「それはどうかな?」って言いたくなるよね   作:アウグスティン

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じーちゃん新規が発表されましたね!
まさかまさかのじーちゃんの破られた青眼!
心が強ぇ新規なのか……!?


第19話

「よ、リボルバー。それとも鴻上了見の方がいいか?」

 

 ガラス越しに現実世界でリボルバーに話しかける。

 俺は刑務所を訪れていた。前々から申請していたリボルバーとの面会がとうとう通ったのである。

 冷たい表情を崩さないままリボルバーは返した。

 

「また会ったなユウギ。私も工藤勇気と呼んでやろうか?」

「おっと、知られてたか」

「当然だ」

 

 まあそりゃそうか。スペクターが知ってたんだから。

 

「それでわざわざこんな所まで来て、私に何の用だ」

「では本題に入るとしよう」

 

 足を組んで、態度を崩さないリボルバーに俺は端的に告げた。

 

「俺Playmakerに勝ったぜイェイ」

「……私に何の用だ」

「世間話が本題だけど」

「……」

「いやほらハノイの騎士達ってさ、何が目的なんだって聞いても答えなかったじゃん。お前達にはわからない、みたいな感じでさ」

「それがどうした。話したところで賛同はすまい」

「まあそうだろうけど」

 

 復讐に燃えていたPlaymaker、そうでなくてもGo鬼塚やブルーエンジェルがテロリストの言い分を聞いて味方する、なんてことはないだろう。

 どう伝えれば一番響くか。う〜ん。

 

「実益優先だとしても、いきなり説明もなく攻撃したら名誉が傷つくんじゃないか? 親父さんの」

「む、……ぐ」

「Playmakerに聞いて俺はお前らの目的を知ってるけどさ、一般的にはただのテロリストだぞ。しかも掲げてる正義とかもない」

「それは……確かにその通りだ」

 

 リボルバーが考え込む。いやはや通じたようで何よりだ。

 まあ擁護する要素が存在しない鴻上博士を理由に納得されるのもアレなんだが……。

 リンクヴレインズ精神に繋がってるんだから、ここで作れよイグニス。

 

「そんなわけでお喋りしにきたのさ」

「先ほどまでの話と関係がないだろう」

「あれ、そうかな? そうかも。まあいいでしょ。気楽にお話しようぜ。好きな罠カード発表しよう。俺はやっぱり『激流葬』かな」

「そこはせめて決闘王が使ったカードをあげておけ」

 

 俺の答えに呆れ顔になるリボルバー。

 ここから起こるであろう事件的に、もうハノイの騎士が悪さをすることは無いだろうけど仲良くしておくに越したことはないからな。

 そして数分後。

 

「前から思っていたのだがなんだあの『ディメンション・リフレクター』とかいうカードは。『魔法の筒』でいいだろう!」

「よくねぇよ! カッコいいだろうがリフレクター!」

「シリンダーが格好良くないとでも言うつもりか」

「それでリーサルとっても笑いしか起こらないんだよ! ブルーエンジェルだって何だかんだで殴って決着しようとしてんじゃん」

 

 そこがミラフォとの違いだよな。

 どっちも決まれば強いカードだけど、ミラフォはあくまで除去札。発動してもこの後、ちゃんとモンスターで殴って勝つ必要がある。

 が、筒はライフ4000のこの世界だとマジで通った瞬間勝ちレベル。

 

 長文お気持ちコメントで、攻撃反応なんて弱いから抜こう、なんて言われてしまう。

 

「どうやら平行線のようだな」

「そうみたいだ」

 

 俺は筒でリーサルはちょっと、という意見を崩すつもりはないし、リボルバーもその意見を受け入れるつもりはない。

 こうなったのであれば、仕方がない。

 

「いいだろう、ならばデュエルだ!」

「構わないが……出来るのか?」

「ああ、うん。最初っからやるつもりで許可取ってるから。……見知った(牛尾)顔の職員とデュエルして」

「なるほど。どうやって面会を取り付けたのかと疑問だったが、そういうわけか」

 

 納得するなよ。

 やっぱおかしいって。こんなこと仕出かしたテロリストとの面会、デュエルで勝ったら許可されるの。

 いや俺的には都合がいいからいいんだけどさぁ……。

 

 没収されてたデッキを一時的に返却してもらい、デュエルスタート。

 そんなこんなで。

 

「敵の攻撃を四方に跳ね返すミラーバリア! 『聖なるバリア -ミラーフォース-』発動!」

「なにっ!?」

「攻撃表示のモンスターを全て破壊!」

 

 決闘王の崇高なる力がリボルバーのモンスターを一掃する。

 良き力だ……。

 古の罠カードは決まると最高に気持ちいいんだよなぁ。まあ。

 

「私はカードを一枚伏せてターンエンド。そしてこのエンドフェイズ、破壊されたヴァレットモンスターの効果によりデッキから新たなるヴァレットが装填される。そして墓地の『デリンジャラス・ドラゴン』を自身の効果により特殊召喚!」

「強いって、それ」

「デリンジャラスは相手エンドフェイズに、攻撃していないモンスター一体を破壊し、その攻撃力分のダメージを与えることができる」

 

 実質的な攻撃強制効果。

 アニメでもやってたけど、古のパワカの扱いが上手いんだよな。

 適当に突っ込んで、必要なタイミングで引いてる俺とは違って、ちゃんと戦略的に運用している。

 

 まあ今デッキトップから黒魔術の秘儀ドローしたから、伏せがマジシリでも対応できるようになったけど。

 

「ゆけっ、黒・魔・導!」

「罠発動『魔法の筒』! 攻撃を無効にし、お前に2500のダメージだ!」

「秘儀で避ける! 融合召喚『超魔導師-ブラック・マジシャンズ』このまま攻撃、デリンジャラス撃破!」

 

 言い争いの原因をお互いにさらっといなしながら攻防を続ける。

 どっちも大して活躍してないんだし、これやっぱどっちも大して強くないのでは? 

 

 ぶっちゃけ雑魚狩りならともかく、強敵相手にはこれ一枚で決着するようなことは無いだろうし……。

 

「ん? あれお前、初期版はどうした?」

「いきなり渡された得体のしれないカードなぞ、デッキに入れるわけないだろう」

「はー、お前それでもデュエリストかよ!」

 

 デュエリストなら決戦前に渡されたカードはどんだけシナジーが無くたって入れるもんだろう。

 負け方、火力を上げてぶん殴るだったんだから筒入れてたら逆転できたかもしれないのに。

 

「なんだ? 私が勝った方が良かったのか?」

「そんなことはないけど……」

 

 悪事は働いてるけど悪人じゃないから憎めないんだよなぁ。

 リボルバーも深くは追及することなく、デュエルを続行する。

 そしてアニメで見たターレットの永続罠を発動されながら、またターンが経過してとうとう。

 

「見せてやろう、人知を超越した極限領域のデュエルを!」

 

 永続罠リンク・デス・ターレットの効果により墓地のヴァレットを蘇生。リンク召喚を行う。

 呼び出されたヴァレルガード・ドラゴンにより、このターン破壊された俺のアルカナ エクストラジョーカーをパクられ、リンク素材にされる。

 蘇生とリンク召喚を繰り返して、あっという間に盤面を高リンクのモンスターが埋め尽くしていく。

 

スリーバースト(リンク3)混じってるぜリボルバー」

「ボマー・ドラゴンのメインゾーン全破壊効果は強制効果だ。ここで召喚しては私の盤面が爆発してしまう。さて、準備は整った。では見せてやろう。現れろ、我が道を照らす未来回路! リンク召喚! 『トポロジック・ガンブラー・ドラゴン』!!」

 

 Playmakerとのデュエルに引き続き、再び二つのEXモンスターゾーンがリンクマーカーによって繋がれる。

 

「エクストラリンク!」

「く、こんなコンボを二度も決めるとは……流石だぜリボルバー」

「そしてトポロジック・ガンブラーはエクストラリンクにより秘めていた真の力を解放する! 効果発動! お前の手札を全て破壊し、3000ダメージを与える!」

「手札から『クリアクリボー』を捨てて効果発動! ダメージを与える効果が発動した時──」

「この効果は無効化されない!」

「発動を無効にする!」

「……」

 

 あっぶな。ふー。

 

「これでそのコンボの成功率は0だな」

「ふ。だがまだ終わりではない」

「なにっ!」

「『リンク・デス・ターレット』最後のカウンターを取り除き、墓地のオートヴァレットを特殊召喚。そしてヴァレルソードの効果、対象オートヴァレット!」

 

 リンクモンスターの効果の対象になったオートヴァレット・ドラゴンが銃弾になり、ヴァレルソードに装填される。

 

「ファイア!」

 

 魔罠を割るヴァレットの効果により、俺の永遠の魂が破壊される。

 道連れとして、このターンを凌いでくれたマシュマロンが破壊された。

 

「そしてこのエンドフェイズ。オートヴァレットの効果により、デッキからシルバーヴァレットを特殊召喚! そしてヴァレルガードの効果、対象シルバーヴァレット!」

 

 共通効果により補充された二発目の弾丸がヴァレルガードに装填される。

 

「この銀の弾丸こそはお前の反撃の目を摘むトドメの一撃。お前のEXデッキのカード一枚を除外する!」

「く。どれを除外するんだ」

 

 俺のEXデッキを公開する。

 

「どうなってるんだ、このデッキは」

「枠が空いたから適当に突っ込んだ奴も混じってるんだ」

「まあいい。『クインテット・マジシャン』を除外する。そしてシルバーヴァレットの効果によりマグナヴァレットを特殊召喚する」

 

 マグナヴァレット・ドラゴンはこちらのモンスターを墓地に送る効果を持つ。

 

「これで私はターンエンドだ。さあ、お前のターンだ工藤勇気」

「甘えたなリボルバー。俺の最強モンスター、ドラグーンを除外しないとは」

「出せないだろう」

「いや。デッキトップから『貪欲な壺』を引いたら墓地のブラマジをデッキに戻して、2ドローで『真紅眼融合』が来たら出せる」

「そう簡単に……」

「いくぜ、俺のターンドロー! 『貪欲な壺』発動!」

「ふざけるな!」

 

 うおお、ドロー! 

 これで引けたらマグナヴァレットも怖くないぜ! 

 

「『真紅眼融合』は引けなかったぜ」

「……ふぅ」

「だがこれで俺の勝ちだ。『マジックカード「クロス・ソウル」』この効果でお前のモンスターを生贄にモンスターを召喚できる」

「だが私のモンスターを一、二体除去したところで形勢は変わらない」

「それはどうかな? 俺が生贄に捧げるのは──ヴァレルロード以外の五体のモンスター全てだ!」

「なんだと!」

 

 ヴァレルソード、ガード、トポロジック・ガンブラー、スリーバーストショット、あとマグナヴァレットの五体を生贄に捧げて召喚する。

 

「『守護神エクゾディア』」

 

 守護神エクゾディア

 レベル10 ATK13200

 

「生贄にしたモンスターの攻守がこいつのステータスになる。さあ、クロスソウルの効果により、お前も俺のモンスターを生贄にモンスターを召喚できるぜ」

 

 レベル5か6のモンスターがいたらヴァレルロード生贄になんか出せるけど果たして。

 

「……く」

「ならばこれで終わりだ! 『守護神エクゾディア』で攻撃!」

「『ヴァレルロード・ドラゴン』の効果を発動! エクゾディアの攻守を500ダウンさせる。アンチ・エネミー・ヴァレット!」

「無駄だ! 怒りの業火エクゾード・フレイム!!」

 

 ■◆■

 

「こんなアホなことに付き合ってくれてありがとな、了見」

「本名で呼ぶな」

「お前も呼んでたじゃん」

 

 デュエルをしていた間に時間もかなり経ち、面会もそろそろ終わりとなる。

 

「ああ、そうだ。なんか色々言ったけどさ、今からイグニス危険って大っぴらにするのはやめてくれないか」

「……闇のイグニスか」

「そうそう」

「それは奴らの行動次第だ。もしも危険と判断したならばその時は」

「ありがとう。んじゃあまた許可が取れたら遊びに来るよ」




初心者に優しいキースのおじさんと城之内のメタル化までリメイクされましたし、初代が熱い!

……そろそろドローンをやな……
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