とある転生者達の青春記録(ブルーアーカイブ) 作:瓶詰め蜂蜜
裏オークション会場。オークション主催者は会場外で聞こえる爆発音や銃声に怯えつつ、苛立っていた。
「クソっ!クソっ!慈愛の怪盗はまだしも、何でミレニアムのメイド共が出張ってくるんだよ!!高い金払って雇った便利屋共も梃摺っている様だし、何もかもが上手くいかねぇ!!」
ガンッ!!と金属製の腕を机に叩きつけた主催者は直後に聞こえた大きな爆発音に驚き、「ヒャアっ!!」と叫声を上げた。
すると、そこへ慌てたように部下のロボットが室内に入ってきた。
「た、大変です!!ボス!!」
「ア゛ア゛ッ!?騒がしいぞ!!」
「赤サソリが依頼を放棄しました!!」
「……ファ!?」
「それに、シャーレの先生が生徒を引き連れてやって来ています!!」
「……ヒョオッ!?!?」
「しかも、アストラ学院のOMFがこちらに向かってきています!!」
「フギャアッ!?!?!?」
情報量の暴力で、主催者は現実逃避を始めるのだった。
Side:先生
ヒフミが居ないと気付いた後、アキラに頼んでビルの下まで降ろしてもらい無事、ヒフミと合流出来た。何故かゲーム開発部の皆も居たけれど。
その後、ネルとは別行動中だったアスナとカリンに詳しい情報を貰い、燃え上がったゲーム開発部(主にモモイ)に引っ張られ、私とヒフミも裏オークション潰しに協力する事になった。
その最中、アルを除いた便利屋68と戦う事になったり、オークションに出品される高価な盗品を狙って強盗に現れたヘルメット団や警備担当のロボットを蹴散らしたりしつつ、オークション会場最深部、主催者の控室へと辿り着いた。
「うーん……。ここの何処かに親玉が居るんだよね?」
「多分そのはずだよ、お姉ちゃん」
「けど……何だかギラギラしてて……」
「趣味が悪いですね!!」
「あはは……。アリスちゃんは結構スパって言うんですね……」
悪趣味な彫刻や絵画が飾られた廊下を、赤いカーペットを踏み締めつつ進んで行くと、奥の扉がバァンッ!!と大きな音を立てて開かれた。
「貴様ら!!よくも私のオークションの邪魔をしに来たな!!」
「盗品のオークションで儲けようだなんて悪事、たとえお天道様が許しても私達、ゲーム開発部が見逃さないんだから!!」
多分内心で「決まった……!!」とでも考えているであろうドヤ顔のモモイを睨みつけ、主催者らしき指輪をジャラジャラつけたロボットが怒りでフルフルと震えだした。
「き〜さ〜ま〜ら〜っ!!もう許さん!!出品する予定だったが……これで貴様らを潰してくれる!!」
そう言い放つと、主催者ロボットは懐から取り出したスイッチを押した。
そして、主催者ロボットが押したスイッチがトリガーとなって、横の壁を破壊してフラッシーな登場をかました巨大ロボットが土煙の向こうで仁王立ちした。
「せ、先生……」
「あれはもしや……」
「アスナ先輩とカリン先輩が言っていた……」
「え、エンジニア部から盗まれた……」
「恐ろしい兵器……」
土煙が収まり、次第にその姿を表す巨大ロボット。その姿は金属製でありながら生物モチーフかゴツゴツとした凹凸が存在し、顔に当たる部分には鋭い角、左手にレーザー砲、幹手にドリルを付けた5mに届くほどの巨体を誇る鋼の竜がその姿を表した。
「『自爆機能付き暴走ロボットドラゴン君』……。か」
こちらを睥睨するカメラアイのレンズを睨み返しつつ、私は呟くのだった。