~ハジウマ~ハジケた奴等がウマ娘の世界にやってきた   作:コリベイ

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 お久しぶりです。最近調子が良くなく、執筆が詰まり気味になっています。なので投稿がもっと遅くなると思います。
 話は変わりますが、劇場版ウマ娘・・・最高です!!!最初は友人と観に行きましたが、その後あの時の熱をもう一度感じたくて、先日また観に行きました!また近々小説版も買おうと考えています。まだという人は是非観に行ってみて下さい!
 と近況はここまでにします。今回の話はタイトル通りハジケがほとんどありません。テイオーの話を書こうと考えたらシリアス方向になりました。ハジケを待っていた方は申し訳ありませんでした。次回はハジケさせるように頑張りますのでよろしくお願いします。
 それでは本編どうぞ!


奥義8 テイオーの暗くて重い過去!そして奇跡の復活!今回めっちゃ真面目にやるからボケ少ないの許してね♪

 前回のあらすじ

 バカの意外な一面

 

 

 

 ~トレセン学園の屋上~

 

 

 首領パッチ「プルコギプルコギ」

 

 首領パッチは親指・人差し指・小指を立て、つま先立ちをして謎の言葉を呟いていた。

 

 ボーボボ「それでは本編開始!」

 

 首領パッチ「俺の出番これで終わり!?」

 

 

 ~トレセン学園の中庭~

 

 

 天の助「このはちみーってやつ試しに買ってみたけど美味いな」

 

 天の助は学園前のキッチンカーで販売されていた蜂蜜を使った飲み物を飲んでいた。すると反対側からテイオーがやって来た。

 

 テイオー「あっ、天の助がはちみー飲んでるー!ねぇどう?美味しい?」

 

 天の助「お、テイオーじゃん。おう、美味いぜ。お気に入りなのか?」

 

 テイオー「うん!ボクも買ってこよ~と」

 

 テイオーもはちみーを買い、近くのベンチで2人で座り飲んでいた。すると

 

 ???「テイオーちゃ~ん!」

 

 オレンジのふんわりとした長髪に右耳に黒いリボンを付けたウマ娘が2人に近づいてきた。

 

 テイオー「マヤノ!」

 

 マヤノ「あー!またはちみー飲んでる!」

 

 テイオー「いいじゃん飲んだって!」

 

 テイオー「今トレーナーちゃんに制限されてるでしょ!」

 

 テイオー「うっ」

 

 天の助「おいおいテイオー制限されてるのに飲むって・・・中毒じゃねぇか」

 

 テイオー「違うよ!飲むとなんか・・・えっと・・・やる気が出るんだもん!」

 

 天の助「言い方間違えるとマジで中毒者だぞ」

 

 テイオー「うう~」

 

 天の助「ところで・・・誰?」

 

 マヤノ「あ!初めましてだった!マヤノトップガンだよ!よろしくね♪」

 

 天の助「おう、よろしくな」

 

 マヤノ「それにしてもテイオーちゃん、あの時のやさぐれが嘘みたいだね」

 

 テイオー「その話やめてよ~。あの時本当に僕おかしかったからさ・・・」

 

 天の助「え?やさぐれてた時あったの?」

 

 マヤノ「うん、天ちゃん達が来る前にね」

 

 天の助「へ~って、天ちゃん?」

 

 マヤノ「うん、だめかな?」

 

 天の助「いや、問題ねぇぞ。むしろ他のあだ名考えても全然いいくらいだ」

 

 マヤノ「そっか。じゃあ他にも考えておくね♪」

 

 天の助「おう、よろしくな!ところでテイオーの話なんだけど」

 

 テイオー「え~、どうしても話さないとだめ~?」

 

 天の助「頼むよ。ボーボボ達もそうだけど俺もお前らの事よく知らないからさ~」

 

 マヤノ「いいじゃん、テイオーちゃん。話は減るものじゃないし」

 

 テイオー「・・・しょうがないな。そんなに面白い話じゃないよ?」

 

 天の助「問題ねぇよ」

 

 テイオー「じゃあ話すね。・・・・ボクがまだトゥインクル・シリーズで走っていた時なんだけど」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 ~病院~

 

 

 医者「骨折です。これで3回目になります・・・癖になってるかもしれません」

 

 東「・・・え?」

 

 テイオー〔ボクはカイチョーみたいな3冠ウマ娘になる為に皐月賞、日本ダービーに出て勝ってあと菊花賞だけだったんだけど、そこで骨折しちゃって菊花賞は出られなかったんだ。でもトレーナーと話して無敗のウマ娘になろうって次の目標を決めたんだ。骨折は治って復帰戦の大阪杯は圧勝で順調に勝っていたんだけど、マックイーンとの春の天皇賞との勝負で負けてまた骨折しちゃったんだ。3冠ウマ娘にも無敗のウマ娘にもなれなくて、どうしたらいいか分からなくなりそうだったんだけど、そこでもトレーナーが〕

 

 東「お前の憧れのルドルフも無敗でトゥインクルシリーズを走った訳じゃない。だから他のG1で勝って、マックイーンにもリベンジして最強のウマ娘だって証明しよう」

 

 テイオー〔って新しい目標を立てたんだ。復帰後のレースは怪我をしないように走り方を変えたから調子出なくて惨敗だった。それでもマックイーンにリベンジする為に、最強のウマ娘だって証明する為にトレーニングしてたんだけど・・・〕

 

 東「治り・・・ますよね?」

 

 医者「治ります。ただし以前のように走れないと思います」

 

 テイオー〔トレーニング中にまた骨折して、もう前みたいに走れないって言われたんだ。そこからかな・・・僕がやさぐれ始めたのは〕

 

 

 ~東の部屋~

 

 

 ネット民A「もうテイオー無理だな」

 

 ネット民B「2回も骨折している時点でダメだろ」

 

 ネット民C「引退確定w早く発表しろよw」

 

 ネット民D「自分の実力と体の管理が出来ないダメなウマ娘。当然の結果だ」

 

 テイオーはウマホを光のない目で見ていた。

 

 東「ネットの評価なんて気にするな。それよりも復帰プランを」

 

 テイオーは黙って立ち上がり、扉に向かった。

 

 東「おい、テイオー?話を聞い」

 

 テイオー「意味ないじゃん・・・」

 

 東「・・・え?」

 

 テイオー「意味ないじゃん!!!今までやって来た事全部!!!世間も!学園も!僕の事を笑い者にして楽しんでるじゃん!!!」

 

 東「テイオー!そんな事な」

 

 テイオー「もう放っておいて!!!」

 

 テイオーは松葉つえを大きく振りかぶって扉を倒して、出ていった。

 

 東「テイオー!待ってくれ!」

 

 東はあとを追いかけた。だが、

 

 テイオー「来るな!!!」

 

 テイオーは松葉つえを振り回した。

 

 東「うわ!」

 

 東は避けたが、倒れた扉につまづき転んだ。

 

 テイオー「・・・もうボクは走れないんだよ!ボクみたいな無能なんて放っておいて新しい担当見つけたらいいじゃん・・・!」

 

 テイオーは東を睨みながらその場から去った。

 

 東「テイオー・・・くそっ」

 

 東はテイオーの背中を見つめながらテイオーを止めなれなかった事に悔み、拳を床に叩きつけた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 テイオー「・・・こんな感じでトレーナーを突き放したんだよね」

 

 天の助「そのネット民の奴等最低だな。俺が働いていたスーパーの店員といい勝負だよ」

 

 マヤノ「天ちゃんスーパーで働いてたんだ」

 

 天の助「おう、俺自身を売ってな」

 

 テイオー「自分売ってたの!?」

 

 天の助「ああ、でも動くところてんが気持ち悪いって理由で、棚の隙間に入れられたり、クビにされたりで全然いい生活じゃなかったんだよな~」

 

 マヤノ「もしかしてその後にボーボボさんと?」

 

 天の助「いやその前に毛狩り隊のAブロック隊長としてあいつと戦ったんだ」

 

 テイオー「え!?天の助毛狩り隊だったの!?」

 

 天の助「ああ、でもってボーボボに負けてまたスーパーで働く事にしたんだけど、その直後にボーボボが10円で買ってくれたんだ」

 

 マヤノ「10円・・・安すぎじゃない?」

 

 天の助「実際10円で売ってたしな。それでもボーボボが買ってくれたからこうして一緒にいるわけだけどな。と俺の話になっちゃったな。テイオー続き話してくれよ」

 

 テイオー「オッケー!あの後は」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 テイオー〔その後のボクは部屋に引きこもって同室だったマヤノ以外の皆とは会わないようにしたんだ。そんなボクの様子を聞いてカイチョーにマックイーン、ターボにネイチャがボクを呼び戻しに来たんだけど・・・〕

 

 テイオー「同情なんていらないんだよ!!!」

 

 テイオー「うざいんだよ!!!本当はいなくなって気分がいいんだろ!!!」

 

 テイオー〔ボクはもう全部どうでもよくなって心配で来てくれた皆に酷い言葉を言っちゃったんだ・・・たまに来てくれたトレーナーも追い返して、ギプスを取りに医者を連れてきた時なんて〕

 

 東「テイオー」

 

 テイオー「・・・なんだよ」

 

 東「足のギプスを取りに医者を連れてきた。開けてくれ」

 

 テイオー「・・・まぁ、ボクみたいなクズでも普通の生活に支障でたら面倒だしね」

 

 東「・・・入るぞ」

 

 東は扉を開けると、少し瘦せて生気がない目をしたテイオーがいた。

 

 東「っ・・・テイオー・・・お前」

 

 テイオー「何だよ。早くこれ取って出て行ってよ」

 

 東T「・・・お願いします」

 

 医者「はい」

 

 医者はテイオーのギプスを取った。テイオーは立ち上がり足に痛みがないか軽く跳んだり叩いたりして足の状態を確認した。

 

 テイオー「・・・痛くないよ。ほら帰って」

 

 東「テイオー・・・あともう少しだけ」

 

 テイオーは東の胸ぐらを掴んだ。

 

 テイオー「しつこいんだよ!!!早く契約解除の紙書いて早く次の担当と契約しろよ!!!」

 

 東「・・・テイオー」

 

 テイオー「出ていけ!!!」

 

 テイオーは東と医者を追い出した。

 

 テイオー「なんなんだよ・・・!どいつもこいつも・・・!口だけとかむかつくんだよ!!!」

 

 テイオーは髪をかきむしり、ベットに何度も拳を叩きつけた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 天の助「今のお前見ても全然イメージ出来ないな」

 

 テイオー「それ他の皆にも言われたんだよね~」

 

 天の助「でもって何がきっかけで復帰を決めたんだ?」

 

 テイオー「あれはボクがギプスを外してから1週間くらいだったかな?マヤノに遊びに誘われたんだ」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 マヤノ「・・・ねぇ、テイオーちゃん」

 

 テイオー「何だよ」

 

 マヤノ「・・・時間あるし、今日お出かけしない?」

 

 テイオー「・・・ふーん。マヤノっていい子ぶってて本当は嫌な奴だったんだね」

 

 マヤノ「・・・何言ってるの?」

 

 テイオー「走れなくなったボクを街で晒して笑い者にさせるんでしょ。分かるんだよ。考えている事なんて」

 

 マヤノ「そんな訳ないじゃん!こんな所にずっといても意味なんてないじゃん!出かけるくらい変装でどうにかなるよ!」

 

 テイオー「・・・分かったよ」

 

 テイオーは立ち上がりフード付きパーカーを取り出し、マスクを付けた。

 

 マヤノ「うん、それだったら問題ないね!マヤも着替えるから待っててね!」

 

 マヤノも部屋着から外出用の服に着替え、テイオーの手を取り、外に出た。

 

 

 ~街中~

 

 

 マヤノ「到着―!」

 

 テイオー「・・・」

 

 マヤノ「それじゃあどこから行く?」

 

 テイオーはそっぽを向いた。

 

 マヤノ「もー!せっかくのお出かけなのに黙ったままなんてつまらないよー!」

 

 テイオー「・・・別にどこでもいいし」

 

 マヤノ「じゃあゲーセンに行こう!」

 

 

 ~ゲーセン~

 

 

 マヤノ「う~ん、どれやろうかな~?」

 

 マヤノは何種類もあるクレーンゲームを見てどれで遊ぶか悩んでいた。

 

 テイオー「・・・はぁ」

 

 テイオーはため息をつき、ゲーセン内をぶらついた。しばらくするとある物の前で足を止めた。足を使ったリズムゲームだ。テイオーの得意な物の1つである。

 

 テイオー(・・・少しやろうかな)

 

 テイオーはゲームをやろうと近づく。すると

 

 通行人A「あれってトウカイテイオーか?」

 

 テイオー「!?」

 

 テイオーは驚き、顔が見えないように声がした方に振り向いた。

 

 通行人B「え?マジ?」

 

 通行人A「あの尻尾・・・間違いないと思うだけど」

 

 通行人B「聞いてみるか?」

 

 通行人A「やめておこうぜ。本人じゃなかったら失礼だぞ」

 

 通行人B「そうだな。というかそもそもこんな所にトウカイテイオーが来るのか?」

 

 通行人A「来る訳ないだろ。普通に考えて」

 

 通行人B「確かにそうだな。レースにも出ないのにこんな所に来るなんて有り得ないもんな」

 

 通行人A「ああ、早く引退発表すればいいのにさ」

 

 テイオー「・・・!」

 

 テイオーは通行人の2人が去ったのを確認すると足早にその場を去り、ゲーセンから出ていった。

 

 

 ~街中~

 

 

 テイオーは苛立ちながら街中を早足で歩いていた。

 

 テイオー(やっぱり・・・!ボクの事なんか・・・!)

 

 すると突然、後ろから手を掴まれた。テイオーは振り向くとマヤノがムッとしながら掴んでいた。

 

 マヤノ「ねぇ、なんで置いていったの?」

 

 テイオー「・・・」

 

 マヤノ「ねぇ!黙ってないでちゃんと」

 

 マヤノが言い終わる前に乾いた音が街中に響いた。突然の音に街を歩いていた人達は音がした方を見た。そこにはフードとマスクが取れ、怒りの表情を浮かべたテイオーと頬を押さえて尻餅を付いたマヤノがいた。

 

 通行人C「え!?トウカイテイオーじゃん!」

 

 通行人D「おいおい、何やってんだあいつら」

 

 通行人E「喧嘩か?」

 

 通行人達が2人を囲んで見ていると

 

 テイオー「うざいんだよ!!!!!」

 

 テイオーの大声で通行人達は全員黙り込んだ。

 

 テイオー「ゲーセンでボクを見た人が何言ったか分かる!?レースにも出ない癖にこんな所にいるとか!!!早く引退発表しろとか!!!もう分かるだろ!ボクはもういらないウマ娘なんだよ!!!クズなんだよ!!!もう放っておいてよ!!!・・・嫌いだ・・・嫌いだ・・・!皆大嫌いだぁ!!!!!ボクの事面白おかしくもてあそびやがって!!!!!」

 

 テイオーは髪をかきむしりながらその場でしゃがみながら叫び続けた。

 

 テイオー「こんな思いするんだったらウマ娘になんて生まれたくなかった!!!憧れの心なんていらなかった!!!・・・生まれたくなかった・・・」

 

 だが段々と弱々しい声になり、顔を伏せ小さく泣き声を上げた。通行人達はテイオーの言葉に何も言えず黙り込んでいた。テイオーの泣き声が静かに街中で響くなか座り込んでいたマヤノが立ち上がりテイオーの近くまで移動した。

 

 テイオー「なんだよ・・・引っ張たいた仕返しするのかよ・・・?いいよ。やりなよ。ボクはクズだから傷つけても責める人なんて誰もいないしね」

 

 だがマヤノはテイオーの前で立ったまま動かずにいた。

 

 テイオー「・・・なんで何もやらないんだよ!早く殴ったり蹴ったりしてここから」

 

 いなくなれ。そう言おうとテイオーが顔を上げた時だった。マヤノがテイオーを抱きしめた。

 

 テイオー「・・・え」

 

 マヤノ「・・・辛かったよね。テイオーちゃん」

 

 マヤノの言葉にテイオーは再び苛立ちを覚え、マヤノを体から引き剝がそうと暴れ始めた。

 

 テイオー「っ・・・離せよ!口だけの言葉なんていらないんだよ!嫌いな奴になんでこんなこ」

 

 マヤノ「嫌いな訳ないじゃん!!!テイオーちゃんは大事な友達なんだから!!!」

 

 マヤノの叫びに動きを止めた。

 

 テイオー「それ・・・本当?上っ面じゃなくて?」

 

 マヤノ「当たり前じゃん!!!ここにいる人達も!学園も!ファンの人達が皆テイオーちゃんを見捨てても!マヤは絶対にテイオーちゃんを見捨てない!!!」

 

 テイオー「マヤ・・・ノ」

 

 テイオーは暴れるのをやめた。すると全身の力が抜け、マヤノに体を預けるように倒れた。

 

 マヤノ「大丈夫?テイオーちゃん」

 

 テイオー「ごめん・・・ごめんね・・・マヤノ」

 

 マヤノ「謝らないで、テイオーちゃん。もう1回トレーナーちゃんと一緒に頑張ろう?マヤも手伝うよ」

 

 テイオー「うっ・・・うわああああああん!!!」

 

 テイオーは泣いた。こんな自分でも気に掛けてくれ、心配してくれる親友がいた事に。そしてそれだけでは終わらなかった。

 

 通行人E「テイオー!走ってくれ!」

 

 通行人F「俺・・・待っている!もう1回走っている姿見せてくれー!」

 

 通行人C「私からもお願い!」

 

 通行人D「俺からも頼むー!」

 

 通行人達「「「「「「テイオー!テイオー!」」」」」

 

 周りの通行人達もテイオーに復帰コールを掛けた。

 

 テイオー「皆・・・待ってて!ボク絶対に戻ってくるから!」

 

 通行人達「「「「「おおおおお!!!」」」」」

 

 テイオーの復帰宣言に通行人達は歓声を上げた。

 

 

 ~夕方:トレセン学園前~

 

 

 テイオー「・・・本当にありがとう。マヤノ」

 マヤノ「ふふ、どういたしまして・・・ん?」

 

 テイオー「どうしたの?」

 

 マヤノ「あの子なんかこっちに来てない?」

 

 テイオー「え?・・・本当だ」

 

 キタサン「テイオーさん!」

 

 テイオー〔ボクとマヤノの近くに来たのはキタちゃんだったんだ。ボクの走りに惹かれてトレセン学園に入ったってこの時始めて知ったんだ〕

 

 テイオー「・・・君は?」

 

 キタサン「初めまして!私はキタサンブラックです!テイオーさんに憧れてトレセン学園に入りました!それで今テイオーさんが凄く・・・その・・・辛い思いしてるって聞いたんです。お節介かもしれないんですけど、これを!」

 

 キタサンの絆創膏だらけの手には手作りのお守りがあった。

 

 テイオー「お守り・・・ありがとう!ボクこれから復帰に向けてトレーニングを再開しようとしてた所だったんだ。だから見ててよ。ボクの復活する所!」

 

 キタサン「!分かりました!待ってます!」

 

 キタサンは笑顔を見せ、去った。その後テイオーは

 

 テイオー「本当にごめん!トレーナー!」

 

 東「・・・テイオー。よく戻って来た」

 

 テイオー「・・・怒らないの?」

 

 東「怒る訳ないだろ。ほら皆にも会いに行くんだろ?行くぞ」

 

 テイオー「!うん!」

 

 そして

 

 テイオー「カイチョー・・・マックイーン・・・心配かけてごめん・・・」

 

 ルドルフ「ああ、よく戻って来てくれた。私達も出来る事があったら手を貸そう。遠慮なく言ってくれ」

 

 マックイーン「わたくしも手伝いますわ。大丈夫です。奇跡は起きます。それを望み奮起する者の元に。必ず、きっと」

 

 テイオー「!・・・うん!」

 

 テイオーは涙を流し、2人に笑みを浮かべた。

 

 その後他のメンバーに会おうと廊下を歩いていると、スペやネイチャにゴルシ達が集まり、テイオーを囲みもみくちゃにして戻ってきた事に喜んで泣いていた。

 

 テイオー「皆・・・ありがとう!ネイチャもありがとう。あんな酷い事言ったのに心配してくれて」

 

 ネイチャ「当たり前でしょ?あんたがいないレースなんてつまんないしね」

 

 テイオー「そんな事言われたら・・・ますます頑張らなきゃ」

 

 ゴルシ「そういえばよ、ターボとライスの2人もお前が引退確定って言われているのにむかついたみたいでよ。今日のレースのオールカマーの後のライブで2人でテイオーの事バカにしてた奴らにこんな事言ったみたいだぜ」

 

 ゴルシはウマホを取り出し、ニュース記事を見せた。そこには

 

 〖オールカマー優勝のツインターボと3着のライスシャワー。ライブでテイオー誹謗中傷に怒りの声を上げる。

 

 ツインターボの発言[テイオーが終わったなんて勝手に決めつけるな!テイオーがどんな気持ちなのか分かってるのか!?]

 

 ライスシャワーの発言[テイオーさんはライスの背中を押してくれた恩人なんです!なによりも!テイオーさんはライスと違って皆を笑顔にしてくれる凄いウマ娘なんです!なのに・・・今のテイオーさん・・・ライスと同じ扱い・・・いや、それ以上に酷い扱いされている・・・こんなのおかしい!・・・バカにする為に・・・酷い事言う為にレースを観に来るなるなら・・・二度とレースなんて観に来るな!]〗

 

 ゴルシ「ターボもだけどライスがこんな事言うなんてよっぽど頭にきてたんだな~」

 

 テイオー「ターボ・・・ライス・・・」

 

 テイオーがしばらくウマホを見ていると

 

 ターボ「おーい!テイオー!」

 

 ライス「テイオーさん!」

 

 ターボとライスの2人もやって来た。

 

 テイオー「ターボ・・・ライス・・・2人共ごめん・・・ボクのために」

 

 ターボ「ライブのあれか!全然問題ないぞ!ターボもライスもファンが増えたからな!」

 

 テイオー「・・・え?」

 

 ライス「あの後手紙とか大量に届いたんだけど、全部ターボさんとライスの事褒めてくれてる内容ばっかりだったの」

 

 ターボ「ターボ達の言葉が伝わったって事だ!」

 

 テイオー「そっか・・・良かった・・・あと・・・ごめんターボ。心配で来てくれたのにおい返したり」

 

 ターボ「そんなの気にしてないぞ!それよりも早くレースに戻ってきてターボと勝負だ!」

 

 テイオー「・・・うん!」

 

 テイオーとターボは握手をし、レースでの勝負を約束した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 テイオー「そこからボクの復活が始まったんだ」

 

 天の助「そうか・・・周りに恵まれたんだな」

 

 テイオー「にしし♪まぁね~♪」

 

 マヤノ「・・・でもその後に」

 

 天の助「え?何かあったのか?」

 

 テイオー「うん・・・ボクが改めて復活もそうだけど、奇跡を起こそうって決意した事が起きたんだ」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 テイオー「マックイーンが・・・」

 

 東「繋靱帯炎・・・!?」

 

 ゴルシ「ああ・・・メジロ家の執事さんからの連絡だ・・・くそ!なんでよりにもよってマックイーンなんだよ・・・!」

 

 テイオー〔ウマ娘が掛かる病気の中でも厄介な繋靱帯炎にマックイーンが掛かったんだ。ボクとトレーナーは見舞いに行った・・・でもそこにいたマックイーンは以前のボクみたいになっていたんだ〕

 

 

 ~メジロ家~

 

 

 マックイーン「わたくしはもう・・・終わったウマ娘なんですの!放っておいて下さい!」

 

 テイオー「マックイーン・・・」

 

 執事「申し訳ありませんが・・・お引き取りを」

 

 東「・・・はい」

 

 テイオーとトレーナーはメジロ家を出た。

 

しばらく歩いているとテイオーは足を止めた。

 

 東「どうしたテイオー?」

 

 テイオー「・・・トレーナー、ボク決めた」

 

 東「・・・何をだ?」

 

 テイオー「有マ記念に出る」

 

 東「!・・・分かった。帰ったらすぐにトレーニングプランを立てる」

 

 テイオー「頼んだよ」

 

 テイオー〔それからボクは有マ記念で優勝する為のトレーニングを始めた。マックイーンに見せようって決めたんだ。奇跡を。皆ももちろん手伝ってくれた。そんな中オグリが〕

 

 オグリ「マックイーンの事は自分に任せてくれ」

 

 テイオー〔って言ってくれた。理由はすぐに分かった。オグリキャップも繋靱帯炎になった事があったからだ。ボクはとにかく有マ記念で勝つ事だけを考えた・・・そして当日・・・〕

 

 実況「トウカイテイオーが来た!・・・えっ?トウカイテイオーが来た!?」

 

 テイオー〔この時のレースではハヤヒデとかライス・・・それにネイチャ・・・他にも強いウマ娘が沢山いた。それでもボクは・・・起こしたんだ!奇跡を!!!〕

 

 実況「トウカイテイオー!トウカイテイオー奇跡の復活です!!」

 

 テイオー〔ボクは・・・勝ったんだ。有マ記念で沢山の人達、親友が見ている中で〕

 

 観客達「「「「「テイオー!テイオー!」」」」」

 

 マヤノ「テイオーちゃ~ん!おめでと~!」

 

 スペ「ううっ・・・ぐすっ・・・テイ、オーざん!かっこよかったです!!!」

 

 東「テイオー!!!」

 

 東がテイオーの近くまで移動してテイオーを抱きしめた。

 

 テイオー「ちょ、ちょっと!恥ずかしいよトレーナー///」

 

 東「今日くらい問題ないだろ!」

 

 テイオー「も~!」

 

 そんな2人の所に

 

 マックイーン「本当に・・・おめでとう・・・ございます、テイオー」

 

 テイオー・東「「マックイーン!」」

 

 テイオー「あ、足の方は!?」

 

 マックイーン「ええ・・・歩けるまで回復しましたわ」

 

 マヤノ「マックイーンちゃーん!」

 

 ゴルシ「マックイーン!」

 

 スペ「マックイーンさーん!」

 

 マックイーン「!皆さん!」

 

 マヤノ「見に来てたんだね!」

 

 マックイーン「ええ・・・本当に来て良かったですわ」

 

 ゴルシ「次はお前の番だな!」

 

 スペ「頑張って下さい!」

 

 マックイーン「・・・はい!待ってなさいテイオー!必ず戻ってきますわ!」

 

 テイオー「うん!待ってるよ!マックイーン!」

 

 テイオーとマックイーンは握手した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 テイオーは東と自身を支えてくれたメンバーとの集合写真を眺めながら小さく呟いた。

 

 テイオー「本当に辛い思い出だけど・・・あれがあったから今があるんだよね」

 

 マヤノ「あの後マックイーンちゃんも復帰出来たから本当に良かったよ!」

 

 テイオー「うん!で天の助どうだった?そんなに面白い話じゃなか」

 

 テイオーは言いながら天の助の方に振り向くと、途中で言うとのやめた。それは

 

 天の助「うう~」

 

 滝のように涙を流す天の助にあっけにとられたからだ。

 

 マヤノ「え?・・・天ちゃんどうしたの?」

 

 天の助「どうしたもこうしたもねぇよ!普通に泣けるよ!うお~ん!」

 

 テイオー「そ、そんなに!?」

 

 東「テイオーにマヤノに・・・天の助?何があったんだ?」

 

 天の助「テイオーのトレーナ~!あんた苦労したんだな~!」

 

 東「へ!?ちょっと待て!鼻水が付くからやめろ!」

 

 テイオー「天の助ストップ!」

 

 テイオーとマヤノは天の助を押さえながら、東に何があったか話した。

 

 東「・・・なるほど、そういう事か。まぁ、とりあえずそれは置いといて・・・テイオー」

 

 テイオー「・・・な、何?」

 

 東「何はちみー飲んでるんだ!!!」

 

 テイオー「ぎゃあああああ!」

 

 東はテイオーにヘッドロックをして脳天にぐりぐり攻撃をかました。

 

 テイオー「トレーナーイタイヨー!」

 

 東「痛いじゃねぇよ!制限しろって言ってんだろうが!」

 

 マヤノ「あーあ。やっぱり予想通りの結果になっちゃった」

 

 天の助「結構思いっ切りやってんな。もしかしていつもあんな感じなのか?」

 

 マヤノ「うん。特に有マ記念終わった後あたりかな?お互いに遠慮が無くなってるんだよね」

 

 天の助「お互いにって・・・テイオーまだ学生だろ?流石に仲が深まったからって体にベタベタ触るような事は良くないんじゃ?」

 

 マヤノ「それなんだけどテイオーちゃん卒業したらトレーナーちゃんとk」

 

 テイオー・東「「ストップ!!!」」

 

 マヤノ「え~?なんで?もう皆知ってるじゃん?」

 

 テイオー「だからって簡単に言わないで!」

 

 東「テイオーと同意見だ!いくらテイオーの両親が許してるからってそんなホイホイ言っていいもんじゃ」

 

 天の助「なんでテイオーの両親が出てくるんだ?」

 

 テイオー「トレェェェナァァァ!」

 

 東「ぎゃああああああ!!!すまぁぁぁぁん!!!」

 

 顔を真っ赤にしたテイオーは東にロメロ・スペシャルを決めた。

 

 天の助「・・・やっぱりそうなのか?」

 

 マヤノ「うん♪」

 

 天の助「そっかー」

 

 東「話してないで助けてくれぇぇぇ!!!」

 

 東の絶叫が学園中に響き渡るのであった。そしてそれをボーボボと首領パッチが屋上から覗き込んでいた。

 

 首領パッチ「何やってんだあいつら?」

 

 ボーボボ「そんな事より俺の出番ねぇー!!!」

 

 首領パッチ「ごはぁ!」

 

 今回の話で出番が全然無く、不満が堪ったボーボボは首領パッチの顔面に蹴りを入れた。

 




 おまけ:ウマ娘への誹謗中傷について
 作中でテイオーに対してバッシングしている所ですが、アニメ版が風評や挫折をテーマにしていたのでそれを少し協調しました。
 今、現在はウマ娘並びにトレーナーへの誹謗中傷は罰則に当たる事になっているため、安心してレースが行われている。という事になっています。
 それではまた次回!
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