とある転生者達の青春記録(ブルーアーカイブ) 作:瓶詰め蜂蜜
「いやー、中々やるじゃねぇかゲーム開発部。先生の指揮が有って、俺が手加減したのを考慮してもここまで粘るなんてな」
「ハハハハハ」と笑うレイネの前にモモイ達は疲労困憊して膝をついていた。
「クッソー!!三人がかりで何で手も足も出ないんだー!!」
「流石に……心折れそう……」
「アリスは理解しました……。レイネこそが魔王です!!」
「誰が魔王だ!!誰がっ!!」
レイネが心外そうに叫ぶと、ショットガンを肩に担ぎヤレヤレと首を振るうと、ウタハに視線を向けた。
「で、光の剣はどうすんだ?この見習い勇者に与えるのか?」
「そうだね……。よし、良いよ。アリスの実力も見れたしね。君なら私達の自信作、使いこなしてくれそうだ」
ウタハはアリスの肩に手を置いてそう告げた。そして、
「さて、今から『光の剣:スーパーノヴァ』の調整に入る。少し待っていてくれ」
と言って、アリスからビーム砲を受け取ると運んでいった。
「……さて、先生さんよ。さっきは途中で終わっちまったが、話の続きと行こうか。俺の事、気になってんだろ?」
「うん。さっき言っていた黄金星華証って……」
「黄金星華証について知りたいのか?まあ良いや。黄金星華証ってのはな、アストラ学院に置いて与えられるエリートの証、星華証……その上澄みなんだよ」
「その上澄みって……」
ニヤリと笑ってレイネが話を続ける。
「星華証は現在アストラ学院全校生徒の内、76名しか与えられていない。が、黄金星華証に至っては13名のみ。……まあ、その上が一人居るんだがな」
「その上って?」
尋ねると、レイネは首を横に振ってその質問に答える事を拒絶した。
「……何で星華証が他校でも名が知れているか知ってるか?先生」
「御免、分らない」
「…………」
即答するとジト目で睨まれた。本当に御免、まだキヴォトスについてよく分からない事が多いから。本当に御免。
「……はぁ、星華証が有名なのは抑止力……。他校からアストラ学院が攻められない為のものだよ」
「抑止力……?」
「ああ。アストラ学院は歴史が古い。それこそ学園都市キヴォトスが誕生する以前より存在し続けた最古の学園だ。歴史的価値が高い文献や資料なんかがごまんとあるからな。喉から手が出る程欲しがる奴等も多いんだよ。それに対しての抑止力が星華証なんだ」
「……成る程」
アストラ学院とはそこまで歴史が古いのかと、内心驚いていると、レイネは話を続けた。
「けどな、星華証を知らずにアストラ学院に手を出そうとしたり、星華証を軽んじた馬鹿はやっぱり居るんだよ。殆どは雑魚ばっかだけどたまーに強者が居てな、OMFや星華証じゃ負けちまう時が有ってな、黄金星華証はそういう奴等を捕縛したりする役割が有るんだよ。故に影の呼び名は……『最終兵器』」
「年頃の女の子につけるあだ名じゃないよな〜」と、呑気に言うレイネに近くで会話を聞いていたモモイが会話に入ってきた。
「技術者なのにその上強いとか……チートじゃん」
「逆だよモモイちゃん。技術者なのに強いんじゃなくて、強すぎて俺に合う武器が無かったから作る為に技術者になったんだよ」
レイネはモモイの言葉を訂正して、定番になりつつあるニヤリとした笑みを浮かべたのだった。