とある転生者達の青春記録(ブルーアーカイブ) 作:瓶詰め蜂蜜
Pattern1.館神レイネ
シャーレ部室。先生があいも変わらず仕事をしていると、
ブオンッ!
「うわあっ!?」
机の向かい側の床に、唐突に光で幾何学模様状に描かれた魔法陣のようなものが出現し、驚きのあまり椅子から転げ落ちる。
「い、いたた……。アロナ、アレ、何か分かる?」
「さ、さあ……?」
強く打ち付けた腰をさすりながら、光を指さす先生。シッテムの箱の中で、アロナは眉間に力を入れながら首を傾げる。
パアァァァァッ!!
「うわっ!?」
ヴォンッ!!
魔法陣の光が更に強まり、咄嗟に顔を隠した先生。光が収まって来た頃、再び視線を戻すと、魔法陣の中心にピンク色の箱がポツンと置いてあるのを見つけた。
「……なにこれ」
警戒しつつ箱に近づいて持ち上げると、試しに軽く振ってみる。
すると、カラカラと軽い何かが擦れる音が聞こえた。
「どうやら危険物ではないようです」
「そうなんだ」
アロナからの解析結果を聞き、警戒をやめて箱の蓋を開いてみると、中には小粒のチョコレートが八個入っていた。そのいずれもがハートの形をかたどっていて、可愛らしい。
「これは……」
「……!!どうやら蓋の裏に手紙が入っているようです!!」
アロナに教えられる事で手紙の存在に気付く。開けて読んでみると、
「……これ、レイネからの贈り物だ」
そう呟いて一粒取って食べてみると……
「……うん。美味しい」
かなり甘いミルクチョコレートだった。
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Pattern2.丑嶋エルナ
少しトイレに行っていると、いつの間にか大きな箱が魔法陣の上においてあった。
「……なにこれ?」
不思議に思いつつ近づいてみると、
ガタンッ!!
「おわあっ!?」
唐突に揺れ動き、先生は驚き思わず飛び退いた。
「え、えぇ……」
恐る恐る箱の包装を解き、蓋を開けるとその中には……
「EAT ME……♡」
「いや、食べないよ?」
裸にリボンを巻き付けて局部を隠したエルナが寝そべっていた。
頬を赤く染め、艶やかな色香をムンムンと発するエルナへ素気無く返答する先生。
不満気に頬をふくらませるエルナを無視して箱から離れると、ソファに掛けられていた上着をエルナに掛ける。
「まだ冬なんだし、寒いから気を付けてよ」
「先生……」
上着の襟を握り、ぽぉーっと呆けた表情で先生を見つめるエルナ。そして、
「やめてよ先生。優しくしないで」
「……エルナ?」
「あ、何もないのね」
エルナの下ネタに慣れた先生は、少し素っ気なかった。
ハピバレ!
皆さんはチョコ、どれぐらい貰いましたか?蜂蜜は〜……
「0です!!」デデドン!!
なので、自分で湯煎してハート型のチョコ作りましたよ。……成人男性が一人暮らしの部屋で一人、自作のハート型チョコレートを黙々と食べる……。甘いはずのミルクチョコが何だか塩っぱかったです。