とある転生者達の青春記録(ブルーアーカイブ)   作:瓶詰め蜂蜜

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ArchiveⅥ 這い寄る者

 深夜のゲヘナ自治区、廃墟前。そこには力無く倒れ伏す温泉開発部が居た。

 

「ふぅ……。無事に全員制圧完了。さあ、お楽しみに淫欲タイムだ♥」

 

 ニヤけつつ温泉開発部達へと歩み寄るビキニピエロ。そこに……

 

「ちょっ!?何よこれ!!」

 

 試験が終わり、廃墟から出てきた補習授業部がその光景を目の当たりにした。

 

「あら……♥あの水着、少ーしえっちぃ、ですね♥」

「いやいや!!そんな事言ってる場合じゃないですよ!?」

「何やら戦闘があったようだな」

 

 補習授業部の姿を認めたビキニピエロは、ニヤニヤしながら補習授業部へと歩み寄り始めた。

 

「ちょっ……!!こっち来ないでよ変態!!」

「それは無理な相談だ。変態は可愛い子ちゃんと合・体☆したいものだから……ね♪」

「がっ……!?エッチなのは駄目!!死刑!!」

「……あの、ハナコちゃん?なんで「分かります、その気持ち」って言うみたいに力強く頷いてるの……?」

 

 中々にカオスな状況だった。答案用紙の確認を終えた先生も騒がしくなった外に疑問を覚え、急いで出てくると、星条旗ビキニのピエロが居た事で思考がフリーズしてしまった。

 

「……取り敢えず、制圧したほうが良いのか?」

「アズサちゃん、待って。まだ一応話し合いの余地はあるから」

「む、そうか?」

 

 ガチャリと銃口を向けたアズサを制止しつつ、ヒフミはビキニピエロへ向き直った。

 

「えっと……。(間違いだと思いたいので念の為聞くけど)あなたは、誰ですか?」

 

 ヒフミの質問に対し、何が可笑しかったのか、ビキニピエロは「クックックックッ……」と腹を抱えて笑い始めた。

 

「そうか、気付かないか……。ならば名乗ろう。私は……」

 

 その時だった。「ようやく見つけたー!!」という声と共に、毛先が青い水色のウルフカットの少女が空から落ちてきて姿を表した。

 

「む?もう見つかってしまったか」

「見つかっても何も……そんな変態丸出しの格好が変装だったとか言わないよな……?」

「変装じゃない。変態だ!!」

「キメ顔で言わなくても分かっとるわ!!」

 

 唐突に漫才を始めた少女とピエロ。話に入れず補習授業部と先生が戸惑っていると、姿を表した少女はクルリと先生たちの方へと向き直り、頭を深々と下げた。

 

「もう、本当にすみません。ウチのド級の変態が」

「あ、いえ。お構いなく」

 

 咄嗟に返答する先生。水色の髪の少女は、ホッとしたように一つ息をつくと、ビキニピエロを荒縄で縛り上げると、

 

「と言うことで、エルナ。連行するから」

「ちぇー。カガチちゃん、仕事早いんだから」

 

 と言い合うように姿を消すのだった。

 

「……って言うか、あのピエロ、エルナだったんだ」

「……先生、気づいてなかったんですか?」

 

 呆れたような目でヒフミに見られてしまった。残念。

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