東方のギャルゲーしてたら幻想入りしただとぉ!?   作:生牡蠣

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気付かれないように深夜に投稿したのに結構閲覧されてて草
みんな寝なよ…

2時なら流石に気付かれないよね…?


一方その頃、人里では

幻想郷

それは妖怪や仙人、神といった外の世界で忘れ去られた者達が最後に流れ着く楽園のような場所。

では、人間が全くいないのかと問われれば、それは「否」である。

幻想郷にも、主に人間たちが住む場所があり、そこは『人里』と言われていた。

その人里での生活は我々現代人とのそれとはかけ離れており、住民は洋服ではなく麻でできた服が基本的な格好。住んでいる家も長屋が多く、道には屋台なんかが出ている時もある。

例えるならば『時代劇の町をそのまま再現した』と言った所だろうか?

 

「ち、チルノちゃん、大丈夫…?」

 

「うぅ…まだズキズキするぅ…」

 

そんな人里の中を、にぎやかに歩く少女たちの姿があった。

その内の1人である水色の髪の少女は痛そうにしながら頭を押さえ、それを見た緑髪の少女が心配そうに寄り添っている。

一見すると可愛らしい、何処にでもいる少女達だが、2人の背にはそれぞれ本来人間にはあるはずのない羽が生えていた。

そう、この少女達は人間ではない――――妖精なのだ。

 

水色の髪の少女の名はチルノ。

『冷気を操る程度の能力』を持つ氷の妖精で、とある湖に住む明るく活発な少女だ。

一応人間への危険度は低いらしいが、氷の妖精の名は伊達ではなく妖精の中では「さいきょー」を自称するくらいには実力があった。

…ただ、残念なことに少し頭が…その……⑨な部分もある。

……⑨については各自で調べて欲しい!

 

チルノに寄り添う緑髪の少女は大妖精。

……別に正式な名前がないからこう呼ばれているわけではない。本当にこういう名前なのだ。ちなみに愛称は大ちゃん。

大妖精はチルノと仲が良く、よく一緒に遊んだり、時に暴走気味になる彼女を抑えたりと、お互いに信頼し合っている程である。

 

「チルノちゃん、少しどこかで休んでいく?」

 

「だ、大丈夫…あたいはさいきょーなんだから……!」

 

大妖精の気遣いに、チルノはよくわからない理由で断る。

その威厳たるや、流石はさいきょー(笑)である。

 

「大ちゃーん、チルノもそう言ってるんだし、もうほっときなよ~。だいたい、掃除用具で遊んで雑巾を慧音先生の顔にヒットさせたチルノちゃんの自業自得じゃん」

 

「あ、あはは…」

 

そんな2人の会話に隣を歩いていた少女達が加わった。

チルノへジト目を向けている、頭から虫の様な触角を生やした少女はリグル・ナイトバグ。

森に住む蛍の妖怪であり、決して黒光りするG的な妖怪ではない。また、どこか少年を思わせる様な見た目をしているが、れっきとした女の子である。

……なんか色々誤解されていそうな可哀そうな妖怪だ。

そんなリグルの横で苦笑いを浮かべているのがミスティア・ローレライ。

夜雀と呼ばれる妖怪で、その可愛らしい見た目とは裏腹に歌で人を狂わせるといった恐ろしい能力を持ち合わせている妖怪だ。

ちなみに、愛称は「みすちー」だったりする。

 

「り、リグルちゃん!?いくらなんでもそれは言い過g「おぉ!言ってる意味はわかんないけどなんかかっこいいな!そう、あたいは()()()()()()だ!!」…それでいいのぉ…?」

 

リグルのあんまりな言い様に大妖精が咄嗟にチルノを庇うが、本人は自業自得のニュアンスがかっこいいという理由で気に入ってしまったようだ。

そんなチルノを見て他の3人は『しょうがない子だなぁ…』と生暖かい視線を送っていたが、チルノ自身は気が付いていない様子であった。

 

そんな微笑ましいやり取りをしている彼女たちだが、ここで疑問が一つ浮かんで来る。

何故、人外の彼女達が人里を我が物顔で歩いているのか、どうして周りの人間も『妖怪が出たぞ!』と騒がないのか、という事である。

その答えは、人里の施設である『寺子屋』にあった。

寺子屋とは、現代人でいう所の学校の様な場所で、幻想郷の子ども達は幼いころからそこで勉学に励み、次の世代を担っていくのだ。

その寺子屋では、教員として働いている女性――上白沢慧音という人物の方針で人間はもちろん、精神性が幼かったり、学問を学びたいと希望する妖怪や妖精も寺子屋の生徒として教えているのだ。

チルノたちも上記の理由で寺子屋に通っており、頻繁に人里を出入りしていた。

だからこそ、周りの人々にとってはチルノたちが歩いていても『あぁ、寺子屋の帰りか』ぐらいにしか思わなかったのだ。

 

さて、彼女達が一緒に帰っている光景を見て親しい仲だという事は目に見えているだろう。

実際、寺子屋外でも彼女達は一緒に行動することが多く、一番バk…目立つチルノが中心になっていることが多い事から、()インテットと呼ばれている。

……音楽を少しでも齧ったことのある者なら、この違和感に気が付くだろう。

クインテット……そう、()重奏なのだ。

 

「………ルーミア、今日も来なかったわね」

 

ふと、ミスティアがここに居ないもう一人の仲間について口を開く。

その表情には、心配と不安の色が滲み出ていた。

 

「…そんなに心配することじゃないよみすちー、ルーミアは元々何考えてるかわからない所あるし、きっと他の事をやりたい気分なのさ」

 

「で、でもこんなに長い間寺子屋どころか外ですら見かけないのは今までなかったよぉ!」

 

リグルが元気づけようと声を掛けるが、逆にミスティアは不安を爆発させてしまう。

その言葉に、リグルと大妖精も顔を府つかせてしまう。

 

基本的に一緒にいる事が多い彼女達だが、実はもう一人仲の良い妖怪がいた。

ルーミアという名の妖怪で、人食い妖怪という恐ろしい存在だが、彼女達に取っては少し“ボーッ”としている所がある、マイペースな気のいい友達だ。

そんなルーミアなのだが、最近になってめっきり姿を見なくなってしまったのだ。

ルーミアは元々欲望に忠実な一面もあり、他の事に興味が移ってしまうことも珍しくはなく、姿が見えなくなった数日間はいつもの事とあまり気にしていなかった。

しかし、彼女を見かけなくなってから今日で2週間目に突入したとなれば、流石に心配になってくる。

森の中ではもちろん、自ら率先して通っていた寺子屋にまで顔を見せなくなってしまい、他の学友や慧音も心配そうにしていたのは記憶に新しい。

大妖精たちも、こんなに長い間ルーミアを見かけなかったことがなかったため、彼女の安否が少し心配になってきたのだ。

ルーミアのことを思い、無言になってしまう4人。

 

「………ハッ!あたい、解っちゃった…!」

 

そんな沈黙を破ったのは、意外にもチルノであった。

 

「解ったって……何が分かったの?」

 

「最近なんでルーミアを見ないのか」

 

神妙な顔で呟くチルノに、3人の視線が集まる。

 

「ち、チルノちゃん本当なの!?」

 

「うん……」

 

チルノはこれから発するであろう言葉の重要性を再確認するように口の中にため込む。

そんなチルノを見て息を飲む3人。謎の緊張感から冷や汗が出てくる。

しばらく沈黙が続き、ついにチルノが口を開く――――

 

「きっと、ルーミアは――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さいきょーのあたいに弾幕ごっこで勝つために秘密の特訓をしてるんだ!!」

 

 

“ずごーーーー!!!”

 

そんな効果音が聞こえてきそうな勢いでずっこける3人。

……まぁ、こうなるのも無理もないだろう。

 

「危ない所だった……天才のあたいが気付かなければ、ルーミアが秘密の特訓をしているのに気付かずにさいきょーの名を奪われる所だった……!!」

 

そんな3人の反応が見えていないのか、チルノは一人でシリアスな顔で戦慄している。

……天才ってすごいなー(棒)

 

「そ、それはないんじゃないかな?だいたい、弾幕ごっこだったらルーミアの方が勝ち越してr」

 

「こーしちゃいられない!早くルーミアを探し出して特訓内容を確かめなきゃ!!えっと……すっぱいって奴よ!!」

 

「…もしかして、スパイのこと~?」

 

「そう、それ!早速行くよみんなぁ!!」

 

そう言うと、チルノは最近ルーミアが寝床にしている湖周辺の森の中へ向かって飛んで行った。

しばらくチルノの飛んで行った方を見て呆然とする3人。

 

「……まぁ、チルノちゃんの迷推理はさておき、ルーミアを探しに行くのは賛成かな。具合が悪くて動けなくなってたら大変だし…」

 

大妖精の言葉に、リグルとミスティアも頷く。

チルノの突拍子もない行動に苦笑いしながらも、他の3人もチルノに続いた。

 

 




ルーミアといったら、やっぱりこの娘達出さなきゃ(使命感)
⑨インテットよりバカルテットの方がメジャーだけど、私は大ちゃんも含めた方が好き好き大好きなのでこの表記にしてみた。というか検索するまで⑨インテットという言葉があるのすら知らんかったわ…しばらく離れてると文化の発展に驚きますねぇ……

書き溜めはまだあるから続きは早めに更新できるかもね~


ここまでご拝読ありがとうございました
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