とある転生者達の青春記録(ブルーアーカイブ) 作:瓶詰め蜂蜜
Side:先生
それはエデン条約の調印を行おうと、していた時だった。
唐突に調印式の会場であった古びた教会の外から大きな爆発音が聞こえ、そこから数秒遅れて足元や壁が破壊されたのだ。
「……先生!!だいじょうぶですか!!」
「うん、なんとかね……。ヒナタも大丈夫だった?」
「はい……!!」
爆風とともに飛んできた瓦礫はアロナのバリアで防げたが、教会はもう瓦礫の山とかしていた。
ヒナタもそれに巻き込まれたのか、目立つ大きな怪我はないが、既にボロボロになっていた。
「一体何が……」
状況を探ろうと辺りを見回していると、銃を構えた集団がなだれ込んできた。
見覚えのあるガスマスク、見覚えのある制服、そして見覚えのある骸骨を模した校章……。
「アリウスか……!!」
ガチャガチャッと銃口を私へ向けるアリウスの生徒達。彼女たちの後ろから黒いマスクを付けた少女が姿を表した。
「はぁ……。失敗するとか聞いてないんだけど」
「失敗……?」
黒いマスクの少女は私を無視してその手に持っていた携帯式の対空ミサイルを私へ向ける。
「まあ、シャーレの先生をここで仕留められるなら問題ないか」
「……!?」
少女の言葉を聞き、ヒナタがその射線へとその身を滑り込ませた。
「ひ、ヒナタ!?」
「先生は殺させません!!」
震える体で私を庇い、両手を広げて仁王立ちするヒナタを諦念の色が見える目で見つめながら、少女が引き金を引こうとしたその時だった。
「ケヒヒヒヒッ!!」
「!?」
その独特な笑い声を上げながらアリウス生徒達を薙ぎ払い、ツルギが私達に合流した。
「先生、ご無事でしたか!!」
ツルギに追従して、ハスミも駆け寄ってくる。
「ツルギ!!ハスミ!!」
「ケケケケケ……。先生、早くここから避難して下さい」
未だ立つアリウス生達を睨みつけながら、ツルギはそう言った。
「ツルギの言う通りです。先生は早く避難を……!?」
言葉の途中で飛んできたライフル弾に対し、ハスミは咄嗟に自身の翼で私を庇ってくれた。
「えへへ……。作戦も殆ど失敗ですし、攻撃も防がれちゃいました。やっぱり駄目なんですね。虚しいんですね……」
「…………」
今度は卑屈そうな少女とガスマスクで顔を隠した少女が姿を表した。
「くっ……。次から次へと!」
腹立たしそうにハスミが吐き捨てる。ハスミ達も既に怪我を負っている上に、殆どが瓦礫や爆風にノックアウトされたか下敷きになっている為動ける人員が少ない。それに対して向こうはまだ損耗も少ない状態で数も多い。非常に不利な状態だった。
83:天秤は何方にも傾かない
みたいな感じだけど……どうする?
84:名無しのくじら座
いや、助けに行けよ!?
カガチちゃんは恍惚の笑みで気絶しているエルナさんの介抱をしています。