ばぁどばぁど、あんらっく   作:インチネ・ズィ・マゼタルーノ

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ネタがねぇんですよね


貴女と共に居させてほしいだけ

 

 

「…何と言うか、珍しい組み合わせですね」

 

「えぇ、本当に」

 

 

 いざ尋常に、お料理を始めています。

 玄米を少し混ぜたご飯とお豆腐とネギのお味噌汁、タラの西京漬けに甘い卵焼き、お漬物とお漬物とお漬物と酢の物。あとは良さげな付け合せ。うん、メニューは完璧ですね。

 

 準備自体は既に終わっておりますので、後は焼いて盛り付けて温めるぐらいです。勿論、フウカさんに教わり、一緒に下ごしらえをして、味見もしているので怖いものなしです。

 

 

「お二人とも、もうすぐ出来ますからね」

 

「分かりました。慌てないで下さいね」

 

「何か手伝う事ある?」

 

「あ、お箸を並べてもらっても良いですか?」

 

 

 本日は、普段特にお世話になっているお二人。ヒナさんとイロハさんへお料理を振る舞います。

 何せ放っておくとお二人ともそろって適当に済ませてしまうので…ヒナさんは遅くまでお仕事していてご飯どころではありませんし、イロハさんはなんというか…あまり食事を気にしていないのでしょうね。お菓子を食べている姿ばかりが思い浮かびます。健康面が心配です。

 いえ、ちゃんと食べてるのは知ってるんですけどね?なんというか、こう…イメージがですね。

 

 そんなわけなので、たまにはゆっくりご飯を食べて貰おうと思ったのです。なんとかお二人を同じ日にお休みいただいて、わたしはわたしでフウカさんと牛牧さんからお料理を教わって、やっとの思いで漕ぎつけたのが今日のご飯です。

 

 あ、普段食べているわたしのご飯はだいたいわたしが作っていますよ?別に全くの素人というわけではないのです。調べながらレシピを見ながら作れば、大抵のお料理は作れますからね。

 余裕のある日はヒナさんも一緒に作ってくれますし、正直に言えばわたしよりもヒナさんの方がお料理が上手です。そして多分、イロハさんも普通にお料理が出来るっぽいんですよね。この前はイブキさんと一緒にお菓子作ってました。おいしかったです。

 

 

「できました!さぁ、手を合わせてください」

 

「「「いただきます」」」

 

 

 うんうん。みんなで食べるご飯は美味しいですね。

 

 

 さて…現実を、見るべきでしょうね……

 

 

「はぁ…せっかくいい気分だったのですが……今日はもう帰りませんか?」

 

「どうせ明日やる事になるのだから、やれる内にやっておいた方が良いと思うけど。ちょうど風紀委員と万魔殿が揃っているのだし、手続きは楽だと思うわ」

 

「あ、食器洗ってきますね」

 

「逃がしませんよ?」

 

 

 ガシッと肩を掴まれましたが、わたしもイロハさんも力は籠もっていません。なにせ、どうせ仕事が待っていると言う事実は変わらないのです。

 もう少しだけ、現実逃避をしたかっただけなのです。

 

 

「…もう、好きに温泉掘らせればいいんじゃないですか?湧いたら大きなお風呂に入れますよ…」

 

「このまま寮が壊されてもいいのであればお好きに?だいたい、大きいお風呂なら寮にあるじゃないですか…」

 

「お湯が熱すぎるんですよ……」

 

「あぁそれは分かりますね」

 

「そうかしら?アレはアレで良いと思うのだけど」

 

「ヒナさん、熱いの平気ですもんね。…イロハさん、わたし達ぬるま湯同盟はゆるく行きましょう」

 

「まぁ、私も別に熱いお湯も嫌いじゃありませんけどね」

 

「裏切り者がいました、とてもかなしいです」

 

「はいはい。それじゃあ仕事を始めましょうか」

 

 

 なんてことでしょう許せませんね、温泉開発部。

 私からぬるま湯を奪おうとするとは…

 

 ヒナさん、やってしまってください!

 

 あと、寮の大浴場の湯船の温度をもう少し下げてください!

 

 

「取り敢えず、私は鎮圧に行くわ。ごちそうさま」

 

「必要書類は私達でやっておくので、アレの対処は任せます。ごちそうさまでした」

 

「お粗末様でした。それじゃあわたしは洗い物を…」

 

「だから逃がしませんよ?早く作業に取り掛かりましょう、ヒナさんが帰ってくるまでに終わらせて、今日はゆっくりするんですから」

 

 

 その予定は知りませんが、早く終わらせるのは賛成です。

 わたしも、今日はヒナさんとお出かけすると決めているのです。どうやら先日、氷室さんと火宮さんがヒナさんに休むように強く言ったそうで、ちょっとシナシナしたヒナさんがどこか機嫌良さげに休日を確保したと言っていました。

 

 休むのは嬉しいけど、少し心配なんだとか。

 

 イロハさんが言っていましたが、1人抜けたぐらいで回らなくなるなんて組織は滅多に無いそうです。ゲヘナは良くも悪くも自主性の塊ですからね、指揮者が少し減ったぐらいではビクともしないそうです。

 

 だからヒナさんも、安心して休んで良いと思います!

 

 

 

 ………なんて、口が裂けても言えませんけどね?

 

 だって、ヒナさんが居ると言う事実だけで犯罪率が下がるのがゲヘナですから…ちょっと1人に負担をかけすぎてませんか?

 

 こうなったらもう、わたしも本気を出さなければいけないのかもしれませんね!

 わたしが本気だしたらすごいんですよ!もう辺り一帯は更地ですよ、更地。やってやろうじゃないですか!……その、来月ぐらいに…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結局、温泉開発部の次は美食家さん達、続いて便利屋さん達に不良のなんとか団の方達を、ヒナさんは制圧しました。夕方まで時間を取られた挙げ句に、フウカさん達が謎の生物から襲撃を受けていると通報があり、休むことができたのは日も暮れた夜になってから。書類や報告等の事務仕事はわたしとイロハさんも協力したので、かなり早く終わったと思います。アコちゃんさんも元気いっぱいにお喋りしていたので、きっと喜んでいたのだと思います。

 

 でも、ヒナさんとの休日は完全に潰れてしまいました。

 

 わたしは、わりと本気で、怒っています!

 ちょっと今から羽沼さまのところへ行って、風紀委員の体制を見直してもらうように言ってきます。

 

 ヒナさんが頼りになるのは間違いありませんが、普通にお休みは取るべきです!!

 休日だったのに!休日のはずだったのに!なんでお仕事してるんですか!!もうすぐ日付が変わってしまいますよ!?

 

 お出かけ、楽しみにしてたんですよ!!?

 

 

「…ただいま」

 

「あ、ヒナさん。お帰りなさい」

 

「はぁ…疲れた…」

 

「おつかれさまです。夜ご飯は食べられそうですか?」

 

「たべる……あと、休みは明日にずらしたわ。先生にも連絡して、シャーレの協力を頼んだから多分大丈夫なはず」

 

 

 おお…

 それは、つまり、明日はお休みと言うことですね!

 

 休息が趣味なヒナさんですし、きっと明日はゆっくりするのでしょう。ここは1つ、手の込んだご飯でも用意するとしましょう。

 

 

「明日こそ、一緒にお出かけよ」

 

「っ!いいんですか!?」

 

「ふふっ、楽しみにしていたものね。もちろん、私も。どこから行くかは……明日決めよう」

 

「はい!」

 

 

 そりゃもうごきげんですよ。

 鼻歌歌ってスキップしちゃいますよ。

 

 羽沼さまにお願いしに行くのは、また今度にしましょう。そんなことより明日のことを考えなければ。楽しみですね〜いくつかの買い物は決まっているのですが、それ以外はどこへ行きましょう。

 

 そういえば、この前羽沼さまからなんとかと言う何かのお店のチケットを頂きましたね、そこへ行ってみましょう。何のお店かは忘れましたが、羽沼さまの紹介なのでハズレはないはずです。

 

 ん〜っ、楽しみですね!

 

 

 

 

 





 おいおい、クロコちゃん実装かよ…待ってたぜぇ、この時をよぉ!!
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