手早く死体をどかし、馬は逃がした。
金になるのでとっ捕まえて売り払ってもいいのだが。
足がついては困るのでやめておいた。
あなたの知識では十中八九大丈夫だとは思うのだが。
万一を考えると、取っていいリスクではないだろう。
死体となっている馬は適当に動物を召喚して食わせた。
犬や猫では完食は出来ないだろうが、熊やティラノサウルスが出れば楽勝で完食してくれる。
冒険者連中の死体は後で身包みを剥がすので扱いは丁重にした。
フィリアなる冒険者については魔法で眠らせ、袋詰めにして担いで移動した。
「ねぇ、その、『銀牙』のフィリアはどうするの?」
あなたは、残念ながら生かして帰すわけにはいかないと答えた。
なにせ自分たちの犯行の一部始終を見られている。
しかし、生け捕りにしてしまったので、苦しめて殺すのは忍びない。
しかるべき方法で、苦しむことなく死なせてやると伝えた。
「そう……お願いするわ」
「…………」
サシャが微妙な顔であなたを見ていた。
絶対嘘だ……と言わんばかりの顔である。
だが、あなたは嘘を言ったつもりはない。
たしかに安楽死と言うには程遠い死なせ方だ。
しかし、間違っても苦しみを与えるつもりはない。
ただ、あなたがハッスルし過ぎた結果、死んでしまうだけのことである。
あなたは野営していた場所で始末をつけるつもりだ。
そのため、2人には先に町に戻っていて欲しいと伝えた。
ついでにそのまま絶対に誰にも見つからない場所に隠してくるとも。
そのため、2~3日ほどかかるかもしれないので、宿の滞在費をサシャへと渡した。
「はい。では、先日も泊まっていた宿に逗留しますので……」
「そうね、私もそこに宿を取ろうかしら?」
「あ、いいですね。では、行きましょう」
立ち去っていく2人を見送れば、周囲には一目はない。
あなたは『セイフティテント』と言うマジックアイテムを設置した。
袋詰めにしたフィリアをテントの中へと連れ込み、袋から出してやる。
20代手前くらいの年若い女性だ。
艶やかな髪と肌から豊かな生活を送っていることが伺える。
実に食べ応えがありそうな美女と言えるだろう。
あなたは昂る獣欲を思う存分に発散できる喜びに打ち震えた。
2日ほど経ってもフィリアは健在だった。
やはり冒険者として鍛えていると違うのだろう。
思うさまに楽しむと死ぬというのも、相手が一般人であればの話である。
どちらかと言うまでもなく、致死率は低い。
そもそも、ただの性交で死ぬこと自体がレアケースだ。
あなたの昂る獣欲は既に解消された。
相手を無理矢理責め殺そうとまでも思わない。
これが1年にも及ぶ禁欲の後とかだったら違うのだが。
1週間に満たない禁欲の後だから無事だったというのもあるのだろう。
息も絶え絶えと言ったフィリアの様子からして、割と瀬戸際感はあるが。
さて、どうしたものかとあなたは頭を悩ませた。
物理的にトドメを刺すか、あるいはこのまま責め殺すか。
少し考えた後、あなたはフィリアに提案をした。
あなたが提示できる選択肢は2つ。
先日の出来事に関しては全て口をつぐみ、あなたのペットとして生きていくか。
あるいはここで短い生涯を終えるかだ。
その場合、快楽と共に息絶えさせてやるとも。
フィリアは一も二もなくあなたのペットになることに同意を示した。
あなたはフィリアを連れて意気揚々と町へと戻っていた。
その後ろでフィリアは陶然とした顔であなたに付き従って歩いていた。
「あの、お姉様」
フィリアはなぜかあなたをお姉様と呼ぶ。
妹がいる身なので、姉として呼ばれるのには慣れているが。
しかし、外見的な年齢はあからさまにフィリアの方が上なのだが。
まぁ、そう言う行為の関係として使う呼称なのだろう。
いわゆるところのタチ側がお姉様と言われることもままある。
あなたはそう言った行為が抜群に上手い。
言葉すらおぼつかない幼女に性的絶頂を覚えさせる熟練の手管がある。
老衰で死の間際にいる老婆を大洪水にさせるだけの老練の手管もある。
性別が女ならゴーレムにも粉をかけ、アンデッドだろうが躊躇なく抱く。
異常者と指差されようとも、それがあなたの生まれ持ったサガだ。
そして、あなたは相手を満たすことが大好きだ。
自分の欲望を満たすのも大好きだが、優先度で言えば相手側だ。
それこそ自分は服一枚脱ぐことすらなく終わることもあるくらいだ。
つまり、相手を乱れさせるだけで満足するような部分も持っている。
そんなあなたが、何の遠慮もなく自身の持つ技術全てを用いてフィリアを抱いたのだ。
相手がノンケだろうが、容赦なくレズビアンにしてしまう。それがあなたである。
要するにフィリアはあなたに堕ちていた。
「お姉様は、一体なぜ私たちを襲ったのでしょうか……?」
依頼されたからである。それ以上の理由などありはしない。
「それだけ、ですか」
殺すことに理由が必要なのだろうか。
あなたには分からない理屈である。
無差別に殺すことが上等とは思わない。
だが、選んで殺すことも上等だとは思わない。
結局のところ、殺しは殺しである。
冒険者など、所詮は死肉漁りの下賤なのだから。
「そう……ですよね」
ところで服屋があるが、服など買っていこうかとあなたは提案する。
ペットになった以上、その世話を十分に焼いてやる責任があなたには存在する。
一般的に言えば相当甘やかされているサシャと同じ待遇を与えるのは当然と言えよう。
その、サシャのことが少々ばかり気になるが……まぁ、仕方ないだろう。
本来ならフィリアをペットにするつもりはなかったのだが、生き残ってしまったのだから。
まぁ、あなたにしてみれば、フィリアと言うペットには面白みというものがない。
種族は純粋な人間で、能力で言えば単純な魔法使い。それも回復に特化したタイプだ。
仲間を支援するタイプの冒険者のそれであり、特に珍しくもなんともない。
美人で体付きも豊かで楽しめるが、所詮はそれまでの話である。
長い冒険者生活の中でフィリアとよく似た適性のペットを育てた経験は無数にある。
フィリアより豊満な者も居たし、フィリアより美しい容貌の持ち主だっていた。
戦闘力と言う点ではさほどの意味がない。
鍛え抜いたら究極的にはすべての能力が極まって平凡になる。
そう考えれば、獣人と言うオンリーワンの個性を持つサシャに比べ、比率が劣るのは致し方ないことと言える。
しかし、これからはフィリアとサシャの2人がいる。
満たされない欲望もそれなり以上に満たせるだろう。
特に、フィリアは多少手荒に扱っても問題ない。肉体が頑強で、体力も十分にある。
これから夜が楽しみで楽しみで仕方ない。
まぁ、夜が楽しみでなかったことなどほとんどないが。
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