隙間旅行ハイスクールD×D 間違っても神様ではありません(凍結 作:只今更新凍結中
『お~い、お前ら席つけ~
……兵藤、後で生徒指導室に行って反省文用紙もらってこい』
『なんで!?』
『なんとなくだ』
出だしからいきなりバイオレンスだ。
『なんと今日から転校生が来るぞ』
校門まで着いた僕はなんの問題もなく職員室へ、そして問題なく案内されて廊下に立っていた。
『い、いきなりっすね』
『言うのを忘れていた』
『それでいいのかよ!?』
『とりあえず美少女ですか!?男ですか?』
なんか美少女のとこだけ力が籠っていた。まぁ、男子だろうけどそこは気になるんだろうね。
『転校生は男だ』
『『『『お~』』』』
『『『『……チッ‼』』』』
……女子はいいとして男子よ。なんで男ってだけで僕は舌打ちされないといけないのでしょうか?
泣くぞ?しまいには泣くぞ?もう目もとから汗が流れてて視界が……
『イケメンですか!!??』
……ごめんなさい。とてもじゃないけどイケメンなんていう顔じゃないです。
『あれはあれでカッコいい部類だと思うけど』
先生、褒めても何も出ないですよ。でもありがとうございます。
『ってことで入ってきなさい』
僕はその声に目元を拭いドアを開けた。
________________
よっ、俺の名前は兵藤一誠。
…………………誰にむかって挨拶してるんだろうな俺は……
なんだか昨日からどうもテンションがおかしい。
……夢だったのかもしれない。実は俺には新しくできた彼女がいた。すっごい美人の彼女。
昨日、俺はその彼女に殺された。え?じゃあなんで今生きてるかって?俺が聞きたいわ。
だが問題は松田と元浜が俺に彼女がいたってことを覚えていないということだ……
おかしい。俺の記憶が確かなら写真まで見せたはずだ。
そして俺自身体調がおかしいみたいだ。どうも朝日が身にしみるぜ……あぁ、憂鬱だ。
「お~い、お前ら席つけ~」
そう考えているとフクちゃん先生が入ってきた。
福山美里先生、通称フクちゃん先生。俺らの担任であり、美人。何より胸が大きい!!!あの均等のとれた……(ry
その関係上狙ってる人も多いらしいというすっごいおっぱいさんだ!!!
「……兵藤、後で生徒指導室に行って反省文用紙もらってこい」
「なんで!?」
「なんとなくだ」
思考を読まれたとでも言うのか!?
「なんと今日から転校生が来るぞ」
「い、いきなりっすね」
「言うのを忘れていた」
「それでいいのかよ!?」
いきなりのフクちゃん先生の言葉に皆唖然としている。
いや、教師としてそれでいいのか?
「とりあえず美少女ですか!?男ですか?」
気を取り直したように元浜はそう質問をする。
確かにそこは重要だよな!!
「転校生は男だ」
「「「「お~」」」」
「「「「……チッ‼」」」」
男かよ……いや、もしかしたら話し合うやつかも……
「イケメンですか!!??」
「あれはあれでカッコいい部類だと思うけど」
……敵だな。うん、敵で確定だな。てかフクちゃん先生が少しほほ染めるって……
あの木場ですら無理だったというのに……一体どんな奴が来るって言うんだ。
「ってことで入ってきなさい」
ドアが開くとともに入ってきたのは、明るめの茶色の髪を持ち確かに整っているがイケメン?というまではないと表現する顔。
イケメンではなかったな。整ってはいるけど。
途中、なぜか俺はそいつと視線があったような気がした瞬間。
「!!!!????」
ゾクッと背筋に悪感が走った。だがそれは一瞬で、もう一度見るも何も起こらない。
そうこうしている間に転校生は黒板に名前を書いたようだ。……字、スゲェ綺麗だな。
「えっと、今日から転校してきた吉井明久です。
こっちには引っ越してきたばかりで色々と分からないとこがありますけどよろしくお願いします」
転校生、吉井は苦笑しながらそう挨拶した。
あれ?確かに木場とは違う。すっごいイケメンってわけでもない。
だが吉井の出す雰囲気ってのかな?それは嫌悪感ってのを感じない。
周りの女子の印象は好印象のようだ。そして男子もそこまで悪い印象を持ってねぇみたいだし。
「よし、じゃああそこの席についてくれ」
フクちゃん先生の指した席は俺の後ろだった。吉井ははい、と返事すると俺の横を通り過ぎて席に着いた。
なんだ、この男。ぱっと見ただけでも歩き方も綺麗とか……
俺は吉井の方へと振り返る。
「よっこれからよろしくな」
「うん、えっと……」
「あぁ俺、兵藤一誠ってんだ。仲のいいやつはイッセーって呼んでるぜ」
「よろしく、イッセー。じゃあ僕のことは明久って呼んでよ」
「おう、よろしくな、明久!!」
「そこ、私語は慎みなさい」
「「はい」」
フクちゃん先生の注意に直ぐに前を向く。そうそう怒らないけど、怒るとスゲェ怖いんだよな。
こうして、自覚なき赤龍帝と幻想郷の優しい殺戮貴の初会合はなされた。
______________
「ふぅ……」
あの後質問大会となったのだが……どこもそれは変わらないんだね。
と言うか先生まで参加して、その先生はフクちゃん先生というあだ名まであると言う……仲がいい?ようだ。
後女子からはイッセー、変態三人組に気をつけろと言われた。相当色々とやってるようだ。
まぁ話した印象は、エロを除けば結構いいやつだと思った。異常にセイヨクが強いこと除けば……
そうこうしながらバタバタやっているうちに昼休み。
僕はベンチに座り食べ終わった弁当箱をカバンに突っ込む。
「あっそういえばっと」
そう言えば肉が焼けるの待ってる時お菓子作ったんだっけ。
僕はカバンからサンドイッチを作るときに余ったパンの耳で作ったスナックの入った袋を取り出す。
そしてそれをかじりながら考える。
間違いなくイッセーは転生悪魔だろう。これはクラスに入ってすぐに理解できた。
と言うか一瞬イッセーは身震いしてたが殺戮衝動の殺気がほのかに漏れてたかも……いくら制御下とは言えここには人外である人達に不意にであってしまうもんな。
しかしそれ以上にこの学園には結構人ならざるものがたくさん入学、または働いているようだ。
まぁ、見た感じ人に危害加えてないっぽいけど。
「うん?」
なにやら先程から視線は感じていたが(転校生だからという理由だろうと思って無視していた)、その視線が強くなったのを感じそちらを見た。
そこには白髪に近い銀髪を持つ小柄な後輩と思われる少女が僕を……いや、僕の持つお菓子の入った袋をじっと見ていた。
「……エット……ナンデゴザイマショウカ?」
いかん、あまりの欲望剥き出しの視線に口調がおかしくなってる。
「……何でもありません」(視線は袋から離れず
「……食べるかい?」
「……いいんですか?」
僕はベンチの端により紙にスナックを分けると、彼女は少し考えてとなりに座る。
「……いただきます」
お菓子を受け取り、一口。
そしてハッとした表情をし黙々とかじる。……小動物みたいだな……
って食べ終わるのはやっ!
「口に合ったかな?」
「……美味しかったです」
結構静か、いや感情が表情に出にくいだけか?まぁさっきの表情から考えて乏しいわけではないと思うけど。
「……これはどこのお店のですか?」
「うん?手作りだよ」
「……先輩、すごいですね」
まぁ、お菓子とか作るの好きだしね~
さてそろそろ昼休み終わる時間かな。
僕は少女、後輩の女の子に残りの袋を渡し、
「残り、あげるよ」
「いいんですか?」
「うん、美味しそうに食べてくれたしね。
僕、今日転校してきてね。これからよろしくってことで」
僕は立ち上がり彼女の頭をポンポンと撫で校舎の方へと向かう。
「ありがとうございます」
そうポツリとつぶやいた……
「……名前、聞き忘れてました……」
明久が見えなくなったあとに、その少女はポツリとそうつぶやいた。