異世界サバイバル 作:軒下晝寝
少なくともしばらくの間はただひたすらにボッチの主人公
あ、前は二次創作書いてたけどオリジナルだから名義変えた
前作は明かさんよ。前作からの誘導みたいだからね
・初日(認識時間では2024年4月13日)。
なんというべきか、気づけば知らない森にいた。
寝て起きたら、などではなく普通に過ごしていたら、だ。
より具体的には自宅のデスク周りの掃除をしている最中、である。
だから服装は下着とジャージの計四枚と長めの靴下に室内用のスリッパ。
あとはメガネと掃除の最中に持ち上げたメモノート(筆記具付き)。
独りになると精神がどうにかなると聞くから自分の記憶を留める目的も含めて書こうと思える範囲で詳細に書こうと思う。
手始めに自分のことだろう。
生年月日は2001年7月11日水曜日生まれ、血液型はO型。
現時点での性格は 自分で書くのもなんだが人間不信ながら人間を信じたいという矛盾した精神、といったところか。
幼少期に親からマトモな人間に育てと教育を受け、実際当時の俺はそう育っていただろう。
だが、小学校に入ってすぐイジめを受けた。
原因は単純だ、他の生徒が入るなと言われていた場所に入っていて、俺が教員たちの言う「間違っていることをしている人がいたら注意しましょう」という言葉を盲目的に信じてしまったからである。
ハッキリいって人間社会の言葉は基本が体裁だけ。
教員はそんな治安維持を本気で言ってはいない。だから生徒に対して言う「正しいことをしていれば先生は皆さんの味方です」などという言葉もただの虚言。
加えて言えば人間社会――学校における『正義』とは規則ではなく数だ。
証言の多さで教員は判断を下す。
どれだけ俺が規則に則ろうとも悪事を働く者が多く、俺が一人なら学校における悪人は俺だった。
今となってはどうでもいいことか。消しゴムがもったいないから書き直さないがこれ以上は書かない。
ともかく、俺は過去の経験から人間が嫌いであり、同時に三つ子の魂百までというように幼少期の洗脳的教育は拭いきれず、矛盾した精神構造が今の俺だ、ということである。
けれど、実際俺も人間の可能性自体は信じている。それは俺が二次元が好きだからだ。
自殺すら考えた俺を生かしたのはそういった作品たち。そんな力を持った作品を生み出したのは他ならない人間。
だから俺は人間が嫌いながら人間が好きだ。
さて、おおよその個人情報は書いただろうか。
名前は重見水正。読みはシケミ・ミズマサ、だ。
ちなみに俺はこの名前が嫌いである。
小学校で名前の由来を親に聞くというモノがあったが、それがキッカケだ。
父に聞いた時は「俺とお母さんの名前を組み合わせた」とだけ返された。
父の名は淳。母の名は政子。
淳という名のサンズイから水を、政子の政の字から正を。
端的に返されたその答えに俺はショックを受けたし、宿題用に渡された原稿用紙を埋めようのなさに俺は嫌気がさした。
今考えれば二人の良さを継いでほしいとかそういう楽観的解釈もできるが、聞く気はないし、嫌いという感情も拭えそうにない。さらには聞く手立ても既にないだろう。
閑話休題。
そんな俺は今、異世界にいる。
夢でなければ転移という状況も非現実的だが、植生も知らない(そもそも植物詳しくないが)
だが、絶対におかしいとわかる証拠が目の前にある。
それは角の生えたウサギの頭蓋骨。
言葉で「とにかく」というモノがある。漢字で書けば「兎に角」。略さなければ「兎にも角にも」。
元の言葉は「兎角亀毛」。意味はざっくりいえば「ありえないこと」。つまりウサギに角が生えている、亀に毛が生えているのは、ありえない。
そしてそのありえないモノが現実としてある。
海外でも「ジャッカロープ」なんかの名前で角の生えたウサギは幻獣扱い。
一応その元となったであろう生物は実在するが、それはあくまでもウイルスによって角状のイボが生えただけのウサギ。
実際に角の生えたウサギは実在しない。
つまりこの野ざらしになって朽ちた骨が手の込んだ偽物じゃない限りはここは異世界だ。
ちなみに本題とはあまり関係ない話だが、異世界のウサギといえど高校だったか中学の生物で見たウサギの骨とほとんど同じらしい。
とはいっても生身の異世界ウサギは俺の知るモノとは違い可能性はあるが。
※要約すれば俺は自宅で過ごす軽装で異世界に来た、ということだ。
(読み直す際に性格部分を知りたければ二文目を読むように)
前置きを終える。
―――――――――――
本題となる日記及び探索記録を始める。
今日は初期位置に仮の宿を気づくことにした。
家は最低限俺(多めにみて170センチ)が寝れる程度の大きさ約2メートル。
雨が降ることを考えて優先順位を高めた。
雨水の排出を考えて家の周りに水除の溝も掘った。
それを終えると夜に冷えたときを考えて火を起こすことにした。
方式は弓錐式。
運よく周囲には乾燥した木の枝が落ちていた。
適当な木を石で切って樹皮を剥ぎ、樹皮から簡易的な紐を作った。
急ごしらえゆえ耐久性は難があるが材料は周囲に無数と言って良いほどあるから失敗は思う存分できる。
試行回数9回にして成功した。初めの一回は紐を雑に作り過ぎてすぐ切れた、二回目三回目は体力不足、それ以降は試しても一向に火がつかなかった。
色々着火のための枝や木を変え、ようやく成功したのである。
整地した場所で枝葉を燃やし、小さな炭やら灰を大量に作り、灰を被せて火を消す。
かなり昔、何かの本で灰の中に燃えた炭を置いておけば後で火種に使えると読んだことがあった。
実際あとで使えた。
火があるうちは煙で全身を燻しておいた。
煙やっておけばある程度なら虫除けになるはずだからだ。
ただ未知の植物、毒性も分からないから煙の中では絶対息を止めることにしたし目も塞いだ。
それを終えると周囲の探索に入った。
とはいえ時間が前の世界と同じなのかがわからないから遠くへ行きすぎないように初期地点が見える範囲での探索に限ることに。
もちろんそんな狭い範囲に特別な何かがあることもなかった。
探索でわかったことといえば、基本は平坦だけど僅かに斜めになっていることと、いくつかの種類の樹木が混在していることだろう。
それにあたって木の実も二種ほど発見した。
加えて、キノコらしきモノも発見したが、素人がキノコに手を出すのは危険すぎるため何もしないことにした。そもそもキノコは苦手である。
初期位置を中心に周回する形で探索を行い、二時間ほど経ったあたりだろうか、日が暮れる気配を感じた。
森の中だ、陽の遮られた中で陽が沈むとなるとすぐ光は消える。
俺はすぐ拠点へ戻り、埋火(途中で思い出した)を用いて火を起こした。
食糧調達ができていないからそのまま寝ることに。朝食を食べた後の転移だったのが幸いである。
明日は探索に時間を費やそうと思う。
―――――――
・1月2日(昨日を1月1日とし、暦はこの世界の人間と遭遇するまでは以前のモノを用いる)
起きてまず昨日の日記を見た。クッソ恥ずかしいなオイ。
憧れの異世界に来た高揚感プラス異常事態に対するテンション異常で中二病が再発してたっぽい。
ただまあ、正直俺日記とか書いたことないから日記の文体がわからん。しゃーなし口語的に書く。
ついでに画数抑えのために漢字は一部カタカナにする。
今日は主に東側をタンサクした。
東、っていってもコンパスとかないからあくまでも起きた時に太陽があった方ってくらいだけど。
で、タンサクの結果はちょっと遠くに水場を見つけた。
ちなみに道中は迷子にならないように昨日のうちに集めた木の棒を地面に突き刺してヘンゼルとグレーテル的に目印をつけておいた。
話は戻して、水場のこと。
かなり浅い川? で、深さはヒザ下くらい。
ナガレ的にはミナミの方から。
近くにメチャ目印つけて、さかのぼった。
ガケっぽくなってて、そこのカベから湧水になってた。
登れそうにないからヨコに行こうと思ったけど、どっち方向も長いからダンネン。
モドってるトチュウ、空腹で木の実を食べた。
トリが食べてるヤツに定めて食べた。タイチョウは夜までイジョウなし。
川近くにキョテンを作った方がいいかと考えてそのヘンのタンサク。
いかにもモリって感じだった。
ただ、川辺に何ヶ所か粘土的な雰囲気のトコがあったからそれを使ってケンチクできそう。
土の色がアオっぽかったあたり異世界ってカンジ。鉱物でそういうのあっても土全体だそうってのはないよな?
ショキイチでのキュウケイ後、今後は川をくだることに。
なにもなかった。
――――――――
・1月3日
朝起きるとシッケがヤベーってカンジ。
雨フルんじゃね? ってことで、今日はキョテンづくり。
とりあえず先にヤネを作る。
2×3くらいのサイズで大きさ決めて、太めの棒で柱作って、その辺のツタで棒を固定。
枠組み作ったら屋根の垂木も細めの棒で作って固定。
広いはっぱを集めてツタでシバって、垂木においてシバる。
カンイ的なヤネ完成。中で火を焚く。
カベも作ろと思ったけど思ったよりヤネで疲れた。
カベ全部はムリだからヒザ下くらいの壁で抑えた。それくらいならアメも防げるハズって算段よ。
カタカナめんど。
昼すぎ、腹の感覚的にいえば二時くらい? 雨が降った。
昼前に木の実を集めてたから今日はこれで一日を過ごすことに。
湿気でノートがヨレヨレなんだが?
あと、手洗うのめんどうでそのまま木の実集めてたから木の実が地味に土で汚れてる。
仕方ないからジャージでぬぐった。ぬぐうの字がド忘れした。
夜あたり、喉乾いた。
周りには大量の水があるのにな。
雨でも飲んでやろうかと思ったけど怖いからやめた。
葉っぱから垂れてきてる雨水だし、葉っぱから毒とかあったらツラい。
――――――
・1月4日
ふと思った。前の暦で表記してるけどうるう年どうすっぺ?
まあ、こっちの暦、というか星の巡りがどうか知らんし、その辺りわかってからにするべ。1年の日数もわからんし!
ちな、朝起きたら雨は止んでた。
地面はぬかるんでるからツラい。
スリッパでこれはヤベーって。
こういうのツラいし、雨の日にできる仕事とか拠点に貯めることにしよう。
雨の日にできることで生活とかに必要なことってなんだ、って考えて、出たのは紐づくりだった。
昨日はツタでやったけど紐とかあった方がいいよね~、って感じ。
あと樹皮剥いで乾燥、それがありゃ雑ながら服的なのも作れる。
お昼前。材料集めしてたらモンスター的なのが襲い掛かってきた。
見た目は脚と毛の生えたナメクジ的な感じ。どっちかってーとウミウシか。
相手の攻撃方法は背中の反転から棘を生やしての突進だった。
とりあえず初撃は木に突進させて時間稼ぎ。
それで逃げてくれればよかったけどそうじゃなかったから拠点の方に走って、枝に火をつけて槍投げ的に攻撃した。
素人だからヘッタクソな投げで、投げた棒が横向きになったりした。
4回目でなんとかうまく当たって、なんか毛がイイ感じに燃えてくれた。
おのれウミウシモドキ。
柱一本燃やしやがって……。雨じゃなきゃ全焼ぞ?
なんとか燃え死んでくれた。
ナメクジは寄生虫ヤベーって聞くし、見た目似てて怖いから燃え死んだコイツは手をつけないことに。
棒2本でコロコローって遠くに運んだ。
見た目でもなんとなく察してたけど、感触的に骨格あるっぽい。
ウミウシ的見た目に反して脊椎動物かよ。
その後は引き続き周囲から資材集め。
ツタで適当に靴? 草履?を作った。
小学校の校内展示で草履とか千歯こきとかあったけど見て憶えててよかったわ。子どもの好奇心って意外と役に立つわ~。
草履……わらじか? わからん。とりあえず植物性の靴、ね。それを作ったらスリッパに重ね履きして周囲から色々集めた。別にスリッパは要らんかもだけど慣れてないうちは足痛いだろうし、前の世界の物がもったいなくて保護しちゃう。
とりあえず樹皮大量に剥いで、中の繊維を石で割いた。
ヒマすぎて大量に割いた。ムチャ割いた。
最後に。
頭痒い! あと皮脂で顔がヌルヌルする。明日は衛生面を考える。
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・1月5日
森で地面の日当たりが悪いから地面が中々乾かないわね。
それはさておき、今日はとりあえず朝起きたら川の源泉? 部分に行って樹皮鍋に水を汲んで沸かした。
動物の糞尿とかで汚れてないだろうけど一応沸かした。知識ないけどとりあえず最低限過熱してりゃリスクは減らせるっしょ!
んで、そのお湯で頭と顔を洗った。
身体は服着たまま昨日割いた繊維をクシャクシャにしてそれで軽く擦った。
数日分の汚れキッタネー、って感じ。
それを終えたら今日は北側の探索をすることにした。
もちろん地形的に大きな変化はない。
実に平坦な感じ。多少下ってはいるけど。
見つけたモノといえば新しい木の実くらい。
ずっと木の実表記だけど後で見返すこと忘れてた。イメージ的にはフルーツね。クルミ的なのではない。
見た目はイチゴみたいに花托? がでっかくなってそこに種子がある的な感じ。
鳥が食べてたし、落ちてる奴にも食痕があったから食えはするはず。
触った感じはベタッとした。
食痕あるし周囲を経過して今日はそこで帰った。
帰ってからジャージのポケットに入れてた木の実を見た。
ベタッとした果実だからポケットが張りついて取り出す時に一緒に出てきてポケットが裏返った。
その裏返ったポケットには果実のベタベタが付いていて、ベタベタは取れるらしい。
試しに石を割った打製石器で表面のベタベタが取れなくなるまでこそぎ落としてみたらこれが結構取れる。
指先で押し固めると大体金平糖くらいの大きさになった。
軽く欠片を舐めてみたけど味はしない。
ついでに唾液には溶けなかった。
害はないだろうけど吐き出した。
偶然水溜まりに吐き出したけどやっぱり溶けない。
疎水性か~、と思いつつ火にかけてみたら燃えることがわかった。
この天然ワックスは少なくとも燃えた状態だと融解しないで固体から気体へ昇華することがわかった。
もしかしたら融解してるのかもしれないけれど少なくとも燃やした天然ワックスが滴ることはなかったから、してても一瞬で気化してるんだと思う。
埋火に押し付けたらすぐ着火したから火が完全に消えた時の着火剤にも使えそう。
ついでに燃焼時間も長そうだから探索時に獣・虫・モンスター除けに松明を持っていけるかも。
お昼過ぎ、遅めの昼食。
といっても木の実。
ずっと、木の実。
肉食いてー。野菜食いてー。
米ー。
それはさておき、探索の気分じゃないから新拠点予定地の開拓をすることにした。
木の棒を突き立てて地面を掘って草の根を断つ。
大枠を作ったら焚き火で乾燥させておいた木をバラまいて、貯蔵しておいた乾燥落ち葉もバラまいて、着火ぁ!
野焼きで雑草を燃やして地面を均す。
開けた部分だから少しは乾いてたけど濡れたままが多くて燃えにくかった。
貯めてた落ち葉ストックが尽きた。
野焼きをし終えて思ったこと。
ちょっと広すぎるかも。
まあ、家を小さめに作れば良い話。
気にしない気にしない。
そんなこんなで日が暮れてきたから帰って寝ることに。
よいお父さんお母さんは子どもの名前ちゃんと考えてあげてね! 考えたなら聞かれた時ちゃんと答えてあげてね!
ちなみにちょっと自信ない作中描写なんだけど
小学校の頃、私の学校では千歯こきとか展示されてたんだけど、他の学校だとどうなんだろ~、とか。今時どうなんだろ~、ってのがある
他の学校はそういうのなかったりする?
ウチは本当にあったの!
決して主人公に知識を与えるためのご都合描写ではないの! 信じて!