転生した結果なんか強くなったビーストの話 作:模造品ザギさん
今回こそ...今回こそ消されないよな!?
私サジテリオ、本気を見せてやりましょう!
はじめてのてんせい
サジテリオ、マルチュードファイラルビースト最弱と認定されてしまった悲しきビースト。
しかし、今ヤツは転生しようとしている。
「ふぇ?ここはどこだ?」
サジテリオが目を覚ました場所、そこは丘でよくわからない生き物がうようよとしている。
そして、天を見上げ言った。
「草木の香り...まさか、この私復活したのか...!
ブラック様、ありがとう!これで私はあの下等生物どもに復讐できる!
今に見ていろよ?あの下等生物共...この私をコケにした報いを受けてもらう!」
サジテリオはふと自分の手を見た。
そしてサジテリオは気付いてしまった...自分が人間に転生していることに...
「ぎゃあああああああああああああ!!!」
近くの木にとまっていた小鳥たちが一斉に羽ばたいてどこかへ飛んでいく。
「この私があの下等生物と同じ手をしているだと!?脚も...胴体も...ま、まさか...」
サジテリオは砂埃をたてるような勢いで走り、目線の先にあった川へ向かった。
ようやく川に辿り着いたものの、走りすぎ息切れを起こしている。
「ハァ...この...私のぉ...美顔...美顔はどうなった...」
サジテリオは川面に映る自分の顔を見た。
案の定、顔まで人間になっていた。
「いやあああああああああああああああああああああああ!!!!!」
近くで水を飲んでいた動物が驚いて遠くへ行ってしまった。
「私の最高に美しい顔が...あの下等生物の顔にぃぃぃぃ...
ブラック貴様アアアアアアア!!
この私の姿を元に戻せエエエエエエエエエエエエエエ!!」
誰からも返事はなく、川のせせらぎがはっきりと聞こえる。
「シカトするなあああ!出てこいさっさと出てこい!居るのは分かってんだあああ!」
すると川の対岸にある森がざわめき始めた。
森から出てきた多くの獣がこちらの居る岸に向かってかって来る。
水しぶきがサジテリオを襲う。
「何をするこの下等生物共ォ!!私に水が掛ったじゃないか!」
すると、森の奥からズシンズシンと音が聞こえ、木々が横倒れになっていく。
「だれだぁ?おれのねむりをさまたげたやつはぁ?」
巨大なオークが森から出てきた。
オークはサジテリオの方をギョロリと見る。
「おまえか?おれのねむりをさまたげたやつ?
ん?おまえ、よく見たらうまそうなにんげんじゃないかぁ?」
「黙らっしゃい!この緑色の下等生物が!今は哀しみに暮れさせてくれ!」
オークは顔をムッとさせ、川を渡りはじめた。
サジテリオは川に沈んでいる小石を投げつけた。
しかし、オークは真顔で迫ってくる。サジテリオは咄嗟に土下座して言った。
「許してください!この通りです!これからは静かにしますから!」
「いまさらナニ言ってんだぁ?おれの事、下等生物って言ったろぉ?」
サジテリオは土下座の体制を崩さず、土下座を続けた。
オークが遂に川を渡り終え、サジテリオの首根っこ掴むと軽々と持ち上げた。
「オークをなめんなよぉ?」
「ひっ...お許しを...お許しをぉ...っと見せかけてスキありぃ!!」
サジテリオの手刀から波動が生成され、オークの首に直撃した。
そして、その波動はオークの首に浸透した。
次の瞬間、オークの首は下へ下へとズレ落ちて行った。
「ブォ、ゴォォォ...」
その首は川の中に落下し、落ちた首にはあっという間に魚が群がり、骨だけになった。
「あ、あれ?私の波動が効いた?...これで私は最強のビーストに!
下等生物の姿になってしまったことは非常に腹立たしいが...
この姿で私の力を磨き上げて...あの下等生物共を殺し血肉を貪ってやる!
その前にこの緑色の下等生物の肉も上手そうだな...久しぶりの食事だ...感激!」
サジテリオはオークの肌に噛みついた。
しかし、言葉の通り歯が立たない。歯形すらつかなかった。
「なんじゃこの硬さは!いやまてよ...首の断面からなら...」
次は首の露出した筋肉に噛みついた。
歯が通り、肉を噛みちぎって食べた。
「これは旨い!なんだこの旨さは...緑色の下等生物はこんなにも旨いのか!」
そして、サジテリオはオークの首肉を食べれるだけ食べた。
何故か着ている服には血が滲み、赤くなり生臭さを放つようになった。
「やはり下等生物の顎は弱いねぇ...胃も小さいし...だがすぐ満足できる分はマシか!」
気分が良くなり、日差しが気持ちよくサジテリオはウトウトし始めた。
「この世界も悪くない...肉は旨いし日も心地よい...」
とうとうサジテリオは眠りに就いた。
そして数時間後...
「私は寝ていたのか...?はっ!どこだココは!?」
気づくとそこは木造の家の中。
「目を覚ましたか。まさかオークの肉を食べる輩がいるとはね...しかも生で。」
サジテリオの目の前には華麗な鎧を着た女戦士が立っている。
「そこの下等生物!私の身に何があったのだ!?」
「は?下等生物?何よ失礼ね!!名前を教えてあげるからこれで呼んでちょうだい。
私はテノア・アルフェノス。せめてテノアって呼んでよ...次下等生物って呼んたら...」
テノアは背中の鞘から剣をチラつかせた。
「そうか、下等生b」
テノアのゲンコツがサジテリオの脳天に炸裂した。
「言ったでしょ♪」
「は、はい...テノアさん」
サジテリオの脳天には立派なたんこぶが出来た。
そのたんこぶからは少しながら白い湯気がたっていた。
「コホン...何があったかと言うと、貴方はオークの横に倒れていて糞尿垂れ流しの状態で
居たのをこの私が見つけたの。服とか髪に血がついてたし、オークの肉を食べたんだなー
って思ったの。ここらへんのオークの肉は下手したら死ぬほどの強い毒を持ってるのよ。
この私が見つけてなかったら、貴方死んでたかもしれないのよ?」
「あの緑色の下等生物には毒が含まれていたのか。しかしあの肉は旨かったぞ...!
今まで食べてきた下等生物の中では一番の旨さだった...!また喰らいたい...!」
サジテリオの口からよだれが垂れた。
テノアはスーッとサジテリオから距離をとった。
そのテノアの表情は明らかに引いていた。
「...あのオークは私が倒す予定だったんだけど、もしかして貴方一人で倒したの?」
「...はっ!当たり前ですよ!この私は最強なんですからねぇ!」
テノアはさらにサジテリオと距離をとり、そのまま外へ出た。
「ふっふっふ...私に恐れおののいて逃げましたね...所詮下等生b」
テノアはドアを蹴飛ばし入ってきた瞬間、
馬乗りになりサジテリオを殴り始めた。
「ちょっと...やり過ぎですよテノアさん...」
流石にマズいと慌てて看護婦が止めに入る。
「私サジテリオの事を気にかけてくれるとは...なんと優しい...」
「貴方サジテリオって言うんだ♪もう一発殴らせろや!!」
「いけません!テノアさん...!」
看護婦はテノアを追い出してドアにカギを掛けた。
「サジテリオって言ったな!次私のことを下等生物っていったら命はねぇぞ!」
「おっとさすがに言いすぎましたな...」
「ふん!」
テノアはドアから離れ、どこかへ行った。
サジテリオはボッコボコにされてもなお、ニコニコしていた。
「今のうちですよ...この私をボコボコにできるのも...」
とうとう看護婦までサジテリオから距離をとった。
そして、サジテリオは再び眠りに就き、一夜を過ごした...
「ブラック様...」
寝言だ。
皆さんお待ちかね(待ってない)のサジテリオ小説(拍手)
前回のよりはマシになってるので読みやすいかも...?