隙間旅行ハイスクールD×D 間違っても神様ではありません(凍結   作:只今更新凍結中

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なかなか書く体力が戻らないというか、日常でも苦労してます。


人形です。モフモフです。危険です。

放課後……僕はと言うとこれといってやる事もなく、ちょっとした先生からの案内等を済ませ家に帰っていた。

そして家に帰りつくとそこには、

 

「……」

 

じっとこちらを見つめる八つの真紅の瞳。

その体躯は白に近い色合いの毛によりもこもことしており、見ようによっては楕円状のボールの様。

そしてその体からは八つの足が伸びているという毛玉のような、強いて言うなら蜘蛛の人形のような生き物が玄関で僕をじっと見上げていた。

 

「……もしかして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ORT?」

「……ウン」

 

僕はそれを持ち上げ確認するとORTはこくりと頷き返事をした。

しかしもこもこだ。なんというか高級羽毛?そんな感じのもこもこ具合。

 

「朝言ってた低燃費状態ってやつだね。けどもこもこしてて……かわいいね」

「そうか、それなら頑張って考えたかいがあったな」

 

僕は毛並みの感触を確かめるようにORTをなでているとナイアがマグカップを片手に現れた。

 

「ご飯も出来てるから食べながら話そう」

「え……」

「何だその顔は。言っとくがちゃんとしたものぐらい作れるわ」

「……それもそうだね」

 

いくらなんでもゲテモノとかはないはずだ。……うん、ないはず。

 

________________

 

 

ご飯を食べ終わり、僕はあの省エネスタイルについて切り出すことにした。

 

「そう言えば、小さくなるとかはよく聞くけどなんであの姿?」

「ナイアから小さくなるはぽぴゅらー過ぎると言われた。

だから試行錯誤であの姿になった」(発音ができていない

「まぁ、結果的に省エネだからいいだろう。通常で何もしなければ二週間くらいは魔力の譲渡なしでいれるぞ」

「お~それはすごいね」

「……実際コイツのような存在を封印しながら召喚維持するのがありえないんだがな(ボソッ」

「ん?何か言った?」

「いやいってない。しかしいかせん力等はガタ落ちだな。

せめての救いで耐久にそこまで変化はないようだが」

 

省エネモードに戦闘能力なんて求めてません。

 

「そっか……」

「うん、せいぜい腕のひと振りで山を吹き飛ばせるくらいしか……」

「おい、君達。少し減少とかそこらへんの言葉をもう一度勉強し直してこようか?」

 

あんな小さい姿で山を消し飛ばす姿なんてシュールすぎるわ。

いや、前も話で手加減ミスって結界張った状態の学園崩壊させかけたと言ってたな。

霊夢と紫の結界とセレナの結界。簡易とはいえこれを突き破るって……

 

「それにこの姿なら日常的に連れて行くにしてもある程度は融通が利くだろ?使い魔だしある程度近くにもおいてやろうと思ってな」

「まぁ、見た目的にも力的にも日常だと出してあげれなかったしね」

「それに……毎度毎度魔力供給で抱きつかれて寝るってのもアレだろう。当初は裸でだったそうじゃないか。

いや、明久がそれでいいってならそっちの方面を考えて幼女形態を……」

「いや、あれでいいです。てか掘り返すな!!!」

 

くそ、少し見直したと思ったら笑顔で爆弾落としてくれたよ……

 

「そうやってから……」

 

僕はナイアをたしなめようとした瞬間異様な感覚に襲われる。

いや、これはよく知ってる感覚……

 

「……結界か」

「こう連日で……」

 

僕は立ち上がると玄関へと向かう。そこまで寒くないし格好はこのままでいいだろう。

 

「行くのか?」

「ほっとけないからね」

「……わr、私がやってこようか?」

「大丈夫だよ」

 

明久は玄関を出ると目の前の家の屋根に跳躍し、音もなく屋根を伝いながら、結界の場所へと駆け出した。

 

 

_________________

 

 

「何なんだよ!!??一体どうなってるってんだよ!!!!」

 

兵藤一誠は夜の公園を走り抜けながら叫ぶ。

 

一体何が起こってるって言うんだ!?

俺はさっきまで松田達とDVDを見ていた。何やら悲しくなって、欝になっていったが……

とりあえずDVDを見ていて、流石に遅くなったので帰宅。元浜と別れあとは家に帰るだけ……

そんないつもの日常だったはずなのに。

 

「ちょこまかと逃げおって……」

 

もう追いつき始めてるのかよ!?

この変なコートのおっさんのせいだ!!いきなり『主』だの『はぐれ』だの……

おまけになんだよあれ?背中から翼が生えてるし、槍投げてくるし!!!なんか夕麻ちゃんのと似てるが……

てかそれを避けれた俺も俺だ。本当に何かがおかしい。朝はあんなにだるかったのに……

今はまるで冴え切ったというか溢れてるというか……とりあえずすごい状態だ!!!!

 

「興が覚めてきたな。そろそろこの茶番も終わらせるか」

 

コートの男はまたどこからか槍を取り出し、投げてきた。

それは俺の前方へと飛び、突き刺さる。

 

「うわ!!??」

 

俺はそれに驚き、立ち止まった。

そう、立ち止まってしまった……

 

【ズシャッ】

 

「えっ……ごぼっ……!!!???」

 

音に反応し俺は下を見る。

そこには腹部を貫く槍……そして突如湧き上がる、いや這い上がってくる違和感。

違う、激痛だ……なんだよこれ!!!超痛ぇ!!!?

感じたこともない激痛に声すら出なくなる。あれ?夢で刺されたときこんなに痛かったっけ?

口から溢れ出る血、そして腹から溢れ出る血。感じたこともない激痛。

それに俺はまるで狂ったように、混乱したように変な感想を浮かべる。

 

「ほう、いくら手加減したとはいえ耐えるか……意外と頑丈だな。

しかしこちらも忙しい身だ、これでトドメとしよう。幾分か光力を込めたからな、これで終わるだろう」

 

男はまた槍を取り出す。それに俺はさっき以上の悪感を感じた。

くそっ、また死ぬのかよ……いや、あれは夢か?

どちらにしてもまだ死にたくねぇよ……

夢なら助けてくれ。こんな状況、夢でもゴメンだ!

 

放たれ、迫り来る槍に俺は考える。

走馬灯。槍はゆっくりと俺に近づいてくる。俺は動けない。

そしてその槍は……

 

【ガキンッ】

 

突如横からの衝撃を受けたように弾かれた。

 

「っ!!誰だ!!!」

「……えっ……」

 

俺はなんとか意識を保ちながらそちらを見た。

 

「困るな~いくら会って一日とはいえ、クラスメイトに手を出されたらさ」

 

そこには今日転校してきた後ろの席の男子。明久が立っていた。

 

 

 

_______________________

 

明久は結界の張られた公園に侵入するとそこには、血まみれになって腹部に槍の刺さったクラスメイトのイッセー。

そして槍を構え止めを刺そうとする男を捉えた。

投擲された槍は弾けたけど……イッセーがやばいな。

 

「……人間か。しかしどういうことだ?結界が張られているというのに。それに槍を弾いたのは貴様か?」

 

男は訝しげに、だがその目には蔑むような、見下したような色を持っている。

 

《悪魔や堕天使などは人間などを下級の存在と認知しているものが多い》

 

僕の頭にそんな言葉が浮かぶ。この男はその典型なのだろう。

 

「そうだね。僕としてはこのまま諦めて帰ってくれるか、引いてくれるかしてくれると助かるんだけど」

 

今はこの男よりイッセーが問題だ。

 

「人間ごときが舐めた口を!!!!」

 

何やら勘違いしたのか、男は表情を怒りに染める。

 

うわ、めんどくさい。

 

イッセーの容態が気になる僕としては早くどっか行ってくれるといいんだけど。

男はこちらの考えもお構いなしに槍を作り出す。

 

「死ね!!!」

 

そしてそれをこちらへと投擲してきた。僕は先程と同じように、拾っていた小石を弾くと槍の起動を逸らした。

 

「何!?貴様、何をした!!」

「石で弾いただけだよ」

「ふざけも大概にしろ!!まさか神器保有者か!!」

 

あれ?なんか怒って、考えて、勝手に自己完結したよ。

 

「しかしながら、それならばあのお方の計画に支障をきたすかもしてない。

ここで消すのが得策か」

 

男はそう言うと再度槍を作り出し、構えた。

あんまり時間をかけるとイッセーが手遅れになってしまう。

早急に終わらせないとと考えていると、イッセーの隣に紅い魔法陣が浮かび上がった。

 

「その子に、いえその子達に手を出さないで貰えるかしら?」

 

例えるなら紅。魔法陣から現れた紅い髪を持った女性は男を見、そして僕とイッセーを確認すると男に涼やかに、しかし仄かに怒りを含めた声で言った。

 

「紅の髪・・・なるほど、グレモリーの者か」

「初めまして、堕ちた天使さん。私はリアス・グレモリー。グレモリー家の次期当主よ」

「ちっなるほど、その者はそちらの眷属ということか」

「えぇ。そうよ」

 

男はため息をつくと光の槍を消す。

 

「今日のところは帰ろう・・・…しかしリアス・グレモリーよ…・・・自ら眷属はしっかり管理しておいた方が良いぞ?私のようなものが散歩がてらに狩るかもしれぬぞ?」

「ご忠告痛みいるわ。でも私の眷属やこの町で何かするのであれば消し飛ばすからそのつもりで」

 

男は空へと飛び、こちらを向く。

 

「人間、今回は見逃そう。だが今度は不用意に首を突っ込まぬことだな」

 

そう言って闇へと飛び立っていった。なんか見ようによっては勝手に暴走して勝手に帰っていったね、あの堕天使。

 

「……貴方、学園の生徒よね?」

「あ、はい」

「ごめんなさいね、巻き込んでしまって。それよりこの子ね。

危険……」

 

グレモリーさんはイッセーに近づき、傷を確認する。

イッセーはグレモリーさんを確認すると気絶してしまった。てか今まで意識を保ってたってすごいな。

 

「っていけね」

「えっちょっとなにして……」

 

僕はいっせーを抱えると槍を掴む。

 

「っ!!!」

 

そして槍を抜きながら治癒魔法で傷を塞ぎ、そして槍を完全に抜き取った。

ついでに魔力イッセーの体を蝕んでいた光を緩和する。

 

「……これで傷は良し。問題は出血か」

「貴方、何者?」

 

黙って僕の行動を見ていたグレモリーさんはそう質問を投げかけてきた。

その瞳には警戒をうつし、僕を確かめるように向けられている。

 

「……ちょっと特殊なタイプの人間……ってところですかね。貴女たちの事情もそれなりに把握してますし」

「……」

「警戒をするな、ってのは難しいのはわかりますが……なにか手を出そうとか、敵対しようとかは考えてませんから大丈夫ですよ」

「……わかったわ。貴方の言葉、信じましょう」

「信じてくれるんですか?」

「あら、信じて欲しいんじゃないの?

私の可愛い眷属を助けてくれたんだもの。それにこれでも人を見る目は鍛えてるつもりよ」

 

グレモリーさんはそう微笑み、イッセーを抱き抱える。悪魔からすれば、女性だろうと力はそれなりに有るのだろう。

 

「後のことは私に任せなさい。この子は明日までにはちゃんと回復させておくわ」

「はい」

「あと明日使いを出すわ。一応ちゃんと話は聞きたいからね。この子と同じクラスよね?」

「分かりました。じゃあ待ってます」

「ではごきげんよう。気をつけて帰りなさい」

 

グレモリーさんはそう言うと魔法陣を展開し、消えていった。

 

 

 

 

 

 

「……巻き込まれることは必須なのかな」

『今更でしょ?』

 

……無月の言葉がひどく心に突き刺さった。

 

今日はORTの人形モード(明久命名)を抱いて寝よう。モフモフしてるし。

そして無月、一時君とは口聞かない。

 

『え!!??ちょっと明久!!??

……えっちょっと返事してよ!!!本当に無視しないで!!!』

 

僕は叫ぶ無月を無視して帰路に着くことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その前に血とか、破壊後とか片付けよう……

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