「落ちこぼれ才能なし!!ハルウララの妹!!ふざけるな!!そこまで言うなら俺が引き受けてやるよ!!」 作:神熱
どのウマ娘もが憧れるレース日本ダービー。それを夢見る少女がいる。彼女の名はハルルンルン。ハルウララの双子の妹である。ハルルンルンは入学して早々に大きな怪我をしてしまい、残りの選抜レースはわずか三つ。ピンチに陥っている。
「今回はなんと選抜レースにハルウララの双子の妹ハルルンルンが登場です。今ナンバーワントレーナーの島崎さんどうですか?」
「まぁ才能はないに決まっている。走り方もぎこちないし気合いでカバー。ここをどこだと勘違いしているんだ。なのでどんな負け方をするか気になるところだ」
「ハルルンルンやはりどんな負け方をするのか気になっているトレーナーさんばかりです」
「そうそう、今日は才能あるセイウンスカイが出るんだ。ハルルンルンの存在なんて忘れるだろうぜ」
(落ち着け。周りは私を嫌っている。ここの事実は変わらない。お姉ちゃんみたいに負けたくはない。勝って勝って勝ちまくって日本ダービーで勝つんだから。お姉ちゃんとの約束。有馬記念でお姉ちゃんと対戦をするうんだ!!)
ハルルンルンは気合いを入れた。それを見た観客は笑っている。誰もがハルルンルンの勝つビジョンが見えていないのだから。
「セイウンスカイ。ちょっとゲートを嫌がって今入りました。最後にハルルンルン落ち着いてゲートに入りました」
「まぁ大人しくすればいいんじゃないの?どうせ負けるんだし派手な負け方より大人しく負けた方がいいんだし。大差で最下位と見た」
「スタートしました。ハルルンルン。絶好のスタートを切りました。3番手をキープしています。セイウンスカイは少し遅れましたがするすると前に行きました。もう少しで先頭に並ぶでしょう」
(スタートは大丈夫成功したらでもここからレースは何が起きるか分からない冷静にそう冷静に。あれ足が進まない。まだ半分も切って内と言うのにどうして!!)
「ハルルンルンスタートしてすぐに失速失速これはこれは大丈夫か?どうでしょうか島崎さん」
うむと言ってじっとハルルンルンを見つめる。その瞳は笑っている目から心配している瞳に変わった瞬間だった。
「大丈夫です問題はないです。走り方のフォームも変わっていませんし。どこもおかしなところはないただの練習不足ですねぇ」
「ハルルンルンは大丈夫です。順位は変わりました。3位だったハルルンルンがシンガリまで落ちて。セイウンスカイが200メートル前に先頭に立ちました。さぁここからどう出る?それともセイウンスカイの逃げ切りとなるのか。2番人気コスモパワーが並びかけるのか」
「これは決まったな。セイウンスカイ加速して誰も追いつけない。セイウンスカイの5馬身差の圧勝」
そういうと見るものは見たと感じで島崎トレーナーは出て行った。
「さぁ島崎トレーナーの予想は的中するのか?。最後のコーナーを入って最後の直線に入った。ここからが本番です。だがしかしやはりセイウンスカイ、セイウンスカイ、リードは3馬身、着々とリードを広げる。セイウンスカイピンチここで足が鈍った。だが粘る粘るセイウンスカイ」
(ここだ。ここで行かないと。前へ前へプレッシャーをかけて前残りにはさせない。このレースは私のものだ)
「セイウンスカイどうしたどうした?もう少しでゴールだ頑張れ期待に応える時!!コスモパワーもするすると順位が落ちていく。なんと中団がスピードをあげる。これが選抜レースの恐ろしさ。荒れる展開になったか?セイウンスカイ並んだ並んだ」
そして何故か一瞬沈黙の時間が訪れた。誰も何も発言してはいけない瞬間だと思った
「ハルルンルン終わったな」
戻ってきた島崎トレーナーの声は大きくハルルンルンの耳に響いた。その声が段々と頭の中に響きハルルンルンは大失速した。
そこから先はハルルンルンの完全敗北で終わった。逆にセイウンスカイは再び抜け出して半馬身差の勝利だった。もしあそこで島崎トレーナーが言わなければどうなっていたかは分からない。だが間違いなくセイウンスカイは一着にはならなかっただろう!!
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