1年の夏
4年ぶりの悲願の夏の甲子園大会出場を決めた東京都の名門青道高校野球部。
部員達は市大三高に勝って悲願の甲子園出場を決めてお祭り騒ぎであった。
あるのものは泣きながら寿司を食いながら喜び。
あるものは肩を組みながら喜び合い。ある者は嬉し涙の余りマネージャーからタオルを渡されたり。ある者は校歌を歌いながらはしゃいだりととにかく青道高校野球部の寮はお祭り騒ぎであった。
その立役者の一人は何処かに居なくなってしまった。
それに続いて立役者の2人がまた一人と消えてしまった。
それに続いて2.3年のレギュラー陣も消えて行った。
彼らは
一体何処へ?
「監督〜〜〜?」
「出て来てぐださい〜〜よ〜〜〜〜ハッハッハッ♫」
「もう逃げられません〜〜よ〜〜〜♫〜〜〜」
「カントク〜〜〜♫」
立役者達は試合後にみんなの前で大粒の涙を流して恥ずかしさの余りに監督室に籠もってしまった監督を引き釣りだそうと監督室の前に面白半分で見んな集まっていた。
そこにどんどん皆がやって来た。
片岡監督は意地になっているのか皆の出てこよとせず監督室に部長の太田そして副部長の高島と引き籠もっていたが
高島はどこか「煩いな彼奴等はまったく」と怒りつつ言いながらも嬉しそうにタバコを吸いながら満足そうな笑みを浮かべながら窓の外に綺麗に浮かんでいる月を見上げながらそう言っていたらしい。
立役者の一人が2.3年から離れてある道具を持って監督室の裏手にある小さい広場にやって来ていた。
高野拓海
青道高校不動の背番号7番。走攻守全てを高校トップレベルである最高のオールラウンダー。無口であるがここ1番の勝負強さは青道高校で1.2を争う最強の天才であり打率0.515と東と並び打率はチームでもトップであり全国高等学校野球選手権大会西東京大会決勝戦で9回表の2アウトランナー無しの状況からチームを甲子園出場へ導く決勝ホームランをレフトスタンドに叩き込み伝説となった守備でもレーザービームの様な送球そしてホームラン級や確実にヒットであろう当たりを取ってくれる神憑り的守備能力の高さとそしてと守備範囲の広さを併せ持つ最強の天才プレイヤー。
その拓海が監督室裏手にある広場で太田に許可をもらいながらある物を取り出した。
夏の
風物詩である
「ある物」である。
そう
夏の風物詩「花火」である。
実は監督室裏手にある場所で最近同期の1年がバットを振っていて花火を甲子園大会出場を決めたらしようと決めていてたのだが
「………今日も何故居る?………」
実は今日に限って……いや………今日だからこそのかもしれない。
そこには
シャツが汗で滲む程に汗だくになりながらバットを必死になって振っていた同期の姿がそこにはあった。
「………今日ぐらい…………休んだって良いのに……」
「全く折角1人で花火を楽しもうとしたのに……」
「小湊辺りを呼んで鼠花火を使って楽しもうとしたのに……」
「へぇ〜〜詳しく聴きたいな♫」
すると背中に悪寒が走った。
恐る恐る振り向くと
そこには
悪魔の様な黒い笑みを浮かべていた同期の小柄である小湊亮介が立っていた。
「お仕置き♫」
「「「「「「ギィぃぃやぁぁぁぁ!!」」」」」」
青道の皆が甲子園大会出場を喜んではしゃいでいる中一人の部員の断末魔が夜空に響き渡った。