をいち早く回復する為に寝ることにした。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「麗しき4人のお嬢様方、ようこそ我が家へ!」

 

 

家に着くなり意気揚々と玄関の鍵を開け、執事か、はたまた紳士のような仕草で家の中へ招き入れた。

 彼にとって友達を招くことは小学生3年生の今日が初めてであり、「らしくない」と思いながらも興奮を表に出さないように努めた。

 

 

「アンタ、いつまでその格好でいるつもりだい?」

 

 

エンドとの間柄が友達もしくは知り合いならば素朴な疑問であるが、流れに任せて一緒に行動してしまっているが、エンドと「なのは、ユーノ」「フェイト、アルフ」は一応は敵なのだ。

 つまり、これは正体を明かせと言っているようなものなのだが・・・・・・・・・・

 

 

「それもそうじゃん。」

 

 

あっさり兜鎧を脱ぎ、制服に戻るエンド。

 「バカ正直にバラす馬鹿はいないか・・・・・」と馬鹿なことをしたもんだと反省していたアルフだが、エンドが素顔を見せた瞬間、口をあんぐりと開けてフリーズした。

 顔には出さずに済んだが、フェイトも心の中では「え?なんで?なんで正体を明かしたの?例え話し合いをしたかったとしても、襲われる可能性を考えて、そのままでいてもいいんじゃない?」と、頭の中が「?」で埋め尽くされていた。

 

 

「なに固まってんの?」

 

「そりゃ固まるに決まってんだろ!

『これで正体をバラしてくれないかな』って、感じで冗談半分で言ったのに、なんでその挑発にのって正体明かしてんだい!!」

 

 

口を尖らせて「理不尽なッ!」と叫ぶ。

 なのは達からすれば、全身を防護服〈バリアジャケット〉で覆っている理由は、正体がバレることを恐れたからと考えていたが、正解はエンドが“ ゲンジ ”のキャラデザが好きだからしているだけで、正体を隠す意図は全くない。

 

 

「それにアンタァ!よく見なくても分かるよ!

昨日フェイトのお客として来た小僧じゃないか!!」

 

「そう言えば・・・・・・・・・・」

 

「『そう言えば・・・・・』じゃないよ!!

よくも黙ってくれたもんだねぇ」

 

「ごめんごめん。昨日はあまりにもお前達の生活が不摂生過ぎて頭が血に昇ってて、全然気づかなかったわ。」

 

 

エンドの発言が気に掛かったなのはは、エンドに「どんな感じなの?」と問うて話を聞くと、なのはも当時のエンドと同じく絶句した。

 喫茶店を営んでいる士郎と桃子の娘にして、親兄妹が忙しい時には1人で家事を頑張っているなのはは、エンドほどでは無いにしろ食にとても厳しいのだ。

 

 

「どう言うことなのフェイトちゃん!!私達は!今が絶賛成長の真っ只中なんだよ!!

だ・か・ら・!ちゃんと掃除をした部屋で、栄養バランスの考えられたご飯をちゃんと食べなさい!!」

 

「はいッ!ごめんなさい!!

これからは、体のことを考えてご飯を食べます!!」

 

 

かなりカンカンな状態に見えるが、怒りが極限まで高まったなのはは、とても恐ろしいのをエンドは知っている。

 エンドは一度、その状態のなのはを見たことがある。

 それは1年はど前、クラスの男子4人が掃除の時間中に箒などでチャンバラごっこをしており、それで教室がメチャクチャになったことがあった。

 その時のなのはは、いつもよりも清々しくて明るい笑顔だったのだが、瞳のハイライトがオフになっており、その時に発した言葉は穏やかなもので「OHANASIしよっか」の一言だった。

 しかし、その一言を聞いた全員が震え上がった。

 当時のことを思い出して身震いさせるエンドは、自分の頬を叩いて正気に戻り、ある意味衝撃の事実を告げる。

 

 

「んで、ユーノだっけ・・・・・いつまでフェレットの姿でいるんだ?

それとも、その姿がお気にだったりぃ?」

 

「負った怪我の回復に専念する為に、変身しているだけだよ。」

 

 

そう言うと、ユーノの体が黄緑色に輝いて、シルエットはエンド達と同じくらいの大きさの人型に変わり、光が収まると、 色のパーカーに 色の短パンを履いた金髪緑眼の男の子へ変身・・・・・いや、男の子に戻った。

 

 

「ええええええええええええ!!ユーノくんって、私と同じ人間だったの!?」

 

「初めて会った時はこの姿じゃ無かったっけ?」

 

 

ユーノの問いに勢いよく首を横に振る。

 「そうだっけ?」と両腕を組んで右の指を顳顬に置いてクルクルと回し、数十秒ほど考える。

 「ジュエルシード」の回収の際に大怪我を負い、回復を優先するためにフェレットに良く似た小動物に変身し、その翌日にボロボロの状態で倒れているところを、なのはに助けられたことを思い出した。

 

 

「ごめんごめん。

意識が朦朧としてたから、てっきらなのはに会ったあとに変身したもんだとばかり・・・・・・・・・・」

 

「へー・・・・・女の子とキャッキャ、ウフフしたいが為に黙ってたのかと思ってた」

 

「何でそう思ったのさ?」

 

「だってお前はその姿で、『クラスのアイドル』って呼ばれてるなのは、アリサ、すずかの3人と一緒に温泉入ったんだろ?」

 

「あ・・・・・・・・・・」

 

 

なのはが「一緒に温泉に入ろう」と自分に言ってきたのは、人間であると知らなかったからと言うことに、先ほどの会話とエンドの爆弾発言で気づき、「ギギギ」と効果音がつきそうな動きでなのはの方に振り返った。

 ユーノの視界には震え上がるほどに、とても恐ろしい表情でなのはは目を見開いてユーノを睨む。

 

 

「あの、なのは・・・・・さん・・・・・・・・・・」

 

「ユーノくんのォォォ、スケベェエエエエエエ!!」

 

「ギャフンッ!!」

 

 

なのは怒りの一撃がユーノの頬に炸裂。

 怒った女が1番怖くて強い。

 それを証明するかのように、魔力で強化されていない腕でビンタされたのにも関わらず、ユーノはぶっ飛び、壁に叩き付けられる。

 

 

「やっぱ怒った女ほど怖いもんは無いな。」

 

 

そうしみじみと思うエンドなのであった。

 

 

 

 






武器or魔法紹介


★ 霊力(別名・・・魔力)

・術を発動する為のエネルギー。


★ 霊核(別名・・・リンカーコア)

・霊力を生成する器官のこと。


★ 霊術

・[御札]と霊力をで発動する術の総称。


★ 龍神丸

・見た目は[OverWatch]の登場キャラ[ゲンジ]の持つ小刀によく似た物であり、[龍華の国]なる謎の多い世界で作られた[武装神器(アームドデバイスとインテリジェンスデバイスを足して2で割ったような物)]である。


★ 兜鎧

・魔力で編まれた特殊な装束であり、どんな環境下であってもある程度まで負荷を抑え込める。


★ 竜一文字(仮)+龍鞘

・刀身を鞘に納めることで、刀身に込められた魔力を極限まで高める機能が備わっている。
 見た目は“ ゲンジ ”の持つ刀とはデザインが違うのだが、一応名前はあった方がいいと言うことで、竜一文字のあとに(仮)を付けた。
 そしてこれは一応は兜鎧の一部である。


★ 御札

・兜鎧同様、魔力によって出来た物。
 龍神丸が収納している特殊な筆で、五芒星とその中に一文字書くことで、書かれた文字通りの効果を発揮する。
 因みに御札に描かれるデザインは、書いた文字によって変化する。


★ 障壁

・魔力によって形成する薄い膜のようなもの。


★ 爆裂手裏剣

・刃が少し曲がった三方手裏剣状の魔力の塊。
 魔力を高めながら圧縮して手裏剣状にしているので、着弾時には小爆発を起こして相手にダメージを与える。


★ 魔式瞬歩

・魔力手裏剣と同じく魔力を高めながら圧縮、そして足底が地面から離れた直後に炸裂させて高速で移動する技。


★ 月牙天衝

・[BLEACH]の主人公、[黒崎 一護]の必殺技。
 切先に霊力を集束させ、刀を振るった際に高密度の魔力の斬撃を飛ばす大技。


★ 竜撃剣

・ゲンジが使用する最強の技で、霊力を刃先に集束させるところまでは龍神衝波と同じだが、刃先に集束させた状態を維持したまま何度も攻撃できる点だ。


★ 杭貫撃

・エンドが即興でつくり上げ、使用した技。
 何らかの方法で固定した竜一文字の柄頭を、魔式瞬歩+飛び蹴りで打ち込み相手の体を貫く。


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