「それはどうかな?」って言いたくなるよね   作:アウグスティン

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次のデッキビルドの3テーマ、全部情報が出ましたね

個人的に一番気になるのは糾罪巧
とうとうリバース強化はここまでやっていいのかレベルまで来ましたね
通常召喚には制約がないので、全部裏守備でSSした後、神を生贄召喚したり虚無魔人出したりできますね
先攻ワンキルも開発されてるとかなんとか……

■◆■

今回はオリカ回


第34話

 我を過ぎれば、憂いのきらめきあり──

 我を過ぎれば、苦しみの輝きあり──

 我を過ぎれば、滅亡の光あり──

 汝、ここに入るもの、一切の望みを捨てよ

 

 ■◆■

 

 地図を見ながらボードに乗ってリンクヴレインズの空を鬼塚と飛ぶ。

 Playmakerから連絡のあった地点まではもうすぐだった。

 軽く辺りを見渡してみると、いかにもといった見た目のゲートがあり、そこへと飛び込んでいく人影があった。

 

「いたかPlaymaker。それにSoulburnerと」

「ブルーガールとゴーストガールだな」

「知り合いか?」

「変装したブルーエンジェルだ。もう一人はトレジャーハンター」

「あれブルーエンジェルだったのか。とりあえずオレ達も追うぞ!」

 

 速度をあげて、急ぎ彼らの消えた光のゲートへと進入する。

 そこは簡素な造りの別ワールドだった。

 確かに、ボーマンは過度な装飾は好まなそうだが。

 今までの派手派手なイグニス達のワールドとは毛色の違う空間に戸惑う。

 

 そう広くもない場所だ。見るところも多くない。

 だからすぐにそれに気がついた。

 

「馬鹿な」

「あれはブラッドシェパードと……イグニスか?」

()()()()()()──どうしてお前が」

 

 ボードをPlaymakerらの側へと下ろす。

 どっからどう見ても光のイグニス、ライトニングの姿だった。

 

「ふむ。ようやく観客が揃ったか」

「ライトニング! 生きてたんだなお前! でもどうやって」

 

 問いかけるAiの声はいつもよりわずかに高く、ライトニングの生存を喜んでいるようにも思えた。

 

「Ai。君が何を驚く? 君も同じことをやってみせただろう」

「同じこと? あっ、そうか。バックアップ!」

「いかにも」

「なんだよ〜、オレ様のマネってことか」

「特別そんなつもりはないのだがね。君にできるすべてのことが、私にも可能というだけだ」

 

 自身のバックアップ。劣化コピーなら嫌がらせに用意していたが、完璧なバックアップなんてアニメじゃ作っていなかった。

 こいつ。

 

「わざわざ負けた時の保険を用意してるとはな」

「私は君達に比べてデュエルの経験が少ない。負ける可能性は十分にあった。この程度は当然の備えだ」

「なるほどな。……でも勝つに越したことはないんだから、あの時は素で負けたんだな」

 

 カッコつけたポーズがムカついたのでちょっと煽っとこ。

 わりとあからさまに苛ついた様子でライトニングが返してくる。

 

「そうだな。おかげさまで計画に遅れが生じてしまった。だからそう、感謝しなければな。私のオリジンは最後まで役に立った」

「……」

「……」

「よし! もっかいぶっ飛ばしてやるから構えろ!」

「すっこんでろ。これはオレのデュエルだ!」

 

 ブラッドシェパードに睨まれたので引き下がる。確かに先約があるなら邪魔はしちゃいけない。

 

「さて、ブラッドシェパード。君には私の練習台になってもらおうか」

「練習台……だと?」

「そうだ。チュートリアルには弱い者が相手の方が丁度いいだろう」

 

 ■◆■

 

 とうとう始まった二人のデュエル。

 先攻は道順健碁くんこと、ブラッドシェパード。

 煽りカスと化したライトニングさんは後攻だ。

 

 最高にイカしたドローンモンスターを展開し、あっという間にリンク3のバトルドローン・ジェネラルをリンク召喚する。

 そして返しのライトニングのターン。

 

「『天装騎兵スペクラータ』の効果を発動。このモンスターは()()()()天装騎兵を墓地に送り特殊召喚できる」

「Playmaker。あのカード、前はあんな効果じゃなかったはず」

「ああ。以前よりも効果が強力になっている」

 

 効果を見たSoulburnerが気づく。

 天装騎兵に限らず、サイバースのカードはすべて勝手に作った不正カード。

 効果の書き換えくらいはお手の物ってわけか。

 

 リンク2のケントゥリオンを二体、余った素材でリンク1のデクリオンをリンク召喚。

 裁きの矢と合わせてあっという間にリーサル火力まで伸ばし、攻撃を宣言する。

 

「あっけない終わりだな」

「まだだ! 永続罠『スナッチ・ドローン』を発動!」

 

 魔法罠を破壊する永続罠の効果により、裁きの矢が破壊される。場を離れた裁きの矢のデメリット効果が強制発動し、リンク先のモンスターが破壊されそうになるが。

 

「なかなかやるな。だがそうはいかん」

 

 場のデクリオンの身代わり効果により、二体のケントゥリオンは破壊を免れる。

 裁きの矢をデッキのメインに据えてるだけあって、やっぱり色んなとこに破壊耐性があるな。

 

「そしてケントゥリオンでウォラントを攻撃」

 

 天装騎兵ケントゥリオン

 リンク2 ATK1700

 

 バトルドローン・ウォラント

 リンク2 ATK1200

 

 ブラッドシェパード

 LP4000→3500

 

 ケントゥリオンが大きく振りかぶった槍をドローンめがけてぶん投げる。真っ直ぐドローンを貫いて、機体は爆発四散した。

 

「私はこれでターンエンド」

 

 攻撃宣言を行ってから除去を放った健碁くんだが、わざわざ大量展開せずにデクリオンを残しながら、素の打点で勝っているウォラントを攻撃していた辺り、裁きの矢が破壊されることは織り込み済みか。

 

「光のイグニス。今度は貴様が一切の望みを捨てる番だ!」

 

 ターンは代わりブラッドシェパード。

 生き残ったバトルドローン・ジェネラルは三つの効果を持つ。

 一つ目の効果により墓地のドローンをリンク先に蘇生。

 二つ目の効果により攻撃力1000以下のドローンへダイレクトアタック効果を付与。

 三つ目の効果によりダイレクトアタックしたドローンを生贄に攻撃力分のバーンダメージ。

 

 効果をフル活用し、追加召喚したドローンも合わせて、お得意の波状攻撃でライトニングのライフを削っていく。

 

 ライトニング

 LP4000→1200

 

 改めて見てもこの動き、すっごくエレキ感あるな。

 低攻撃力でダイレクトアタック連打。別にワンキルできるほど打点を用意できるわけじゃないとこも合わせて。

 

「前座は終わりだ! ジェネラルでケントゥリオンを攻撃!」

 

 天装騎兵ケントゥリオン

 リンク2 ATK1700

 

 バトルドローン・ジェネラル

 リンク3 ATK2400

 

 漆黒のバトルドローンが空を滑るように疾走する。

 投下された二発のミサイルが白尾を引いて、槍兵へと迫るが。

 

「ケントゥリオンの効果発動! その攻撃を無効にする」

 

 ライトニングが腕を掲げて効果の発動を宣言する。

 先日見たばかりの俺としてはわかっていることだったが、ケントゥリオンが槍を回して、ミサイルを跳ね除けてしまう。

 

 攻撃が通らなかったことを見届けたブラッドシェパードは、永続魔法『ドローン・ユニティ』を発動。エンドフェイズにリンク2のウォラントが場に戻ってくる。

 ユニティの効果により、攻撃された際、ドローンモンスターの攻撃力は場にいるドローンの合計値と同じになる。

 

 そしてライトニングのターン、こちらも同じく永続魔法の『天装法典(アルマートス・レークス)』で裁きの矢をデッキに戻しながら墓地の天装騎兵をサルベージ。

 天装の闘技場の効果でモンスター二体を蘇生しながら、それを素材にせずケントゥリオン二体でリンク召喚を行う。

 

「我が光、永遠なり。我が力、真実なり。万物を照らし、道を作るものなり! 現れろリンク3『天装騎兵レガトゥス・レギオニス』!」

 

 天装騎兵レガトゥス・レギオニス

 リンク3 ATK2400

 

「いちいち召喚口上だけは派手な奴だ」

 

 と、悪態をつく。

 しかし今、なぜ蘇生した天装騎兵を残したんだ。

 蘇生したのは攻めの効果をリンクモンスターに付与するスペクラータと、守りの効果を付与するスクトゥム。

 次のターンを考えてのことか。だとするなら俺とのデュエル分、成長している? 

 

「ほう。どうやら私の口上が気に入らない者がいるらしい。ならば……こういうのはどうだ」

「なに」

 

 ライトニングがポーズをとる。そしていつものように召喚時のエフェクトが現れる。

 ただしそれは──見慣れたリンク召喚の輪ではなかった。

 

「私はレベル5のスペクラータに、レベル3のスクトゥムをチューニング」

「なんだと!?」

「これは──まさか」

「雄々しき竜よ。その獰猛なる牙を今銃弾に変え撃ち抜け。シンクロ召喚! 出でよレベル8! 『天装騎兵・S・ドラゴン』!」

 

 天装騎兵・S・ドラゴン

 光属性・サイバース族

 レベル8 ATK3000

 

 呼び出されたのはリボルバーの身体を持つ──()()()竜だった。

 

 

 ■◆■

 

 

 おまけ

 

 

 ラ「天装騎兵・S・ドラゴン!」

 ユ「ドラゴンの石化はあまりにも特殊性癖が過ぎるだろ」

 ラ「??? ……なんの話だ」

 ユ「ライトニング。やっぱりお前に人類の後継種は無理なようだな」

 鬼「いいのか? 人類の後継種の条件がそれで本当にいいのか!?」

 ユ「爆乳機関車くらいはやってもらわないと」




これがオリカタグの力ァ!

なんもかんも「チューナー……シンクロ」とか意味深に呟きながらリンクしか使わなかったライトニングが悪い
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