とある転生者達の青春記録(ブルーアーカイブ)   作:瓶詰め蜂蜜

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ArchiveⅪ 強者

 『自爆機能付き暴走ロボットドラゴン君』。それはエンジニア部が今期の部費80%をかけて作り上げたロボット兵器である。

 ベースとしてアバンギャルド君を使用しており、右腕(上)にはレールガン、右腕(下)にはシールド。左腕(上)にはバズーカ砲、左手(下)にドリル。下半身の土台にはキャタピラと46cm三連装砲を備え、背部には6連ミサイル砲。竜を模した頭部には火炎放射器が備わった殲滅用兵器。他の機能として、電子マネー、Bluetooth、自爆機能付きというハイスペックなロボットなのだ。

 そんな『自爆機能付き暴走ロボットドラゴン君』と、私達は今、戦闘中である。

 

「ぎゃーっ!!巫山戯た見た目なのに強ーい!!」

「くっ!!火炎放射が厄介!!」

「アリスの光の剣もあまり効いてません!!」

「ユズ!!ミサイルが来る!!そこから避けて!!」

「は……はいぃぃぃっ!!」

 

 ゲーム開発部とヒフミを指揮しつつ、ドラゴン君の弱点が何処か、必死になって観察する。

 

「ペロロ様!お願いします!」

 

 ヒフミがぶん投げた囮用のペロログッズにドラゴン君の気が取られた瞬間に、モモイとミドリが危険地帯から離脱する。

 

「何あれ!強すぎるって!絶対勝てないって!!」

「お姉ちゃん、落ち着いて。……まあ、このままだとジリ貧なのは確か。先生、どうする?」

「さて、どうしたものか……」

 

 コソコソと趣味の悪い彫刻の物陰に隠れ、皆で作戦会議を行う。囮の効果が切れたのか、ターゲットを探すドラゴン君を睨みつけながら、頭を悩ませる。

 

「GYAAAAAAA!!」

「……って、マズイ!!気付かれた!!」

 

 私達が隠れていた彫刻へ向けてミサイルが発射され、慌ててバラバラに物陰から転がり出る。

 本当にまずい。このままだと全滅しかない。ドラゴン君を見据えて、必死になって考えを巡らせる。

 

「ハハハハハッ!!このまま全滅してしまえ!!このネズミ共め!!」

 

 高笑いするロボットの声と同時に、私の近くにミサイルが着弾した。運良く命中しなかったが、勢いよく吹き飛ばされる。強かに床に打ち付けられ、痛みで動けない。爆風で遠くに飛ばされてしまったシッテムの箱。私へと迫ってくるドラゴン君が構え、ドリルで私を突き刺そうとする。

 

「駄目っ!!」

「先生逃げてぇ!!」

 

 ヒフミとモモイが悲壮感漂う叫びを上げる。アリス、ユズ、ミドリの絶望した顔が視界に入る。

 

(ああ、これは私死んだな)

 

 景色がスローモーションに映る。もう死ぬしかないのだと感じ、足掻く気力も湧かない絶望。生徒の前で死ぬ後悔を噛み締めつつ、瞼を閉ざす。

 

ガツンッ!!

 

 しかし、何時まで経っても痛みが来ない。ゆっくり瞼を上げると、私の前に白いミステリアスな少女と黒の着物を纏った少女の二人がドラゴン君を吹き飛ばしていた。

 

「「わたくしの先生に何をしますか!!」」

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