「さて、話を戻すわよ。移動はどうする?」
街道の状態が悪くないなら馬車の方がいいだろう。
あなたたち4人だけなら馬でいいのだが。
後々、使用人やポーリンを含めて移動することを考えると。
馬車で移動して
もちろん、王都に居を構える場合は必要のない予行演習になるだろうが、やっておいて損はあるまい。
「ああ、だから屋敷の話を今したのね?」
あなたは頷いた。
ポーリンを管理人として雇うのは以前から構想にあったが。
ここで口にしたのは移動手段の話が出たからだ。
「なら、馬車での移動にしましょうか」
「そうしますと、まず馬車の手配ですね。
御者はあなたができる。
わざわざ雇って、無償で護衛なんてしたくない。
購入はレインの方がツテを持っているだろう。
資金は用意するので、手配はレインに任せたい。
「そうね、その方がいいと思う。とりあえず話を取りまとめるから、支払いだけあなたがしてちょうだい……でいいのよね?」
あなたは頷いた。
「馬車が使えるなら、道中の食料と水に関してはかなり楽ができるわね」
まぁ、馬車がなくてもあなたがいれば食料など考慮の必要もないが。
一般的には正しい感覚なので、あなたはとりあえず頷いておいた。
「ルートの策定は……」
その辺りに関してはあなたは力になれない。
この辺りの風土も地理もさっぱりである。
スルラから出たことが無いというサシャも同じだろう。
「そうよね。だからフィリアがいて欲しいんだけど……」
などと話しているとフィリアが姿を現した。
濡髪もそのままに、大急ぎで支度をしました、と言った様子だ。
「お、お待たせしました、お姉様、皆さん」
「ちょうどいいところに来たわね。ソーラスまでの移動経路の策定をしようと思うのだけど」
「ソーラスまでの道のりですか? 移動手段は何に?」
「馬車を使う予定よ」
「なるほど。ええと、地図は……」
「こっちに」
「ありがとうございます」
ルートはレインとフィリアに任せよう。
そこであなたはサシャに声をかけ、ブレウはどうしようか、と尋ねた。
「え? えと、お母さんのことですよね?」
サシャの母、ブレウ。
スルラの町に居を構えるお
サシャの父は出稼ぎに出ているらしいが。
サシャの母はスルラの町にいる。
そのブレウも屋敷で雇い入れてもいい。
あなたはそんな提案をした。
「お母さんを、ご主人様のお屋敷で……」
冒険から帰ればサシャは母の下に帰れる。
あなたは母親と同じ屋根の下でサシャに無体をできる。
ブレウも落とす気満々のあなたは
サシャの心も満たせるし。
あなたの心も満たせる。
ブレウは娘の安否を確認できる。
安定した高収入も得られる。
だれも損をしない最高の提案と言えるだろう。
サシャの父であり、ブレウの夫の心情は知らないが。
「ほ、本当にいいんですか?」
もちろんだ。
こういう特権は積極的に使うべきだ。
サシャはとてもお利口さんで、わがままを言わない素直な子だ。
それは奴隷、ペットとしては賢い行動と言えるのだろうが。
あなたにしてみれば少し不満だ。
あなたはペットを家族に近しいものと見なしている。
それだけ愛情と心を裂いて、愛している。
だから、わがままを言ってくれた方がうれしいし。
それをできる限り叶えてあげたいとも思う。
サシャがわがままを口にしないなら。
サシャの希望を酌んで叶えてあげるのが主人の務めだろう。
この辺りの奴隷の使い方は、あなたは父に似ている。
あなたの父も似たようにペットと接していた。
そうでなければあなたは生まれていない。
もちろんあなたの妹たちもだ。
「お父さんのことは、近所の人に伝言を頼めばいいし……その、ご主人様が、そうしてくださるなら、ぜひ」
あなたは頷いた。
屋敷を購入したらブレウを迎えに行こう。
本拠を構える名目であなたのハーレムが構築されていく。
冒険の本拠として使うのも本当なので、理論武装は完璧である。
「えっと、でも、お父さんが帰ってきたら、どうしましょう」
雇われる意思があるならもちろん雇う。
雇われたくないと言うなら、その意志も尊重しよう。
ブレウとサシャがそうしたいなら。
屋敷の近辺に居を構え、夜には家族でそちらで過ごしても構わないし。
「お父さんまで……ありがとうございます、ご主人様」
そう言って頭を下げて笑うサシャの姿は本当に可愛らしい。
あなたはサシャの頭を撫で、かわいいね、と褒め称えた。
サシャの父を雇うことに前向きなのは本心だ。
外に住むこともべつに構わないと思っている。
あなたは常軌を逸した女好きだが。
べつに男を嫌っているわけではない。
単に、男は男同士、女は女同士で恋愛と結婚をすべきだと思っているだけだ。
この辺りでは頭のおかしい意見だと思われるようだが。
同性婚でも子供が作れるエルグランドでは特におかしい考えでもない。
しかし、異性婚をした夫婦を否定するわけではない。
なぜなら、夫の目の前で妻を寝取るのは最高に楽しいからだ。
さらに言えば、夫を性転換させて妻の前で寝取るのも楽しい。
妻を目の前で寝取られた男の心境は想像を絶する。
夫よりもすごいと叫ぶ妻に夫としての尊厳を去勢され。
あなたの手で性転換させられて男としての尊厳も去勢されたなら。
その元男は、大変可愛らしい娘になりがちなのも美味しい要素だ。
時として、本職の女よりもはるかに女らしくなることがある。
元男の女には独自の栄養があり、独自の旨味があるのだ。
加えてサシャの存在だ。
一家纏めてベッドの中で美味しく頂ける。
そう思うと、これはもうたまらんものがある。
優しいご主人様に買われた娘と、さらにそのご主人様に雇われた妻。
さらには自分まで滅多にない高給で雇ってもらえた。
世の中にはこんなに立派な人がいるのだと感涙する夫。
ようやくそろった家族。新しい家での団らん。
幸せな日々が、次第にずれていく……。
夜の生活に不満を抱き始める妻。
艶っぽく女として成長していく娘。
よもや浮気をしているのでは……。
娘に恋人ができたのでは……。
訝る中、ついに判明する真相。
なんと妻と娘は、優しいご主人様に寝取られていた。
男としての尊厳も夫としての尊厳も去勢され、絶望するブレウの夫。
そして自分までも性転換させられ、溺れるほどの快楽を注がれて、ついに陥落する。
そんな元夫の可愛い娘を、家族と共に快楽の
この脳が沸騰しそうなほどに最高なシチュエーションは滅多に食べられないご馳走である。
ここまで上手くいくかは不明だが、挑まなければ成功することは無いのである。
あなたは自身の持てる手管と能力の全てを駆使し、この展開に持っていくことを望んでいた。
あなたがとんでもない計画を立てていることを露とも知らず、サシャは無邪気に嬉しそうに笑っていた。
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