司野 sied
秋季東京都高等学校野球大会優勝し明治神宮野球大会を制して初の全国制覇を果たした東京の名門青道高校野球部。
その立役者となった青道高校野球部の若き1年生エースの東都の絶対的エースと呼ばれている司野和幸は青道高校野球部の練習場裏の土手の上で腕を後ろにやり枕代わりにしながら寝っ転がり空を見ていた。
明治神宮野球大会を制した選手達は数日間のオフが与えられていた。
主力として大活躍をした青道高校新主将である東はオフでもバットを持ち練習していた。
東は明治神宮野球大会でも大会最多の5ホーマを放ちプロのスカウトから怪物の異名を付けられる程にまで活躍したことでプロのドラフト上位候補にまで挙げられるまでにいたり本人はプロ志望願望あることでほぼプロの道に行くと思われるが東が今考えている事は選抜で優勝し全国制覇をする事しかなかった。
他のクリーンナップの山田等もグラウンドで打撃練習をしていた。
他の1年も2年も次の選抜のメンバーに選ばれる為にグラウンド以外でも至る所で練習していた。
次の選抜に向けて皆が猛練習をして1つになって向かっていた中で司野は何処かぼけ〜とし土手の上で寝ながら空を見つめていた。
「…………いい天気だな」
「………………何を言っているんだ?」
するとそこに一人の男が近付いてきた。
青道高校の甲子園出場そして甲子園準優勝の立役者の一人でありそして明治神宮野球大会初優勝して青道高校悲願の初の全国制覇の立役者でもある司野和幸の相棒であり青道高校の頭脳の不動のキャッチャー滝川クリス優。
実は明治神宮野球大会優勝後肩に痛みを感じて病院に向かった所暫く療養する事を言われてしまい練習を休んでいる事になったのだが
「………クリス………休んでいなよ……選抜に向けて偶には休む事も大事だ」
「……その言葉そっくりそのまま返すぞエース」
そうクリスが言うように司野和幸も肩を酷使してしまい暫くクリスと共に療養する様にと言われていた。
司野和幸
青道高校の不動の背番号1番。圧倒的な存在感と絶対的ピンチでもチームを何度も救って来た青道の絶対的エース。MAX155KMの圧倒的な球威と脅威のノビと恐ろしいキレそして精密機械に匹敵する程にコントロールである最強のストレートと圧倒的なスピードと変化を持っている悪魔の超高速スライダーを主戦に7つの恐ろしい変化球を持って戦う最強の左腕。
滝川・クリス・優
青道高校の不動の背番号2番。日本で活躍した元プロ野球選手の父親を持つ2世である父親譲りの体格に相手を手玉に取り圧倒しそしてピッチャーの力を実力以上にまで引き出せる圧倒的なリードと強肩そして天才的な野球センスに打撃力で中学の時に関東No.1キャッチャーとまで呼ばれている青道の絶対的キャッチャー。司野の良き相棒であり全国トップレベルの最強の捕手。
司野はクリスの方に顔を向けると体をそのまま寝たまま話を続けた。
「…………クリス」
「……………ん?……何だ…」
「届かなかったな……夏の全国制覇」
「………ああ……」
司野の言葉にクリスは司野の方とは別な方向に体を向けながら黙って頷いた。
全国高等学校野球選手権大会決勝
相手は大阪代表の名門大阪桐生高校であった。試合は1回の表に大阪桐生が4番のタイムリーで先制した。司野の今大会初失点にチームメイトは動揺するのでは心配したが当の本人は全く気にせずあっさりと三者三振であっさりと抑えた。試合はその後一進一退の激しい攻防を進んで行くと8回の表遂に青道高校が同点に追い付く。2アウトランナー無しの状況から東がチームと此れ迄チームを救って来たエースを救う値千金の同点ホームラン叩き込んだ。東の値千金の一発に青道高校は割れんばかりの大歓声に揺れています。東の元に皆が近寄っていき監督の片岡監督も東の事を称賛した。そして遂に1年間で最も重要な試合であり全国の高校球児が憧れている夢の舞台である甲子園大会決勝も遂にピリオドが放たれた。
しかしその結末は余りにも残酷な結末であった。
9回で2アウトランナー3塁の状況から迎えるは先制打を放った大阪桐生の4番。司野は此処で渾身のストレートでサードゴロで打ち取りサードがファーストに投げた。
しかしここでまさかの送球がそれてしまいファーストが急いで拾い1塁を踏んだがまさかのセーフの判定。するとその間に大阪桐生の3ランナーがホームに走り出す。
ファーストが急いでホームに返球するが
しかしボールがタッチする前に大阪桐生のランナーがホームに触れていた。
まさかのフィルダースチョイスで眼の前迄に迫った青道高校の掴みかけていた悲願の夏の甲子園優勝を直前で逃してしまった。
「時々夢に出てくる………あの時の事が」
「………俺もだ……」
司野はエラーをした選手同様にあの時の事が夢に出てきて寝られない事が続き苦しんでいた。
「何度寝ても……何度も寝ても必ずと行っても良い程あの試合を思い出す…」
「………ああ……」
2人だけでは無くその試合に出ていた高野もそして上級生もあの夏の決勝戦の事を思い出していた。
あと一歩まで迫った悲願の全国優勝
その寸前で逃してしまった
自分が先制打を打たれなければ
自分が最も早くタッチングをしていれさえいれば
自分がエラーをしなけば
自分が早くボールを早く取っていれば
もっと上手ければ
「夏の借りは夏でしか返せない……」
試合後キャプテンに言われていた言葉
必ず選抜そして夏のこの場所で
忘れ物を取ってこい
泣きじゃくる自分達にキャプテン達が残した最後の言葉
その言葉を受けて新主将の不動の4番東は秋大会で大車輪となる大活躍をした。
大会通算8ホーマー19打点打率はトップとなる0.537とハイアベレージを叩き出し選抜出場に大きく貢献し明治神宮野球大会では大会新記録となる脅威の8ホーマーで明治神宮野球大会そして青道高校史上初の全国制覇に大きく貢献した。
東だけでなくクリーンナップの山田等は脅威の3割強のそして平均5ホーマーで超強力の怪物打線で青道高校の全国制覇に大きく貢献し守っていても失策数は脅威の僅かに2と攻撃面と守備面両方で大きく青道の優勝の現象の1つになったのだが
投手陣の安定感も全国優勝の大きな理由の1つであろう。
青道高校の長年の最大の弱点であった投手陣の弱さを今回はエースの司野和幸を始めに全員がカバーした。
防御率は2.84と前のチームに比べると防御率は3.97から減少した。何よりもチームの一人一人の意識の高さとそれを引っ張って行ったエースである司野と正捕手のクリスの存在
そして
「……本当に落合コーチが来てくれて助かったよ……」
「……本当にそれだな…………」
クリスは司野の言葉に深くうんうんと頷いた。
甲子園大会終了後甲子園大会に出場したチームが来年新入部員が大きく増加するであろう事を考えて片岡監督だけでは見るのが大変ではとの事で学校側が野球部に新コーチを入れるのを校長が片岡監督に話して見て監督が受け入れて様々な人選の結果。神奈川県の名門高の紅海大相良高校でその手腕を振るい今年オファーした
名参謀落合満博。
この人の存在は本当に片岡監督と青道にとってどれだけ大きかったか。
まず絶対的エースの司野以外の投手陣のデータ取りと試合分析そして今のフォーム改造とチェック。そして個人的面談とフィジカルトレーニングの提唱。メンタルチェック等を様々な事を行い。
投手陣のメンバーは最初は戸惑うかと思われていたが
意外とそうではなかった。
青道投手陣の特に2年生は燃えがっていた。甲子園大会決勝戦。あの舞台で負けて此れ迄投手陣を引っ張って来た1年生エースの奮闘とそして涙を見て俺は何をやっているのだろうかとアイツを一人にしてしまった事に対する自身への不甲斐なさに憤怒と怒りを露わにし、実は青道投手陣はまさかの2年生が一人もメンバー入りせずそれどころか全体的に見ても2.1年が僅かに6人しかおらず1年生投手は司野以外は一人も居なかった。自身とそしてエースである彼奴の為に変えてやると強い覚悟を決めていた。
その思いと落合コーチの手腕が合わさり青道は劇的な変わっていた。
その手腕の成果か
何と全投球のフォームのローテーションの投手陣が出来上がり全員が先発含めて全ポジションをこなせるまでに至った。
そして秋大会東京と最強のライバル稲城実業高校と市大三高等学校そして今年の甲子園大会で当たった帝東実業高校の3チーム相手に僅かに平均失点3.05と安定していた防御率と打撃陣の奮起し平均得点は脅威の9.5点と活躍して決勝戦では東東京の強豪の1つ黒土館高校相手にエースである司野がライバルの一人の財前直之に粘りの投球を見せて2−0の完封で秋季東京都高等学校野球大会を優勝して来年春のセンバツを確定させ明治神宮野球大会出場を果たすと失点数は僅かに2点という此れ迄とは比べ物にもならない程の圧倒的な安定感と驚異的な防御率の低さを示して青道高校の長年の弱点であった投手力の弱さを完全に打ち消して青道高校の黄金時代到来を予感させ明治神宮野球大会で決勝戦で甲子園大会決勝戦で破れた因縁の最大のライバルの大阪桐生高校を1-0で破り青道高校史上初の明治神宮野球大会優勝そして青道高校史上初となる全国制覇を為し遂げた。
「……正直に言うと落合コーチの存在は青道の弱点を消しただけじゃ無い」
「俺達を救ってくれた。」
「………ああ」
青道高校投手陣のレベルアップは青道高校を引っ張って来たバッテリーの負担を無くしその上に怪我を予防するフィジカルトレーニングを作り上げ今までチームを引っ張ってそして纏め上げて来た司野とクリスの負担を思いっきり軽くしてくれて2人にとっては片岡監督に並ぶ恩師の一人である。
「………案外すぐ側にいたりして」
「………かもな…………」
「「「「「ふははははぁぁ!!!」」」」」
2人は顔を合わせ可笑しくなったのか思わず笑ってしまった。
「………居るぞ。」
「「うぁぁぁ!!!」」
するとそこには当の本人の落合と
その落合の一周りも二周りそれ以上もそれでも足りない程の大きな学ランを来た少年が立っていた。
「びっくりしたな〜〜?あれコーチ?そいつ何処かで」
「………今日見学に来る2人の中学生の一人で確か真木洋介だ。長身から繰り出される力強いストレートとそして日本一高い所から放たれるカーブが武器の将来のエース候補だ。」
「おおっ!流石だなクリス良く知っているな。」
「多分青道の現投手陣の課題の投手陣の年齢の高さと司野と青道を引っ張るであろうピッチャーを育てる事について」
「………クリスその通りだ。」
「こいつは高島先生が秋頃にラブコールを送っていてスカウトしてきてもう一人奴と並ぶ逸材だ。」
「もう一人はキャッチャーで」
「御幸一也」
するとクリスは口元に笑みを浮かべながら言った。
「知っているのか?」
司野がクリスは聞くとクリスは何処か懐かしそうに話した。
「強気なリードが持ち味の凄いキャッチャーだ。良く覚えているよ。」
その後4人で暫く話していた。