とある転生者達の青春記録(ブルーアーカイブ) 作:瓶詰め蜂蜜
Side:シャウラ
アストラ学院自治区明星地区裏通り。そこには数十人のヘルメット団が倒れていた。
「う、うぅ……」
「うん?まだ意識を保ってる奴が居たのか。タフだねぇ」
身動ぐヘルメット団の少女にコツコツコツ……と靴音を響かせて近付く長身の影があった。
「何で……赤サソリがここに居るんだよ……」
「何で……?そりゃあ、仕事だからだよ。ほら、私、何でも屋だし」
スパーッと口から煙を吐き出しつつ、シャウラはヘルメット団の少女に答えた。
「さて。悪いけどこっちも仕事だ。ちょっと眠っとけ」
そうヘルメット団の少女に向けて呟くと、シャウラは手に持っていた水平二連銃の銃身を持つとグリップで少女の被っていたヘルメットを殴り付け、脳震盪を起こし、気絶させた。
「しかしまったく、裏オークションを狙ってる不良娘共が多いなぁ。忙しいったらありゃあしない。……便利屋の方は、警護出来てるのかな」
咥えていた煙るアロマシガーを指ではさみ、シャウラは空を見上げた。
「……今度からミントじゃなくてストロベリーにしようかな」
懐から取り出した携帯式灰皿にアロマシガーを押し付け火を消すと、また別の場所の警護へ向かおうと歩き出した瞬間だった。
「久し振りですね、シャウラ。最後に実際に会ったのは何時頃でしょうか」
ふらりと路地から姿を表した少女がシャウラの前へと立ち塞がった。
「……本当に久し振りです。会長」
「ええ。我が統治会の不良庶務さん?」
さらりとした銀髪をたなびかせ、ニコリと微笑むミフネにシャウラは「はぁ……」と溜息を吐いた。
Side:ヒフミ
「ま、迷いました……」
先生と一緒に銃声の聞こえる方へと向かっていた途中、つい路上に会ったモモフレンズのポスターに意識を奪われ、先生とはぐれてしまい、慌てて追い掛けようと路地裏を走っていると、複雑な為迷ってしまったヒフミは、たった一人で路地裏で彷徨い続けていた。
「うう……どうしよう」
キョロキョロと不安そうに周囲を見渡すヒフミ。すると交差路で誰かと衝突した。
「あうっ!」
「きゃっ!?」
尻餅をついたヒフミが腰を擦りつつ視線を上げると、そこには赤い長い髪の、おでこが特徴的な少女が居た。
「あっ、す、すいません!!大丈夫ですか」
「あ、あう……」
慌てて駆け寄ると、目をグルグルとさせた少女は「あうあう」としか呻かない。すると、
「あっ!!見つけたー!!」
元気な少女の声が聞こえたかと思いきや、三人の少女が赤い髪の少女へと駆け寄ってきた。
「んもー。探したんだからね」
「あ、ご……ごめんなさい」
慌てて起き上がり、赤髪の少女は謝罪したのだった。
一体ゲーム何発部なんだ……?