青道高校野球部に新しく新入生が入る入寮日。
新2年生の司野は変わらず半袖とアンダーシャツに半ズボンのトレーニングウェア姿で普段と変わらずブルペンでクリスと投球練習を行っていた。
今ブルペンには余り人も居らず他はグラウンド上のセンターの奥の方で走り込みを行っており他のメンバーはキャッチャー陣と投球に付いて話し合ったりして各々が次の春の春季東京都野球大会に関東野球大会、そして1年間の中でも最も重要な大会夏の全国高等学校野球選手権大会に向けて練習したりと有意義に時間を過ごしていた。
だが
数日前迄よりましなったとはいえ
エースである司野和幸は苛々を溜めていた。
自信というよりかは
チーム自身について
そして司野程じゃなくても今のチームの現状にクリスは苛立ちと共に危機感を覚えていた。
そしてそれは同じく感じていた首脳陣にもそして青道高校野球部レギュラー陣にも広がって行った。
青道高校レギュラー陣の一部には司野程じゃないにせよ不満を溜めていた。
その代表が言うまでもなくかつて青道高校の弱点と言われていた青道高校野球部の投手陣である。
共に優勝して悲願の初の全国制覇を為し遂げた秋の秋季東京都高等学校野球大会と明治神宮野球大会として春に行われ悲願の甲子園大会で優勝を果たした春の選抜高校野球大会。その大会で活躍が目に入り主将の怪物東清国共に活躍した青道高校投手陣には数多くの大学やプロのスカウト達から話が来る程にまで至った。
ただ彼らにおいてあの夏の決勝で悔し涙を流したエースである司野和幸を助けられなかった己の不甲斐なさから司野と共に助けて勝つ為にやって来た結果だけでありそのついでにスカウトが来る様になっただけである。
そして
司野と投手陣そして監督の片岡そしてコーチの落合と部長の太田に副部長の高島は今の青道高校の状態と雰囲気に強い危機感を抱いていた。
そして
その事に本人達が気が付いて居ない事に
パシィン!!!
『どう?』
『……まだ高い……』
司野はクリスと新しい変化球に挑戦していた。
司野は甲子園優勝した後に
いや
その前の
冬合宿の期間から
正確に言えば
大阪桐生高校と対戦した明治神宮野球大会決勝の時からである。
司野和幸はMAX157KMの神ストレートと同じく150KM超えの超高速スライダーに超高速スプリットに140KM超えの超高速ナックルと140KM近いスロースライダーと100KM近いスローカーブに120KM近いスクリューに130KM超えの縦スライダー。
新しく
挑戦している変化球とは
「…………まだ甘いぞ!このままでは横浜学園と大阪桐生高校にボコボコされるぞ。」
「……やっぱりか」
「………フォームがバラバラで見分けやすい……特に涼野クラスには全く通用しない。」
新しく挑戦している変化球とは
「チェンジアップとナックルカーブにツーシームジャイロそれに……」
「あの変化球もやめといた方がいいだろう。……今は」