隙間旅行ハイスクールD×D 間違っても神様ではありません(凍結   作:只今更新凍結中

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インフルは悲惨でした。


寂しがり屋なんだもん、仕方ないね

イッセーが襲われるという事件があった次の朝。

僕はのんびりと日常の朝を……過ごせるわけないよね……ひっそり僕はため息をつき隣を見る。

そこには美少女と言っても過言ではない小柄な少女。そう、昨日のお昼にお菓子を分けてあげた転生(・・)悪魔の後輩だ。

搭城小猫。昨日の状況からしてグレモリーさんの眷属ってことだろう。

で、なぜそんな子と登校しているかというと……

朝気配は感じていたので玄関を出ると彼女が立っていた。そして、

 

「護衛?」

「……堕天使と関わってしまったので……吉井先輩にも害が及ぶ可能性がありますから」

 

そんなこんなで僕と家の方向が一緒だった彼女が護衛に指名されたようだ

軽く自己紹介をしたあと子猫ちゃん(そう呼ぶことにした)と一緒に登校することになった。

グレモリー。悪魔の中である意味一番眷属を大事にする一族。

僕は眷属ではないが心配してくれるなんてね。

 

「……あの……」

「うん、何かな?」

「……昨日はお菓子、ありがとうございました」

「あ~別にいいよ」

「……部長達も美味しいと褒めてました」

「あはは、そう言ってもらえると嬉しいな。また機会があったら作ってあげるよ」

「本当ですか!?」

 

驚きとともにさっきまでの子猫ちゃんからしたらものすごい勢いでの反応が返ってきた。

そんなにお菓子が好きなんだね……少し目が光ってるような期待の眼差しに、僕は苦笑する。

 

「うん、あまり期待はしないでね」

「……はい!」

 

 

 

 

「どうしてあんな奴と!?」

「リアスお姉様があんな下品な男と!?」

 

子猫ちゃんと世間話をしながら登校していると前方で異様なまでの騒ぎ声が聞こえてくる。

その話の中心。それは一緒に並んで登校するイッセーとグレモリーさんのようだ。

 

「……静かに行きましょう」

「え?」

「……巻き込まれると面倒ですから」

「なるほど」

 

僕たちはまるで隠れるように(隠れてはないけど)静かのその場を後にした。

 

__________________________

 

 

「お~い!!明久」

 

子猫ちゃんと別れ、教室に向かっていると後ろから声をかけられる。

まぁ、十中八九イッセーなんだけどね。

 

「や、イッセーおはよう」

「あぁ、おはよう……じゃなくて!!!昨日……」

「その話は後でだよ」

「え?」

「……ただ事じゃない……これはイッセーでもわかるでしょ?そんな話をこんな人がいる環境でするべきじゃない」

「……あ、あぁ……」

 

イッセーは僕の言いたいことが少しわかったのか押し黙る。

 

あの男の言いようからして、もし周りがそれを聞いて調べようとしたら?

どう考えても排除にかかるかも知れない。

一誠はその起こりうるであろう事に少し顔を青くさせた。

 

「まぁどうせ後で説明はされるからさ。その時に……」

 

クラスのドアを開け入ろうとした僕は一瞬気配を感じ、すぐさまイッセーの頭あたりを掴む。

 

「え?」

「失礼っと」

 

そしてそのままお辞儀させるようにかがめさせ、自身も少し首をそらすと、

 

「「だらっしゃあああああ!!!!!」」

 

勢いよく2つの腕が通りすぎ、そのラリアットをかましてきた2人は勢いよく教室へ入っていき転倒した。

 

「何すんだよ!!! って何やってるんだ?」

「助けたのにひどいな」

 

イッセーは何事かとその転倒した二人を見る。

その二人はむくりと立ち上がり、

 

「「どういうことだ!!!!」」

「うお!!??」

 

確か……松田君と元浜君、だったかな?彼らは号泣しながら叫ぶ。

 

「昨日まで俺達はモテない同名の同士だったはず!!!なのになぜ、何故貴様はグレモリー先輩と!!!!!」

「一体何があったのか聞こうか……!!!!」

 

二人は鬼気迫る表情でいっせーを問いただす。するとイッセーはふっと笑い、

 

「お前ら、生乳を見たことあるか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

ふたりは戦慄の表情を浮かべ、僕は呆れに言葉を失った。

 

 

 

_____________________________

 

 

授業を終えはてさて、誰が使い?に来るのやら。昼は来なかったしな……

僕は荷物をカバンに戻していると不可思議な感触を感じ、カバンの中を覗き込む。

 

「……」

「……」

 

 

 

なんで君がここにいる!!

 

僕はカバンの中からこちらを見つめる赤い瞳、ORTにそんなツッコミがよぎる。

いくら省エネモードとは言えどうやってカバンに入ってるんだ!?てかどうやって入った!!

 

『明久が昼をとっているとき転移してきてそのままだったんだろう』

 

ナイアが念話によりそんな事を言ってきた。

そう言えば前も普通にやってたし出来ないことはないか。でもだからってポンポンとされても困るわ。

 

「「「キャーーーーーーーー!!!!!!」」」

 

周りの、てか女子の歓喜の声が聞こえるがそれを無視してORTをカバンから抜き出す。

流石に狭かったのか平べったくなった体。しかしすぐさまモコッっという擬音が響きそうな感じにボール状の毛玉人形に変わる。

 

『もう、ここには悪魔とかいろいろいるんだから。勝手なことは控えてよ……』

『……ヒマダッタカラ』

『おかしい、君の仕事はお留守番だったはずなのにな……』

 

僕は頭を抱え、ORTはいつの間にやら僕の頭によじ登りくっついている。

 

「……え~っと吉井明久君?」

 

いかん、思案しすぎて周りが見えなくなってたようだ。

顔を上げるとそこにはちょっと困ったような表情をする美少年といっても過言ではない男子。

見覚えはある。あの時に現れた二人のうちの一人だ。なるほど、グレモリーさんの関係者だったんだね。

 

「あぁ、ごめん。少し考え事しててね」

「いや、いいよ。僕は木場祐斗。グレモリー先輩からの使いできたんだけど……」

 

後半小声になるが、確かに周りに聞かれるのは面倒か。

イッセーが荷物をまとめ、こちらを見ているとこから見てついて行ったらいいのだろう。

僕は荷物をまとめ、

 

「じゃあ行こうか」

「理解が早くて助かるよ」

 

木場君は微笑みを浮かべる。それに反応しないわけがなく……

 

「まさかの組み合わせ!?」

「木場×吉井……これはいけるかもしれないわね」

「ここは木場×吉井←兵藤ってのもありよ」

「なるほど、変態兵藤を当て馬に……」

 

 

 

 

 

 

 

「……行こうか」

「だね」

「‥‥‥‥‥‥‥(泣」

 

こんな扱い受ければ誰だって泣きたくなるわな。

 

「………誰も吉井君の頭に乗ってる人形に突っ込み入れないのかな……」

 

ポツリと誰がつぶやいたかわからないツッコミは腐女子達の熱意の討論に掻き消えていった。




……やはり考えた通り彼は主要人物たちと関わっていく。
さて、彼はどうこの物語をいじってくれるだろうか?奴らとはまた違う運命をエガクカ。
……しかし見ていたが奴らの考えることはワンパターンすぎる。
力をもらったとしてもそれの真意にもたどり着けない。ただ振り回されていることにも気づけない。
神が与えた程度の力で神を超えることなど無理だというのに、それすらもわからない。
もう一度の人生を喜び、噛み締めるように生きる者。
もう一度の人生を賞賛し、廃れ腐敗する者。
もう一度の人生を悲観し、絶望し嘆く者。
もう一度の人生を嘆き、されどその中で希望を見つけ歩みだす者。
ひとえに転生者と言っても多種多様。されど彼はそのどれにも当てはまらない。
転生者?違う。
神に力を与えられたもの?そうでもあり、非なる矛盾。
英雄?間違っても彼はそうは言わない。
ヒーロー?彼はそんなものは望んでいない。
10を救うために1を捨てる。
その1は11のうちの1か。または自分か。または……敵対する相手か。
ヒーローも、英雄もまた犠牲の上に成り立つ存在。敵という犠牲を対価に栄光を掴む。
そんな犠牲の上に成り立つ非日常に彼はどういう選択をするのだろうか。
彼は転生者ではない。しかしその物語の裏には転生者が息を潜めている。
それを知ったとき彼はどうするだろうか?
果たして彼はどんな選択をするのだろうか?
マコトなるモノに魅入られ、寵愛を受ける者。
ブチギレたマコトなるモノとまでやりあって出来た機会だ。
その結末を私に見せてくれ。
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