前回のあらすじ
ケーキ食う(無意識イチャイチャ)カラオケ行く(まぁまぁイチャイチャ)今 月宮の自宅(ナニが起きるんだろう)
―――
「お、お、お兄ちゃんが彼女連れてきたー!!」
「いや、違うからね」
全く、この妹はどうして何でもかんでも恋愛に発展させようとするのだ。少女漫画やラブコメの見過ぎだ。バカめ。
「そ、そうだよね。今まで女気一つなかった非リア童貞陰キャのお兄ちゃんが、こんなにも可愛い女の子を家に連れてくるわけないもん」
「美結(みゆ)? 星街さんが帰ったら、俺の部屋に来なさい」
笑顔でそう言ってやった。
俺と星街はあくまでクラスメイトだ。今後恋愛に発展する可能性も、限りなくなくゼロに近いだろう。
星街が俺に恋愛感情などは抱かないし、仮に俺が抱いたとしても伝えることはない。そうやって、高校3年間を過ごして、互いのことを忘れて離れていくんだ。
「えっ······」
「返事は?」
「う、うす···」
美結は足を少し震わせながら、1階にある自分の部屋に戻っていった。
「悪いな。星街。上がってくれ」
「う、うん···」
「俺の部屋上の一番奥の部屋だから、勝手に上がったくれ。茶菓子持ってくから」
「わかった。おじゃましまーす」
自分の脱いだ靴をしっかりと並べ、階段をゆっくりと上っていった。
星街が見えなくなった後、俺はリビングに向かい、で冷蔵庫を漁る。
さて、どれを持っていこうか······。
ここは無難に麦茶か?
それとも牛乳? いや、なんか牛乳は違うな···。それに、もし出した場合嫌な予感がする。
―――牛乳を出した場合―――
「深い意味はないよね?」※分岐した未来の話です
「え、ない」
「ふーん」無言でカッタースチャ
「あ、あのー、星街さん?」
「月宮くんまですいちゃんのこと貧乳いじりするんだ?」
「え、ち、違···」
――――――終了――――――
···やめておこう。
うーん、あ。そういえば星街はよく昼休みの時間にりんごジュースを飲んでいた覚えがある。
というより、ほぼ毎日。
これはアレだな。りんごジュースに決定だな。
美結のだから、怒られるかもだが···。さっきの発言と等価交換ということで納得してくれるだろう。いや、させる。
次は食べ合わせの菓子か。
星街は甘いの苦手だからな······。
なかなか悩ましい。あと、野菜も嫌いだったな。
難しい問題だ。
なんやかんや悩んだ末、最終的にはそこら辺に置いてあった堅あげポテトになった。
コップに入れた飲み物をこぼさないように慎重に階段を登り、俺の部屋の扉を開ける。
すると、だ。
俺のベッドの隣で下をじっと見つめている星街がいた。しかも。手になにか手帳のようなものをもっている。
さらにめちゃくちゃ釘付けになっている。俺が部屋に入ったことにすら気づいていない。
「······何してんの?」
「ふえっ!? す、すすす、すいちゃんは何も見てないけど?」
「いや、明らかに動揺してるし、何持ってんの?」
俺はゲーム用のデスクに飲み物と堅揚げを起き、星街に近づいた。
星街は尻もちをついたまま後ずさり、俺は手に持っているものを取り上げようとする。
「何見てるんだ?」
「むり!教えられない!」
「なんで、別にいいだろ」
互いに無自覚だった。
ただ、俺は星街が何を見ていたのか確かめるのに夢中で、星街は俺から自分の見ていたものを隠すのに必死だった。
その光景が、第三者の目からはどんなふうに映るのか、と言うことは一切頭が回ったいなかったのだ。
そして、部屋の扉がひらかれる。
「お兄ちゃーん、私のリンゴジュぅ······su」
「「あ」」
俺達は、今気がついた。まるで、今の俺達は客観的に見れば恋のABCのCに入ろうとしている男女のようであることに。
「お、おお、おおおおお、お兄ちゃんが、童貞卒業しようとしてるー!!!」
「ちがーう!!」
星街!
俺たちの今の姿に気ががついたからといって顔を赤くするな!!
信憑性が上がってしまう!
「そ、そうだよ! 月宮くんにすいちゃんの初めてを上げたりなんかしないから!」
「それはそれで失礼だなオイ!」
星街、俺に対してどんなイメージを??
この2週間で何があった?
出会った初日の星街は何処へ。
「そうだよね! お兄ちゃんがこんな年でデキるわけないもんね」
「さっきから君たち俺に対して失礼じゃない?」
星街さんが飲むならいいや、と言って美結は下へおりていった。
星街が安堵しているその隙に!
「あっ!」
ふっ。すまないな星街。俺の勝ちだ。
で、何を見てたんだ···?
あっ、これ···。
その写真に写っていたのは、6歳くらいのときの俺と、お祖母ちゃんのツーショット写真だ。
「懐かしいな······」
今はもう二度と遭うことはできないが、いつもそばにいてくれる、大切な人。
「よく見つけたな。どこにあった?」
「――んさ―てたら―たまた―――つけました」
「ん?」
「エロ本探してたら······たまたま見つけました」
「······ないからな」
「えっ、ないの!?」
「お前は何だ? 男子高校生の9割9分9厘がエロ本を持っているとでも?」
「違うの?」
「違いますね。 そもそも、なんでこんな写真なんかずっと見てんだ? もしかして、星街ってショタコ」「殺すぞ」
「さーせん」
星街にリンゴジュースのはいったコップを渡し、適当に堅あげポテトを開く。
「月宮くん、なんですいちゃんがリンゴジュース好きって知ってるの?」
「ん? だって昼休みのときいつも飲んでるだろ」
「え、なに? すいちゃんのこと好きなの?」
「まぁ、好きといえば好きだな」
「え、あぁ、そうなんだ······」
「ナニコレ、」
―――
「で、本当に俺のギターなんかでバンドをやるのか?」
「それは実際に聴いてみてから」
「へいへい」
そう言って月宮くんは、私をベッドの上に座らせ、部屋の隅においてあるアコースティックギターと、クローゼットのなかからパイプ椅子を取り出し、ゆっくりと座った。
ギターを持っている姿が似合う。
直感的にそう思った。
正直な話、月宮くんはかなりかっこいいほうだと思う。地味ではあるけれど、整った顔立ちをしていて、これを言ってしまうと失礼かもしれないけれど、上の下くらいはあると思っている。
そして、ところどころ捻くれてはいるけれど、芯には優しさがある人だ。
それなのに、最近気がついた。一部の生徒は、月宮くんが廊下を通ると、睨みつけていることを。
その理由を知りたいとは思うけれど、それを知るには、まだ私達は遠すぎる。
「リクエストはあるか?」
「うーん、ドライフラワーがいい」
「了解。ボーカルは星街な」
「わかった····って、え?」
私の言葉なんて無視して、月宮くんはイントロを引き始めた。
心地の良いギターの音。
ギターは、コードというものがあって、一つでも弦を抑えるのを失敗すると、不格好な音色になってしまうらしい。
でも、それがない。とても丁寧で、繊細な指の動きをしている。
イントロが終わり、私は歌い始めた。
カラオケで私の喉は相当疲れているはずなのに、歌えた。とても歌いやすかった。
このとき、私は革新した。
一緒にバンドでギターをやってもらうのは、月宮くんしかいないって。
―――3時間前
「あの男···いったい誰だにぇ?」
「うーん、すいちゃんの彼氏とか?」
「えっ、ノエル、あの人死んじゃうよ」
「どのみち、これは確かめる必要がありそうですねぇ」
「とりあえず、ぽぅぽぅとフレアに連絡するにぇ!」
―――別視点
「あいつ······星街さんと二人きりで····ゆるせん! 親衛隊が必ず報いを受けさせてやる!」
3人が、二人が喫茶店で食事をしていたのを目撃していた。
高校入学したので、投稿頻度遅くなります!
この二人······結ばれる?
-
結ばれる
-
結ばれない
-
結ばれてほしい
-
はよ既成事実つくれや
-
結ばれないでほしい