「それはどうかな?」って言いたくなるよね   作:アウグスティン

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海馬ァ! なんだあの亜空間物質転送装置のリメイク! お前あのカード使って出来るようなことないだろ!

甘いぞ遊戯! 亜白龍の破壊効果は名称ターン1ではない!


8話 別ゲーやるか

 ハノイの騎士を見事撃退した翌日。

 デンシティの街並みも校内の様子もいつも通り、ではないか。いつもより盛り上がっている。

 当然だ。この世界では誰だって盛り上がる。俺だって盛り上がる。

 リンクヴレインズにNEWヒーロー、Playmakerが現れた! 

 

 授業なんて聞かずに島君のようにこっそりタブレットで、撮影されたPlaymakerの活躍を視聴する。……前に。

 ちょっとだけ、ちょーっとだけエゴサしようかな。なんて。

 いや順位が気になってるとかそんなことはないんだけれども。俺について語るスレみたいなのを見つけたので少し覗いてみる。

 

『キレてて草』『怒り方独特だなw』『実際25位でも結構凄いんだけどね』『ぶっちゃけもっと上だと思ってたわ。おまいら誰に入れたん?』『ブルーエンジェル』『GO鬼塚』『ユウギに入れろよ』『入れたぞ。ちゃんとサイレント・マジシャンに』

 

『実際無効票が多かっただけで本来もっと上だからな』『こいつのせいやんけ』『なんか美少女テーマでもないのに美少女モンスター多いよな。あんま出てこんけど』『SOLテクまたやらかしたか?』

 

『表記揺れが多くてユウギって書いてる票が全部、AI集計で無効票にされたんよね。武藤遊戯扱いで』

『草』『(仮)強調すんのも意味があったのか』

 

 絶対に許さんぞSOLテクノロジー(怒)

 

 ■◆■

 

「くぅ〜、カッコいいぜPlaymaker!」

「うぉおお、それいけサイバース!」

 

 放課後の部室。島君らと一緒にPlaymakerの活躍を見る。

 アニメ最初のデュエルらしくめちゃくちゃにシンプルな内容だ。

 俺の相手もやってたけれどクラッキング・ドラゴン出すだけのハノイの騎士と、それをデコード・トーカーで倒すPlaymaker。

 やっぱコード・トーカー系統って騎士みたいでカッコいいよなぁ。

 

「じゃあ次はカイバーマンの方見ようぜ〜」

「いやそっちはいいや。興味ない」

「辛辣だなぁ、おい! もうちょいこっちにも興味持てよ」

 

 そういいながらカイバーマン(仮)を見始める島君。

 改めて見つめ直すとヤバいなコイツ。何やってるんだ。ふはははーって。

 

「どうよ、やっぱ言われてる通りユウギ(仮)と同一人物だと思うか?」

「別人です」

「そうかしら。わたしは同じだと思うけど」

「お。財前もやっぱそうか!」

 

 馬鹿な。こんなにも明らかに別人の挙動をしているというのに。

 そして他の部員達も集まってPlaymakerやカイバーマン(仮)について好きに話し始める。

 ブラマジと青眼のどっちがカッコいいかとか、カイバーマン(仮)の方がデッキがちゃんと組まれてるとか、同一人物ならあんな札束デッキ二つも組んでるのヤバすぎるやら。

 

 前世だと遊戯王はカードパワーに値段がつくゲームだったけど、この世界ではイラスト人気に値段がつくからなぁ。

 例えば妖怪少女はイラスト人気高くて値段ついてるけど、増Gは不人気で安い。

 レジェンドデュエリストが使用したカードなんて値段のつくカード筆頭だ。俺は前世から持ち込んだから実質無料だけど。

 

「でも比較対象がないから値段は分からないけどね」

 

 と部長が言う。

 

「比較対象?」

 

 そう聞いた。ここで青眼引いた後に調べて、目ん玉飛び出るような値段だったのを覚えているんだけど。

 

「ほら。ブラック・マジシャンも青眼の白龍も既存のカードとはまるでイラストが違うんだ」

「え、マジすか? これが普通のイラストだと思ってました」

 

 自前のカードは今確認できないので端末で調べる。

 ……。うわ、ホントだ。

 前から持ち込みのカード達、前世とイラスト違うなとは思ってたんだけど、作品ごとに違うのはいつものことだし、VRAINS仕様になったんだと思ってた。

 今まで誰にも突っ込まれなかったし。

 

 ……冷静に考えたら、無から出てきた新規カードが未知の効果を発動し始めても受け入れるアニメ遊戯王の世界で、イラスト違いに突っ込みが入るわけ無いか。

 

 じゃあなんなんだこれ。

 パンドラバージョン的な? 

 まあデュエルディスクが反応してくれるなら、なんでもいいか。

 

 ■◆■

 

 今日も今日とて駄弁ったりデュエルしたりして、部活終わり。

 当然この後はVRゲームの中でデュエルだ。

 そう。

 

「『リンクヴレインズ以外でデュエルができるVRゲーム募集』っと。よし投稿」

 

 アニメ一期が終わるまでは他の仮想空間で。

 SNSに質問を投げたら即リプライがついたので、名前の響きが気に入った別ゲーにログインすることにする。

 リンクヴレインズもトップ層以外はそこまで強くはなかったけれど、こっちはそれ以下だ。

 

 前世にあったデュエルリンクスの低レベルのスタンダードデュエリストみたいなデッキが普通に出てくる。

 つまりモンスターを召喚、リバースカードセット、ターンエンドで初ターンが終わるし、二ターン目は動き出すとかそんなこともない。

 リンクヴレインズの一般プレイヤーってレベル高かったんだなぁ、と実感する。

 

「『時の魔術師』の効果発動! コイントスを行い、裏表を当てる。当たれば俺の勝ち、外れればお前の勝ちだ! さあいくぜ、運命のコイントス!」

 

 だからこんな感じでいつもよりも更に増してふざけたカードで遊ぶことになる。

 表を選んでコインを飛ばす。クルクルと宙を舞ったコインが地面に落ちた。

 

「タイム・マジック! お前のモンスターは皆、千年の時を超え骨になるぜ!」

「な、なんだと。ぐわぁっ」

「そしてこの瞬間! 俺の『ブラック・マジシャン』が千年分の魔力を得て、進化する! 現れよ『黒衣の大賢者』!」

 

 ブラマジを生贄に、デッキから意味不明のカードが特殊召喚される。

 こういうロマンカードで遊べるのってすごくいいわ。

 生贄にしたブラマジだっていつもみたいに魔法一枚で出したわけじゃなく『熟練の黒魔術師』効果で数ターンかけて特殊召喚している。

 

「大賢者はその強大な魔力で魔法を生み出す」

 

『死者蘇生』を手札に加えてそのまま発動。

 ブラマジを蘇生する。三体の魔法使いで攻撃をしかける。

 

黒・魔・導(ブラック・マジック)!」

 

 リンクヴレインズ以外も結構楽しいな。

 次は頑張って『黒の魔(マジック・ハイエロ)法神官(ファント・オブ・ブラック)』召喚してみるか。絶対『サイコ・ショッカー』でいいけど。




ユウギ(仮)のブラマジデッキ解説講座〜

今回はブラマジデッキのエースモンスター、すなわち融合モンスター達を解説するぜ!

まずは『黒魔術の秘儀』
これはブラマジの魂が刻まれた速攻魔法だ。
ブラマジデッキならマジシャンズ・ロッドでサーチできる。
効果はシンプルで、ブラマジ師弟を素材に融合もしくは儀式召喚ができる。
速攻魔法なのでバトル中や相手ターンでも発動可能だ。


『超魔導師-ブラック・マジシャンズ』
師弟のどちらかと魔法使い一体で召喚できる融合モンスターだ。
並んだだけマジシャンって呼ばれてるカードはコイツのことだぜ。

エースと言ったがこのカードに攻撃的な能力はなく、ブラマジデッキのリソースを維持するためのカードだ。

魔法罠の効果が発動した場合、カードをドローできる。そしてそれが魔法罠であれば場にセットでき、そのカードは伏せたターンに発動可能だ。
デッキトップを操作するカードとのコンボで実質サーチ効果にもなる。

更にコイツが破壊された場合は、ブラマジ師弟をまとめて特殊召喚するという盤面を維持する効果も持っている。
注意点として、師弟両方を特殊召喚できなければこの効果は発動しない。
みんなブラマジガールはちゃんとデッキに入れるんだぜ。


『超魔導戦士-マスター・オブ・カオス』
攻めの要はこのカード。
ブラマジとカオス儀式モンスターで融合召喚できるカードだ。

融合召喚時に墓地の光・闇モンスターを一体蘇生できる。この効果でアタッカーを増やすことができるぜ。だがそれだけでは無い。

二つ目の効果!
自身の場から光・闇のモンスターを一体ずつ生贄に捧げることで、相手モンスター全てを除外する!(ゴッド・ハンド・インパクト)
雑に強い効果だが、光の用意がちょいと大変だ。
オベリスク同様、自身を生贄にもできるので光属性蘇生すればそれだけで効果が発動できる。

あと三つ目に破壊されると墓地の魔法を回収する効果があるが……こいつを出すのは相手にトドメを刺す時だ。そんなに使わないぜ。

コイツを絡めたワンキルルートとして、ブラマジで2500。
バトル中に秘儀でコイツを融合召喚してブラマジを蘇生
マスター・オブ・カオス3000と蘇生したブラマジで殴ってちょうど8000打点になるぜ。


ルールを守って楽しくデュエル!
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