普通のデュエリスト   作:白い人

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1 VS花添愛華

「チッ、油断しやがったな璃緒の奴」

 

 神代凌牙は思わず舌打ちとあわせて呟いた。

 ここから少し離れた場所で自身の妹である神代璃緒と一つ上の先輩であり華道部部長である花添愛華とのデュエルが行われている。いや、行われていた、というのが正しいか。

 花添愛華はバリアンによって洗脳され、バリアンの力である《RUM-バリアンズ・フォース》の力で強力なカオスモンスター・エクシーズを特殊召喚し、バーンダメージで璃緒を追い詰めていった。

 璃緒はモンスター・エクシーズである《零鳥獣シルフィーネ》で、相手のモンスター・エクシーズとフィールド魔法の効果を無効化にし、更に攻撃力を下げて弱体化に成功していた。

 だがそこまでである。

 確かに相手フィールド上に表側表示で存在するカードの効果を無効化にして、相手モンスターの弱体化に成功してシルフィーネは相手のモンスターの攻撃力を上回った。

 このまま攻撃に成功すれば確かに勝利は璃緒の物であっただろう。

 しかしセットされたカードまでは無効化に出来ない。そのカードこそが璃緒を敗北に誘ったカードであった。

 罠カード《強制脱出装置》。

 その効果はフィールド上に存在するモンスターを1体、手札に戻すというシンプルな効果だ。

 だがそれは確実に璃緒にとどめを刺す効果であったのだが。

 通常ならばこの効果の対象になったカードは手札に戻る。そして結局、次のターンにまた使われてしまう為、採用率は決して高くはない。

 それが一般的な見解である。

 しかしその対象がモンスター・エクシーズならば話は別である。

 手札ではなくエクストラデッキに戻るモンスター・エクシーズ相手に効果を発動させればそれは実質、除去と変わらないのだ。

 そしてその効果を止める術を璃緒は持っていなかった。

 チラッと見た感じでは、璃緒の最後の1枚は攻撃力を強化するカードだろう。

 モンスターを失ってしまえば、意味をなさないカードだ。

 その効果により《零鳥獣シルフィーネ》はエクストラデッキへと戻り、璃緒のフィールドにモンスターは0。

 結局、次のターンに攻撃を受け敗北してしまったのだ。

 

(そういえば璃緒の奴にあいつの話をしていなかったか)

 

 その結末を見届けた凌牙はふと思い出していた。

 凌牙には花添愛華は強い決闘者という事が分かっていたのだ。

 もし璃緒が知っていればどうにかなったか?と聞かれれば分からないと答えるしかないのだが。

 何せ彼女の師匠というべき存在が強すぎるからだ。

 かつて水の貴公子などと持て囃された自分すらも奴に勝った事は片手で事足りるレベルだ。逆に敗北数は両手では足りない程だが。

 つまる所、その弟子とも言うべき花添愛華の実力もまた推して知るべし、と言った所か。

 そしてバリアンによって洗脳されてしまった状態でもその実力は非常に高いのは目の前の光景がそれを示していた。

 

「仕方がねぇな、俺が出るか」

 

 璃緒が負けてしまったが、バリアンなんぞに妹を好き勝手にさせる訳にはいかない。

 傍で見ている筈の九十九遊馬とアストラルに任せてもいいが、あの二人ではあいつの事を知らない可能性がある。

 勿論、それを踏まえても2人が花添愛華に負けるとは思っていない。

 では何故、凌牙自身が出ようと思ったか。

 簡単な話だ。

 妹の仇は兄である自分が取る。実にシンプルな理由である。

 デュエルに負けて倒れた璃緒を心配して介抱してくれている遊馬達に声をかけようと思った、その瞬間。

 まさかの乱入者が現れてしまった。

 

「……マジかよ」

 

 噂のあいつ。

 凌牙にとって超えるべき壁であり、愛華の師匠である男であった。

 

 

 

 

 

「よう」

「な、なっ……!?」

 

 花添愛華は驚愕一色に染まっていた。

 バリアン世界の為、まずはナンバーズ使いである神代凌牙対策にと戦った凌牙の妹である神代璃緒を倒したのはいい。

 その勢いにのって、神代璃緒を倒された事に怒りを覚えている九十九遊馬も倒そうと思ったその矢先だ。

 彼がその場に現れてしまったのだ。

 

「ど、どうしてあなたが……?」

「お前が奇妙な事をやってるって聞いてな、思わず来たんだが正解だったようだな」

 

 愛華の幼馴染にしてデュエルの師匠とも言うべき存在、青山遊里が現れてしまったのだ。

 しまったとか見つかってしまった、という感情が出てきてしまう。

 バリアンに洗脳された今、そんな感情は二の次になるのだが愛華の心の奥底にある感情は誤魔化す事が出来ないでいた。

 恐怖。

 このデュエルモンスターズを始めて数年経つが、未だに遊里に勝てた事がないのだ。

 勿論、愛華とて諦めた事は一度たりともない。

 何度も遊里のデッキや戦術を研究した、何度だって己のデッキを改良して挑んでいった。

 だが勝てない。追い詰めた事は何度かある。しかしそれでも勝てないのだ。

 その勝てないという恐怖が愛華の心を縛っていく。

 しかしバリアンによる洗脳は優秀であった。

 今なら勝てる、と。バリアンの力を手に入れた今なら勝てると恐怖に凍りつきそうになった愛華の心をゆっくりと溶かしていったのだ。

 怯えがあった愛華の目に力が戻ってくる。

 そうだと、その通りだと心が訴えていく。

 バリアン世界の為に戦う自分に遊里が敵対するのならば、勝って叩きのめせばいいのだ。

 偉大なるバリアンの力を入れた今ならばそれが可能なのだ。

 神代璃緒を倒した事で手に入れた自信もあわせて己に力を与えてくれる。

 

「さて、と。後輩に阿呆な事をやってる奴にお仕置きしないとな」

「ふん!偉大なるバリアン世界の遂行なる目的を邪魔をするというなら遊里とは言え容赦はしませんわ!」

「奇妙なアクセサリーをつけてるだけでも変だっていうのに何を可笑しな事を言い出すんだか」

 

 やれやれだぜ、と言わんばかりに頭を振る遊里を見て怒りが湧き起こってくる。

 この野郎、舐めやがって!と言った感じだろうか。

 愛華はデュエルディスクを構えると、遊里に宣戦布告するように叫んだ。

 

「デュエルですわ!今日こそ貴方を叩き潰してあげます!」

「やれるもんならやってみな」

 

 そんな好戦的な愛華を見て遊里もまたデュエルディスクを構える。

 さぁ、デュエルの時間だ。

 しかしそれに待ったをかけようとする存在がいた。

 先程まで璃緒を介抱していた九十九遊馬である。

 愛華はバリアンによって洗脳されているのだ。

 

「ま、待ってくれ!あいつは駄目だ!バリアンに洗脳されてるんだ!」

「バリアンだがなんだか知らないが、弟子の不始末は師匠の役目って奴だ」

「えっ、弟子!?」

「後輩、お前はそこの女の子の介抱してな。すぐに終わらせてやるよ」

 

 自信満々の遊里にたじろぐ遊馬。

 だがやはり駄目だ。バリアンに洗脳された相手とデュエルしたらどうなるか分からないのだ。

 倒れている璃緒の事も心配だがこれ以上、犠牲者を出す訳にはいかない。

 無理にでも遊里を下がらせようとする遊馬だが、それを止めたのはよく知った存在であった。

 

「やめとけ遊馬」

「シャ、シャーク!?」

『どうして君が?』

 

 突然、現れたシャークこと神代凌牙の存在に驚く遊馬。

 遊馬の傍にいるアストラルもまた二重の意味で驚いた表情を見せる。

 凌牙がいつここに来たのか、そしてどうして止めるのか分からないからだ。

 何故ならば凌牙もまたバリアンについての知識を保有している。

 だと言うのに一般人である遊里の行動を黙認しようとしているのか。

 言いたい事は分かってるとばかりに頷く凌牙。

 そしてその上で凌牙は断言した。

 

「問題ねぇ。あいつが負ける筈がない」

 

 問題ないと、はっきりと凌牙が言ったのだ。

 それに対して遊馬とアストラルは驚きの声をあげる。

 あのシャークがここまで断言するとは。

 この人は何者なんだろうか。二人は疑問に思うしかない。

 そこまで言うのなら、と仕方なく静観する事にした二人。

 後ろが納得した事により遊里がデュエル体勢へと移る。

 遊里と愛華。二人のデュエルが始まろうとしていた。

 不敵な笑みを浮かべる遊里。絶対に倒すと戦意を高める愛華。

 

『デュエル!』

 

 デュエルディスクとDゲイザーを装備した二人。

 最初に動いたのは愛華であった。

 流れるような美しい動作でカードをドローする。

 

「わたくしの先行!ドロー!」

 

 愛華はドローしたカードを見るとニヤリと笑う。

 

「わたくしは《ローンファイア・ブロッサム》を攻撃表示で召喚!」

 

 地面から湧き出るように現れたのは、植物の蕾のようなモンスターだ。

 しかし攻撃力はたった500。そんなモンスターをわざわざ攻撃表示で出すという事は何かあるに違いない。

 遊馬とアストラルは自分がやっている訳ではないが思わず身構えてしまう。

 

「そして《ローンファイア・ブロッサム》の効果を発動!フィールド上の植物族モンスターを1体リリースする事でデッキより植物族モンスター1体を特殊召喚つかまつる!」

 

 ローンファイア・ブロッサムがウネウネと動いていたが、その動きを止めると同時にその閉じた蕾が開花していく。

 そして咲き誇った花の中心から1枚のカードが飛び出てくる。

 

「わたくしは《ローンファイア・ブロッサム》をリリース!デッキより現れなさい、《椿姫ティタニアル》!」

 

 巨大な花の中心部に美しき女性の姿。

 その植物と一体となったモンスターはアルラウネを思わせる姿だ。

 しかし遊馬達はその美しいモンスターに見とれている場合ではなかった。

 

「で、デッキから攻撃力2800のモンスターをいきなり!?」

『なんという効果だ。一瞬で最上級モンスターを特殊召喚するとは……!』

 

 遊馬とアストラルが驚愕の表情に染まる。

 エクシーズ召喚ならいざ知らず、いきなり最上級モンスターをフィールド上に出してくるとは。

 しかし驚いているのは二人だけである。

 凌牙は平静を保っているし、対戦相手である遊里に焦りなどの表情が出る様子は見られない。

 

「で、それだけか?」

「その済ました顔をぶっ飛ばしてあげますわ……!わたくしはカードを1枚セットしてターンエンド!」

「それじゃあ俺のターンだな。俺はカードを1枚セットしてから、《手札抹殺》を発動するぜ」

「互いのプレイヤーは手札を捨てて、その分だけドローするカードか」

「わたくしは4枚捨てて、4枚ドローさせて頂きますわ」

「俺も4枚だ」

『《手札抹殺》。手札入れ替えのカードだが、それは相手も同じ。どうするつもりだ』

 

 《手札抹殺》は手札を全て入れ替える強力な魔法カードだ。

 しかしそれは相手にも効果を及ぼす。

 相手の切り札を墓地に送ったりする事も出来るが、手札を1枚失うというリスクもある。

 手札1枚という大きなアドバンテージを失って何をしようというのか。

 

「俺はここでセットした魔法カードを発動。《儀式の準備》。お前は効果を知ってるよな」

「くっ、そのカードはデッキからレベル7以下の儀式モンスターを手札に加える効果……更に墓地に存在する儀式魔法を1枚回収できる……!」

「その通り。俺はデッキからレベル7の《救世の美神ノースウェムコ》を手札に加え、更に《手札抹殺》で墓地に送った《高等儀式術》を回収するぜ」

 

 儀式の祭壇で準備をしていた者達がデッキから儀式モンスターと墓地から儀式魔法を取り出し、遊里の手札に送り届ける。

 あっという間に遊里の手札は4枚から5枚へと増加されていた。フィールドのカードとあわせても先程のアド損を瞬時に回復している。

 

『なるほど。手札抹殺で墓地に送ったカードも回収できるのか』

「これで《手札抹殺》で失った損失も補える」

「すげぇぜ!」

 

 遊馬達が沸き立ち、逆に愛華は忌々しげに遊里を睨みつける。

 だが先程と変わらず遊里は特に表情を変える様子はない。

 しかしここで遊馬が一つの疑問を覚えた。

 

「でも儀式ってなんだ?」

 

 遊馬がそんな言葉を呟いたのは聞きなれない言葉だったからだ。

 それを説明してくれたのは隣にいる凌牙であった。

 

「儀式は専用の魔法カードを利用して、儀式モンスターを特殊召喚する奴だ。正直、廃れて誰も使わないけどな」

 

 凌牙の言葉に嘘はない。

 現在の主流がエクシーズ召喚というのもあるが、儀式ははっきり言って割りにあわないのだ。

 儀式モンスターは強いと言えば強いのだが、正直な話、モンスター・エクシーズの方が強力だし召喚方法もそれ程、難しくはない。

 しかし儀式は専用のモンスターを手札に加え、専用の魔法を使い、そのレベルに見合ったモンスターをリリースしなければならないのだ。

 手札の消費量も半端なく多いが、専用のカードを手札に揃えるのに一苦労だ。

 つまり使う人間はほんの一握りな訳だが。

 遊里はまさにその一握りの人間という事になる。

 

「そして俺は今回収したばかりの《高等儀式術》を発動!本来、儀式魔法は手札かフィールド上からモンスターをリリースする必要があるが、こいつならば関係ない」

 

 先程の祭壇が再び現れると同時に、祭壇の中央に強力な光が発生する。

 その光に飛び込んでいくのは、手札やフィールド上のモンスター達ではなくデッキのモンスターであった。

 

「こいつはデッキからモンスターを墓地に送って儀式のコストを満たす事が出来る。ただし送れるのは通常モンスターだけだがな」

 

 儀式モンスターの弱点である手札消費を押さえられる効果とは。

 なるほど、これがあれば儀式モンスターも十分に使えると言える。

 

「俺はデッキからレベル4の《デュナミス・ヴァルキリア》と《聖なる鎖》を墓地に送る!俺が呼び出すのはこいつ、レベル6!《竜姫神サフィラ》!」

 

 勇敢なる光の天使と聖なる力がこめられた鎖が光と共に昇華されていく。

 そして強烈な光と共に現れたのは人型の美しき竜姫。

 それが遊里のフィールド上に現れたのだ。

 しかし。

 

「だけどサフィラの攻撃力は2500。ティタニアルの2800には届かねぇ」

『何かあれをどうにかする効果を持っているのか……?』

 

 すると遊里が1枚のカードを差し出す。

 

「速攻魔法、《禁じられた聖槍》を発動!対象は勿論、ティタニアルだ」

「《禁じられた聖槍》は対象としたモンスターを魔法・罠の効果を受け付けなくする効果を持つ。しかし攻撃力が800下がるデメリットがある」

「そうか!これならティタニアルを倒せる!」

「ティタニアルにはフィールド上のカードが効果の対象になった時に植物族のモンスターを1体リリースすれば無効化にできる。で、使うかい?」

「くっ、使いませんわ!」

 

 リリースできるモンスターがティタニアルしかいない以上、リリースすれば壁モンスターがいなくなってしまう。

 無効化したくても出来ないのだ。

 ティタニアルの体に聖なる槍が突き刺さる。

 すると魔法や罠への耐性はいるも攻撃力は下がってしまった。

 

「サフィラでティタニアルに攻撃!」

「くぅっ!」

 

 その翼の一撃でティタニアルは一瞬にして破壊される。

 ライフはこれで3500に減る。

 

「俺はカードを1枚セットし、エンドフェイズに移行。そしてこの時、《竜姫神サフィラ》の効果発動!」

「このタイミングで!?」

「こいつが儀式召喚されたエンドフェイズ、3つある効果の内、1つを使う事が出来る。俺は第1の効果、カードを2枚ドローし、その後手札を1枚捨てる効果を選択する!」

 

 サフィラの翼から放たれた波動の影響を受け、デッキから2枚のカードが飛び出てくる。

 それを受け取った遊里は少し手札を吟味した後、手札の1枚を墓地へと送った。

 

「ですがわたくしもこのまま負けるつもりはありません!罠カードを発動!《リビングデットの呼び声》!これでティタニアルを蘇らせますわ!」

 

 再び戦場に舞い戻る椿姫。

 先程とは違い攻撃力を下げられた状態ではなく万全な状態でだ。

 

「すげぇ……強力なモンスターの応酬だぜ……」

 

 1ターン目から攻撃力2800のモンスターを繰り出した愛華。

 それを真っ向から打ち破った遊里。

 遊馬の目から見て二人は強いデュエリストだ。

 しかし愛華にはまだバリアンのカードがある上に先程、倒したばかりのティタニアルも蘇ってしまった。

 勝てるのか、そう思ってしまうのも仕方のない事だろう。

 が、やはり遊里の表情に焦りはない。

 

「このままバトル!ティタニアル!サフィラへ攻撃!」

「罠発動。《サンダー・ブレイク》。手札を1枚捨てて、ティタニアルを破壊するぜ」

「しまった……!」

 

 逆襲の一撃だと言わんばかりにサフィラへ攻撃しようとするティタニアルが上空から降り注いできた雷によって破壊される。

 なんともあっけない最後である。

 

「モンスターが出せるなら出しておくべきだったな」

「そのようですわ……。モンスターをセット。カードを2枚セットしてエンドですわ」

「ならエンドフェイズ時にサフィラの効果を使う」

「えっ、サフィラって儀式召喚に成功した時だけなんじゃないのか?」

 

 遊馬の疑問。

 アストラル、そして凌牙も抱いた事だ。

 そしてその質問に答えてくれたのは遊里であった。

 

「ああ、こいつは手札・デッキから光属性のモンスターが墓地に送れた時にも発動できるんだ。愛華は知ってるよな」

「……ええ」

「さっき《サンダー・ブレイク》で捨てたのは《救世の美神ノースウェムコ》。よって俺は再び2枚ドローして1枚捨てる」

 

 先程と同じようにサフィラの翼から放たれた波動がデッキからカードを2枚を手札へ誘っていく。

 そして遊里は再び、さっきと同じように手札からカードを1枚墓地へと送る。

 

「俺のターン!《アレキサンドライドラゴン》を召喚!」

「罠発動!《奈落の落とし穴》!召喚、特殊召喚されたモンスターが攻撃力1500以上の時、そのモンスターを破壊して除外いたします。攻撃力2000の《アレキサンドライドラゴン》は破壊され、ゲームから除外されますわ!」

「ああっ!せっかくのモンスターが!」

「いや、分かってて出しただけだろうなあれは」

 

 せっかくの攻撃力2000のモンスター。出す事に成功さえしていれば、ダイレクトアタックで勝利する事が出来ただろう。

 しかし悲しいかな。美しい鱗をもった竜は何の役割も果たす事なく奈落の底へと落ちていってしまった。

 だがそう考えていたのは遊馬、そしてアストラルだけだった。

 遊里の表情からすると、凌牙の言う通り破壊されるのは想定済みと言った様子なのだろう。

 

「サフィラでセットモンスターを攻撃!」

「セットモンスターは《ボタニティ・ガール》ですわ。フィールド上から墓地に送られた時、デッキから植物族モンスターを手札に加えますわ。わたくしが加えるのは《宇宙花》!」

『あれは先程のデュエルで使ったモンスター……』

「とすると……」

『ああ。次のターン、彼女のモンスター・エクシーズが出てくる可能性が高い』

 

 本来の愛華の切り札はティタニアルではなくモンスター・エクシーズだと見ている。

 状況はまだ遊里に傾いているが、あれを出されれば一気に戦局が変わる可能性が高い。

 

「俺はこのままターンを終える」

「ならわたくしのターン!」

「さぁ、懺悔の時間ですわ!わたくしは《死者蘇生》を発動!墓地に眠る《ローンファ・ブロッサム》を特殊召喚!そして効果を発動しますわ!」

 

 墓地に眠りし、死者を蘇らせる呪文が炎の蕾を蘇らせる。

 そして再び、花が咲き誇る時、デッキから新たな植物族モンスターが現れる。

 

「わたくしが出すのは《火銃花》!そして《砲戦花》を通常召喚!」

 

 その名の通り花と銃が交じり合ったモンスターが2体、愛華のフィールド上に現れる。

 璃緒とのデュエルと同じ流れ。

 となれば次に出すのは。

 

「そして自分フィールド上に2体以上の植物族モンスターがいる場合、同じ植物族の《宇宙花》を手札から特殊召喚できまする!」

『これは先程と同じ……』

「となれば……!」

「レベル3のモンスターが3体……来るか」

「わたくしはレベル3の《火銃花》、《砲戦花》、《宇宙花》でオーバーレイ!」

 

 愛華のモンスター達が光を放つと同時に渦に飲み込まれていく。

 オーバーレイ・ネットワークが形成されていく輝きだ。

 

「3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築つかまつる!エクシーズ召喚!!」

 

 3つの輝きが一つに交じり合い、大きな輝きを産む時、そこには新たなモンスター。

 モンスター・エクシーズが誕生していた。

 

「咲き誇れ!《烈華砲艦ナデシコ》!」

「お前のフェイバリットカードか」

 

 巨大な花の戦艦とも言うべきモンスターが上空にその姿を現していた。

 先程、璃緒に多大なダメージを与えたモンスターだ。

 これこそが花添愛華のエースモンスターなのだろう。

 そしてこれがくるとなれば、あのカードも来るに違いない。

 遊馬達から見て戦局は刻々と悪化しているように見えていた。ただ凌牙だけは驚きはあれども落ち着いた様子ではあるのだが。

 

「いきますわ!ナデシコのモンスター効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い、相手の手札1枚につき300ポイントのダメージをお見舞い申し上げます!」

『彼の手札は3枚』

「となると、ダメージは……900か!」

「遊里!この一撃をくらいなさい!ビッグ花野雲!」

 

 ナデシコの周りに浮遊していたオーバーレイ・ユニットが光の粒となって消えた次の瞬間、ナデシコの前部分、砲塔と思われる部分が二つ光り輝いていく。

 そして閃光。収束した光が刃となって遊里に襲い掛かった。

 遊里のライフが4000から3100へと減少する。

 だが遊里に動きはない。逆にその程度か、と言わんばかりだ。

 勿論、愛華はこの程度で終わらせるつもりは……ない!

 

「そしてナデシコでサフィラを攻撃!」

「また攻撃力が低いモンスターで!?」

『しかし……』

「ああ、同じだろうよ」

 

 攻撃力2100の《烈華砲艦ナデシコ》が攻撃力2500の《竜姫神サフィラ》へと攻撃を仕掛けていく。

 それを見て遊馬が驚きの声を上げるが、アストラルと凌牙は落ち着いている。

 これは先程の遊里と同じ事をしようとしているのだ。

 

「わたくしは罠カード《援軍》を発動つかまつる!これでナデシコの攻撃力は500ポイント上がりまする!」

「チッ……」

 

 愛華のナデシコに援軍が到着する。

 本来ならばその翼で逃げ切り反撃をする事が可能だった筈だが気がつけば援軍から放たれた矢の雨により翼を負傷。

 翼が傷つき移動速度が低下していく。となればナデシコの射線から逃れる事は出来ない。

 

「いきなさい!ファイア、ですわ!」

 

 次々にナデシコから砲撃が放たれる。

 なんとかサフィラはその翼をはためかせて逃れようとするがもう遅い。

 ナデシコから放たれた光の槍が次々にサフィラを撃ち抜いていった。

 これで遊里のライフは残り3000だ。

 

「へぇ、やるな。しかし懐かしいカードを使ってるな」

「貴方みたいに珍しいカードばかり持っている訳ではありませんので!わたくしはカードを1枚セットしてターンエンド」

 

 これで愛華の手札は0。

 だがその表情は随分と余裕が見て取れる。

 

「ならば俺のターン!《高等儀式術》を発動!デッキから《デュナミス・ヴァルキリア》を2体墓地に送って、《破滅の女神ルイン》を特殊召喚する!」

「また儀式召喚!」

 

 再度、儀式によって呼び出されたのは銀色の長髪を携え、露出が多い服を着た女神であった。

 しかしその手に宿る力はその名の通り、破滅の光。

 その力は……。

 

「ルインは戦闘で相手モンスターを破壊した場合、もう1度だけ続けて攻撃を行う事ができる。行け、ルイン!ナデシコを攻撃!」

 

 破滅の力を宿した槍を振り回し勢いをつけるとルインがナデシコへと攻撃しに飛び上がる。

 が、それは罠であるのだが。

 

「かかりましたわ!罠カード!《魔法の筒》を発動!攻撃を無効化にし、その攻撃力分を相手に与えますわ!」

「なんだって!?」

『それでは……!』

「ああ、2300のダメージがあいつに入る」

 

 ナデシコに攻撃しようとした瞬間に現れた巨大な筒がルインを飲み込んでいく。

 気がつけばナデシコに向かって突撃していた筈のルインの矛先が遊里へと向いてしまっていた。

 

「ぐっ……!」

 

 はじめて苦痛のようなうめき声と共に膝をつく遊里。

 これで遊里の残りライフはたった700。吹けば一撃で倒されるようなレベルのライフだ。

 そして何よりも《烈華砲艦ナデシコ》の効果が痛い。

 とは言え遊里の手札は2枚。次のターンにナデシコの効果を発動されても600ダメージ。ぎりぎり残る量だ。

 

「このままターンエンド」

 

 手札を減らせばもっとダメージ量を減らせるだろうが、セットはなし。

 となると手札にあるのは魔法と罠はないのだろうか。

 だが。

 

「だけどもし次、あれを引いたら……」

『ああ、彼の負けだ』

「いや、それはねぇよ」

「シャーク?」

「言っただろう、あいつは負けねぇって」

 

 自信を持った凌牙の言葉が癪に障ったのか、凌牙を睨みつけてくる愛華。

 

「いいますわね。遊里を倒したら、次は貴方ですわ」

「構わないぜ。勝てたらな」

「ふん!すぐに終わらせてあげますわ」

「人をほっといて盛り上がらないでほしいなぁ」

 

 凌牙と愛華の舌戦の外に置かれた遊里が苦笑する。

 

「だがそこまで言われたんなら負ける訳にはいかないな」

「ああ、さっさと終わらせろよ」

「遊里まで……!わたくしのターン!ドロー!」

 

 愛華の手札は0。

 このドローが勝敗を左右する運命のドロー。

 そしてそれを見た瞬間、愛華に歓喜の色が広がった。

 それを見た遊馬とアストラルは直感的に悟った。あのカードは間違いなく……。

 

「まずナデシコの効果を発動!くらいなさい!ビッグ花野雲!」

「……っ」

 

 ナデシコの砲撃が容赦なく遊里に降り注ぐ。

 これで600ダメージを受けた遊里のライフはたった100。

 本来ならばナデシコの攻撃力ではルインを破壊する事は出来ない。

 だがあのカードの力ならば攻撃力を上回る事も、そもそも攻撃する必要がなくなる。

 

「そしてわたくしは手札より《RUM-バリアンズ・フォース》を発動つかまつる!」

「あれはっ!」

「……っ」

『やはりドローしたと言うのか……!』

 

 遊馬、凌牙、アストラル。

 カオスの力に触れ、バリアンと戦った事がある3人はその力の強さに目を見開く。

 

「わたくしは《烈華砲艦ナデシコ》でオーバーレイ・ネットワークを再構築!カオスエクシーズ!チェンジ!」

 

 その深遠の混沌に導かれ、ナデシコが新たなる姿へと形を変えていく。

 

「再び現れなさい!偉大なるバリアンの力!咲き乱れよ!《CX 激烈華戦艦タオヤメ》!!」

 

 バリアンの力で生まれ変わった花の戦艦。

 ナデシコを上回る大きさ、そして砲口の数。

 これこそが花添愛華のカオスエクシーズ。

 そしてナデシコの力を受け継いだモンスター・エクシーズである。

 それは即ち。

 

「タオヤメのモンスター効果を発動!カオスオーバーレイユニットを1つ使い、フィールド上のカード1枚につき400のダメージを貴方に与えます!」

「フィールド上にカードは2枚……!」

「800のダメージ……!」

 

 相手のライフに直接する効果を持っているという事だ。

 そもそも遊里の残りライフはたった100。

 タオヤメ以外に何もなくても即死するのだ。

 

「これで終わりですわ!」

 

 光の槍を雨のように降らせたナデシコとは違い、その光を大きな塊に固めていく。

 そしていざ放たれん!とした瞬間。

 

「……あれ?」

「動きが止まった……?」

 

 収束していた光が拡散し、タオヤメがその光を失っていく。

 遊馬達も突然の事態に驚きの声を上げるが、愛華もまた混乱していた。

 どうしてタオヤメの行動が止まったのか

 

「一体何が……っあれは!?」

「妖精?」

 

 遊馬の視線の先にはタオヤメの上で妖精がくるくると光の粉を振りかけている。

 同じくそれに気づいた愛華が悲鳴のような声を上げる。

 

「《エフェクト・ヴェーラー》。手札からこいつを捨てる事で相手モンスター、1体の効果を無効化にする」

『なるほど。あれの効果でタオヤメの効果は無効化になったのか』

「つまりバーンダメージでの負けはなくなった……けど」

「ああ。タオヤメの攻撃力は2400。ルインは2300でどっちみち攻撃されルインが破壊されたら負けだ」

 

 その通りだ。

 まだ愛華はバトルフェイズを行っていない。

 つまりタオヤメの一撃が通れば、ジャストキル。遊里の敗北が決定する。

 

「ならばタオヤメの攻撃!」

 

 タオヤメの無数にある砲塔が輝きをます。ナデシコとは比較にならない量だ。

 ルインもこのタオヤネを倒すべく槍を構えるが攻撃力の差がはっきり出るデュエルモンスターズ。どう足掻いても待っているのは敗北だ。

 そして何よりも遊里のフィールド上には攻撃力2300のルインしかいない。

 

「これで……終わりです!」

「ああっ!?」

 

 タオヤネから放たれる光の雨。

 今度こそもう駄目か、と遊馬達が思うが視線を遊里に向ければ不敵な笑みを浮かべている。

 そう思った時、遊里が残っていた最後の手札を掲げる。

 何を?と誰もが思った。

 

「さて問題です。光属性のモンスターに攻撃する時に注意しなくてはならない事はなんでしょう?」

「……え?」

「……なるほどな」

 

 まるで出来の悪い生徒に優しく教えるような笑みを浮かべながら聞く遊里。

 遊馬とアストラルは首を傾げるが、愛華と凌牙はその答えに直ぐに気づく事が出来た。

 二人とも遊里とデュエルすれば嫌でもそのカードを使われた事があるのだから。

 愛華は顔を青ざめる。

 攻撃をキャンセルしたいと思うも既に遅い。

 

「俺は手札から効果モンスター、《オネスト》を墓地に送って発動!戦闘を行う俺の光属性のモンスターは、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする!」

『それでは!』

「ルインの攻撃力はタオヤメの2400ポイントアップする!」

「そして攻撃力4700になる。そして奴にこれをどうにかする術はねぇ」

「そ、そんな……」

「光属性のモンスターとバトルする時はオネストに気をつけろっていつも言ってるだろうに。ルイン!タオヤメを迎撃!」

 

 オネストの力を得たルインがその背中に光の翼を得ると一瞬の飛翔で、タオヤメから放たれた光を瞬時に回避する。

 回避しただけではない。その手に持つ槍もオネストの力で強化されているのだ。

 ルインは上空からタオヤメの上へと飛翔。その槍でタオヤメの中心部を貫いた。

 それと同時に愛華のライフが一気に2300も減り、一瞬で1200になる。

 そして愛華の手札はなくなり、フィールド上にもカードが1枚もない。墓地にもこの状況を打開出来るカードは……ない。

 

「……ターンエンドですわ」

「ならば俺のターン!《破滅の女神ルイン》による攻撃!こいつで終わりだ!」

「そ、そんな……!」

 

 破滅の女神の一撃。

 残りのライフもその槍で刈り取られる事になった。

 遊里の勝利である。

 

「やったぜ!」

 

 遊馬が歓喜の声を上げる。

 それと同時に愛華の体が崩れ落ち、額についていたバリアンの紋章が消滅する。

 洗脳が解けたのだ。

 

「まったく……おい起きろ愛華」

「ん……んん?」

 

 倒れた愛華に近づいた遊里がペチペチと愛華の頬を叩いて無理やり再起動させる。

 

「……遊里?」

「よう」

「……」

 

 すぐに起きた愛華が目をぱちぱちとする。

 どうして目の前に遊里がいるのか、とか何をやっていたのかと色々と頭の中で考え込む。

 だがすぐに思い出す。

 自分が後輩に酷い迷惑をかけたという事を。

 

「とりあえず謝ろう、な」

「……はい」

 

 力なく愛華が頷いた。

 

 

 

 

 

「先程は誠に申し訳ありませんでした」

 

 遊里に連れられて愛華が頭を下げ遊馬と先程、目を覚ました璃緒に対して精一杯の謝罪をする。

 

「すまん。俺からも謝らせてくれ」

「い、いいって」

 

 愛華にあわせるように頭を下げた遊里の姿を見て遊馬が慌てふためく。

 そもそもの原因は愛華を操ったバリアンのせいなのだ。そしてそれを止めたのが遊里。

 本来ならばこの二人が悪い所など何一つないのだ。

 だが愛華と遊里はそういう訳にはいかないのだ。

 

「申し訳ありません、神代璃緒さん。貴女を我が部へ勧誘する為とは言え随分と酷い事を……」

 

 愛華が再び深く頭を下げる。

 バリアンの事を覚えていない彼女は、璃緒を部活に誘うという名目で動いていたという事になっているらしい。

 だとすれば随分と酷い勧誘方法だな、と思う。

 しかし愛華も被害者なのだ。

 

「いえ、気にしないでください」

 

 敗北の悔しさでいっぱいの気持ちを無理やり心の奥底に隠す。

 笑顔で気にするな、と答える。

 結局、その後は謝罪をしっかりと受け止めて解散となった。

 随分と落ち込んだ様子の愛華は遊里に連れられて帰っていった。たぶん、彼がフォローしてくれるだろう。

 

「しっかしあの二人強かったなぁ」

 

 全員での帰り道。遊馬は遊里と愛華の事を思い出して呟いた。

 

『そういえばシャークは彼等の事を知っていたようだな?』

「ああ。一部の人間には有名だからな、あいつの強さは」

 

 あいつ、とは遊里の事だろう。

 その口ぶりからするとデュエルした事があるのだろう。

 

「凌牙はあの人と戦った事があるの?」

「俺がここに入学してから結構な。因みに200回ぐらいやって勝ち星は4つぐらいだ」

「えっ!?」

『君が、か!?』

 

 凌牙の答えに遊馬やアストラル、璃緒達が驚きの声をあげる。

 少し後ろで歩いていた小鳥達もまた驚いた様子だ。

 神代凌牙はかつて水の貴公子とまで謡われたデュエリストだ。その凌牙が僅か4回しか勝てていないとは。

 

「そんなに強いのか!くぅー!俺もデュエルしたいぜ!」

「機会があればやれるだろうよ。用事がなければデュエルは断らない奴だからな」

 

 燃え上がった様子を見せる遊馬に答える凌牙。

 一方、それを横で聞いていた璃緒がぐっと拳を握る。

 強くなろう、と誓いをたてる。

 

「……」

 

 遊馬達が盛り上がっている中、凌牙は遊里の事を考えていた。

 4回勝利した。

 先程、そうは言ったが正直な話、本当の意味で勝った事はないと思っていた。

 遊里は特定のデッキを使う訳ではない。色々なタイプのデッキを使っており、普段は試作品とかそんなデッキを使っているのだ。

 今日使ったあの儀式デッキだってその一つだろう。

 何せ本気になった遊里のデッキは……。

 そして本気になったあいつに勝った事は凌牙はなかった。

 何故か小鳥と一緒に来週特訓よ!と熱くなっている璃緒を見て思う。

 強くならなければならない。

 バリアン達から大切な妹や仲間達を守る為にも。

 そしてあの遊里に勝つ為にも。

 そう誓いながら凌牙達は歩いていった。

 その途中で璃緒が猫を見て大騒ぎしていたのを見て、なんとも言えない気持ちになったのだが。




おまけ

・《宇宙花》
レベル3で自分フィールド上に植物族モンスターが2体以上存在する時に手札から特殊召喚する事が可能なカード。
烈華砲艦ナデシコを出す為のカードと言ってもいい。

・《火銃花》
表側攻撃表示のこのカードが攻撃された時、相手に800ダメージを与える微妙な効果。
ステータスも低い為、攻撃表示で相手にターンを渡すのは無謀かと思われる。

・《砲戦花》
このカードが戦闘する場合、相手モンスター1体の攻撃力を800下げる効果を持つ。
ステータス的に見れば1800のモンスターなら相打ちできるが、やはり素のステータスが低すぎると言わざるおえない。

・《烈華砲艦ナデシコ》
原作ではバーンダメージは300でありOCG化すると200に下がっている。
今回は原作版で登場。
カオス化する前に効果を使ってれば普通に勝てたのは有名な話。

・《CX 激烈華戦艦タオヤメ》
ナデシコがカオス化した形態。ナデシコと同じくOCG化の際、バーンダメージが400から300に下がっている。
今回は原作版で登場。



20140912 カードの効果を間違っていた為、修正。
20140914 一部修正漏れがあったので修正。
20140916 細かい部分の修正。
20140927 おまけ追加
20141110 発動タイミングなど修正。
20150712 一部加筆。

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