困惑しまくるヒメちゃん(に、転生した何か)のお話   作:上代わちき

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一話でミコトくんが宣ったことを考えると今回の話を書いとかないとつじつま合わないとこあるよねーっと思いましたので急遽書きました。
そういう内容です。



ミコト「ママ―」ヒメ「はーい、ママだよー(……なんこれ)」

 

 

 

 ハローベイベー。

 現実改変能力者のヒメちゃんだよ!

 えへへっ。

 

 

 今日も黒炎エンチャが乗るようになったバール片手にゾンビアポカリプス世界でのんびりキャンプするよ!

 流石に効果時間七秒は短いから改変能力で伸ばしたよ……。

 

 昨日はひっつきミコトくんを背負って東北旅行ぶちかましてー。

 なんとなくずんだ餅を堪能してー。

 大正明治薫る銀山温泉の街並みと温泉もゆっくり味わって―。

 

 

 

「ママ―」

「はーい、ママだよー。おいでー」

 

 

 さらに幼児退行しちゃったミコトのママになったよー。

 

 

 

 ……なして???????????????――

 

 

 

 

 

 

 そもそも前提として。

 今のミコトって大分心が病んでる状態だ。

 とにかくヒメちゃんの背中に常時抱き着いていないと発作を起こしてしまうのが今のミコト。

 

 ずっとゾンビだらけの世界で、現実改変能力なんてチートもなく、ただただその地獄を生き抜いてきたんだ。

 そりゃ心が病んでも仕方がないってもんだぃ。

 

 

 でも今は。今だけは。

 現実改変能力を持つヒメちゃんがミコトの傍にいる。

 

 

 

 だから、とにかくミコトを心を癒さなきゃいけない。

 これがずっとミコトを放置しちゃったヒメちゃんの、やんないといけないケジメだから。

 

 

 

 

 

 そういうわけで、いろんな景色を見て気分転換しようと東北旅行を敢行したのであーる。

 

 え、なんで東北だって?

 なんとなくずんこさんやずんだもんとかきりたんとかいたらいいなーってだけだよ?

 ミコトがいたんだからやっぱり花ちゃんとかゆかりさんとかいるかもしれないなーって淡い期待してるヒメちゃんなのです。

 

 今回は見つからなかったけど……まぁそこは本題じゃないのでこれ以上はパスなのだ。

 

 

 

 

 

「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 

「いたい……いたいいたいいたいいたいいたいいたい?!」

 

「助けて……助けてよヒメぇ……!」

 

 

 またミコトが泣いている。

 悪夢を見て泣いてる。

 

 とても痛々しくて、聞いているヒメちゃんまで心が痛くなってくる。

 

 

 

 

「大丈夫。大丈夫だよ、ミコト」

 

「ヒメちゃんはここにいる。ここにいるよ」

 

「だから、安心して? ヒメちゃんの体でよければ、なんでもしていいから」

 

 

 そんなミコトに対してヒメちゃんができることは多くない。

 現実改変能力にも限界があるし、それを抜かれちゃったらもうただの女の子でしかない。

 だからせめて、体を震わせるミコトの体に抱き着くんだ。

 

 それがヒメちゃんの贖罪なんだ。

 

 

 

 

 

 

「ママ―」

 

 

 翌朝、ミコトがヒメちゃんの娘になった。

 

 ?????????????????????????――

 

 

 

「ミ、ミコト……?」

「ママ―、ママー」

「あ、え、と……マ、ママだよー?」

「ママー!!!」

 

 

 多分これ心だけ幼児退行した奴じゃん……。

 あ、そういや以前似たようなこと言ってたような気がする……。

 って悟ったのもつかの間。

 

 そのまま流れでヒメちゃんはミコトのママになっちゃいました。

 

 

 

 いやだって、めっちゃ寂しそうな顔で見上げてくるんだよミコト?

 じゃあもうヒメちゃんがママになって抱き着いてくるのを受け止めるしかないじゃんかー。

 

 

 

 

「ママ、あれなにー?」

「あれー? あれは弘前城って言って、昔お侍さんが住んでいたお城なんだよー」

「おさむらいさーん」

 

 

 ただまぁ、ヒメちゃんが企画した東北旅行の景色はちゃんと楽しんでくれてるようで、ちょっとは安心したなぁ。

 

 一緒に温泉に浸かったし、渓流の綺麗な景色とかも見て回ったし。

 ゾンビアウトブレイクの世界観じゃなかったら、本当にいい旅行なんだよねこれ。

 

 そりゃ勿論ゾンビの襲撃とか好戦的な生存者コミュニティの襲撃とかあるけどさ。

 ヒメちゃん、神肌のだいたい二人とかアメンドーズとか多分四人の公王とかヘリアンサスとかを味方としてたくさん召喚できっから、まぁその辺は何も考えなくていい。

 ただただ東北の長閑な景色を楽しむだけでいいんだ。

 

 

 

「ママー……いい匂いぃ」

「よかった。今日は、ちゃんと眠れてる」

 

 それに、夜になってもようやく落ち着いてきたんだ。

 枕元でとんとんしているのが効いてるのかも。

 

 そういう意味では、ようやく前に進めたって解釈してもいいかもしれない。

 少なくともミコトが苦しまなくなったんだから、ヒメちゃんとしても一安心だ。

 

 

 

 

「ママー。ママのミルク、おいしー」

「そう? それはよかったー! 新しく哺乳瓶とミルクの粉を召喚した甲斐があったよー」

「うめ、うめ」

 

 朝になったらミコトを膝の上に乗せて、哺乳瓶で温かいミルクをあげる。

 その時のミコトがほんっとうに可愛くて可愛くて。

 ついついお世話しちゃうんだよねー。

 

 こんなヒメちゃんを、心の底から頼ってくれてるんだ。

 しっかり頑張って報いないとね。

 

 

 

 

 

 

 

「ヒメ……ごめん、私は……」

「ミコトは何も気にしなくていいよ。もっともーっと、ママに甘えていいんだからね?」

「でも……」

「ほら、おいで?」

「ヒメ……」

「ママだよー?」

「…………ママ」

 

 

 その甲斐あって。

 少しだけミコトも心が戻ってきた感がある。

 

 でもちょっとだけ、ヒメちゃんはママでいさせてもらってる。

 

 

 

 なんとなくはわかってるよ。

 いつまでもこのままってのは、間違いなく良くはない。

 いずれはちゃんと、自立できるようにするのが筋なんだと思う。

 普通の人間と現実改変能力が一緒にいても、いいことはないだろうから。

 

 

 

 でも。

 でもねぇ。

 

 

 

 

 ちょっと寂しくてやだなぁ。

 ミコトが言ってた子作り、まだ一回もしてないのに……。

 

 

 

 

 

 

 ……………………。

 

 今なんつったよヒメちゃん???????????????――

 

 

 

 え、なに?

 まさかヒメちゃんも本当はそういう本性あったって奴?

 もしかしてヒメちゃんも大概ミコトに依存してた隠れヤンデレってこと?

 つまり今のヒメちゃんとミコトって共依存の関係に……?

 

 

 

 

 

 …………………。

 

 

 

 もうなんか考えるの面倒くせぇや!

 

 とりあえず焚火囲んでコーヒー飲もうっか!

 

 

 




「にっが……」←すべてに疲れて焚火を眺めながらコーヒーを飲むキャンパーヒメちゃんの図。

現在は北海道旅行を敢行しているので、テントの中に炬燵が追加されました。時系列的には春なので一時的に復活したともいう。

風が強い日なんかはテントの中の炬燵にぬくぬく引きこもってスイッチでマリオRPGとかベヨとかやっている模様。クッパ様とロダンがヒメちゃんのお気に入り!


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