7人のパーティーメンバーの中で唯一元気な状態のミレーユは、沈没船で手に入れた最後のカギに加えてきせきの剣やプラチナソードなど、いくつかのアイテムを持ってダーマ神殿に行った。
彼女は踊り子に転職した上で魔術師の塔に行き、スライムナイトのピエールに会った。
「そう言うわけでね、もし良かったらこのカギを使って世界の色んなところをまわってみない?」
「それはいいですね。ぜひ行きたいです。」
ピエールは喜んで同意をしてくれた。
そして彼はきせきの剣と星降る腕輪などを装備させてもらい、ミレーユと一緒に風の帽子で飛び立っていった。
最初にやってきたのは下の世界のレイドック城で、彼らはまず宝物庫に行こうとした。
しかし兵士達に通してもらえなかったため、事情を説明するためにレイドック王とシェーラのところに向かった。
「では、息子であるレックをここに連れてきなさい。」
「彼の意気込みを確認した上で私達は判断します。」
2人の意見を聞いて、ミレーユとピエールは早速マーズの館に向かうことにした。
レックは日常生活こそ支障が無くなったものの、まだ包帯が巻かれており、走れない状態であったが、それでも一緒に来てくれることになった。
するとその話を聞いたバーバラがやってきて「あたしも一緒に行きたい。」と言い出した。
「大丈夫?君はまだ肩を治療している最中なのに。」
「足は無傷だから平気よ。だから行かせて。」
「分かった。」
レックは最初こそ懸念をしていたが、彼女の熱意を感じて一緒に行くことになった。
すると今度はレイドック王とシェーラがOKを出してくれたため、無事に宝物庫に入り、プラチナシールドを手に入れた。
「これは結構役に立ちそうなアイテムですね。プラチナソードと合わせて私が装備してもいいですか?」
「いいですよ。ぜひ役に立ててください。」
ピエールの要請をレックは喜んで受け入れた。
「ありがとうございます。スライム格闘場とベストドレッサーコンテストを勝ち抜くためにもぜひ活用させていただきます。」
彼は早速それを装備し、守備力やかっこよさを上げると同時に炎系の呪文や炎のダメージを減らせるようになった。
「それじゃ、ピエール君、頑張ってね。あたし達も応援しているから。」
「ありがとうございます。魔術師の塔にいる仲間と一緒に大事に使わせていただきます。」
ピエールはバーバラにもお礼を言った後、ミレーユとともに次の目的地へと飛び立っていった。
一人と一匹が次にやってきたのはホルストックで、彼らはそこでプラチナメイルを手に入れた。
これによってピエールの守備力とかっこよさがさらに上がり、今後に向けて俄然勢いがついた。
その後、ひょうたん島にやって来ると、今度は宝箱から不気味な見た目の鎧を見つけた。
「これ、何だか気味が悪そうね。」
「装備したら何か起こりそうですね。」
ミレーユとピエールは渋い顔を浮かべていた。
そしてこれが役に立つのかを確かめるために、グランマーズに聞いてみることにした。
「これはまじんの鎧と言ってな、守備力は非常に高く、メラ、ギラ、イオ系の呪文を軽減してくれる代わりに代償を背負うことになるぞい。」
ピエール「代償って何ですか?」
「ずばり、素早さが0になるんじゃ。とはいえ、戦闘時の行動順が最後になるだけで、使い方次第では役に立つぞい。」
「どんな使い方ですか?」
「例えばターンの最後に回復呪文や回復アイテムを使えば、回復役として役に立つし、捨て身やしっぷう突きを使えば最初に行動出来るぞい。」
「そんな使い方もあるんですね。じゃあ、私自身を含めて、仲間達と一緒に活用させていただきます。」
ピエールはグランマーズから鎧を受け取ると、早速それを装備した。
確かに動きにくいというデメリットはあったが、プラチナメイルよりもさらに守備力が上がり、しかも取り外しが自由に出来るため、彼はこれも有効活用できそうな予感を感じ取っていた。
翌日。今度はレックとバーバラが最後のカギを使って世界をまわりたいと言い出したため、ミレーユとピエールはそれを彼らに渡し、自分達はベストドレッサーコンテストの会場に向かっていった。
一方、カギを持って上の世界のレイドック城にやってきた2人はステテコパンツと小さなメダルを手に入れた。
次にやってきたのは南の孤島のほこらで、彼らは小さなメダルとマグマの杖を手に入れた。
「これ、僕が使ってみようかな。」
「えっ?レックが?何だか杖を使うイメージが無いんだけれど。」
「まあ、すぐに慣れるよ。役に立つならイメージとか誰が使うのかは関係ないよ。」
「確かにそうね。あたしもレックのその意見のおかげできせきの剣と力のルビーを優先使用させてもらっているから。」
結果、レックはそれまで使っていたプラチナソードを正式にピエール達に渡すことにして、自身はマグマの杖を装備することにした。
数日後。リハビリを兼ねた運動が問題なく出来るようになったレック達6人は、魔術師の塔に行き、そこでミレーユとピエールに合流した。
現地ではスライムつむりやホラーウォーカー、かくとうパンサーなどがいたが、彼らはすでに人間に対して敵意を示さなくなっていたため、戦闘になることはなかった。
それどころか、ここにはギスモ、踊る宝石、どろ人形、スライム、ホイミスライム、マドハンド、マリンスライム、リップスといったモンスターがいたため、それを見たアモスが「ここをデル○リン塔と命名したいですね。」と言い出した。
(※みんなは大爆笑。)
モンスター達はまだリハビリ中のレック達の世話をしてくれた上に、さらに熟練度上げの手伝いをしてくれることになった。
「みなさん、どうもありがとう。それじゃ、僕達はこれから転職をしてきます。」
レックはそう言うと、自身は魔法使いになることを宣言した。
するとそれを聞いたターニアとハッサンが「私も魔法使いになろうと思います。」、「それじゃ、俺は僧侶になるぜ。」と言い出し、一緒に行くことになった。
そしてミレーユとアモスも同行することになり、それぞれ遊び人と戦士に転職をした。
彼らがその後、こまめに転職をしながら修行を重ねた結果、熟練度は次のようになった。
(※左端が現在就いている職業)
レック … 魔法使い:7、僧侶:7、武闘家:2
ハッサン … 僧侶:6、武闘家:7
ミレーユ … 遊び人:7、踊り子:7、魔法使い:5、武闘家:2
バーバラ … 武闘家:7、戦士:7
チャモロ … 魔物マスター:3、盗賊:8、商人:8
アモス … 戦士:4、武闘家:5、盗賊:6
ターニア … 魔法使い:6、僧侶:6
この時点で最後のカギで行ける場所で、残りは海底宝物庫のみになった。
しかし、過去にレック達はなす術も無くコテンパンにされてしまったため、彼らは行くことをためらっていた。
そんな中でマーズの館にやってきた一行はグランマーズからキュウジという男性を紹介してもらった。
「こんにちは。うp主の分身のキュウジです。」
彼は自己紹介をした後、サンマリーノに来てほしいことを伝えた。
「えっ?サンマリーノですか?」
「そこに行けば何かあるのか?」
アモスとハッサンの問いかけに対し、キュウジは以前そこにあったカジノに代わって、新たな施設がオープンしたことを伝えた。
バーバラ「へえ、どんな施設なのかしらね。」
ミレーユ「私達に役に立ちますでしょうか?」
「はい。きっと役に立つと思います。ぜひ来てください。」
「では、お言葉に甘えることにします。」
レックが同意したことを受けて、一行は早速ルーラで現地に向かっていった。
目的の場所に到着すると、そこにはすでにカジノの姿はなく、代わりにいくつかのタブレットが置かれていた。
キュウジはこれらの電源をONにし、インストールされていたアプリを開いた。
(※ちなみに電気は自家発電されたものです。)
アモス「これは一体どういうものですか?」
「これはゲームというものです。これを使えば実際にその場に行かなくても、色々な体験が出来ますよ。」
彼は操作方法を説明した後、ヤマタノオロチやキラーマジンガなど、様々な敵と戦うモードがあることを伝えた。
「山田のおろしってなあに?大根のこと?」
「バーバラさん、違いますよ。『ヤマタノオロチ』です。僕の母国で古くから伝わるモンスターです。」
ターニア「では、キラーマジンガってどんなものなんですか?」
「君達が海底宝物庫で出会ったあの機械です。」
「あれはキラーマシン2ではなかったんですか?」
「いえ。実はあれがキラーマジンガだったんです。」
キュウジは現地にいた兵士のキラが間違えて召喚してしまったことを伝え、彼がレック達に謝りたいと言っていたことを伝えた。
そして、あのようなことを繰り返さないために、彼から依頼を受けてこれを開発したことを伝えた。
「というわけです。キラーマジンガを倒せるようになるまでの間、これで実力試しをしてほしいと思います。」
彼はそう言った後、レック達にヤマタノオロチ戦を見せることにした。
「何よこれ!キュウジさん、この女の人に何て格好をさせるのよ!このドえっちいっ!」
バーバラは女戦士を見て思わず頭に血がのぼり、まわし蹴りをくらわせた。
(あっ、シロだ。)
彼はダメージを受けながらも、心の中では満足だった。
そして気持ちを切り替えると、タブレット操作をしながら自分なりのやり方で戦ってみた。
戦闘開始後、ヤマタノオロチは5つの首を使って「火」の文字を、次に吐いた炎を組み合わせて「炎」の文字を表現しながら攻撃してきた。
「言葉の意味はよく分からんが、とにかくすげえ威力だぜ。」
ハッサンをはじめ、みんなはビックリしながら4人のキャラが戦う様子を見ていた。
なお、キュウジは苦戦の末、被害者を出しながらもギリギリで戦闘に勝利をしたため、一行はほっと一安心した。
(※しかし、後ろにある旅の扉に入らずにうっかりリレミトを使ったため、やっちまったことをまだ知らずにいた。)
そして彼はどの戦闘を体験出来るのかを説明した後、レック達がゲームに挑戦することになった。
バーバラとターニアは本気ムドー戦を選んだが、操作をしているバーバラは2ターン経過後に手を止めてしまった。
「一体どうしたの?」
かたわらで見ていたターニアは首をかしげながら問いかけた。
「いやー、そのー、あたしこの曲が気に入っちゃって。何だか聞いていたくなったのよ。」
「そんなことをしていて大丈夫なの?もし相手がしびれを切らしたら…。」
「その時はその時よ。とにかく、いい曲ね、これ。」
その後、バーバラの行動はキュウジに遅延行為とみなされたため、ようやく続きを開始した。
しかし2度攻撃による大ダメージやまぶしい光などでジワジワと追い込まれ、結局敗北してしまった。
「あららら…。結構汚いやり方をするのね、この敵。」
バーバラが不満をあらわにしていると、ターニアは次なる作戦を提示した。
今度は力自慢のキャラが炎のツメを持った状態でせいけん突きを使い続けたが、空振りが目立ってしまい、結局事態はあまり好転しなかった。
(被害者数:8)
「うーーん。マシンマスターは強敵ですね。でも、何とかダメージを与えられています。みなさん、頑張ってください。」
一人でゲームをしているアモスは画面内のキャラクター達に声援を送りながら戦い、ついに撃破をした。
しかし、安心したのはほんの一瞬で、続けざまにデスマシーンとの戦闘が始まってしまった。
「ええっ!?聞いてないですよーっ!」
彼は思わず呆然としてしまったが、気を取り直して再度コマンド入力をした。
しかも行動を止めようにもラリホーが無効で、さらにルカニも運悪く失敗してしまった。
「効いてないですよーっ!」
アモスは他の人達に迷惑になりそうなほどの声を上げながら戦闘を継続したが、結局敗北という結果になってしまった。
「お願いします…。どうか、主人公達の『命』だけはお助け下さい!」
彼はゲームオーバーになってしまった画面を見ながら、かの有名なリアクションをした。
レック、ハッサン、ミレーユ、チャモロの4人は仲間モンスターとしてそれぞれレッサー、スミス、ツンツン、キングスを選び、彼らの現在のレベル、熟練度、持ち物を入力した。
そして相手の選択画面になったため、因縁の相手である海底宝物庫のキラーマジンガ戦を選ぶと、今度はレベル1から4までの選択肢が現れた。
(※レベル1の相手はキラーマジンガ一体のみ、2はキラーマジンガとガーディアン、3はキラーマジンガ2体、4は3体と戦います。)
今回はレベル1を選んだが、それでもキラーマジンガの先制攻撃によって、魔法使いのレッサーが真っ先にKOされてしまった。
「げっ!たった一発で!」
レックは思わず画面越しに大声を上げた。
キラーマジンガは間髪入れずにツンツンを攻撃し、大ダメージを与えてきた。
その後はキングスが突き飛ばしを、ツンツンがメダパニダンスを仕掛けたが失敗、スミスがせいけん突きを放った。
幸いダメージは入ったものの、次のターンで一気にツンツンとキングスが倒されてしまい、残りはスミスのみとなった。
そのスミスも次のターンであっさりKOになったため、あえなく敗北となってしまった。
(被害者数:4)
次の戦闘では全員職業を解除し、しかもそれまで袋の中で眠っていた実や種を消費して挑み、スクルトをダブルでかけることにした。
しかし、せいけん突きを仕掛ける予定だったスミスが開始直後に2度攻撃であっさりKOされてしまった。
守備力が上がったとはいえ、高火力の攻撃手段を失ったパーティーはそのまま敗北してしまった。
(被害者数:8)
ハッサン「せいけん突きをやろうにも先制されたら意味ねえな。」
ミレーユ「それなら次は呪文主体でやってみましょうか。」
レック「じゃあ、メラミ攻めとせいけん突きでいってみよう。」
戦闘が始まると早速その通りにやってみたが、今度はキラーマジンガがマホカンタをしていたため、被ダメ新記録を達成してしまった。
そして調子を乱した4人はその後、なす術なく敗北を味わうことになった。
(被害者数:12)
今回はチャモロからうp主にツッコミが来ました。
「ちょっと!私のセリフが無いなんて、そんな、ひどいじゃないですか!」
「あれ?君、いつの間にしゃべれるようになったんですか?」
「魔術師の塔で修行をする時点でのどは治っていましたよ!とにかく、今後、気をつけてください。」
「分かりました。すいま1000ゴールド。」