またも男性が
「2人ともたいへんお強いんですね。戦闘のある
エルグランドでは
冒険者学園とやらはいったい何だったのだろう。あるいは戦闘能力に
どちらが
「とは言え、大きな
それでかまわないとあなたは応える。
「いまのところはこのような依頼がありますが、どうされますか?」
あなたはそのうち、食事支給無し、馬車への同乗もなしの依頼を
食事の支給がない方が
馬車の積み荷が大きく重いので、他のものを
「こちらの依頼ですね。では、
それについては
「では、
あなたはうなずくと、サシャに仕事の準備をするので町に行くと告げて移動した。
「ご主人様、なにかお作りになるんですか?」
紙だのインクだの
なにやらよく分からないものを購入しているので気になったのだろう。
あなたはポーションなどを作る予定であると告げる。
「ポーション……ご主人様はポーションまでおつくりになられるんですね」
ヒマだったので学んだだけである。エルグランドの
ポーションの効果はつねに一定である。腕のいい
その点、エルグランドの魔法には限界がない。リミッターとか
あなたの『
ポーションを濃縮し、薬効を爆発的に高めると言った調合技術もあるのだが……。
コストパフォーマンスが悪すぎるので、やはりポーションを回復の
もちろんそれはあなたが
つまり、あなたにとっては水代わりに飲むものでしかなくとも、サシャには十分な効果がある。持たせる価値はある。
考えてみれば、そう言った道具はわりといろいろとあるのだ。
あなたにとってはオモチャでしかないワンドの類もサシャにとっては有用だ。
ワンドとは魔法を
ワンドを使うのにもある程度の技術は必要だが、魔法を覚えていなくても使えて、魔力も使わないと便利な道具である。
サシャにいくつか持たせておくのも悪くはないだろう。
あなたはさまざまな材料を購入したのち、宿に戻ると『四次元ポケット』の中に突っ込んであった道具を取り出す。
ポーションを手持ちの材料でいくつか
同様の材料にいくつかの薬草をさらに加え、より強い魔法を用いた
疲れを
「わぁ……すごいです。ポーションってこういうふうに作るんですね」
この辺りではどうだか知らないが、エルグランドではすくなくともそうなのであなたはうなずいた。
余分に作ったスパークソーダの
「しゅわしゅわしてますね。炭酸水って言うんでしたっけ。どこかにしゅわしゅわする水が湧いてるって聞いたことあります」
言いながらサシャがそれを口に含むと、口の中で弾ける
「不思議な感じです……でも、おいしいですこれ!」
そう言ってうれしそうに飲むサシャ。スパークソーダは疲労回復にも効果がある。
実際には、
ただ、まったく疲労回復効果がないわけではないし、疲労感を回復させるだけでもだいぶ違う。
あなたは作ったスパークソーダを、疲れた時に飲むようにと伝えた。
また、小指ほどの大きさの瓶に入ったポーションは怪我をしたときに飲むように。
「はい、わかりました! お疲れの時はご主人様にお渡ししますね!」
あなたはそれには及ばないと告げる。あなたには自前の分がある。
あなたが
ブルーカプセルと言うもので、中にはスパークソーダの薬効成分が
このサイズでスパークソーダと同等以上に効くので、あなたはこちらを愛用している。
使う際の見た目が危険薬物の乱用に見える以外は非常に便利な品だ。
「そんなお薬もあるんですね。そちらの方が便利な気がしますが」
サシャがこちらがいいというならサシャの分も用意する。
しかし、ブルーカプセルはべつに美味しくもなんともない。
それでもいいなら、と告げると、サシャは耳をぴこぴこ揺らしたのち、頬をちょっと赤く染めた。
「えと、その……こっちのほうがいいです……えへへ……」
照れ
むせ返るほどに
「んぅぅ……あの、えっと……今日は、しないんですか?」
おずおずと尋ねてくるサシャに、仕事が終わるまではしないとあなたは答える。
あなたは仕事中にはそうした
仕事のさなかにそうした油断は命取りである、と言う
「そうなんですね。分かりました。じゃあ、その……」
ちょっと恥ずかしそうにしながら、サシャがすりすりとあなたに頬を寄せてきた。
それがどういった意図のしぐさなのかは不明だ。だが、とにかくカワイイ。
なめらかな肌の感触をほほに感じながら、あなたはサシャのあたたかなぬくもりに癒しを感じていた。
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