冒険者は自分のコンディションを保つことを気にかけるものが多い。
毎日酒を飲み明かし、好きなものを食い、好き
今日死のうが構わない、明日には明日の風が吹くという主義なら好きにすればいいが、いずれにせよ二流だろう。
いくら死んでもゾンビのごとく
それに
ゆえにあなたはサシャにそのあたりの
肌の手入れに
そのため、匂いの少ない食用に近い
男と比べ、女は肌が弱い。これは生物的な、
そのため、
ただかゆいだけと
かゆいからと言ってやみくもに掻けば肌を傷つけ、コンディションをさらに落としてしまう。
そう言った部分のケアと
また、忘れてはいけないのが爪のケアである。
また、爪は割れてしまえば
そのため、あなたは爪に
美の
本来は美容用なのだが、爪の保護と
あなたはそれをサシャにも
手はともかく、足の爪にその薬剤を塗っていると、非常に
いまだになぜそうなるのかは知らないが、あなたはともかく
そんなこんなであなたとサシャは冒険の
冒険者の仕事でまずはじめにめんどうなところは、依頼人を見つけるところである。
町のどこかにはいるはずだが、数百から数千、ことによれば万に及ぶ人口の町で1人を探し出すのは困難である。
エルグランドでは依頼人が
こういう部分を
冒険者とは、歩いて旅をするから冒険者なのだ。強いだけでは
「あ、ご主人様。あの人ではないでしょうか」
と、サシャが
「馬車の
あなたは幌に描かれた文字と思われる図形を
それが正しいか否かは分からないが、少なくともあなたの情報源はサシャなのである。
あなたは馬車の傍で簡単な食事をしている男性に声をかける。
すなわち、冒険者ギルドで護衛の依頼を
「おお、あなた方が。お待ちしておりました。獣人の方と、人間の方。ギルドの職員にも勝たれた、
また、身のこなしからして戦闘技術は得ていない。
そう言った情報から、あなたはひとまずその男を信頼した。
「もう3人ほどいらっしゃるとのことです。待ちましょう」
了解したとあなたは告げると、『四次元ポケット』から
朝食は済ませて来たが、これから運動するならすぐ身になる果物を摂るのがいい。
あなたはサシャに果物を見せ、どれがいいかを尋ねた。
「リンゴをいただきますね」
受け取ったリンゴをサシャは
一方のあなたはイチゴを
エルグランドではハーブ育成の
なにしろ腐らないので、10年もの、20年もののリンゴと言う、若干ながら理解に苦しむ存在がありえるのだ。
放置して腐らせるのももったいないと思うと、『四次元ポケット』に突っ込んでおいて気が向いたら食べるとなりがちである。
あなたは男性にも水を向け、果物を
「やや、これは立派なリンゴですなぁ。時期ではありませんが、いったい?」
魔法で保存している、とあなたは
実際それ以外に言いようがないのも事実である。
「なるほど、魔法。便利なものですなぁ。おほっ、これはうまいリンゴだ」
喜んで食べているあたり、あなたの育てたリンゴは
そこらへんから引っこ抜いてきた果樹を農園に植え替えただけなので、大した世話はしていないが。
果物を主体とした軽食でなごやかに時間を過ごしていると、ようやっと残りの3人が到着した。
デカい剣を
そして、いかにも魔法使いでございと言った服装の少女が1人である。
ハーレムであろうか。きわめて気に入らない。あなたは剣を背負った青年が
「いやあ、お待たせしてすみません。剣士をやってるオウロと言います」
剣士と己の
このあたりでは専門家、というか、それしか使えないようなのがふつうなのだろうか。ともあれ、あなたは自己紹介を返す。
冒険者をやってる
ステータスカードのない自己紹介とはなんとめんどうであろうかとあなたは唸る。
あなたのステータスカードはもちろんあるが、エルグランドの文字なので見せても読めないだろう。
「サシャです。えっと……剣士、でいいんでしょうか?」
剣士と名乗りたいなら好きにすればいいのではないか。あなたはそう答える。
「では、剣士です。よろしくおねがいします」
そんな調子でサシャは剣士と言うことになった。
「私はセアラ。オウロの
どうでもいい情報を付け加えつつ、生足を露出した少女が名乗った。
手入れに
それを差し引いても、十分に可愛らしい少女だったが。
しかし、何を考えて生足を露出させているのかあなたには分からない。
ホットパンツから伸びる白い脚は
肌を露出させることで
いちおう、そう言う能力が存在しないわけではない。あなたの父も、
それはあなたの父に
もしかしたら大地に触れると、大地の声が聞こえるとかそう言う感じの能力があって足を露出しているのかもしれない。
ひとまず、あなたはそうやって自分を納得させた。
「レインよ。よろしく」
次に、ローブ姿の少女がそう名乗った。とくに情報は付け加えられていない。
最初はとんでもないクソ野郎と思ったが、エルグランドの冒険者の
とは言え、レインと名乗った少女はエルフではなく人間のようだ。露出した耳は人間のそれである。
「サシャはしっかり準備してるみたいだけど、君はずいぶん
オウロがあなたにそんな言葉を投げかけて来た。
言われてみると、オウロもセアラもレインも、大きな袋を背負っている。
アレコレと旅に必要なものが入っているのだろう。
あなたは
すべて『ポケット』に突っ込んでいるので、見た目はそうなるのだ。
あなたは少し考えてから、おまえには関わりのないことだと告げた。
『ポケット』について説明するのがめんどうだったので突き放したのだ。
「ちょっと、せっかくオウロが心配してくれたのに、何よその態度は?」
今度はセアラが突っかかってきた。冒険者は
冒険者が死ぬのはマヌケだからだし、
あなたは自分が死んでもそちらに関わりはないし、同様にそちらが死んでも自分に関わりはないと告げた。
「わざわざ心配してやったのに!」
余計なお世話もあったものである。
めんどうになったあなたは、さっさと出発しようと男性に
「途中で戦闘になった時の取り決めとかくらいしないと出発するわけにはいかないでしょ。あんたバカなの?」
そんなものはその場で
それで問題が起きたのならば、それはやはり起こした奴が
冒険者とは仲良しこよしの商売ではない。そう言うものなのだから。
「あっそ、勝手にすれば!」
セアラがキレ散らかす。なにをそうも怒るのか、あなたには分からない。
この辺りではこういうのがスタンダードなのだろうか。それともこの3人が妙なのか。
「まぁまぁ、セアラも落ち着いて。それに、取り決めは必要だろ? だれが
それこそなおさらに必要のない話である。あなたはサシャを前衛にし、サシャはあなたを
サシャに危険が迫ればあなたがフォローするし、あなたに危険が迫ればサシャがフォローする。
そこにオウロやセアラ、そしてレインが関わる余地などどこにもありはしない。
であるから、オウロはセアラとレインを守り、セアラとレインはオウロをフォローする。それだけだ。
「ふぅ、わかったよ。俺たちのフォローはしてくれなくてもいい。でも、そっちが危険だと思ったらフォローに入る。それでいいよな?」
勝手にすればいいとあなたは答えた。
それに応じてやる
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