とある転生者達の青春記録(ブルーアーカイブ)   作:瓶詰め蜂蜜

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ArchiveⅤ UNSTOPPABLE

Side:先生

 

 イベント会場をヒフミと一緒に回っていると、前方不注意だったのか、ヒフミが銀髪の少女と衝突した。

 

「あうっ!」

「……っ!?」

 

 ヒフミはバランスを崩し尻餅をつき、銀髪の少女は俯せに倒れた。

 

「……って、ちょっと二人とも大丈夫!?」

 

 慌てて二人に駆け寄ると、「イタタタ……」と腰を擦るヒフミを引っ張り起こした。

 

「それで……君も大丈夫?」

「……問題ないですよ」

 

 倒れたままだった少女に声をかけると、のそりと起き上がる。そして私達の方へと向き直った。

 私達を見つめる蒼と銀のオッドアイからは感情が見えなかった。

 

「えーっと、君は……」

「どうも初めまして、シャーレの先生。この様なイベントに訪れるとは思いませんでしたが」

 

 ニコリともしない鉄仮面で、少女は口を開く。

 

「隣の方はトリニティ総合学園の生徒でしょうか?持っているカバンから貴女はモモフレンズの大ファンなのでしょうか。ならば、このイベントに来たがったのは貴女でしょう。先生は付き添いで来たのでしょうか。シャーレは連邦捜査部とも呼ばれていますよね。仕事の量も膨大であるはず。なのにわざわざ休暇を取って生徒の用事に付き合って……先生の鑑と称賛すべきなのでしょうがそれだけ働いていると何時か体を壊してしまいそうで心配してしまいます。私以外にも先生を案ずる方々も居るでしょうし、ご自愛して下さると嬉しいです。所で、先生がアストラ学院に来たのは今回が初めてですよね。自慢では無いのですがアストラ学院は様々な分野、種類の名所に娯楽が有ります。このイベントを見て回り、楽しみ尽くしたのならそちらを見て回ってはいかがでしょうか?先生には是非アストラ学院を好きになって欲しいのです。ガイド用のパンフレットもありますし、何なら私が案内しましょうか?勿論、ヒフミさんもご一緒に。ああ、仕事が残っていて忙しいのならば、断ってもらっても構いません。先生は多忙の身。無理やり拘束するのは私の本意では有りませんので。しかし、以前より疑問に思っていたのですが先生の仕事量は流石に多すぎでは有りませんか?たった一人に任せられる量ではないと思うのですが、先生は大丈夫でしょうか。シャーレ当番と言って生徒が手伝っているとはいえ、流石に見せられない資料などもあるでしょうし、健康的に大丈夫でしょうか?徹夜で仕事を行うのは逆に不効率的ですよ?確り夜は睡眠を取って下さい。目の下に隈ができていますよ。健康には……ってこの話は先程もしましたね。すみません」

「あ、あうぅ……」

 

 怒涛の喋りに圧倒される。手で彼女の喋りを止めると、質問をした。

 

「えーっと、まだ君の名前を聞いていないのだけれど」

「おや、申し訳ありません。喋りだしたら止まらないという自分の悪癖は理解していてもなかなか止めることができず……。悪癖と言えば先生。貴方の無駄遣いも立派な悪癖ですよね?私、ユウカさんとは何度か話したことがあるのだけれど、彼女もとても多忙の身。頼りきりはいけませんよ?先生貴方は節制を覚えるべきです。しかし、趣味のものを買うなとは言いません。忍耐、我慢をするべきです。何かを頑張ったご褒美として買うのならば誰も文句は言わなくなると思います。……っと、自己紹介がまだでしたね。すいません。改めて自己紹介をさせて頂くと、私の名前ははなぶさミフネ。アストラ学院3年生で学院特区統治会会長……他校で言う生徒会長の任を任されている者です。誕生日は7月24日。年齢は17歳。血液型はO型です。趣味は話すことが一番でしょうか。スピーチの際は早く終わらしてくれという生徒達の念も見えてしまうぐらいにはお喋りですね。後は読書も好きですよ。自分の知らない世界への没入感がたまりません。好きな食べ物はポークカレーの甘口ですね。今、子供っぽいと思ったでしょう。自分でも思います。けれど、好きなものは好きなのです。マイルドな口当たりが何故か癖になってしまい……。逆に嫌いな食べ物はイナゴですね。見た目が何だか苦手なのです。ええ、そうです虫が苦手です。触れはしますが食べようとは思わないのですよ。同じ理由で蜂の子などの昆虫食も無理です。食べられません。けれど別に昆虫食を否定しているわけではないですよ?私が駄目だってだけで、他の人が食べるのは別になんとも思いません」

「ストップストップ!情報量で頭がパンクしそうだよ」

 

 慌てて止めるのだった。




IT'S Machine Gun〜♪
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