PrecureStageON!   作:主氏レム

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初めましての方は初めまして。pixivやついったの方で知っている方はご無沙汰しております。主氏レムと申します。

pixivの方では完結済みの『PrecureStageON!』及び、リメイク版である現在投稿中の『[Remake]PrecureStageON!』というシリーズで書いているオリキュアのクロスオーバー小説シリーズです。

作者が4月から最新話を書ける時間が限られてしまったので、その繋ぎでこちらでもリメイク版の方を投稿することにしました。多分最新話が出たらこっちでも告知します

こちらでの投稿が初めてなのでわからないことだらけですが、お手柔らかによろしくお願いいたします。


ちなみに今回はプロローグなのでオリキャラはほとんど出ません。


第1章:巡とプリキュアの世界編
第0話:とあるプリキュアオールスターズの世界


 

 

 

 

 

 ねえ。みんなは、どんな『プリキュア』が好き?

 

 強いだけじゃない、優しくて、可愛くて、かっこよくて、夢や大切なもののために全力になれる彼女達のことを、みんなはどういう風に感じてる?

 

 私は、とっても大好きだよ。

 

 

 

 だって、彼女達は────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……え……?」

 

 

 

 

 

 彼女はただ、目の前の惨状をただ茫然と見回すことしかできなかった。

 

 視線の先には、神々しい光のオーラを纏った白い『異世界のプリキュア』が佇んでいる。

 

 彼女が立つ地面には、仲間達がなすも術も立つこともできないほどに、ボロボロの状態で倒れている。プリンセスも、ハニーも、フォーチュンも、みんな倒れている。

 

 

 

 

 

 やったのは、あの白いプリキュアだ。

 

 

 

 白い服と白い靴、桃色がかった白い髪を結い上げ、その手には変幻自在の光で形成された、拳銃のような武器。

 

 何よりもその瞳は、かつての彼女とは思えないほどに鋭く機械的で、冷たい光を放っていた。

 

 

「なん、で……?」

 

 

 この胸に抱いたのは、仲間が倒れてしまったことへの悲しみ?彼女への怒り?それとも憎しみ?

 

 いや、違う。驚きだ。

 

 やっとみんなと友達になれたあの子が、急に現れたと思えば様子が何かおかしく、まるで誰かに操られてしまったかのように、あの有り余る力で他のプリキュア達を次々に圧倒していったのだから。

 

 

「……」

「どうして、こんな……」

「……」

「ね、ねえ!■■■■■■!答えてよ!!」

「……っ」

 

 

 

 ■■■■■■は答えない。何も、答えてくれない。答えてくれないけれど、無表情だった顔がほんのわずかに苦しげに歪んだ。

 

 少しして、また表情が消えて、ゆっくりと口を開く。

 

 

 

「……、壊さなきゃいけない……それが、私の[[rb:役目>・・]]……そう言われた……」

「■■■■■■……!」

「プリキュアも…世界も……私が、壊さないと……」

『そう。それが貴様の役目だ……』

 

 

 

 ぼんやりと、彼女の影からぼんやりと黒いものが現れ、まとわりつくように姿を見せる。真っ黒な人型をしたそいつの姿は、今私たちが敵対している相手で。

 

 嫌な推察が、頭を過ぎる。

 

 

 

「あな、たは……まさか」

『さあ、異世界の戦士よ。我のために、その力でプリキュアを、世界を壊すのだ……』

「……」

「ふざけんじゃ、ないわよ……!」

 

 

 

 プリキュアの一人が────キュアブラックが、ゆっくりと立ち上がる。彼女に続いて、ボロボロになりながらも痛みに堪えながら、仲間の手を借りながら、目の前の■■■■■■とあの黒い影に立ち向かおうと再起する。

 

 

 

「あんたなんかに……世界を壊されて、たまるもんですか…!!」

「■■■■■■!しっかりして!私たちのことがわからないの!?」

「……っ、プリ、キュア……」

 

 

 

 みんなの呼びかけも効果がなく、彼女は再び攻撃をしようと構え出す。

 

 いや、ここで全て終わらせるつもりなのだろう。上空に光のエネルギー弾を大量に展開している。いつの間にか、あの黒い影は消えている。逃げられてしまったらしい。

 

 

 

 ふと足元に、ガラスのリングが転がっていたのを見つける。

 

 それは、■■■■■■が髪留めとして使っていた『制御装置』。有り余る力のままに暴走しないようにと、自ら嵌めた小さな枷。

 

 ああ、そういうことか。きっと彼女は『暴走』してしまったのだろう。

 

 

 

「ラブリー!!」

 

 

 

 気づけば私は、■■■■■■に向かって走り出していた。プリンセスの悲鳴も、■■■■■■から降り注がれる光の弾丸の雨も、全部振り切って。

 

 

 

 ────きっと、このリングをつけてあげれば、元に戻るかもしれない。そんな淡い期待を抱きながら。

 

 

 

「■■■■■■…■■■!!!!」

「……!!」

 

 

 

 ■■■■■■の本当の名前を呼んであげれば、一瞬だけ目を見開いてくれた。大丈夫。まだ声は届いている。

 

 手が届く距離になって、私は思い切り彼女に飛びつく。

 

 

 

「はな、せ……!」

「いやだ!絶対に離さないよ!」

「……っ」

 

 

 

 体に重い衝撃が走る。私を引き剥がそうと、■■■■■■が光の拳銃で弾丸を撃っているのだ。

 

 とても痛い。痛いけど、今一番痛いと感じているのはきっと、彼女の方だ。それに比べたら、こんな攻撃なんてへっちゃらって思える。

 

 

 

「なぜ、止める……世界のためか……」

「違うよ……■■■に、そんなことさせたくないもん……!」

「違う……私の役目は……」

「あなたの力は……そんなことのためのものじゃない……!それは一番、あなたが分かってるはずなのに……っ」

「……ぁ」

「あなただって、本当は、やりたくないんじゃないかな……?私たちと……友達と戦うことも、世界を壊すことも……!」

 

 

 

 ■■■■■■が展開した大量の光のエネルギー弾から、無慈悲なレーザー光線が降り注ごうとしている。この雨が全て当たってしまえば、私たちは今度こそ再起不能になる。

 

 

 

 もう、誰にも止められない。

 

 

「ラブ、リー……」

「■■■■■■!」

「たの、む……、『私』が、消える前に……────」

 

 

 

 

 

「……っ!」

 

 

 

 

 

 その次の言葉を聞いた瞬間、体は■■■■■■ごと、空からの光に焼き尽くされてしまった。悲鳴と、轟音だけが、この耳を劈く。

 

 

 

 

 全てが白い光に飲まれて、世界は、暗転する。

 

 

 

 

 

 ────この瞬間、とある一つの世界が『崩壊』した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────『ステフォン』の中に入って、『ここじゃない別の世界』に逃げるのよ

 

 

 

 ────……多分、『奴』は私たちを簡単に返そうとは思ってないみたい

 

 

 

 ────だから、せめて無事なあなただけでも、今は『奴』の手から逃げてほしい

 

 

 

 ────だからお願い。……できれば、あなたの中で全てが落ち着いたら、私たちを助けに来て欲しい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 長い夢を見ていた気がする。……あれは、夢?

 

 

 

 何が起きたかはわからないけれど、黒いあの人に『助け』を求められた気がしている。

 

 

 

 けれど、どうやって助けに行けばいいんだろう。

 

 

 

 ああ。誰か『ステフォン』を起動してくれる誰かがいてくれればいいんだけどなあ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あれ?」

 

 

 

 

 とある一人の少女が、見慣れぬ何かを見つけたようだ。

 

 

 

 

続く…

 




次回(第1話)投稿→4月7日(日)正午予定


ちなみにこのハーメルン版は、pixivのリメイク版よりも描写が増えていたりするかもしれない……。
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