激闘! レックナート杯争奪城内魔法大会   作:星海月

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予選第3試合

 

ナ「いやー、盛り上がってまいりましたね、この第297回(以下省略)」

 

主「素直に魔法大会って言えばいいんじゃない?」

 

ナ「あ、そういえばそろそろお昼よね。あたしお弁当作ってきたんだけど食べる?」

 

主「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!! 僕が悪かったです許してください!!!」

 

ナ「? どうしたの、いきなり。早くお弁当食べようよ」

 

ジョウイ(以下ジョ)「やあ、二人とも。あのさ、お弁当持ってきたんだけど、食べるかい?」

 

ナ「あれー? ジョウイ、どうしてここに? 奥さんと義兄さんはどうしたの?」

 

ジョ「あ、いや、その……。とっ、とにかくこれジルが君たちのために作ってくれたんだ。遠慮なく食べてってくれ。それじゃ!!!」

 

(脱兎のごとくその場から去るジョウイ)

 

ナ「……なんだったんだろ、今の……。でもジルさんが私たちにお弁当……? なんか怪しいわね」

 

主「あっ、見てよナナミ。お弁当の中身、全部ニンジン料理が入ってる!」

 

ナ「なるほど……。つまり嫌いなものを内緒であたしたちに押し付けたわけね……。ふふふ、ジョウイ、お姉ちゃんに対する態度がなってないわね。後で覚えてなさい」

 

主「……ジョウイに幸あれ……!!(神に祈っているポーズ)」

 

ミ「あのー、それはともかく、さっさと次の試合に行きたいんだけどー」

 

ナ「あ、はいはい、どうぞ~」

 

主「第三試合は、『瞬きの紋章』を持つビッキー選手と、自称偉大なる魔法使いメイザース選手、『蒼き門の紋章』と『雷鳴の紋章』を携えての登場です!!!」

 

(わ~~~~!!! ぱちぱちぱちぱち……)

 

ナ「では、今回の試合の予想を立ててくれる、からくり丸さんにコメントを頂きましょう!」

 

主「えっ? そんなの前からあったっけ?」

 

メグ「行くよ、からくり丸!! 状況分析データプログラム、ログオン!!」

 

からくり丸「……びっきー選手、俊敏性22.52%、魔力67.98%、持久性20.16%、運ノヨサ13.5~74.01%、ヨッテ勝利確率約36.255%、めいざーす選手、俊敏性41.69%、魔力78.92%、持久性48.00%、運ノヨサ33.84~56.74%、ヨッテ勝利確率68.77%……」

 

ナ「……どうやら、人選を誤ったみたいね……」

 

主「人選も何も、人じゃないし」

 

ミ「まぁ、何はともあれ、第三試合開始!!」

 

 

どわわわわああああん!!!

 

 

メイザース(以下メ)「ふっ、こんな小娘が私の相手になると思うのか? 私は偉大なる魔法使いだぞ!!」

 

ビッキー(以下ビ)「え、えっと、それじゃ行きますね! えいっ!!!」

 

しゅいんっ!!

 

ぱっ。

 

 

 

 

 

一同『……………………?????』

 

 

 

 

しーーーん…………。

 

 

 

 

 

メ「まぁ、せいぜいこの私の魔法のすごさを目に焼き付けておくのだな。では行くぞ!!! ……おや? 小娘は?」

 

ナ「……えーと……。ビッキー選手、自分から攻撃を仕掛けようとしたら、何故か自分をテレポートさせてしまいました……」

 

主「相変わらず器用な人……」

 

ミ「試合続行不可能! なのでこの勝負、メイザース選手の勝ちぃ!!!」

 

メ「…………え? 私の…………勝ち?」

 

ナ「開始早々2秒であっけなく勝利をもぎ取ったメイザース選手!! いやぁ、自分の自慢話をしまくって、なおかつ勝利を手にするとは!! 何たる幸運なのでしょうか!!」

 

ミ「おめでとうございます! 今のお気持ちをどうぞ!」

 

メ「え? ……いやお気持ちといわれても……。それより私の出番は……?」

 

ミ「(きっぱり)準決勝までありません」

 

メ「そ、そんな……。それじゃせっかくの華麗なる魔法を皆に見せられないじゃないか!!!」

 

ミ「そんなこといわれても困ります。それでは後の試合がつかえますので早々に控え室にお戻りくださいね♪」

 

メ「後の試合がつかえるって……。開始早々2秒ならつかえるもんもつかえんだろが!!! こ、こら、襟首をつかむな!! おいこら……」

 

(そのままじいさんを引きずり後を去るミリー)

 

ナ「いやー、なんか盛り上がるもんも盛り上がらないっていうか、あっけない幕切れでしたねぇ」

 

主「というか、何でそもそも彼女が出場してたんだ?」

 

ナ「さぁ……。一部ではテレポートしてたらいつのまにかここの選手控え室についたとか、っていう噂が……」

 

主「あながち噂でもないような気が……」

 

ナ「とにかく、次はいよいよ第四試合!!!! 『月の紋章』をもつ闇の一族、一体どれだけ若作りしてるのか!? 年甲斐もなく恋する乙女、シエラさんと、『土の紋章』で奮闘する、将来は白いウェディングドレスを着てバージンロードを歩きたいと願う、戦士の村の村長の娘のテンガアールちゃんです!!!」

 

主「テンガアールはともかく、シエラさんが今の聞いてたら即殺られるよ……?」

 

ナ「あ、そーだ、もうお昼過ぎてるし、そろそろお弁当食べよっか♪」

 

主「あ、僕なんだか今日は無性にニンジンが食べたくなってきたな~!! せっかくジョウイが持ってきてくれたんだし、ニンジン料理食べようよ」

 

ナ「そお? でもこのお弁当、朝早くから作ってきたし、それに早く食べないと悪くなっちゃうよ?」

 

主「だ、大丈夫だよ!! ナナミの料理なら1日や2日、いや1ヶ月や1年ぐらい置いといても十分長持ちするよ!!!」

 

ナ「んー……。そういうものかしら」

 

主「うんうん!!」

 

ナ「じゃ、晩御飯に食べよっか♪」

 

主「…………っ!!!!」

 

 

 

 

後日。

 

ティントの坑道で気を失っていたビッキーを、近くを通りかかった人が発掘……いや発見したらしい。

 

その後ティントの間では、神隠しに遭った子供が発見されたとして、村中その噂で持ちきりになっていたという。

 

 

 

……続く。




追記
あえて主人公の名前を出さずに話を進めるように修正をしてましたが、一部執筆当時の名前を残したままだったので修正しました。
(執筆当時はリト)
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