東方のギャルゲーしてたら幻想入りしただとぉ!?   作:生牡蠣

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ゆびきりの歌ってあるじゃないですか。
あれってとても残酷じゃありません?

ゆびきり(指を切る)
げんまん(拳骨1万回)
嘘ついたら針千本飲ます(言葉通りの意味)
ゆびきった(指切った)

まぁ”約束を破る”なんて最低な行為ですし、ある意味因果応報なんですけどね。
こんな事されるのなら、約束なんて破っちゃ駄目ですよね~。
それはそうと……








「約束、破っちゃったねぇ」


茶番

そんな声を聞いた美鈴は、自分の胸の内から立ち込める熱が急激に冷めていくのを感じた。

そして心地の良い熱が冷めたのに変わるかのように腸が煮えくり返るかのような“怒”の感情を凝縮した熱が全身に走って行くのが分かった。

理由は分からないが、何故か長い間離れ離れになっていた愛おしい人との逢引きを邪魔されたのだ。怒りを感じないほうがおかしいというものだ。

ここですぐに感情的になるタイプならば、恋人たちの秘め事に水を差した不届き者に飛びかかり、物理的に地獄に送ってやったとしても許されるだろう。いつも暇そうな死神の船頭に仕事を与えるという意味でも一石二鳥の善行である事だし。

実際、美鈴も怒りに任せて相手に蹴りを入れたくなる衝動に駆られた。巨大な岩石をもまるで掘削機の様に砕く彼女の蹴りを食らえば、人間どころか並みの妖怪ですら瞬殺であろう。

 

しかし、美鈴はその怒りを爆発させる事はなかった。

 

「えっと、それに関しては……すいませんとしか言えませんね」

 

何故なら―――

 

「でも、あれは“忠告”であって“約束”ではなかったと記憶してますよ?ねぇ――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――フラン様」

 

 

――――自分より格上の相手に、無謀にも立ち向かっていく程愚かではなかったからだ。

 

 

 

 

「あははっ、そうだった♪」

 

顔を上げた美鈴。そんな彼女の前には一足先に紅魔館へ戻ったはずのフランが居た。

 

「でもさぁ~たとえ忠告であったとしても主の言う事は聞くべきじゃない?美鈴って、意外と悪い子なんだね」

 

「主に対して全てYesで答える使用人程、無能な者はいませんよ。時には主の意にそぐわなかったとしても、主の為に動く者が真の使用人なんです。………まぁ、これも咲夜さんからの受け売りですけど」

 

日常的な会話を繰り広げる2人。しかし、そんな両者の間には、並みの妖怪ならば気を失ってしまいそうな程に強い奇妙な緊張感やプレッシャーが流れていた。

 

「ふーん、それもそうね。でも、それは別として主に背いた罰は受けるべきじゃないかしら?」

 

「あははっ、それは勘弁していただきたいですね。……というか妹様、戻って来るの早すぎませんか?ここからお屋敷まではあまり近いと言えないと思いますが…」

 

美鈴はフランにそう問いかけた。

話を逸らすという意味でもあったが、実際に美鈴はフランがここに居る事に疑問を抱いていた。

フランが美鈴たちを置いて出発した時間はほんの数十分。紅魔館とこの場所の距離を考えると、早く見積もってもフランが到着してまだ数分と言った所だ。『男を迎える為の準備をする』とだけ言っていたので具体的な内容は分からないが、すぐに終わるものではないだろう。

もちろん、フランが本気を出せばここから紅魔館に行ってすぐに帰って来ること自体は可能であろう。しかし、その場合はフランが全力で飛ぶことで発生する風を切る音や土煙と言ったように何等かの痕跡が発生するはずなのだ。いくら男に夢中になっていたとはいえ、美鈴がそんな目に見える事に気が付かないなんてありえない。

つまり、本当に紅魔館に戻っていたのであればフランがここに居る事は不可能に近いのだ。

 

 

 

「ふふっ、なんでだと思う?」

 

 

 

そんな美鈴の疑問に答える声は、彼女の真後ろから聞こえた。

美鈴が咄嗟に振り向くと、そこには先程まで視界に収めていたはずの相手、フランドールの姿があった。

美鈴は再び視線を前に戻す。すると不思議な事に先程と同じ場所から全く動いていないフランの姿が見えた。

しかし、目の前のフランを認識しているはずなのに、後ろにも確かにフランの気配を感じる。

前のフランも後ろのフランも確かに存在している。この場には()()()()()()()()()()()のだ。

 

「―――あぁ、そういうことでしたか」

 

そんな異常な状況にも関わらず、美鈴は納得したように頷いた。

 

『フォーオブアカインド』というフランが使用する技がある。

その効果は()()()()()()()()()()()()()()()()()()というものであった。

魔法か何かを利用して4人に増えているらしいのだが、改めて聞いても無茶苦茶な技だ。しかもこの分身、偽物を作り出して相手を惑わせる忍者の影分身とは違いちゃんと4人全員がフラン本人というとんでもないチート性能である。

つまりこの状況は、美鈴と別れた後で充分な距離をとったフランが技を使用。そのまま分身たちは美鈴たちがいる場所まで戻った末に出来たものであったのだ。

わざわざ分身を作ってまで戻ってきた理由? そんなの、分かり切っているだろう。

 

「監視、されてましたかぁ…」

 

「ふふっ、そういう事。この技結構派手だと思うのだけど、存在忘れちゃってたの?」

 

「えぇ、最近フラン様が弾幕ごっこをしている姿を見ていなかったので失念しておりました。それにフラン様と言えば分身よりも()()の印象が強いもので…」

 

「あ~確かに()()()の方がインパクトあるよねぇ…。さて、この話はここまで。さっきの罰の話に戻ろうか」

 

「………ふぅ~、やっぱり誤魔化せませんでしたか」

 

そう言って深く息を吐く美鈴。

そんな彼女を見ながら目の前のフランは右腕を天高く掲げた。すると、彼女の手に何やら紅い光が集まり始めた。

やがて光は一つの形を形成した。

 

その形は――――まさに剣

 

レーザー状の弾幕を剣の様な形とし、かつて北欧の神『ロキ』が作り出したとされる神器と同じ名を冠するフランが最も好む武器――――『レーヴァテイン』が彼女の手に握られていた。

 

「美鈴、貴方とも長い付き合いね。だから、最後に言い残すことがあったら聞いてあげる」

 

そう優しく言うフラン。だが、言葉とは裏腹に彼女から放たれる殺意は決して優しいものではなかった。

まるで長年の仇を見る様な視線。決して冗談なのではなく、やると言ったらやる。そんな“スゴ味”にも似た雰囲気が彼女からは感じられた。

瞬きをする一瞬だけで命が刈り取られそうな、本物の殺気が充満した空気。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――ははっ、お戯れを」

 

 

そんな空気感を、美鈴は冗談だと笑い飛ばした。

 

 

「………へぇ、レーヴァテインを戯れだと、冗談だと言うんだ」

 

「はい。……あっ、勘違いしないでください。その剣は本当に洒落になりません。私レベルの妖怪が食らったら言葉通り消し炭になりますから」

 

『本当に投げないで下さいよ』と言う様に慌てて手で制しながら言う美鈴。

その様子は、どこか緩さを感じる。まるで自分がフランに殺されることはないと確信しているかのようだ。

 

「…なら、何が戯れだって言うの?」

 

「えっと……しいて言うなら…この状況全般、ですかね?」

 

「………何それ」

 

「だってフラン様―――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

そんな言葉が空気を揺らした瞬間、フランはレーヴァテインを収めた。

それと同時に、辺りを包み込んでいた威圧感が確かに緩和されたのを美鈴は感じ取った。

 

「………なんで、そう思うの?」

 

今度はフランが美鈴に問いかけた。

フランは何故か顔を伏せており、その表情は覗えない。

 

「それに答える前に確認したいんですけど、フラン様にも()()と捉えても良いんですよね?」

 

美鈴は()()()()かについては言わなかった。

しかし、フランはその正体が分かっているかのように頷いた。

 

「そうですか…」

 

 

(やはり、フラン様にも記憶がある。………()()()()()()

 

 

美鈴はあの男との接吻がきっかけで、男との記憶が浮かび上がって来た。それも()()()記憶だ。

どれもこれも立場や関係性、場合によっては種族すら違う男との記憶。しかし、美鈴には不思議とその男が全て同一の人物であると理解していた。

その複数の記憶の中の自分はどれも幸せで、満ち足りていた。

そんな多くの幸福感を感じたと同時に、美鈴にはとある疑念が浮かんでいた。

 

はたして、()()()()()()()()()()()()()()()、と。

 

ありとあらゆる形で自分と男の運命は繋がり、様々な状況で愛を深め合っていた。言わばあらゆる分岐したありえる結末(ルート)を見せられた状況である。

 

分岐した結末。それはつまり、自分(紅美鈴)以外と結ばれた結末もあり得るのではないか?

 

考えただけで腸が煮えくり返りそうな激情に襲われるが、可能性がゼロとは限らない。彼と再び結ばれるのに障害になりそうならばそれを確認し、そして出来る限り排除しなくてはならないと美鈴は考えていた。

 

「最初は、フラン様に声を掛けられた時ですね。あの時は『もしかして…』という疑念レベルでしたけど……」

 

思い出されるのはあの時のフランの姿。

男と接吻を交わした時から、いや、理由は分からないがその前から予兆の様なものは見られていた。

考えてみればあの様子は、まさしく自分と同じ状況だった。

フランも男との記憶が溢れて出て来たと考える方が自然であろう。

 

「私の事が邪魔だと、始末しようとするならあの場面ですでに()っちゃってますよね?」

 

しかし、それにかかわらず美鈴は生きているのだ。

もし、フランが美鈴と同じような衝動に駆られていたら?

再びこの男と幸福な時間を過ごしたい、男の事を独り占めしたい、自分だけのモノにしたい、そう思うのならば他の(おんな)……否、目撃者すら邪魔になりかねない。ぶっちゃけ消してしまったほうが楽なのだ。

たとえそれが長年の付き合いがある親しい相手だったとしても、彼と比べれば取るに足らない。一瞬の迷いなく相手の首を刈り取るであろう。

少なくとも、フランにはそれが容易な状況であった。

 

「あぁ、でも確信を得たのはたった今、『分身を使って監視していた』と分かった時ですかね」

 

そしてなにより、分身を使っての監視という事実が結論付けているのだ。

フランがこの状況を望んで作り出していたことを。

 

「だって、本当に彼にキスなんてして欲しくなければ『()()()()()()()()()()()()()()()()()()』だけですもの」

 

そう、フランは監視をし続けていたのにもかかわらず、()()()()()()()()()()()()のだ。

もし美鈴が今男に抱いている劣情をフランも持っている場合、他の(おんな)が男とキスをするなんて考えられない、何にも勝ると言っていい程に最悪の屈辱だ。

本当に止める気があったら、美鈴は男に顔を近づけた瞬間にレーヴァテインで身体と首がお別れをすることになっていたはずなのである。

そもそも2人きりという状況ですら作らない。自分が同じ立場だったら間違いなく使用人に遠くへ離れるよう命令するか、そのまま始末してしまうだろう。その方が確実に男を自分のモノに出来るのだから。

しかし、フランはそんな選択肢がある中で、あえて()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「―――これが理由、ですかね。まぁ、これはあくまで私見でしかないので本当かどうかは分かりませんけど…少なくともまだ死んでないので、あながち間違いじゃないと思ってます」

 

だからこそ、美鈴は確信していた。

 

「ふぅ~ん、暇つぶしの創作話としては面白いね。……で、それが本当だとして、私になんのメリットがあるの?」

 

「………逆に聞きたいんですけど」

 

 

 

 

 

 

 

「フラン様は、()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

自分(美鈴)は、フランの目的である『何か』の為に生かされているのだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ふひっ♪」

 

フランの口元が、鋭く釣り上がったのを美鈴は確かに見た。

 




皆さんはちゃんと約束を守りましょうね?

でないと大変な事になるかもしれませんよ…?






ところで話は全く変わりますが、パチェリー様のパイパイは
「貧」と「巨」
どっちなんですかね?

MMDなどでは巨が多いけれど一昔前の同人では貧が多いイメージがあり、私自身判断に困っております。
どちらのおっパチェリー様も魅力的ですが、皆さんはどちらがお好みか?
なんか猛烈に猥談感想が見たいので教えていただけると幸いです。


ここまでご拝読ありがとうございました
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