……すんません
リクとジークの位置入れ替えました。
テリーside
俺達はリンドのパーティーメンバーが残した座標情報を頼りにフィールドを駆け抜ける。
道中ですれ違う敵mobは、ターゲットに取られた物のみを確実に仕留め、少しでも早くリンド達の元に駆け抜ける。
座標情報の近くまで辿り着く。そこには遺跡のようなダンジョンが鎮座していた。
「テリー! あそこが目的のダンジョンダ!」
「よし…! 突入するぞ! 準備はいいか!」
俺がそう聞き、全員が頷いたのを確認し、入り口であろう場所からダンジョンへ、突入する。
中は遺跡に出てくるモンスターとは言いがたいブラウニー・スクワーラルという大き目のリス型のmobがあちこちを闊歩していた。
「かわいい見た目だが、カーソルが赤ぇ……」
「……油断して、殺されたくはないな」
ジークに同意だ。
リスのモンスターに殺されるだなんて間抜けな死に方はしたくない。
俺達は背後からSSを不意打ち気味に喰らわせながら、リスmobを倒していく。
更に奥へ進んで行くと、灰色の体毛と鱗を有する、グレイネイト・ボアや鎧を纏った赤いオーク、スタブーン・オークと、先程のリスよりも強い敵mobが現れ始める。
流石に、コイツらから戦闘を避けて通るのは難しい。
一匹一匹を確実に仕留めて行かなくてはならない。ここで焦って、凡ミスをかまして、ミイラ取りがミイラになるなんてことにならないよう、慎重かつ大胆に戦う。
ボアは突撃を躱し、足を攻撃して転倒させて、そのまま袋叩き。オークは武器の攻撃を俺かリーテンが盾で受け止め残りのメンバーで袋叩きにする。
全員のHPが緑色をキープしたまま座標情報の近くまで辿り着いた、のだが。
「壁しか無いぞ……」
「俺達の場所と座標が間違ってるんすかね……」
「ン〜……ここで間違いない筈だゾ……」
ジークも仕掛けがないか確かめる為に、壁を観察したり、あちこちを触ったり、殴ったりしたが、何が起きる訳もなく壁は俺達の前に存在するだけだった。
「ダメだな……こりゃリンド達が受けてるクエストを、俺達も受けないと道が出なさそうだ…」
「そんな……」
だが、そのクエストNPCが何処にいるかだ。
探している間に、彼らの生存率は下がっていく。
そう考えていると、目の前の壁からいきなりプレイヤーが現れる。
「あれ? テリーさん?」
「ネズハ…!?」
壁から現れたのはかつて五層で俺達と共にJWの抜け駆け作戦を阻止する為に、手を貸してくれた、
「テリーさん…? お久しぶりですね!」
「ああ、久しぶりだな」
「テリーさんもクエストですか?」
「いや、実はな──」
俺は彼に今までの事情を説明する。
「そんなことが……お手伝いしましょうか?」
「なら、クエストとその依頼主のNPCの事を教えてくれ」
「わかりました。まず──」
どうやらそこそこ長めの連続クエストらしく、ネズハ達レジェンド・ブレイブスもそのクエストを進めてい所、最後にボスとの戦闘になるそうだ。
そして彼等はクエストを進めてボス戦前まで来たのだが、ダンジョンのmobに苦戦し、思ったよりも消耗してしまい、一度撤退して立て直そうとなり、その時に俺達が来たと言う事だ。
「なるほど……ネズハ。クエストNPCが何処にいるか教えて貰ってもいいか?」
「もちろんです!」
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シュバルトside
テリー達とは別の方を探していた僕達は、遂に恐れていたことが現実になってしまっていた。
「くっそっ…!」
「はいはい話は黒鉄宮で聞くで。大人しくしときや」
キバオウが1人の暗色系のフードを被ったプレイヤーをロープで拘束しており、彼の部下のプレイヤーも他のプレイヤーをロープで拘束していた。
「ふぅ……シュバルトと対人戦の特訓をしていて良かったわ……」
「ええ……もしやっていなかったらと思うと怖いですね」
「……今後も襲われるとなると」
「特訓を続ける必要がありますね」
その間、僕は今後の事を考えていた。
「………」
まさかこんなにも早く、表立ってPKをけしかけてくるとは思いもしなかった。
JWが壊滅的な事態に陥ってから来ると予測していた。
「シュバルト?」
「………っ」
大々的に今回のことは言わなければならないが、それが広まったことで大元の奴らの行動がどうなるのか、予想がつかない。
これからも襲われ続けるのか、はたまた今回だけなのか、どちらでもなく、想像も付かない事態になるのか。
「クソ………どうしたらいいんだ……!」
「シュバルト!」
「わぁ!? ユウキ? いきなりどうしたのさ」
「さっきから呼んでるのに返事をしないんだもん」
「え? それは、ごめん」
「まぁ、シュバルトが長考したりする時の癖が出てたから考え込んでいるんだろうなってわかったけどさ」
「癖?」
「うん。シュバルトは考え込むと右目を閉じる癖があるんだよ。知らなかった?」
初めて知ったよ。
そんな癖が出ているなんて……もしかして前にもそんなことでバレてたのだろうか。
「……もしかして今までもそれでバレてた?」
「うん。デスゲームが始まる少し前に気づいたんだ」
まさかのリアルでバレていた。
「それで、何を考えていたの?」
「……今後の事をね。アイツらがどんな風に仕掛けてくるかをさ」
「……しばらくはジョーとモルテを警戒するしかないよ。今、ボク達が握っている手がかりはその2人しかいないんだから」
確かにユウキの言う通りだ。
今、僕達に出来るのは、その2人とその近辺を警戒するしかない。
なら、やるべき事は、まず一つだ。
「考えはまとまったみたいやな」
「キバオウ……」
顔を上げると、トゲトゲヘアーの男、キバオウが微笑んでいた。
「ワイもどう声を掛けたもんかと思うたが、嬢ちゃんがおったからな。任せるのが1番いいと判断したが……解決したみたいやな」
「はい」
「アイツらから話を聞けたんやが、どうやら連中の別働隊、南のダンジョンにもいるみたいやで」
「そっちはテリー達が向かった方じゃない!」
「なら僕達が行くしかありませんね」
「うし。ワイはアイツらを牢屋に送るから、シュバルト達はリンド達のことを頼むで」
「任せてください」
「ボク達も急いで情報を集めるよ!」
そうして僕達はキバオウ達と別れ、他のメンバーと合流しようと南へ向かっている最中だった。
『そこのハンターさん!』
何処からともなく声が聞こえてくる。
「ユウキ、声がしなかった?」
「え? 聞こえなかったよ?」
『こっちにゃー!』
また聞こえてくる。
「やっぱり……」
「うーん……ボクには猫の鳴き声しか聞こえない……」
声は僕にしか聞こえないようだ。しかも《ハンターさん》と呼んだことから、モンハン関係のイベントだと予想がつく。
僕はすぐ見つかるのなら、このイベントを確認すると考え、辺りを見渡す。
「ねぇシュバルト……あそこに猫が……しかも二足歩行の」
ユウキちゃん指を指した方を見ると、そこには成人男性の身長の半分くらいの背丈で、尖った骨を木の棒につけたピッケルを持った猫科の獣人がこちらを見ていた。
見られたことに気づいたのか、猫獣人は喜んだような表情を見せ、そのまま四足歩行で駆け寄って来る。
『やっと気づいてくれたにゃ!』
「……さっきから僕のことを呼んでいたのは君でいいんだね?」
『そうにゃ! ボクの言葉がわかるのはハンターさんだけにゃ』
「へー……君は何者かな?」
『ボクはアイルーにゃ』
そう言った猫獣人は勢いよく頭を下げて一度お辞儀をする。
「それで、僕を呼んだ理由は何かな?」
『ボクをハンターさんのオトモにして欲しいにゃ!』
「え…?」
まさかのセリフに僕は一瞬戸惑ってしまった。
『ダメかにゃ? ボクはハンターさんの狩りも邪魔しないし、役に立って見せるにゃ』
僕は少し悩んだ後、この猫獣人を連れて行くと決めた。
「……君を連れて行くよ。でも本格的な話はまた後でだ。僕達も今、手が離せない状況なんだ。それの手伝いもしてくれるかな?」
『おまかせにゃ! ハンターさんのお役に立てるのなら何処までもにゃ!』
着いていける事に目の前の猫獣人は嬉しそうに飛び跳ねる。
見た目も相まってとてもかわいい。
「それじゃあよろしくね……名前は?」
『名前はないにゃ。だからハンターさんが付けて欲しいにゃ』
ネーミングセンスが問われるな……
だが猫に名前をつけるのは初めてだから、何がいいのやら。
考えているとふと一つの擬音が頭に浮かぶ。
「『たむ』。君の名前は『たむ』だ。どうかな?」
猫獣人はそれに対して小さな声で、その名前を繰り返し呼ぶ。気に入ったのか、笑顔でこちらを見る。
『今日からボクはたむにゃ!』
そう言って喜びながら飛び跳ねるたむ。
正直、かわいいので見ていたいが、今はそんな状況じゃない。なのでたむに何が出来るのかを移動しつつ聞いて、テリー達の無事を確かめる為に、全力フィールドを駆け抜けていった。
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テリーside
俺達はネズハに教えてもらったクエストNPCからの依頼を着々とこなしていた。
ばらけるのは少々危険だが、時間がないので俺、フィリア、サーニャ、リーテンとジーク、ソーキ、アルゴの2組に分かれてクエストに必要になるアイテムを集めていた。
「よし……これで終わりか」
「うん。あとはクエストNPCに報告するだけだね」
「それなら急ぎますわよ。手遅れになってしまっては意味がありませんもの!」
分かれたメンバーと指定した合流地点に向かおうとした時だった。
「お前ら例のポーションを飲め…!」
「え?」
「いいから…!」
俺は嫌な予感を感じ、シュバルトお手製の対麻痺ポーションレベル2をメンバーに飲むよう促した。
「テリーさん、どうしたんですか?」
「理由は……どうやら向こうから出てきたみたいだな」
俺がリーテンに説明しようとしたと同時に茂みの中から、深緑系の暗いフーデットケープを着たプレイヤーが1人現れる。
おそらく、奴はこの行方不明事件の首謀者、若しくはその関係者だろう。
「困るな。邪魔な、風紀委員長が、自滅して、くれそうな、時に、助けに、行かれては。せっかくの、計画が、台無しだ」
態とだろうか、言葉を区切り区切りに話す目の前の男。雰囲気からして、ネズハ達に強化詐欺の方法を教えたり、第五層でJWフロアボス攻略の抜け駆けを手引きした連中の仲間だろう。
おまけにカーソルが俺達のグリーンカーソルと違う、
「オレンジカーソル……犯罪者プレイヤー……ネズハに強化詐欺を教えたりした連中の仲間か」
「そうだ。《黒の剣士》や、《怪物狩り》は彼方に、譲ったが、元々、オレの、狙いは、お前だ」
「お前に狙われる理由が浮かばないが?」
「ククク、教えてやる」
目の前の男はフードから見える口元をニヤつかせながら答える。
「お前は、オレ達と、同じ、だからだ」
「同じだと?」
「そうだ、お前は、オレ達と、同じ、素質を、いや、オレ以上の、素質を、持っている」
「なんだと…?」
俺がこいつらと同じだと?
「そこにいる、女共を、殺せ。そうすれば、お前は、その素質を、開花させ、楽しい、毎日を、送る事が、できる」
フードの男は俺に殺しをさせたいようだ。
「……ふっ……その刃がお前に向けられるとは考えなかったのか?」
俺は腰の鞘から剣を抜き、切先を奴に向ける。
「なるほど、そう来るか。ならば」
奴は懐から、細長く先の尖ったアイスピックのような武器──エストックを取り出し、先端をこちらに向け返す。
「オレが、殺して、お前を、連れて、行こう」
奴は一瞬でフィリアとの距離を詰め、彼女の胸目掛けてエストックを突き刺そうと振りかぶった。
「フィリア…!」
俺はなんとか奴の動きに対応し、足払いをかけ、フーデットケープを掴み後ろに倒そうと引っ張る。
「無事かフィリア!」
「う、うん……!」
呆気に取られたフィリアは遅れて武器を取り出す。それに続いて、サーニャ、リーテンも武器を構える。
「今ので、仕留め、られないか」
「4対1で私達に叶うと思いで? こちらはトッププレイヤーですわ。裏で隠れてコソコソしている、貴方達とは違いますわ」
「魔剣の魔女、お前は、勘違いを、している」
「何ですって…?」
「オレは、一人で、お前達を、倒せると、思っていない」
男がそう言うと、索敵スキルが背後から反応示した。
「フィリア! サーニャ! 後ろだ!」
俺の警告が間に合う事は無く、2人は新たに現れたプレイヤーに切り付けられる。
幸いと言っていいのか、警告をした事で、2人は咄嗟に回避体勢を取ることができた為、致命傷遠負うことはなかった。
「不意打ちをするような輩に負けられませんわ。それに貴方達と違って私の剣は掠り傷だとしても、命を削ることが可能でしてよ」
剣を向けられた、2人目のオレンジカーソルのプレイヤーは、振り向くと同時に、手に持っているナイフを見せつけながら、甲高い声で笑い始める。
「ヒヒヒ! あるよ…! 策、あるよぉ!」
「何ですの? 言いたいことがあるのな……ら……?」
突然サーニャの身体が崩れ落ちる。それに続くようにフィリアまでもが崩れ落ち、地面に倒れてしまった。
「トーゥ、ダウーン」
「一体……何を……しましたの…?」
サーニャは何が起きたのかわからず、動かない身体を震わせる。
「チッ……麻痺毒か……!」
嫌な予感は的中してしまった。2人が倒れたのは俺が警戒していた物だった。
全員でポーションを飲んだのだが、効果を発揮することがなかったようだ。
「せーかーい! そこの2人は隙だらけだったから切っちゃったぜ!」
下品な笑い声を上げて、こちらを嘲る。
だが、この男の声がいつも対立を煽る奴と同じものだと確信した。
「アンタは隙が少なかったから狙いはしなかったぜ。もう1人はガッチガチの鎧だからそもそも意味ねーし。あー早く鎧通しから欲しいぜ」
直接身体を斬られなければ麻痺毒は付与されないようだ。
俺が奴らの隙を窺っている内に、連中の後ろから続々と似たようなフーデットケープを着たオレンジカーソルのプレイヤーが現れる。
「形勢逆転、だな」
「泣いて謝っても許さねーぜー!」
そして俺達は囲まれてしまい、逃げることも出来なくなってしまった。
シュバルト
オレンジカーソルのプレイヤーに襲われた。
SAN値マイナスです。
深く考えると、右目を閉じる癖がある。
ドクストの主人公にもあるようなそんな物。
オトモアイルー
名前は作者が初めてプレイしたモンハン4のメインオトモの名前。
付けた当時はパッと浮かんだ物です。
テリー達
こちらもオレンジカーソルのプレイヤーに襲われてしまった。
メンバーの2人が麻痺毒にやられ、その後現れたオレンジの仲間達に囲まれてしまった。
オトモアイルー参加させる?
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はい
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いいえ
-
猫ー!