とある転生者達の青春記録(ブルーアーカイブ) 作:瓶詰め蜂蜜
アストラ学院自治区明星地区裏通り。到着すると、そこでは既に銃撃戦が行われていた。
「これは……っ!?」
辺りを見回していると、見知った顔が争い合っていた。
「へっ!!なかなかやるじゃねぇかよ、ゲヘナァ!!」
「くっ!!何でメイドに襲われなきゃいけないのよ!!」
ネルが率いるC&Cとゲヘナの何でも屋、便利屋68のみんなが撃ち合っていた。
「ネル!!アル!!」
声を張り上げて名前を呼ぶと、驚いた様に私を見た。
「なっ!?何で先生が!?」
「こんなとこにいんだよ!?」
少しの間止まった銃撃戦。私は意を決して足を踏み入れた。
「一体何があったんだい。出来るのなら、私に教えてもらえるかい?」
声を掛けると、アルはネルに向けて構えていた銃を下ろした。
「私達は仕事よ。このオークションを行なってる人に依頼されたのよ。会場の警護をね」
「あたしらも仕事だ。エンジニア部の奴等がヤバいもん盗まれてな。それの回収だよ」
アルが銃を降ろしたのを見て、ネルもアルを警戒しつつ力を抜いた。
「危険なものって?」
「あー……。『自爆機能付き暴走ロボットドラゴン君』、だ」
「……なんて?」
「『自爆機能付き暴走ロボットドラゴン君』だ」
思わず聞き返すと、ネルは疲れた表情で復唱した。
「……何その巫山戯た名前のロボットは」
アルも思わず呆れかえてしまっていた。それにネルは不貞腐れた様子で「あたしが知るかよ……」と呟いた。
「それで、あたしとしてはさっさと回収したいんだが?」
「それはできない相談ね」
バサッと髪とコートをはためかし、アルは胸を張る。
「私達は便利屋68。お金さえ貰えば何でもする何でも屋……。仕事は確り果たさせてもらうわよ」
「へぇ……。面白いじゃねぇか」
アルの言葉に、ネルはニヤリと口角を歪めた。
Side:陸八魔
(あ、あれ?私、やっちゃった?)
目の前のスカジャンを着たメイドが凶暴な笑みを浮かべたのを見て、私の感が警鐘を鳴らしている。ヤバいと思って周囲を見渡すと気が付いた。
「あ、あれ?先生は?」
「あん?」
私の言葉にスカジャンメイドも気が付いたのか辺りをキョロキョロと見渡す。そして、一緒になって叫んだ。
「「先生がいなくなった!?」」
Side:先生
「や、やぁ。久し振りだね、アキラ」
「ええ、久し振りですね。先生」
アルとネルと話している最中、気が付けばアキラに誘拐されていた。
何処か分からないビルの上で、アキラに抱えられているのだ。
「……取り敢えず、下ろしてもらってもいいかな?」
「ふふふ……良いですよ。けれど、逃げないで下さいね?」
「うん。逃げないよ」
アキラに頼んで下ろしてもらうと、私はアキラと向かい合った。それよりもアキラがここに居るって事は……
「アキラも裏オークションに用事があるの?」
「あら、やはり先生も知っていましたか。ええ。私はあのオークションに出品された歴史的絵画『黎明の少女』。それが私の目的です」