とある転生者達の青春記録(ブルーアーカイブ) 作:瓶詰め蜂蜜
ArchiveⅠ 変わらぬ日常
Side:ミフネ
モモフレンズイベントは無事終わり、裏オークション制圧も完了してから数日が経ったある日、熒惑地区にあるアストラ学院付属中学校にミフネの姿があった。
「……はあ」
中学校の生徒会室で中学校の生徒会長から資料を受け取りつつ、また別の資料へと記入をしていた。
「あの……ミフネ会長」
「役職名で呼ばずとも構いません。貴女も会長職ですし」
「い、いえ……!ミフネ会長は私達にとっては雲の上のような存在ですから!!」
謙遜の言葉を聞き、ミフネはまたこっそりと溜息を吐く。
「こうやって特別視されるのも、あまり気持ちの良いものでは無いですね」
ボソリと呟き、ミフネは更に資料仕事を進める。
そして、ある資料を見つけて、そのペンを止めた。
「……そういえば、もうすぐ晄輪大祭が開催されるのでしたね……」
資料に書かれた文字を読み、窓の外を見る。キヴォトスの空には相も変わらぬ光の輪が浮かんでいるのだった。
Side:レイネ
「ミレニアム開催の晄輪大祭……。そうか、あのイベントの時期になったのか」
ポイッと部屋の隅へと手に持っていたポスターを投げ捨てると、レイネは彼女に与えられている部室を出た。
「過去の星華証持ち達が暴れたせいで、晄輪大祭には出れないんだよなぁ俺達」
「星華証持ちじゃなければ出場出来るんだが」と頭の後ろで腕を組みつつ、空を見上げながら文句を零す。
機械仕掛けの花のパヴァーヌが終わった為、やる事が殆どなくなったレイネは、暇潰しに外をブラブラと出歩いていると、久し振りに顔を見合わせた顔見知りと遭遇した。
「あ」
「げ……」
レイネの顔を見た顔見知り……シャウラは嫌そうな顔を見せた。
「げ……。ってなんだよげ……って。失礼な奴だな」
「あんたが私にやってきた事を思い返せ」
ジト目で睨むシャウラに、首を傾げるレイネ。それを見てシャウラは大きな溜息を吐く。
「あんた、発明品の実験とか言って何度も何度も私を追い回したり痛めつけたりしただろうが……!!」
「……そだっけ?」
コテンと思い切り首を傾けるレイネにシャウラは思わず呆れ果てた。
「あんたが今、掲示板でイジられキャラになった原因ってそのマッドサイエンティストな気質の所為でひどい目に会った奴等が多いからだからな?」
「え!?そうなの!?」
驚愕するレイネに遂に堪忍袋の緒が切れたのか、背負っていた水平二連銃『アンタレス』を構え、引き金を躊躇なく引いた。
「おわっ!?危ねぇだろ!!」
「ここでくたばれ、館神レイネェェェェッ!!!」
レイネ狙って何度も発砲するシャウラ。必死に銃弾を避けながら、ショルダーバッグのように肩にかけていたAKM『レグルス』を慌てて構えるレイネ。
「てめぇが先に引き金を引いたんだからな!!これは正当防衛だからな!!」
と叫び、レイネも引き金を引く。休日の真っ昼間に唐突に起こった黄金星華証保持者同士の銃撃戦。周辺に居た市民や生徒達は巻き込まれないように慌てて避難したのだった。
その後、駆け付けたモロハに取り抑えられ、レイネとシャウラの二人は長い長い説教を食らうのだった。