とある転生者達の青春記録(ブルーアーカイブ)   作:瓶詰め蜂蜜

10 / 81
絆ストーリー ミフネ 2話

ミフネ<先生、先生。今、大丈夫ですか?

    お暇ですか?時間、ありますか?

 

           えっと、大丈夫だけど……>先生

 

             いきなりどうしたの?>先生

 

ミフネ<いきなりですが、

    先生に頼みたい事がありまして……

 

         頼みたい事?いったい何だい?>先生

 

ミフネ<ちょっとした野暮用と言うか何と言うか……

 

ミフネ<まあ、大した事では無いのですが、

    先生のお力をお借りしたくて

 

   私に出来ることなら喜んで手伝わせて貰うよ>先生

 

ミフネ<有難う御座います、先生。無論、お礼は致します

 

ミフネ<では、手間でしょうがたまき地区にあるたまき駅へ

    来て下さい。そこを待ち合わせ場所にします

 

ミフネ<……場所、分かりますよね?もし分からない様な

    ら困りますので後程、マップデータを送ります

 

 

 

       絆イベント

       ミフネの絆ストーリーへ

 

 

 

 

 

 

 

__________________________

 

       豊穣の恵みと紅玉の乙女

 

__________________________

 

 ミフネから送られてきたマップデータを頼りに環駅へ到着すると、駅前の不思議な形をしたオブジェの前で制服姿のミフネが立って待っていた。

 

「ミフネ!!」

「おや、先生。無事に到着出来たようでなによりです」

 

 声を掛けると、ミフネはとことこと近付いてきた。

 

「ごめん、待った?」

「いえいえ、先生を待つ時間というのも乙な物でしたよ。何時、貴方が来るのだろうか。もうすぐだろうか……。待ち遠しいと感じながらもワクワクと感じる気持ち、恐らくこれが世の恋人達が待ち合わせの時に感じる気持ちなのでしょう。……まあ、私は別に先生と恋仲になりたいと思う程好感度は高くありません。まだまだ仲の良い教師と教え子レベルです」

「そ、そうなんだ」

 

 唐突に始まったミフネのマシンガントーク。押され気味になりながら返事をすると、

 

「……っと、ああ。すみません。またまた話しすぎましたね、私の悪い癖です。まずは移動しましょうか。少しばかり目的地が遠いので」

 

 ミフネは少しだけ微笑むと、クルリと踵を返してバス停の方へとズンズン進んでいった。

 

 

 

 

 

 バスに長時間揺られ、到着したのは見渡す限り広がる畑だった。

 

「えっと……ここは?」

「アストラ自治区一の生産量を誇る環地区。この地区の特色、それは農業地域です。ここで生産される農作物はアストラ自治区の自給を賄い、キヴォトス全土で言うと約四割を占めます。そして質も良いため、アストラ学院以外の学校やキヴォトス各地の飲食店が挙って取引を望む……。そんな野菜や果物、穀物を育てる場所がここ、環地区なのです。豊かな土壌に育まれた良質な餌も豊富なうえ、隣のたなみ地区は上品質の地下水が多量に湧き出る為、たっぷりと栄養を蓄えた畜産も盛んですので、漁業、養殖業も盛んな辰地区も有するアストラ地区はキヴォトスの食料庫、なんて言われることもあります。……実は、先生がよく食べてるであろうエンジェル24の弁当に使われている食材もアストラ地区産なんですよ」

「……凄いんだね」

 

 感心して、改めて農業地帯を見る。よくよく目を凝らすと、農業に従事している方々も居る。

 

「……それでですね。ここからまた少し歩く事になるのですが、そこで先生に手伝って貰いたい事が有るのです」

 

 「着いて来て下さい」と言ってズンズンと道を進んて行くミフネの後を、私は慌てて着いていくのだった。

 

 

 

 

「ここは……」

「はい。イチゴ農園ですね」

 

 ミフネの後を追って辿り着いたのはイチゴ農園だった。

 

「実はここ最近研究を重ねていた新しい品種が遂に完成したらしく、先生にはその確認を手伝っていただきたいのです」

「それって……」

「まあ、とどのつまり、味見と言うか、試食と言うか……イチゴ狩りですね」

 

 「はい」とプラスチックのトレーを渡された。トレーは真ん中に壁があって、片方には白い液体がたっぷりと入っていた。

 

「イチゴにつける用の練乳(アストラ地区産)とヘタ入れです。流通している品種なんかもありますので、そちらも試しても構いません」

「けど、ここのイチゴを食べて良いのかな?私、お金払って無いんだけど」

「大丈夫ですよ。イチゴ農園はまだまだ多くありますので先生が食べる量は全体から見てほんの微々たるものです。それに、お金の心配はしなくても良いです。私の奢りです」

「いやいや、生徒に奢られるなんて出来ないよ」

「冗談です。一応学院特区統治会の業務の一環ですので経費で落ちます」

「……そ、そうなの?」

「はい」

 

 そう言い残すと、ミフネはそそくさとビニールハウスへと向かい、ちょいちょいと私に手招きをした。

 この後、めちゃくちゃイチゴを食べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ミフネ<先生、先日はありがとうございました。

 

     いやいや、私としても美味しいイチゴを>先生

     沢山御馳走になったよ

 

ミフネ<先生が楽しんでくれたのなら良かったです。

 

ミフネ<実は、新しい品種の名前が正式に決まったので

    連絡しました

 

                  そうなの?>先生

 

ミフネ<はい。ルビーメイデン

    ……乙女の紅玉、という意味です

 

                 いい名前だね>先生

 

ミフネ<有難う御座います。

 

ミフネ<記念に先生にダンボール一箱分のルビーメイデン

    を郵送しました。

 

ミフネ<美味しく食べて下さいね

 

                     !?>先生




ちょくちょく小出しにするアストラ学院と自治区の情報
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。