SAO-絶剣と怪物狩り   作:小説大工の源三

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FGOでは今、冠位化が実装されましたが、皆様は誰を冠位にしました?
私はモードレッドです。
Xでと言った通り、彼女が最初の星5セイバーですから。
次はバーサーカーですね…その前にイベントが挟まるそうです。
自分はモルガン陛下にする予定です。
清姫は冠位狂という枠に入らないので。
冠位嫁です。
でもどうしよう。冠位狂の清姫見たい。
もしかしたら変わるかも。


ギルド設立

シュバルトside

 

 ローズスバレリーナ倒したボク達は、緋の森を抜けて主街区へと辿り着き、ミトのクエスト報告を終え、新たな武器を手に入れた。

 武器の名前は《ヴァリアブル・シックル》と言うらしい。

 

「……βと報酬が違うわね」

 

「そうなの?」

 

「βだと、ブルーサイスって言ってアイアンサイスより強いだけの武器だったのよ」

 

「ヴァリアブル……可変って意味だけど、どんな特殊効果あるの?」

 

「えっと……これ、鎖鎌になるみたい……後は……投剣スキル必要だけど、根本を投げて攻撃することもできるみたい」

 

「へー…」

 

「今回は投剣スキルあるから、使うことに支障はないわ」

 

「そっか。なら後で軽く練習してから野営地に戻ろうか」

 

 そう言ってメニューを開くとクエストログが更新されていた。

 

「なんだこれ……『ローズバレリーナの毒針を持って、アリストテレスの元へ迎え?』」

 

 Cアックスを作ってくれた老人の元へ行くよう書かれていた。

 

「どうしたのシュバルト」

 

 僕の様子がおかしい事に気づいた

 

「なんか僕達の武器を作ってくれた老人の所に行けって書かれてるんだ」

 

「さっきの蜘蛛を倒したから?」

 

「多分」

 

「とりあえず行こうか。クエスト報告は殆ど終わってるし」

 

 そういうことなので、二層の鍛治師の隠れ家まで向かい、その毒針を彼に見せる。

 

「ほう……まさか緋の森の主…刺花蜘蛛を倒すとはのう……」

 

「しかくも?」

 

「奴の尻が広がった時、薔薇のようだっただろう?それが由来だ」

 

「はー…なるほど」

 

 僕は由来に感心していると、アリストテレスは話を戻す。

 

「とりあえずそいつの毒針をよこしな。新しく武器を作ってやる」

 

 僕はストレージからローズバレリーナの毒針とそれ以外の素材をオブジェクト化させる。ユウキとミトも持っていた素材をオブジェクト化する。

 

「……結構あるな……どうする?どんな武器にするんだ?」

 

 老人は早く作りたくてたまらないのか、催促するように言う。

 僕はメニューから《短剣》を選択する。

 

「この短剣で」

 

「おう!任せな!」

 

 そう言って老人は素材を一部炉に焚べる。

 

「後、インゴットは儂からのおまけだ」

 

 そう言って後ろの棚から白いインゴットを取り出して、それも炉に焚べる。

 そして炉から出てきたモノを金床で叩く。回数にして35回。

 あの時、ユウキのスティールスィンソードを打った時と同じくらいの回数だ。

 

「うし……出来た……」

 

 現れたのは黒い刀身に、薔薇の白い茎が彫られた意匠、赤い薔薇を象った鍔に、金色の柄。

 美しく、薔薇の特徴をこれでもかと表していた。

 

「ほれ、受け取りな」

 

 僕は差し出された短剣を受け取る。

 

「ローズダガー……」

 

 武器の性能を確認する。

 これも六層まで使える程のスペックだ。しかし注目するべき点はそこではない。

 

「状態異常属性……麻痺?」

 

 武器に麻痺属性がついている。

 

「……対プレイヤーに発揮したら不味いわね」

 

「流石にね……」

 

 とは言え、敵mobにも発揮されるので相当やばい。

 

「こりゃ、あまり面立って使えないね……」

 

 だが基本的に今のメンバーで攻略するので、問題はあまり無さそうだ。

 

「というか……シュバルト貴方。短剣の熟練度はどうなってるの?」

 

「無論上げてるから、SSは片手剣とか両手斧と変わらないよ」

 

「そう、ならいいわ」

 

 下半身の防具も作ってもらえたので、かなりの戦力アップをすることが出来た。

 色は元は黒だったが、制作の際に色を変えることが出来たので、膝当てを銀に、ズボン部分を紫に変えた。

 前の装備と色を揃えた。気分的な問題だ。

 

 ユウキも下半身装備を作って貰っていたが、どんなものかは教えてくれなかった。

 まぁ異性の衣類に対してズケズケ聞こうとするのは良くないので、言いたくないのならそれ以上は踏み込まないようにした。

 

「さてと……そろそろ野営地に戻ろうか」

 

 僕は野営地にいるだろうテリーにメッセージを送る。

 すぐに返事が来る。

 

『了解。寝泊まりした天幕で待ってる』

 

「よし、2人とも行くよ」

 

 2人に出発することを伝える。

 

「アリストテレスさん……ありがとうございました」

 

「良いってことよ……お前さんたちが死なねぇならそれがいいからよ!」

 

 ガハハと豪快な笑い声を出す老人に、再度礼を重ねて、僕達は部屋を出た。

 

「それじゃあ、野営地に戻ろっか」

 

 本当はアルゴもここでのギルド設立に関わる筈だったのだが、彼女には個人的な依頼──プレイヤーを探る依頼を頼んでいた。

 報酬は先払いしてある。後は追加でモンハンスキルの厄介な部分を載せる様頼んだ。

 主街区の転移門を使い、三層まで移動し、森を駆け抜けていく。その道中だった。

 木々の隙間から、エルフクエストの場所を知らせる、剣と剣が不規則にぶつかり合う金属の音が聞こえてきたのだ。

 

「ねえ、シュバルト…この音って」

 

「うん、エルフクエストの時と同じだ……」

 

 剣戟の音は珍しくはないが、この層で聞くのなら、エルフクエスト以外は可能性が少ない。

 

「念の為、様子を見に行こう……」

 

「ええ。何が起きてるか確認しましょ」

 

 僕達は音の鳴る方へ足を進め、場所を突き止めると、木の隙間から様子を確認する。

 視界には予想通り、エルフクエストを受ける戦闘が行われていた。

 受けていたメンバーは青と緑の色の装備を身につけたディアベル率いる、フリーダムウィングナイツの面々だった。

 どうやら彼等もこの戦闘で敵対側を倒そうとしているようだ。

 

「ディアベル達も黒エルフに味方してるんだね…」

 

「まぁディアベルが女性を切る姿を想像できないし、彼もβで黒エルフ側受けてたのか……ん?あれ?」

 

 僕の言葉は一つの違和感により途切れてしまった。

 

「あれ?黒エルフの人キズメルじゃない…?」

 

 どうやらミトも同じ違和感に気づいたようだ。

 

「どういう事?」

 

「このクエストに出てくるNPCはみんな同じ筈なんだけど……」

 

 ディアベル達が味方している黒エルフの姿はキズメルとは全く違い、髪をオールバックに撫でつけた男の騎士だった。

 

「変わってるって……なんでかしら……」

 

「考えられる可能性としては、僕達が彼女を助けることに成功してから、彼女はスタンドアローン…つまりキズメルはあのクエストのループから外されたってことだと思う……他の人がどうなってるかわからないから何とも言えないけどね」

 

「そっか…」

 

 そうこう話している間に、βと同じ展開になり、黒エルフの騎士は自爆技を使い、森エルフの騎士を倒した。

 その時、この場にいたメンバーの中に、先日見かけたプレイヤーと同じ鎖頭巾を被ったプレイヤーを見かけた。

 装備が被ることはMMORPGでよくあることだ。鎖頭巾を被っているプレイヤーの装備している剣はテリー達が使っているアニールブレードなのだ。

 僕は思考を放棄する。

 

「とりあえず、早く移動しちゃおう」

 

─────────────────────────

 

 

野営地に到着する頃には既に夕方になっていた。

 

「よう。遅かったな。なんか面倒事に巻き込まれでもしたのか?」

 

「それならどれほど良かっただろうね……それについても話すよ」

 

 僕は主街区以降で起きた事を説明した。

 それぞれ、驚いたり、心配など、様々な反応を見せる。

 

「とまぁ…僕と行動していたらこう言うモンスターに巻き込まれるけど……」

 

「巻き込まれるけど? なんだ?」

 

「それでも僕と一緒に行動するかい?」

 

 それに対してテリーは、考えることなく

 

「どうもこうもないな。俺はお前の相棒兼親友だ。今もこれからもだ」

 

 と言った。

 

「テリーの言う通り、私達はシュバルトと一緒だよ」

 

 2人の言葉に他のみんなも同意のようだ。

 

 どうやら僕の心配は杞憂だったようだ。

 

「ありがとう……」

 

 僕は皆に感謝して、話を切り替える。

 

「それじゃあ……改めてこれから、僕達はギルドを設立します」

 

「おお! 遂に!」

 

 フィリアはワクワクが抑えられない様で、表情から溢れんばかりの興奮が現れている。

 

「なんというか、お前達に任せっきりなのが申し訳なく感じるな」

 

「いいよ。その辺は分担だよ」

 

「そうか…んでギルド名は考えてきたのか?」

 

「もちろん。テリーとフィリアは?」

 

「当たり前だろ?」

 

「ふふん。私のセンスに恐れ慄くといいよ?」

 

 2人は自信がおありの様だ。

 

「なんか仲間外れなんですけど…」

 

「2人には伝えてなかったね…ごめん」

 

「アスナ達に伝えておけばよかったわね…」

 

「え?ミトは知ってるの?」

 

「シュバルトとユウキの話を聞いてたから…」

 

「えー…」

 

 キリトは気にしていないが、それに対してアスナは少々不満そうだ。

 

「まぁいいわ。元々はシュバルト君達、4人が考えてたことなんでしょ?」

 

「それはうん」

 

「なら、今回のギルド関連で決めることはノータッチで見てるわ」

 

 納得した様だ。

 

「んじゃ、シュバルトはトリだから最後な」

 

「え?ちょっと?」

 

 テリーさん?なんでそんなこと言うんですか?

 

「まず最初は私からね……私はね『未開の探求団』!」

 

「「「おー」」」

 

「このアインクラッドは知らない事だからけだから。それを解き明かすって理由」

 

 お宝探しが好きな彼女らしい名前と理由だ。

 

「んじゃ次は俺だ。『稲妻の騎士団』ま、理由は単純、雷はかっこいい以上」

 

 なんとも彼らしい理由だ。プレイヤーネームもそうだが、雷が好きなのが顕著に出てる。

 

「それじゃあ私が出すね。『紫紺の狩猟団』まぁ、このメンバーの色合いから紫感が高かったからのと、私の鎌とシュバルトのスキルからよ」

 

 ほー…それは確かに紫感高いのは納得だ。ただ由来にモンハンスキルが出たのは意外だった。

 

「ボクの番だね。ボクの考えたのは、『スリーピングナイツ』今、ボク達の現実の身体が寝たきり、けどボク達はここで戦っているって理由だよ」

 

 なるほど。意志の強いユウキらしい理由だ。

 

「そんじゃ最後はシュバルト頼むぞ?」

 

「プレッシャーかけるのやめてくれる?」

 

 期待値上げられるのは困る。

 

「僕が考えたのは『龍歴院』シンプルにドラゴンを倒すのはRPGの基本だって理由と、ここでの生活、戦いの記録を取って、歴史として残していく事だね」

 

「なるほどな……色々と記録を取るか……シュバルトらしいな」

 

 テリーが納得した様に頷く。

 

 そうして投票に移る。

 その結果。

 

「シュバルトの、龍歴院が3票、ボクのスリーピングナイツとミトの紫紺の狩猟団が2票ずつ……シュバルトの龍歴院に決まりだね」

 

 まさか自分の案が通るとは思ってなかった。

 

「んじゃギルドマークはどうする?」

 

「まぁそれは決めた奴あるからそれを色々修正だね」

 

 こうして僕が簡単に描いたギルドマークを全員であーでもないこーでもないと決めていく。

 

 1時間もかからずギルドマークは描き上がり、こうして、僕達のギルドは設立された。

 

「で、ギルドリーダーは…」

 

 誰にすると言おうとしたのだが、全員の視線が僕を見ていたので、言葉が止まってしまった。

 

「……了解。それじゃあサブリーダー決めるよ。テリーとユウキ。よろしくね」

 

「ボク?!……うーん…こう言うのやった事ないけど、頑張るよ」

 

「ま、俺はいつも通りだな」

 

 テリーとは現実(リアル)でも委員会の委員長と副委員長を良くやるので変わらないが、ユウキの場合はいつもは姉の藍子がやると聞いている。なので今回が初めて副委員長のポジションにつくのだろう。

 

「まぁ、何かあったらテリーに聞けば良いから」

 

「わかった。シュバルトのこと頑張って支えるからね?」

 

「それは頼もしい限りだよ」

 

 そんなこんなで僕達のギルド、『龍歴院(Drake of Historia)』が設立され、このアインクラッドを攻略するまでの間、活動していくのだった。

 ギルド印章に僕達のギルドマークが彫られる。

 

 ギルド印章は装備していると、ギルドの活動期間、ギルドメンバーが獲得した経験値や倒した敵mob、クリアしたクエストの難易度とその総数でギルドランクが上昇していく。

 そのギルドランクが上がると、ギルド印章のマジック効果である、ギルドメンバーの全ステータスを上昇させる効果が強化される。

 とは言え、上昇率はほんの僅かだ。今の時点で1.001%の上昇と、雀の涙すぎる。

 

「メンバーって、ここにいるので全員なの?」

 

「いや、アルゴもだよ」

 

「……情報屋の彼女を加入させていいのか?」

 

 キリトの疑問はごもっともだ。

 

「このデスゲームが普通のゲームならね……でも今は違うから。彼女に何処か大手のギルドに所属するよう一度話したんだ」

 

「へー……で返事は」

 

「僕等のギルドに入るって言ってさ。なんでも『このデスゲームで1番知識のあるお前に着いて行った方が安全ダロ』って言われちゃってさ。その後で、攻略に関する情報は基本タダだし問題ないからって」

 

「そうか…アイツが大丈夫なら俺はそれ以上は何も言わないよ」

 

 キリトが納得した所で、テリーがこちらに視線を向ける。

 

「そういえばディアベルから連絡が来てたぞ」

 

「なんて?」

 

「全体会議を明日の昼にするってな」

 

「了解。なら今日は進められるところまで進めちゃおうか」

 

 僕達はある程度できるところまでクエストを進行させて、翌日の全体会議へと向かった。

 道中、僕達の新しい武器が強すぎて、ロアルリング・ウルフの仲間呼びラインのHPまで削ってしまい、仲間を大勢呼ばれて少しだけ、ピンチになってしまった。

 それ以外は何事なく、主街区へと辿り着いた。

 

「待ち合わせ場所って何処なの?」

 

「確か……中央区の広場だ」

 

「了解。ごめんねなんか連絡係みたいなことさせて」

 

「いや、謝らなくていい。俺もディアベルもお前の負担を減らそうとしただけだ」

 

「そっか…」

 

 僕はこれ以上は聞くのをやめた。

 

 中央区の広場に、目立つ青い髪を束ねた好青年の姿を確認した。

 

「やあディアベル。元気そうでなによりだ」

 

「シュバルト! そっちも無事でよかったよ」

 

 握手をしながら挨拶を交わす。

 

「そうだ。君たちもギルドを立ち上げたんだって?」

 

「まぁな。と言っても仲良し組で組んでるだけだがな」

 

「それでも精鋭が集中していると分かりやすいから、むしろ、基準レベルがわかっていいさ」

 

 互いのギルドの話をしていると、彼等のギルドの副団長であるキバオウとリンドがこちらにやってくる。

 

「ディアベルさん。そろそろ会議を……なんだお前達か」

 

「おお、シュバルトはんやないか。久しぶりやな」

 

「久しぶり。そろそろ始まるのかい?」

 

「ああ。うちのギルドに入りたい連中に呼びかけするのとフィールドボス攻略が今回の議題だな」

 

「そっか。しまった、今回はフィールドボスの情報は集めてないな……」

 

「いやいや、アンタはエルフクエストやりながらギルドクエストもやってたんだろう?流石にキャパと時間が足りないだろ…」

 

 リンドが呆れたような引いた目をしていた。

 

「せやな。ワシからすればまだ若い身空のアンタがそこまでする必要はないやろ」

 

 キバオウは僕の頭に軽くチョップを入れる。

 

「それにワシらみたいな大人もおる。偶には頼ってくれへんか?エギルはん達みたいなモンもおる。攻略組はそんな頼りにならへんか?」

 

 そう言われてしまうと、僕は何も言えない。

 彼等は頼りになる。けれど、僕のことを話すことはできない。信じていない訳ではない。怖いのだ。自分がこのデスゲームの制作に関わった人の一人だと知られて、その時に向けられる視線が、どんな風に変わってしまうのかが。

 

「これからはなるべく頼らせてもらいます」

 

 僕は苦笑いしながら誤魔化した。

 

「それならええんや。ワシはお前さんに借りがあるんや。それを返すまで死んでまうのは困るで」

 

 そう言って僕の頭を撫で、ディアベルの隣へと歩いていった。

 

 突然僕の手に温かいナニカが触れ、そのまま手を握られる。

 隣を見るとそこには不安そうに僕を見つめるユウキの姿があった。

 

「シュバルト……」

 

「ユウキ?」

 

「ボクは最後まで君の味方だからね……何があっても……」

 

 そう言って、彼女は小さな両手で僕の手を握る…

 

「ありがとう」

 

 僕は頭を撫でて微笑む。上手く笑えているかわかりはしない。

 

 そして攻略会議は始まった。

 

「まず、第2層から仮で組まれていた俺達のギルド、フリーダムウィングナイツはこの第3層で正式にギルドとして活動していく!」

 

 ディアベルがそう宣言すると、集まったプレイヤーは拍手を鳴らしたり、口笛を吹いたり、歓声を上げる。

 

「これからもギルドに入団は募集している! 今の所、基準レベルは設けていないが、ボス攻略に参加出来るレベルは最低レベル13だ! その事だけは注意して欲しい!」

 

 今はまだレベル格差はそこまで激しくないだろう。

 

「もしこの会議が終わった後、入団したい人は、俺の元まで来てくれ! 次の話に入るぞ!」

 

 ディアベルが次の話をしようとした時だった。

 

『ちょっと待ってもらおうか!』

 

 聞き覚えのある野太い声。それが攻略会議に響く。声の方へと振り向くと、フルプレートアーマーに身を包み、髭の生えた大人の男が、ガチャリガチャリと鎧を鳴らしながら前に歩いてくる。

 

「アンタは……」

 

「名乗らせてもらおう。我が名はドライア! 《正義の戦士団(ジャスティス・ウォーリアーズ)》を率いるリーダーだ!」

 

 突然の乱入に、周囲の人達は同様しつつも、ドライアへ視線を集中させていた。

 

「ドライアさん。どんな用かな?」

 

 ディアベルが落ち着いて男に話しかける。

 

「フン。ディアベル。貴様は今、自分のギルドを中心として話しているが、私は貴様を中心人物とは認めていない!」

 

「…確かに俺は今、自分のギルドを中心に会議をしているが、別に攻略組の中心だとは思っていない」

 

「どうだろうな……ともかく、我々はお前達が攻略組のトップとは認めていない! 理由はまず、2層の強化詐欺をやった集団への罰が甘い事だ!」

 

「それはどういうことかな。彼等は今、その罪を認めてその贖罪の為に、頑張っているよ」

 

「贖罪だと? 今回は偶々死者が出なかったが、もし死者が出たらどうするつもりだったのだ?」

 

「それはたらればの話だろう?」

 

「はぐらかすか。まあいい、1番の問題は別にある」

 

「1番の問題だって?」

 

「貴様……まさかこの大問題を認識していなかったのか?」

 

 ドライアはこめかみに青筋を立てている。

 

「ビーター共と仲良くしている事だ!」

 

「ビーターだって…?」

 

 ディアベルの声が低くなり、目付きが一瞬鋭くなるが、すぐにいつものイケメンスタイルに戻る。

 

「そうだ! 情報を秘匿する、クズ共と共謀しているのだろう!」

 

 その事に真っ先に怒りを露わにしたのはトゲトゲ頭のキバオウとディアベルのように髪を青く染めたリンドの2人だった。

 

「お前! シュバルト達がクズだと!」

 

「流石にワシらも黙ってられんわ! 今すぐ撤回せえや!」

 

 今すぐにでも掴みかかりそうな雰囲気だ。

 

「撤回だと? 何故、クズをクズと言って悪いんだ?」

 

「シュバルトはん達がクズな訳あるかい!」

 

「彼等がお前の言うようなクズなら、俺達はここにいないし、フロアボスで死者が出ているだろう!」

 

 キバオウとリンドはドライア達を睨みつけながら、言い返す。

 それに対してドライアの隣にいた白い外套と、軽金属系の防具を装備し腰には細剣を吊り下げた糸目の男が見下すような目付きで口を開く。

 

「はっ、ビーター共と仲良しこよしな貴様らはやはり、低俗だな。ドライアさん、コイツらのことは利用できるだけ利用しましょうか」

 

「カーロス……そうだな。確かにお前の言う通りだな」

 

 カーロスと呼ばれた男はドライアの右腕とかそう言った存在のようだ。

 

「では我々はこれで……精々、役に立ってくださいよ?」

 

 そう言って、ドライア達は広場から立ち去って行った。

 

「なんやねんアイツら…!」

 

「礼儀どころか、態度も悪すぎる……」

 

 2人は苛立ちが隠しきれない。

 

 正直、彼等が僕達をクズと罵ったが、キリト達はともかく、僕だけは正真正銘のクズだろう。

 デスゲームの制作に関わっていることを隠し続けているのだから。

 ユウキ達は許してくれただろうが、他のプレイヤーはどうだ? 少なくとも、SAOの開発チームに恨みや怒りを向けていてもおかしくはない。

 

「とりあえず、会議を続けよう。そういう雰囲気ではないが、言わないといけないことはあるからね」

 

 ディアベルは手を鳴らし、空気を少し変えようと、会議を再開するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ラバラ・バリナの下半身装備良いですねぇ…

現在のギルドメンバー

団長
シュバルト

副団長
テリー ユウキ

メンバー
フィリア
ミト
キリト
アスナ
アルゴ

ギルドマーク


【挿絵表示】


簡単に描いたモノです。
後は読者の皆様がかっこよく想像してください……

キリアスがギルド関連での話し合いに参加しなかったのは作者の想像力不足によるモノです。
申し訳ない。

新キャラ
カーロス CV前野智昭
糸目。胡散臭い。赤髪ロング。
何処となく騎士感を思わせる装備を身につけており、ドライアの忠実な僕として行動している。

─────────────────────────
ユウキのSAOVSブライダルの反応。
ユウキのイベントキャラ引けた記念に。
この先の展開の若干のネタバレ。

シュバルト&ユウキ

「僕達がSAO内で式を上げた時はユウキの髪は短かったね」

「そうだね……今ならロングヘアーでも出来るよ?」

「なら、今度、ドレス借りて写真でも撮る?」

「良いね。いつにしよっか」

「来月の金曜日にしない?丁度SAOでの結婚記念日だし」

「それじゃあ早速予約しよっか」



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