「それはどうかな?」って言いたくなるよね   作:アウグスティン

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マスターデュエルに天盃襲来!

それはさておきインフェルノイドも襲来!
とうとうМDでもノイドが使えるようになったぜ!

デッキの上限枚数70枚くらいに増やしてくれないかな……枠が足りない


第25話

 翌日のこと。サボり紛いに一日休んだ俺は普通に登校していた。

 体調は良好、痣もすっかり消えた。

 

「集いし願いが、新たな速度の地平へいざなう! 光差す道となれ! シンクロ召喚! 希望の力! シンクロチューナー! 『フォーミュラ・シンクロン』!」

 

 授業を終えて放課後。

 部活に行く前に少しだけクラスメート達と遊んでいた。

 

「シンクロモンスターのチューナーだとぉ!?」

「続けて行くぜ! スピードの中で見つけた揺るぎなき境地、クリアマインド! 集いし夢の結晶が新たな進化の扉を開く! 光差す道となれ! アァァクセルシンクロォォォ!!!」

「超うるせぇ!」

「生来せよ! 『シューティング・スター・ドラゴン』!」

「レベル10のシンクロモンスター……!」

「これを持ってればいいことばかり起こるとお墨付きのラッキーカードだぜ。……まあ俺の知ってるこのカードの使い手は史上最大級に不幸に陥ってた気がするが」

「ラッキーカードとは一体」

 

 まあ最後はラッキーで終わったと思うので。

 そこに辿り着くまでにグシャグシャにされてるけど。

 それはそれとして一撃で退治できるモンスターであることに間違いはない。

 

「シューティング・スターの効果発動! デッキから5枚を捲って、その中にいるチューナーの数まで攻撃できる。そしてこいつはラッキーカードなので当然5枚ともチューナーモンスター! よって5回攻撃が可能!」

「イカサマだろ!」

「イカサマではないんだミラージュ!」

「ぐわぁああっ!」

 

 ふぅ。走りきったぜ。いいデュエルだった。

 ディスクをつけていない方の腕で汗を拭う仕草をする。

 さぁて、そろそろ部室に向かおうかな。なんて、荷物をまとめていると藤木君が話しかけてきた。

 別に途中で話しかけてきても良かったのに……。

 でも気持ちはわかるよ、うん。

 

「ちょっといいか」

「ん? ああ、一緒に部室行く?」

「いや。話したいことがある。付いてきてくれ」

「オーケー。一応連絡だけさせて」

 

 ■◆■

 

 島君経由で部のみんなに今日は休むことを伝え、藤木君についていく。

 道中でSoulburnerこと穂村尊君を拾って、向かう先は想像通りにカフェナギだった。

 店を閉め、キッチンカーの中へと通される。

 

「ふぃー、やっと自由に出られるぜー」

 

 そう言いながら藤木君のデュエルディスクからAiが顔を出す。

 

「へっへー! どうだ驚いたかー!」

「リアルで顔見るのは初めてだね、こんにちは」

「おいおい、そこはもっと驚けよ〜。なにぃー! なんでAiちゃんがこんなところにぃー! みたいにさぁ」

「人形だ! Aiの姿をした……!」

「人形じゃなーい!」

 

 どうもこの驚き方は気に食わなかったらしい。

 一通りふざけたところで腹話術師もとい藤木君が言う。

 

「まあ、見ての通りだ。オレがPlaymakerで、こっちは──」

「穂村尊って言います! リンクヴレインズでの名前はSoulburnerです」

「そして私は不霊夢。不屈の(たましい)夢に非ずと書いて不霊夢だ。どうだ、カッコいいだろう」

「最後に草薙さんは……草薙さんだ」

「ま。オレは裏方だからな。リンクヴレインズに直接ログインすることはほとんど無い」

 

 と、彼らは口々に自己紹介を行った。

 視線がこちらへと集まる。

 ええと、俺も名乗ったほうがいいのかな。

 

「改めて。俺は工藤勇気。こうして呼ばれたってことは、たぶん知ってるってことなんだろうけどユウギ(仮)の人だ。よろしく」

「ああ」

「くぅぅ〜、Playmakerだけじゃなくてユウギ(仮)にも会えるなんて!」

「おっと、握手でもする? って、リアルでやってもつまんないよな」

「まさかそんな! 皆さんは僕にとって憧れのデュエリストですから!」

「お、おう」

 

 引っ込めようとしていた手を握られてぶんぶんと振り回される。

 いや、なんだろう。

 武藤遊戯コスプレしてないのにそんな喜ばれると、その照れるな。

 穂村君めっちゃいい子。裏切らない真月……。

 

「さて。勇気、君にここまで来てもらったのには理由がある」

 

 草薙さんが話を切り出した。

 俺も佇まいを直して話を聞くことにする。

 

「先日、君は交通事故にあった」

「そうですね。珍しい体験できました」

 

 まさか事故って転生、じゃなくて転生してから車に轢かれるとは思わなんだ。

 それもこの全てが電子的に管理された未来世界で。

 なかなか貴重な経験だった。

 

「その日のことだ。それと同じ日にオレの弟が何者かに襲われた」

 

 そうして事情を話し始める。アニメで見たのと特に変化はなさそうだ。

 草薙さんの弟がピカピカ光る何者かに襲われて意識データを奪われ、犯人を追ってPlaymakerがデュエルした。

 更にはAiや不霊夢からの情報によると、サイバース世界も攻撃されているという。

 

「一つ、隠されていたはずのサイバース世界を襲撃する。二つ、草薙さんの弟の意識データを強奪する。三つ、電子制御の車を外部からハッキングする。これら三つの事件にはいずれも高いハッキング能力が求められる。順当に考えれば、犯人は同一人物ないし同一グループだろう」

 

 いつものように指を立てて話を纏める藤木君。

 

「すまない」

「? なにが?」

「オレ達の事情にお前を巻き込んでしまった」

「いや別に、そんな気に病むことでもないって。交通事故の話は他に聞いてないし、鬼塚とかブルーエンジェルは襲われてない──つまり原因は俺の奇行だから」

 

 おのれライトニング。

 輝光のデュエリスト編でアルマートスレギオーがOCG化されなかったのがそんなに悔しいのか。

 残念だったな。VRAINS枠はデュエリストパック二度目となるブルーエンジェルが枠を持っていったぜ! 

 

「言われてみれば……確かにその通りだ。遊作に与していたからだと思っていたが、他の人達は襲撃を受けていない。何故だ?」

「俺が変な奴だからでは」

「本当にそうなのか……?」

 

 神妙な顔をして草薙さんが考察を始める。

 いや、そんな真面目な雰囲気になられても……。

 なんでこんなみんなシリアスなんだ。

 

「ま、まあそんなことは置いといて。俺を呼んだってことはそういうことだろう? 任せろ、俺も闘いに出るぜ!」

 

 グッとサムズアップを返して、変な方向に流れそうになっていた話を元の路線に戻す。

 

「いいのか?」

「もちろん。故郷が焼かれたり、家族が攫われたり。なんて聞いて流石に帰れないって」

 

 想像通りというかやっぱりというか、こうして俺は再び事件に首を突っ込むことになった。

 直接こうして呼ばれるとは思っていなかったけれど。

 

 ■◆■

 

 おまけ

 

 尊「そういえばなんで(仮)なんです?」

 仮「なんでって、そりゃあパチモンだからだけど」

 尊「パチモンって? なんの?」

 仮「あれ……もしや武藤遊戯をご存知でない?」

 尊「……?」

 仮「おっとこれは布教パートか?」

 

 穂村尊──ロスト事件後はタブレットで動画を視聴することすらできないほどに自分の世界に引き籠もっていた男。

 トラウマなのでデュエルに関する情報は絶っていたのである。

 

 ■◆■

 

 おまけ

 

 A「いやぁ、それにしてもお前、ほんとよく無事だったよな」

 仮「まあ鍛えてるからね」

 遊「それでなんとかなるものなのか?」

 尊「受け身が取れれば意外とどうにかなりそうではあるね」

 遊「は?」

 尊「え?」

 

 穂村尊──両親亡き後は古武術の道場やってる祖父母に引き取られて扱かれていた男。

 ゴリゴリに武闘派なデュエリスト(マッスル)なのである。

 

 仮「(受け止めたのは黙っとくか)」

 A「(監視カメラハッキングして見たけど生身で止めてんだよなぁ)」

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