クロモリが死んだ。あなたは人でなしだ。
だが、やむを得ない、尊い犠牲だった……。
なんかこう……こう……あれ、ほら……。
うまく言葉が出て来ないが、とにかく必要な犠牲だった。
あなたの前でカエルみたいな有様で横たわるクロモリ。
どうにでもなれの精神で死ぬほど責め立てた結果だ。
「……あの、薬師様の呼吸が止まってますけど、いいんですかこれ」
サシャが震えた声で尋ねて来る。
乱行を聞きつけて混ざりに来たのだ。
あなたがクロモリをイカせ、サシャがクロモリを逝かせる。
そんなコンビネーションで責め立てたらそうなった。
あなたはクロモリを見下ろし、顎をさすりながらつぶやく。
ん!? 間違ったかな……? そんなとぼけた言葉を……。
「いや、間違ったではなく……ちょ、ちょっとやり過ぎちゃいましたかね……?」
具体的な原因がなにかは不明だが、やり過ぎなのは間違いない。
サシャは壮絶な責め苦を与え、あなたは連続絶頂を強いた。
そして、クロモリの心臓だか魂だかは、その扱いに耐えかねた。
「で、でも、骨は折ってないですよ! この万力と鞭しか使ってないです!」
それを使う時点で相当問題があるのだが。
って言うか骨を折ってなかったらセーフ理論はどうなのか。
適度に魔法で治療したとは言え、やり過ぎだ。
そも、サシャが使っている鞭は性具の鞭ではない。
アダルトグッズの鞭は、非常に柔らかい紐で作るか。
あるいは乗馬用の極めて短い鞭を使うのだ。
その上で思いっ切り引っ叩いたりはしない。
いくら優しい作りにしても、思いっ切り叩けば痛い。
「痛い方がよく叫ぶじゃないですか!」
そう弁解するサシャが使った鞭は木の棒だ。
って言うか、まるっきり鞭打ち刑用の鞭である。
鞭と言っても革製ばかりがすべてではないのだ。
きわめてよくしなる木の枝は鞭として非常に強力だ。
この棒、それなりに太めの枝からできているのでそう見えないが。
イスやテーブルなどを作るのに使っている蔓と同じ木でもある。
若枝を磨いて、しなやかにすると、非常によくしなる。
よくしなると言うことは、痛いということ。
鞭打ち刑に使われるのも納得の痛さだ。
サシャはこれでクロモリをバシバシ叩いた。
壮絶な悲鳴を上げ、肉が裂け、血が噴き出ていた。
「私はただ、薬師様が痛がる姿が見たかっただけなのに……」
やり過ぎだ。やり過ぎ。
鞭打ち刑でも最大30回そこらなのに。
サシャは軽く100回は叩いたろう。
「だ、だって、回復魔法で治ってますし……」
しかも、万力はもっとひどいではないか。
骨が折れるギリギリまで万力で絞めるのはただの拷問だ。
「薬師様は骨のきしむ音を聞くと泣いて嫌がるんですよ! それが可愛いんです!」
なんでそんなこと知ってるんだろう……。
そして、骨が折れないギリギリの加減をどこで学んだのだろう……。
まぁ、クロモリから実地で学んだのだろうなぁ……。
「そう言うご主人様だって、薬師様を死ぬほど責めてたじゃないですか!」
たしかに責めたが、痛いことはしていない。
「ろれつが回らなくなっても、痙攣しても責め続けるのはどうかと思います」
しかし、即死していないからセーフでは?
「体の硬直が止まらなくなって、弓なりに反ってもイカせ続けるのはどうかと思いますよ。薬師様の背骨、軋んでましたよ……?」
たしかにサシャの言う通りやり過ぎたかもしれない。
破傷風の末期患者みたいになっても責めたのは。
「イカされ続けると、あんなんなるんですね……私が止めなかったら、脊椎損傷で死んでたかもですね」
まぁ、急げば回復できたろうからセーフだ。
「そう言う問題かなぁ……って言うか、話し込んじゃってましたけど、どうするんですか。ご主人様の蘇生魔法で?」
まぁ、そうするほかないだろう。
さすがにフィリアに蘇生は頼めないし。
過激なプレイしてて死にましたなんて言ったら説教一晩コースだ。
「ですよね……」
あなたは蘇生魔法の準備をする。
まずはクロモリの魂と接触して、蘇生の同意を取る。
これは蘇生魔法の絶対の基本ルールだ。
このルールを無視できるのは超高位神格くらいなものだ。
……おや? 魂と接触できないぞ?
まさか、クロモリの魂がどこかに拉致を?
やばい、これでは蘇生ができない!
「ひゅっ……げほっ! げほっごほっ! ごほっ、ごほ……! はぁ、はぁ……?」
焦っていると、クロモリが突然せき込んだ。
あなたはほっと息を吐く。なるほど、まだ死んでいなかったらしい。
呼吸が止まって瞳孔が開いていたので、てっきり死んだとばかり。
「う……ごほ、げほ……わたし、なに……が……」
とりあえずクロモリに『ジュステアトのまなざし』をぶち込んでおく。
エルグランドにおける最高位の回復魔法だ。
「あ……きもち、いい……」
「あ、復活しましたね。じゃあ、薬師様。お尻出してください。またたくさん虐めてあげますよ」
蘇生したと見たら即座に責めようとするサシャが少し怖い。
あなたはクロモリの様子を確認し、その目を覗き込む。
魔法で回復したとは言え、精神は魔法では癒し切れない。
『空白の心』あたりで精神の傷を強引に治すことは可能だが、さすがにそれは……。
「あなたさま……」
クロモリの疲弊度合は相当なものだ。
まぁ、相当責めたから当然ではある。
あなたはご主人様としてストップを宣言した。
これ以上責めても楽しくないし、気持ちよくない。
やはり、一度心臓とか呼吸が止まるとダメージが大きい。
安静にして、心身が自然と回復するのを待つべきだ。
「ええーっ! そんなあ!」
あからさまにがっかりするサシャ。
そんなに人のことを虐めたいのだろうか。
あなたはそんなサシャに、叩きたければ自分を叩けと呼びかける。
可愛いペットの望みだ。応えようではないか。
「いいんですか!」
シークタイムゼロであなたの背中を鞭で引っ叩くサシャ。
葛藤とか躊躇とかお持ちでいらっしゃらない?
脳天まで突き抜ける激痛にあなたは思わず呻く。
肉体的ダメージと言う意味では大したことないのだが。
それはそれとしても、超絶に痛い。視界が明滅するほど痛い。
今まで散々鞭で打たれて来たが、永遠に慣れる気がしない。
これが戦闘ならばこの程度の痛みは気合で我慢するし。
痛かろうがなんだろうが負ければ死ぬので応戦するが。
さすがにただのエッロい行為の最中にそこまでの根性を発揮したくない。
「あはは! ご主人様の背中が赤くなるの綺麗ですね! あは! あはは! あは! あは!」
マジで葛藤とか躊躇とかお持ちでいらっしゃらない?
笑いながらあなたの背中を鞭で連打するサシャ。
あなたは歯を食い縛って堪え、漏れ出そうな悲鳴を噛み殺す。
その連打が30を超えたあたりで、鞭が止まる。
「はぁ、はぁー……気持ちいい~……!」
乱れた息を吐いて、ぶるる……と恍惚の表情で震えるサシャ。
ここまで生粋のサディストはなかなか居ない。
って言うかこれもうサディストの領域を超えてる。
これはもう、ただの拷問好きだ。
「うふふ。全力で叩いてもご主人様は弱らないのがいいですよね。薬師様はすぐ弱っちゃうのでほどよく加減が必要なんですよね。遠慮なしに叩ける心地よさ、最高です……」
そして、また鞭の連打が襲って来た。
あなたは歯を食い縛って可愛いペットの拷問に耐える。
サシャはこういうプレイが好きなのだから。
あなたにはそれに応えるという選択肢しかない。
いやこれプレイか?
ただの拷問では?
毎度鎌首をもたげる疑問をあなたは振り払う。
これはプレイだ。誰がなんと言おうとプレイなんだ……。
拷問は鞭で叩いて終わりだが、いつも通りならこの後に本番がある……!
だからこれはプレイだ……あなたはそう信じている!
「ふぅぅ~……たまんないですね……じゃ、そろそろ……」
そろそろ100行くんじゃないか。
その頃合いで、サシャの鞭が止まった。
そして、サシャが愛し合うための道具を装着した。
よろめきながら身を起こしたあなたに、サシャがそれを突き出す。
「ほら、早く舐めてください。ご主人様に
あなたは言われるがままに舐める。
丁寧に丁寧に、サシャの求めるままに。
「ああ、いいですね……うう……じゃあ、
あなたをベッドに押し倒し、組み敷くサシャ。
それと同時、あなたの首に絡みつくサシャの指。
それが凄まじい力であなたの首を締め上げる。
いくら強くなっても窒息に耐えることは不可能だ。
まぁ、2時間くらいなら無酸素でも耐えられるのだが……。
そこであえて、息を全部吐き切る。
すると、酸欠で視界が明滅し、きらきらとする。
これこれ……これがきもちいい……。
きらきらして、ふわふわで、きもちいい……。
「あ、あなた様も……サシャ先輩、すごい……いろいろと、すごい……」
クロモリがあなたを見ている。
こんな姿を見ないで欲しい……。
あなたには羞恥の心があった。
ものすげー倒錯的で激しくて退廃的なプレイをした。
たまにはこういう感じの激しいプレイもいい。たまには。
連日サシャに鞭で責められるのはさすがに堪える。
「すごかったですね……」
「楽しかったです!」
サシャだけ元気いっぱいだ。まぁ、そりゃそうだろう。
あなたとクロモリは散々鞭で打たれたが。
サシャは鞭でなんか打たれていないのだから。
「すごかったですが……疲れました……」
クロモリがしみじみと言う。まぁ、疲れただろう。
手を入れて掻き出した時の絶叫もすごかった。
アレを聞きつけてサシャが飛び込んで来たくらいだ。
大声を出すというのはかなり消耗する行為なのだ。
そのあともクロモリは散々叫んでいたわけなので。
その消耗度合は相当なものだろう。
しばらくゆっくり休んだ方がいい。
冒険もまぁしばらく休んで、ゆっくりと。
「……はい」
ちら、ちら、とクロモリがサシャを見ている……。
うん、まぁ、そうだろう。ベランサの屋敷では身を休めるのは難しい。
サシャはいちおう同意は取るが、割とゴリ押しで取るところがあるので……。
前哨基地に連れ帰って、そこで休暇を……。
……いや、あそこには少数とは言え男がそれなりにいる。
モモロウではなく今度はタイトやジャンゴと浮気なんてことになったら……!
ダメだダメだ。休暇先はもっと別の場所で……。
そうだ、ソーラス。ソーラスの家なら誰も居ない。
あそこでゆっくりと身を休ませてやるとしよう……。
ひと眠りした後、あなたはクロモリをソーラスに送った。
食糧庫にたっぷりと食料を置いて、後はいくらかの生活費。
部屋はとりあえず、以前あなたが使っていた部屋を使わせる。
ここならまず誰も来ないのでゆっくりと休めるだろう。
「おお……なかなか素敵な家ですね。ここを拠点にソーラスに挑んでいたのですね……」
その通りだ。
「私もソーラスの攻略に参加したかったですね……ああ、しかし、そうなるとレウナさんと役割が……」
まぁ、それはたしかに。
弓の技量的なもの自体はクロモリの方が上っぽいのだが。
純粋にレウナは膂力がかなりあって、基礎能力が高い。
どっちが強いかと言うとレウナで、さらにレウナは高位の神聖魔法も使える。
つまりはそう、クロモリはレウナの下位互換……。
「分かってはいたけれど、気付きたくはなかった真実ですね……」
半泣きでつぶやくクロモリ。
まぁ、技術とかは気長に積むしかあるまい。
まだまだ仲間に加わって日が浅いのだ。気長にやろう。
「はい、あなた様」
あと、この家には度々ティーが管理しに来てくれる予定になっている。
その際には適当に応対してやって、労をねぎらってやって欲しい。
「かしこまりました」
では、頼んだ。
あなたはそう言い付けると、前哨基地に戻ることにした。
1日、冒険に出立する予定を無断で欠席したのだ。
まずは謝罪行脚から始めるほかないか。
今から気が重い……。
「戻ったか。何かあったのか」
戻って、タイトのところ出向いたら開口一番そう言われた。
特に咎めるような空気はなく、ただ聞いただけ。そんな雰囲気ではある。
これから説教されるか……そう思いつつ、正直に答える。
つまり、痴情のもつれであると。
クロモリがあなたの気を惹くために、男性の友人と性行為をした。
あなたはそれを咎め立て、クロモリにベッドの上で躾を施した。
その際には奴隷のサシャが手伝ってくれた。鞭打ちとか万力で。
クロモリを死に至らしめて躾を終えたが、サシャが欲求不満だった。
そのため、あなたは身を挺して鞭とか万力による責め苦を受けた。
その後、クロモリには療養が必要だったので別宅に送り届けて来た。
「人の業を凝集したような話をさらりと垂れ流すな。頭が痛くなる」
そのような事情があったとはいえ、申し訳ないことをした。
冒険の予定に大穴を開けてしまったことについて謝罪させて欲しい。
「いや、まぁ、いい。たしかに無断で遅れたことは問題ではあるがな。普通の冒険者ならそのままバックれてるところだ。謝りに来ただけ殊勝と言える」
まぁ、たしかに普通の冒険者ならそのまま逃げるか。
あるいは悪びれもせずに、情婦とセックスしてたと平気で言うだろう。
「迷宮の攻略も急ぎではないのだ。まぁ、ただ、あんたのせいで今日の収入が得られなかった連中に埋め合わせはすることだな」
もちろんだ。
金とか酒とかカレーとかで埋め合わせよう。
あなたはそのように頷いた。
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