星と月   作:あいとると

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しおり、お気に入りありがとうございます!
モチベになります!
深夜に書いたのでところどころおかしな点あるかもしれません!
ご了承ください!


2 やりたいこと

「ねぇ、星街さん野菜嫌いってホント??」

「うん、かぼちゃとか、大根おろしとかしか食べれないの······」

 

 たった2日で、星街はクラスの中心の人物となった。

 今までとはちがい、俺の席の近くに沢山のクラスメイトが集まるのは落ち着かない。

 

 さて、この2日間で分かったことが2つある。

 

 1つ。星街すいせいのコミュ力は俺とは天と地ほどの差があること。話しやすく、誰とでも明るく接することができる生徒だ。やはり俺の推測は間違えてなどいなかった。星街すいせい。めちゃくちゃモテている。

 何やら、水面下では親衛隊なるものができているとか······恐ろしや恐ろしや。

 

 2つ。星街は胸の小さいことを気にし「なんか失礼なこと考えた?」

「!? 何も······」

「あっそう」

 

 こいつ、なんてやつなんだ。俺の脳内を読んだ? いや、まさかな。

 それにしても、恐ろしい目をしていた。もしあのまま読者に向けての説明を続けていれば、俺も読者もあの世へ送られていたかもしれない。

 

「結有。調子はどうだい?」

「調子って······普段通りだ」

「君らしい回答だ」

 

 このストレートヘアがトレードマークのムカつく顔をした男は、俺の小学校時代からの同級生である、高原悠月(たかはらゆづき)。こいつも中々のコミュ力を持ち合わせていて、俺と他人の架け橋のような存在だ。

 学力で言えば中の下。しかしながら、真偽は定かではないがIQは132らしい。

 周囲の奴らは「嘘だ〜w」と言っているが、こいつはこんなつまらない嘘はつかないハズだ。俺の経験から言うと。だから、俺はこいつのことを信用している。

 

「省エネ主義なんだよ」

「そんな古典部員らしいことなんか言って、別にカッコよくないよ」

「カッコつけてるわけじゃない!」

「知ってる知ってる」

「で? なんの用だ?」

「実は······」

「断る」

 

「まだ何も言ってないんですけど?」

 

 こいつの持ってくる話は基本的に面倒事だ。この間なんて、テニスの練習に付き合わされ、無駄な体力を使わせられ、さらにその前には校内清掃を手伝わされた。

 正直、あーゆーのは嫌いだ。

 

「お前の話は基本的に面倒事だ」

「そう? 女の子に呼ばれてるのに」

「は?」

 

 女子に? 俺が?

 一体どういうことだろうか。学校生活で女子と話した経験なんぞ、星街を含めて指で数えられるか数えられないかくらいだぞ?

 それでお呼び出し? 嫌な予感がする。

 

「嫌そうな顔してるね」

「当たり前だ」

「ずっと聞いてるけど、結有はさ、高校生活を楽しもうっていう意識はないの? 恋愛に部活! 人生の1番の青春時代だよ?」

「俺にはそんなものいらない」

「相変わらず捻くれてるね」 

「そりゃどうも」

 

 じゃあ、一応これを渡しておくね。と帰り際に渡されたメモには、17:00体育館裏で待ってますというメッセージが添えられていた。

 少なくとも、悠月の字ではない。こいつがこんなにも綺麗にかけるはずないからな。

 まぁ、とにかく、俺は絶対に行かない。

 

 !?

 

 そう、心の中で決めた瞬間だった。背筋が凍るような、そんな寒気。まるで、蛇に睨まれた蛙。そんな感覚が俺を襲う。

 右隣からだ······。 

 恐る恐る右を向いた。

 もうすぐ休憩時間も終わるため、生徒たちは各々自分の席にすでに座っていた。悠月のせいでどうやら気付けなかったらしい。

 星街が、さっき以上に殺気のこもった目をこちらに向けていた。斧でも持って、振ってきそうなほどに。

 

 感じる、無言の圧。

 断ろうものならわかっているよな?

 と言わんばかりの殺気。

 

 だが、俺はそんなもので自分の信念を曲げたりなどしない。必ずや(((

 

 ―――来てしまった。仕方のない。あれには逆らえない。

 数年ぶりにあんなにも恐怖を感じたな。

 

「もうそろそろ······」

 

 スマホの画面に表示される時刻は16:58分を指していた。

 そして、その場に現れたのは、案の定星街すいせいだった。

 

 

 

 

 

 

 

―――

 

「ごめんね。急に呼び出しちゃって」

「いや···別に構いませんが」

「なんで敬語なの?」

「お気になさらず」

 

 失言しようものなら、殺されるかもしれない。

 なぜなら星街はスカートのポケットにカッターを仕込んでいるから。

 

「実はさ、結有くんにお願いがあるんだ」

「――お願い?」

 

 お願い? なんだろうか。

 愛の告白······それはないな。出会って2日目だし。

 だとしたら······二度と私と関わらないで的な感じか? わざわざここに呼び出してまで宣言するか? 流石に俺でも少しは傷つくぞ。

 

「あのさ、文化祭でバンドのギターを担当してほしいの!」

「―――悠月か」

「そう、悠月くんから聞いたの。ギター弾ける人知らない?って聞いたら―――――――」

 

『ギターの弾ける人? 君の席の隣の無愛想でつまらなそうな目をしている男子生徒だよ』

 

 散々な言われようだな。オイ。

 

『え、月宮くん? 意外』

『だろうね。 でも、僕が保証させてもらうよ。彼にギターを弾かせておけば、文化祭、間違いなく成功を収めるよ』

 

 そんなレベルじゃない。

 確かにギターは弾けないこともない。5歳から習い始めて、今でも唯一続けている趣味だ。

 だが、人前で披露できるほどの実力などないし、そもそも人に見せたくない。

 そんな俺が、文化祭で大衆の前でギターを弾く? 無理だ。

 

「······悪いが星街さん、お断りさせていた」「すいちゃんがいつもご機嫌だと思うなよ?」

「あの······無言でカッターの刃出すのやめてもらっていいですか?」

 

 ······これ、あれだな。元々俺に選択肢なんて、なかったんだろうな。

 

 結局、俺が折れてギターを引くことになった。




動き出しましたね。本当はもっと情景描写とか細かく書きたいんですけど、こーゆーのってストーリーの展開が肝だと思うんですよね。

なのでところどころ雑貨もしれないです。

次回からは、二人の絡みも増えていきます!

この二人······結ばれる?

  • 結ばれる
  • 結ばれない
  • 結ばれてほしい
  • はよ既成事実つくれや
  • 結ばれないでほしい
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