とある転生者達の青春記録(ブルーアーカイブ)   作:瓶詰め蜂蜜

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ArchiveⅫ 黒い狐と白の猫

「私の」

「先生ぃ?」

「先生!!」「あなた様!!」

「この女狐は誰でしょうか!!」

「この雌猫は何者でしょう!!」

「「……」」

「「ほぉ……」」

「ストップ!!すとーっぷ!!」

 

 私を助けてくれた二人の生徒……アキラとワカモが一触即発の雰囲気を醸し出し睨み合うのを見て、体を張って慌てて止める。

 ハッとした様子の二人は慌てて向け合っていた武器を下げ、私の体を触り始めた。

 

「あなた様!!ご無事でしたでしょうか!!……スンスン」

「先生!!怪我はありませんか!!……クンクン」

「うん。アキラとワカモが守ってくれたから、私は無事だよ。……それと、ドサクサに紛れて匂い嗅がないでね」

 

 私が注意すると、二人揃って「し……失礼しました!!」と離れてくれた。

 

「それよりも……二人とも。私達に力を貸してくれないかな」

 

 私が尋ねると、アキラとワカモ。二人は力強く頷いてくれたのだった。

 

 

 シッテムの箱を拾いすぐに後方に下がる。ボロボロだが未だ戦意を漲らせるゲーム開発部の皆とヒフミ。そして、力を貸してくれるアキラとワカモの二人。

 火花を散らしつつも私達へと銃口とドリルを向け、駆動音を響かせるドラゴン君。

 

「ミドリ!モモイ!それぞれ左右に展開して!!」

「了解!!」「分かった!!」

「ヒフミは注意を引き付けて!ユズは正面からカメラアイを狙って!アリスはチャージ!!」

「はい!!」「分かりました!!」「アリスに任せてください!!」

「そしてワカモとアキラは、撹乱をお願い」

「畏まりました」「ふふっ!!見事果たして見せましょう!!」

 

 私の指示通りに動き、各自ドラゴン君へと少しずつダメージを与える。私はその光景を睨みつけ、タイミングを覗う。

 

「…………!!今だアリス!撃てっ!!」

 

 私の声にアキラとワカモも反応し、即座に飛び退き射線を開ける。

 

「この光に意志を込めて…貫け!バランス崩壊!」

 

 そして放たれる強力な光の本流。勇者の必殺の剣が機械の竜の喉元を貫いたのだ。

 

「や……」

「「「「「「やったァァァァっ!!」

 

 勝利に思わず叫び喜ぶ私達。ワカモとアキラは微笑ましそうに見つめてくる。

 

「ば、馬鹿な……。あのミレニアムのエンジニア部が作り上げた兵器、『自爆機能付き暴走ロボットドラゴン君』が負けるだと……」

 

 オークションの主催者はわなわなと震えた後、脱兎のごとく逃げ出そうとし……出口から姿を表した少女に直ぐ様取り押さえられた。

 

「なっ……。離せっ!!」

「いやはや。それは無理な相談だね。逃がしちゃったら私が怒られちゃうよ。社長にね」

 

 ニヤニヤとした笑みを浮かべながらギリギリとロボットを押さえつける少女。そしてその後ろから見覚えのある少女もやって来た。

 

「やあ、先生。確りと忠告した筈なのに案の定首を突っ込んで巻きこまれて……。命の危険もあったのではないかい?無事でいてよかった。悪運というか、運命に愛されているね。流石は先生だ。けれどだからといって安易に動いては駄目だね。先生は既に自立した立派な大人なのだから、危機管理は確りしなくては。……それにしても、よく『自爆機能付き暴走ロボットドラゴン君』を倒せたね。それにそっちの二人は八囚人だよね。まさかあの問題児集団の内二人を手名付けるとは……流石は先生。よっ!!色男」

「何言ってるの?」

 

 ふらりと姿を表したミフネにツッコミを入れると、クスクスと笑う。すると、

 

『本機の機能が停止しました。これより自爆いたします』

 

 という音声がドラゴン君から聞こえたのだった。

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