とある転生者達の青春記録(ブルーアーカイブ) 作:瓶詰め蜂蜜
廃墟の中で遭遇した謎の少女、アリス。彼女はゲーム開発部に所属することになった。
そして今日は彼女の武器を手に入れようと、エンジニア部へと訪れていた。
「頼もー!!」
モモイが勢いよく扉を開ける。すると、中で何か話していた四人が此方を見た。
(あれ?一人だけ制服が違う……。確かあの制服は……アストラ学院?)
此方へと歩いて来る金髪に黒メッシュの生徒が私達を見てニヤリと笑った。
「おいおい、ここは道場じゃねぇぞ?ゲーム開発部」
「あれ!?私達を知ってるの?」
少女の言葉にモモイが尋ね返す。それに少女は小さく頷いて肯定する。
「それに……あんたが先生か。モロハから話を聞いてたが、ホントに東奔西走忙しそうだな」
「モロハを知ってるの?」
聞き覚えのある名前に思わず尋ねると、少女は呆れたような目で私を見た。
「おいおい、俺の制服を見たら分かるだろ。俺はアストラ学院の生徒だ。なら、同じ学院の有名人たる処女谷モロハは知ってるに決まってんだろ。そこで正しい疑問は、『モロハから何を聞いたの?』とかだろ?」
「……それもそうだね」
少女の言葉に思わず納得すると、その後ろから、3人のミレニアム生が近寄ってきた。
「なあ、レイネ。彼女達は私達エンジニア部への客だよ。私達に話させてくれないかい?」
「おお、ウタハ。悪りぃな」
紫色の髪の少女……ウタハが声をかけると、眼の前に居たアストラ学院の少女……レイネはそう言って脇へと退いた。
「それで?私達エンジニア部に何か用事かい?」
「うん!!えーっと……」
「アリスちゃん……この娘の武器を手に入れに来たの」
ウタハの質問に、モモイとミドリが説明をした。すると、ウタハは「ふむ……」と顎に手を当てしばし考え込む。すると、
「部長。あっちの方にある山から自由に見繕ってもらうのは?」
「ああ、それが良いな。有り難う、ヒビキ」
ウタハがそう言って黒髪の少女……ヒビキに感謝の言葉を投げかける。
「因みに詳しい解説が欲しかったら私、コトリがしますよ!!」
そして3人目のエンジニア部部員、コトリがそう声をかけてきた。……何だか圧が凄い気がするのは、気の所為だろうか?
そう思いつつ、ヒビキに指された山からアリス武器を探すと、何やらゴツい巨大武器が出てきた。
「これは……」
「ああ、それは『光の剣:スーパーノヴァ』……エンジニア部の下半期の予算70%を使って製作された宇宙戦艦搭載用レールガンだよ」
「……何でそんな物作ったの?」
思わず聞き返すと、ウタハは「フッ」と笑うと口を開いた。
「……ビーム砲は、ロマンだからだよ。」
……うん。正直その言葉には思い切り同意したい。ビーム砲はロマンだ。けど……
「……予算の70%費やすなんて、馬鹿なの?」
「こら!お姉ちゃん!!」
モモイの零した言葉にも言い返せない。実際ウタハ達も気不味そうに視線を逸らしてるし。
「光の剣……スーパーノヴァ……!!」
「……えっ?アリスちゃん。何でそんなに目を輝かせてるの?」
キラキラとした目でアリスはどデカいビーム砲を見つめていた。そして、
「アリス、これがいいです!!」
思い切り指さしてスーパーノヴァをねだったのだった。