METAL COAT R&Y
これは今よりも昔の話になるだろう。
人は地球という鳥籠にこもっていた。
だが鳥籠は箱に過ぎず、それ以下の形になる事はあってもそれ以上のモノにはなれない。
増え過ぎた数は減らすほかならない。
何にだってそのはず。
テラフォーミングに火星が選ばれ、ある程度人々が定着し地球と同じ環境で過ごす事ができるまで100年は費やしたとか。
だが、その次の100年まで平和な暮らしが続くなんて事はなかった。
同じく住める星を探すべく地球外生命体が遠路遥々火星にやって来て、火星住人との戦争が勃発した。
先住人との戦争を想定しやって来た彼等は最初こそ優勢だったが、火星住人と地球人それと月の住人は既に人類同士の戦争を歴史として知っており、戦いの経験なくとも人々の成長を促され成長させて来た。
今なお使われ続けている道具や機器乗り物、そして、あなた達に寄り添う者達は全て戦争経済から生まれ出て来たのです。
人による人同士の争いで刺激され続けて来た成長能力、対応力によって火星は無事、人々のモノになって生活できている。
人に寄り添いしモノは・・・・・。
「ながいです。」
「ちょっとヤヒメ静かにっ!」
歴史学者の語りに釘を刺した。
周囲の視線は彼女へ向けられる。
聞き手は話に集中するのだからそれは当然、声のある方へと向かう。
「ながいんですよ。
宇宙人が侵略に来たから人造人間作って平和になりましたって話をするのになんでこんなにくどくどくどくどながったらしく話す必要があるんです?」
「ヤヒメ、ステイ。」
「それに、絵の一つもない殺風景の黒い板背景にずーーーーっと話して、変わり映えないんですよしょうもない。
こっちはお金払って来てるんですから少しは他と変わり映えするようなもの用意したらどうですか?こんなの今時教科書の隅に書いてある事ですよ500年前の話を過剰に話しすぎなんですよ盛るな。」
長いセリフをよくも噛まずに言えたものだと感心する。
が、それでは彼女はさらにヒートアップするだろう。
一緒に旅をしている仲であるが故の感が働く。
それよりも、個人的にムカつくところがある。
「うるせぇ!!!お前がここへ連れて来たんだろうが!!」
彼女の言葉を遮るように大きな声で怒鳴ってみせるが。
それはさらに彼女の刺激へと繋がってしまう。
「ピィィィィィィガァァァァギギギギギギ!!!
大体アナタが!!
『そういや俺が使ってるやつのことなんも知らないなぁ』って言ったからここに連れて来たんですよ!!ちゃんと話聞いてました??殴りますよ?いや殴ります歯を食いしばってください、ハリーーー!!!ハリーー!!」
人から発せられる音とはとても思えない高音。
まるで超音波の如く出た音により周囲のガラスで作られた物の一部にヒビが入ったのは驚きだろうが。
そんな事に気を取られていてはいけない。
何故なら既に、彼女の拳は目の前まで来ていたのだから・・・・・。
【memory01 2人の旅】
ヤヒメの拳がすごく大きく見えて、目の前が真っ暗になったのは記憶にある。
肌に触れる微かな風が心地よく感じる。
それに頭を支える柔らかい感触。
枕なのか、それにしては絶妙にフィットしない形。
恐る恐ると目を開ける。
何故恐る恐るなのか?
それは前にも似た感触を体感した事があるからだ。
空が見える。
夕焼けのようで少し茶色ががった空。
金星の空だ。
ヤヒメが言っていた事だけど、金星が人の住める星になるまで200年以上はかかったんだとか。
生物が生きていけない過酷な世界を人が住める星に作り変えてしまった人類こそ、宇宙の侵略者なのではないか?と疑問に思うがそれは今関係のない事。
「あ、まっくら。」
何か程よく弾力があるものが、顔面を圧迫するかの如くのしかかり思わず声が出る。
「あら、目が覚めてたのです?」
2つ分かった事がある。
1つは後頭部の感触は彼女の太ももだと言う事だ。
枕ではない妙に柔らかい感触はそう言う事だったわけだ。
それと2つめなのだが、おおよそ見当がつく事で改めて言う必要がないものだろう。
少なくとも自分からそれは言いたくない。ムカつくから。
彼女が姿勢を正すと光が差し掛かり再び空が見える。
すぐには起き上がらず、しばらくはぼーっと空を眺める。
彼女はそれについては何も触れない。
それなり一緒に旅をしている仲だ。
言葉にしなくとも伝わる事だって増えている・・・・・はずだ。
予防線をはったのは勿論、不安があるからだ。
彼女の考えは自分にはわからない。
そもそも今日歴史博物館に来たのも・・・・・。
「いい場所知ってるんですよぉ。
映像に合わせての語りが凄い迫力のあるやつですよ。そこなら楽しく聴けるに違いありません!さぁ行きましょう!そのダサいショルダーバッグ背負って。」
思い出したらさらにムカついて来た。
便利だからと買っただけのショルダーバッグだ。
大きな鞄だといざとなった時邪魔になりかねないし、荷物自体は少ないほうが管理がしやすい。
とグチグチ頭の中で言って思い返せば彼女は鞄を持っている所を見た記憶がない。
気になる。非常に気になる。
ぱっと見の服のデザインでポケットらしきものは見当たらない。
袖の中に入れているのか?
だとすると歩く時腕が振りにくいのではないかと思うし、若干の重たさを感じ手で何かする事自体が辛くなるのでは。
でも彼女はそう言うのはしないと感じる。
というかパンチをすぐさま繰り出せる程ならものは入ってないと考えるのが妥当では。
「なぁヤヒメ。」
自分の声に反応して彼女は顔こそ動かさなかったが、眼だけギロリとコチラを見る。
「ヤヒメが鞄持ってる所見た事ないけど、物はどこにしまってるんだ?」
はぁ・・・・・。
と長くはない短く、高い声で彼女はため息を漏らして答える。
「あなた、記憶飛びました?」
が、それは答えではなかった。
目をつむり、思い返してみようと試みる。
しかし、記憶にない。
何かあったか?とさりげない事だったことも思い返してみようと記憶を辿るも、思い出せない。
「記憶にないって顔してますね。」
やれやれ、と言いたげな顔をして語り始める。
「レアナメタルですよ。」
金星のテラフォーミングを行った際発見されたのか、それともその最中に生み出されたのかはわからないが特別な金属らしい。
流通量は比較的多く、色んなものの技術に使われている・・・・・らしい。
「え、でそれで?」
「なにがです?」
「いや、そのレアナメタルが、ヤヒメが鞄持ってない事と何の関係が?」
「ないですけど。」
「は?」
「ないですよ。
何であると思ったんですか。ただの金属が便利チェストになるはずないですよちょっとは考えてくださいまし。」
4発くらいはぶん殴ってやりたい。
そう感じた。
会話が噛み合わないのは日常茶飯事であり、もはや当たり前のことすぎて、それをいちいちツッコミをいれるとこちらの身が持たない。
そんな気がする。
だけども、それでも毎回それをされるとムカつくを通り越してイラつく事もあるのも事実だろう。
博物館から離れて、市街地へ歩いて向かっている。
程よい距離だがわざわざタクシーを捕まえるまでもない距離。
疲れていれば利用してもよかった。
「小さい頃、1回だけ金星に来たことあるんですけど。」
目を細め、空へ顔を向ける彼女。
「今は空気がおいしく感じますけど、その頃はすこしヒリヒリした感覚があったんですよね。」
酸っぱいものを食べた時に感じる感覚が、舌や喉に伝わった事があると、語る彼女。
どのくらい前の話かはわからない。
少なくとも一般客が金星への旅行が出来るようになったのは80年前くらい。
「ここまで地球に似た星を作ってしまうの、人だけの技術なんでしょうかね。」
彼女の目には何が映っているのだろうか。
どこか、悲しそうな目をしている。
気がする。
マッケング・シティは金星で一番大きな街だ。
その理由は、宇宙へ上がるための宇宙船が停まっている港がすぐ近くにあるためだと言う。
ここに来るのは何も観光旅行のためじゃない。
でも、旅の疲れを癒すための場所は必要不可欠。
食事と睡眠は人として生きる為必ず行わなければいけない行動だ。
人の進化なんて1000年経っても表面化するのは多くない。
少なくともコイツを見てると人は退化してるんじゃないか?と感じる。
「何食ってんの。」
「キャベツですけど、いります?」
歩いてる道中ずっと、もしゃもしゃと食っている。
気になって仕方がない。
数ある奇行の中でもそれなりに気に触る行動だろう。
1番はトイレにこもってる時、ドアを叩いてきて。
「用を足してる時にふと漏れる吐息録音させてくださいまし!!!!ねぇ!!!!」
と言って来た時だろう。
当分これに勝るのはこないと思いたい。というかするな殴るぞ。
「いや、いらない。」
そう言って、スティッククッキーを砕いて食べる。
宿については比較的安めの所でいい。
あくまで数時間眠りにつくだけだから、安めでもいい。
2人別々の部屋ではなく一緒の個室。
1人より2人の精神は旅では必須。
1人だと対処できない問題でも2人ならある程度何とかなる時があるとかなんとか。
「じゃ、わたくしここで寝ますから。」
と、言って彼女は何を考えてかベッドの下、布団ではなくベッドの下へ潜り込んだ。
女にベッドを譲らないのは男としてどうかと思われそうだが、これは明確に彼女の意思である。
圧迫感が欲しいために、ベッドの下に潜り込めそうならそこで基本寝るのが彼女の睡眠スタイル。
これも多分奇行の1つだろうけど、これに関しては流石に慣れた。
思い返せば彼女との出会いは、睡眠がきっかけだった。
月から火星へ移住したはいいものの職を見つけられず、放浪している時だった。
食パンの耳はビニール袋に入れられて路地裏に捨てられていることがよくあるために、それを目的に人通りが少なく、太陽になるべく当たらない場所を歩いていた。
「流石にこの時間はないか・・・・・。」
お昼前にうろついてはもう遅いのだろう。
食品を扱う店の裏にはもう何もない。
ゴミ箱も収集車によって回収されていたりと当てがもうないと思える。
「ゴミ漁りして小遣いでも・・・・・。」
かつて火星での戦争で大量の資源が使われ、その残骸があちらこちらで落っこちている。
宇宙人が残した機械兵が眠っていて、目を覚ましたら襲われる危険があって一般人は立ち入る事はしない。
しかし職がない人達は明日を生きるためにそこへ向かい資源漁りをするのだが・・・・・。
「のぉあっ?!!」
上の空だった。
腹が減ってはなんとやらとあるが、その腹を満たすために命をかける羽目になるなんてと思いながら歩き始めたのが原因だ。
何かに躓き、転ぶが一瞬早く手を出して顔面からいくことはなかったが、痛い。
「いってぇですわね!!人が良い気持ちでスヤスヤとおねんねしてる時に足をかけるなんてどんな教育受けてきたんですか、怒りますよ!!!」
自分より先に声を出したのは、なんでそんなところで寝転んでいたのか不思議でならないくらい容姿がいい女性が、ほぼポーカーフェイスで怒鳴っていた。
黙っていれば美人、と言うのが最初に抱いた印象でこれは、今でも多分これからも変わることはないだろう。
「なんでこんな場所で寝てたんだ・・・・・?」
素直な疑問をぶつける。
もちろんこれは彼女の怒鳴り声での質問を無視してのセリフだ。
「眠たかったから寝てたんですけど。
人って寝ないで生活は無理ですからね。」
直前の怒鳴り声とは違い、落ち着いて、それでいて透き通るような声質。表現として合ってるか不安であるがとにかくそう。聴き取りやすい声だった。
どこぞのお嬢様かとツッコミを入れたくなるフリフリが至るところについた服はこの場所に似つかわしくない雰囲気を出しており、実際白いフリルに汚れなど見えない。
へーそうなんだ、みたいな感じで返した記憶がある。
よく漫画やアニメだとお腹が鳴ってそこから話が進むのが多いだろう。
しかし、そんな事はなくこの場をすぐ後にした。
まともじゃなさそうな人を相手するとろくな事が起きない。
何かに巻き込まれるオチは容易に想像できるし、何より話してる時間が惜しい。
戦争跡地は至る所に点在している。
機械兵も処理しきれてない状態のため、掃除業者もなかなか手がつけられない状況にある。
主な資金源は、ガラクタのフレーム部。
それか、機械兵の残骸とチップ。
機械兵を排除した記録を売ることで1週間以上生活できる資金が手に入るが、どれほどの数を用意すればいいかは地域によって異なる。
少なくとも2体分のチップでないと倒したと言う証拠にならないんだとか。
「相変わらずひどい所だ。」
一言で言えば汚い。
散らかすだけ散らかして、後片付けをしなかった部屋が1つの街に見えるくらい積み重なってできてるゴミの溜まり場。
一見、いくらでも漁って売り飛ばせるのではないかと思えるほどだが。
「これだけ大きいスクラップシティだ。
見える範囲で4体はいるな。」
人型タイプの機械兵が4機稼働している。
「あいつら動き始めてまだそんなに時間たってなさそうだな・・・・・。
どうするか・・・・・。」
大体丸1日放っておけば待機状態になりその場から動かなくなる。
わざわざ今行く必要はないが・・・・・。
「背に腹は変えられないと言う言葉が昔、どっかの国であったらしいが・・・・・。
そろそろどっちが腹か背中かわかんなくなるぞ。」
スクラップシティへと向かうことを決心。
物陰になるべく隠れ、ガラクタの道を進む。
陽の光が微かに差し込む景色は、街ではみられない光景だった。
奥へと進むにつれ、変な液体の臭いが強くなる。
オイルか油か、または生物が腐ったのか。
詮索はすべきではないとの直感が現るのは、知る必要はないと思うからだ。
もし、生物から発せられている臭いであれば、そこは危険という事だ。
死後何日経過していようと、腐敗臭がすると言う事は、その近くに必ず機械兵が眠っているはず。
なるべく離れよう、と落ち着いてゴミ漁りができるようになるべく視覚を通るように歩く。
「お、ラッキー!レアナメタルじゃーん。」
誰かの置き土産だろう。
加工前の純正レアナメタルは高価で売れるものだ。
母艦級の中でしか取れないと言われるため、スクラップシティ内ではなかなかお目にかかれない。
「こんな場所で拾えるなんて、結構運がいいねぇ。」
よくゲームでなんでこんな所にそこそこいいアイテムが落ちてるんだ?
と、なる場面はあるはず。
そして、そういう場面に限って何かしらのアクシデントにあうことが、もはや約束されてるのは確実だろう。
むしろ、フラグが立っているのにイベントが起きないなんてことがあってたまるか。
この場合は、なかったほうが良かったのだが・・・・・。
「侵入者ヲ確認。
排除セヨ。」
「薄々なんとなくわかってはいたが!!」
どこから見えていたかなんて考えてる余裕はもうない。
機械兵のセンサーに引っかかったのは確かな事実。
「相手できても2体が限界だ。
少なくともパイナップル2個きっちり使えたとしてもな!」
食料あるじゃん。
と今思っただろ。
人は身近な物で例えるのが好きな生き物だ。
いや、好きじゃなくとも、伝わりやすいように、イメージしやすいように例える場合もある。
手榴弾はパイナップル。
何を言ってるかって?
手榴弾本体がパイナップルでピンはおまけの草みたいなやつと考えれば、あーなるほどなとなるはず。
形もそこそこ似ているし。
この手榴弾がちゃんと当たれば人型の機械兵なら倒せる。
だけど、爆発時の衝撃と音によって他の機械兵の目が覚める可能性を考えたら中々使えない。
「人間様の生命力を舐めるなよぉ!」
腹が減っては戦はできぬ。
だが、死を目の前にした人間は不思議と凄い力を発揮する。
普段足が遅い人間でも、死にたくないと言う気持ちでいっぱいになり、限界のその先へと向かえる。
が、それは一部で大体はダメなものはダメ。
「くっそ!」
完結に言おう。
追い込まれた。
目の前にジリジリと距離を詰め、相手も確実にこちらを仕留めようとレーザーポインターを頭に当てる。
「死に物狂いとまではいかないぞ。
ここに追い込まれたのは俺にとってまだツイてる!!」
手榴弾のピンを抜き。
それを蹴り飛ばす。
すぐさま剥がれ落ちていた鉄板を拾って爆発に備える。
ところでだが、花火大会って言ったことあるかい?
こんな物騒なものを投げ飛ばしといて質問することじゃないが、少しばかり関係がある。
実を言うと、あの音大っ嫌いなんだ。
爆音のseをここに挿入してください。
心臓にまで響く音に振動。
骨を震わせて音を奏でるのではと思うくらい。
そもそももっと距離をとって投げるもののはずだし、その辺の板1枚で何とかなるものでもない。
正直に言おう、すごく・・・・・。
「いってぇぇぇええええ!!」
何かの小さな破片が体に食い込んでいる。
大きさはほんとに小さい。
タンスと壁の間に落ちてあるようなネジと同じくらいの大きさのものが複数体に食い込むか、あるいはかすって切り口ができた。
「急いで離れなきゃ・・・・・。」
ボロボロの体に鞭を打つように立ち上がり、歩く。
おぼつかない歩きで、飲みつぶれた酔っぱらいのように見えるだろう。
そんな状態になってれば普通はその場にとどまるのがベストだろう。
まさしくそうだ。
「うおっああーーー!」
足を滑らせて、落下。
ヒヤリハットとして提出しようか。
死んだけど。
「いや、死なん!!!」
ズボンのベルトを急いで抜いて、輪っかにして引っ掛けてみせる。
人は生への執着心は異常なまでに高い。
やろうと思えばなんでもできるんだ。
だけど・・・・・。
「やばい、変な音が3つくらい聴こえるぞ。」
1つはベルトが自身の体重で負荷が掛かり、切れそうになっている。
2つめ、多分人の足音。
同業者だとすれば、ライバルを減らすために殺すだろうし、そいつから物も奪える。
レアナメタルを持ってる分間違いなく命の保証がないかも。
最後は機械兵が近くにいる。
足音的には歩いてる感じがするがどのみち死へと着々と近づいてるのは確か。
ジリジリ、ジリジリと切ゆくベルト。
さらにもう1つヤバいことがある。
腕の力が、かなり限界。
「やばい、かなり。
こんなとこで1人で死にたくないな・・・・・。
「ならわたくしと共に生きませんか?」
高い女性の声が聞こえた。
「残念ながら、わたくしにはあなたを引っ張り上げる力はありません。」
なら、なぜ一緒にいきませんか?と問いかけたのか。
「ちなみにもし断れば何ですけどあなたはこのまま落ちて死にますし、ついでにわたくしも死にますね。」
見えないが、この声は路地裏で寝ていた女だ。
それより、お互い死に直面している。
なら、答えは1つだ。
俺も、君も。
「まだ死ぬにはお互い早い気がするー!!」
「なら、わたくしに抱かれてくださいなっ!!」
影が降ってきた。
いや、影じゃなく、人そのものだ。
「え、え、え?」
「さぁ、共に参りましょう。」
—memory01 2人の旅 end…